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小口に着色

 うおおおお、大熊宏俊さんが『海洋未来物語』の小口を着色している~~~。(→大熊さんの掲示板
 なかなかいい色が出ているではありませんか。この本はうちにも送っていただきました(→これ)が、もちろん小口は白です。
 いいなあ。うちのも(この本だけではなく、あれやこれやも)着色したいなあと思い、何で塗ったのか尋ねてみましたら、三菱ユニプロッキーの橙とのこと。今日、近所の100均に行く用事があったので文具売り場にも足を向けました。目的のペンは見当たりませんでしたが、紙用マッキーの橙を発見。似たようなものであろうと買ってきました。
 とりあえず試験的に塗ってみよう。――思案した末、『SF雑誌99の謎』のメモ帳(→この記事参照)を使うことにしました。
 う~~~ん、いささか色合いが違いますねえ。いやまあ、撮影の条件によって多少の違いはあるでしょうが。で、本家と比べると、かなり違う……。
 この件、ペンディングです。
小口着色.JPG
 右は、先日作った『涙香、「新青年」、乱歩』です。ブログには書きませんでしたが、実は小口を黄色く塗ってあったのです。こっちは本家と近い仕上がりとなっています。
 あ、ついでに書いておきましょう。もともと『涙香、「新青年」、乱歩』は私の読書用に1冊だけ作るつもりでしたが、いろいろありまして、結局、3冊作りました。私の手元に残っているのは1冊だけです。

 以下、蛇足。
 100均店内を歩いていましたら、昔の名画やディズニーアニメのDVDが目につきました。もちろん108円!
 とりあえず1枚、『ピーターパン』を買ってみました。
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映画『ハウンター』


 映画『ハウンター』を観ました。
 あるとき少女は、自分が毎日、同じ生活を繰り返していることに気がつく。しかし自分以外の家族(両親と弟)はそれに気がついていない。自分はどうなってしまったのか。家族に何が起こったのか。
 冒頭から引き込まれ、ノンストップでラストまで。――よくシナリオの練られたオカルト・スリラー映画だと思います。全体の雰囲気は『アザーズ』に似ているかな。こういうの、大好物です。
 監督が気になって調べてみると、おお、『CUBE』や『スプライス』の監督でしたか。どちらも面白い映画でしたねえ。
 ヴィンチェンゾ・ナタリ監督、要チェックであります。
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『女子大生小説集』ほか

 ここのところ近所のブックオフには行っているけれど、新刊書店にも古本屋にもご無沙汰していることに気づき、ひょいと行ってきました。
 まずは新刊書店。
言語小説集.jpg◎井上ひさし『言語小説集』新潮文庫(14)
 単行本(新潮社/2012年)の文庫化。4編増補。
 久しぶりの新刊書店にもかかわらず、買ったのはこの1冊だけ。
 続いて古本屋を3軒。
◎冬門稔弐・松永大成・柚木浩『タイムスリップ映画王 時間旅行の処方箋』小学館・スーパークエスト文庫ノンフィクション(97)
 タイムスリップ映画あれこれ。前からの読者ならご存じでしょうが、タイムスリップ映画、タイムトラベル映画、大好きです。
◎村井順『女子大生小説集』中部日本教育文化会(73)
 村井順著となっているが、正しくは「編」でしょう。村井順は愛知淑徳短大教授とのこと。明治37年生まれ!
 タイトルのまんま、寄稿者は女子大生――愛知淑徳短大・国文学科の2年生です。10ページほどの作品が計17編。おお、ショートショート・アンソロジーでありますね(嬉)。
 さすがに教授は鬼籍に入られている(ご存命ならば110歳)でしょうが、寄稿者たちはいま、70代前半。まだまだお元気な方が多いと思います。この本のこと、覚えておられるかな。
◎原作/ジュール・ベルヌ、劇画/手塚プロ『地底旅行』TOMOコミックス 名作ミステリー(78)
 このシリーズが手ごろな値段で売っていると、買っちゃいます。短編集なら嬉しいのですが、ご存じの通り、長編です。
タイムスリップ映画王.jpg 女子大生小説集.jpg 地底旅行.jpg
◎犬木加奈子『暗闇童話集』KCフレンド(88)
 犬木加奈子の本、見かけたら買います。→この記事参照。
◎弓月光『にくいあんちきしょう(上下)』リボンマスコットコミックス(70)
『エイリアン1/2』以来、弓月光がちょっぴり気になっているのです。この作品は昔読んだことがあるような気がしますが、完全に忘却の彼方。
暗闇童話集.jpg にくいあんちきしょう.jpg
◎『ビック作家 究極の短篇集 楳図かずお』BIG COMICS SPECIAL(13)
 何度も書いていまように、楳図かずおの恐怖短編、大好き! おそらく収録作のほとんどは既読と思いますけれど、傑作集となれば再読大歓迎。というか、もともと楳図かずおの短編集、何度も読んでいます。
◎『日本漫画家大全 ちばてつや初期名作集』双葉社(97)
 ちばてつやは私のなかでプチ・ブームになっています(この記事参照)。本書には貸本時代の作品(初の単行本化)も収録されているとのこと。おおおおおーーーーーっ。
◎小説宝石編集部編/横山光輝『鉄人28号』光文社(15)
「素晴らしき「少年」の世界」と副題が付けられています。昔の雑誌「少年」の誌面をそのまま復刻しているとのこと。「少年」って、少し読んだ記憶があるくらいで、さほどの思い入れはないけれど、『鉄人28号』は好き~。
 奥付を見ると、なんと発行は来年1月20日(笑)。
楳図かずお.jpg ちばてつや.jpg 鉄人28号.jpg
 ということで、見事にマンガばっかりですな(苦笑)。
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手作り品のプレゼント

 毎週、テレビ番組『マツコ&有吉の怒り新党』を楽しく観ています。放送時間帯には寝ていますので、録画しておき、翌日に。主目的は後半の「新・3大〇〇調査会」ですが、前半(視聴者からの怒りメールをネタにトーク)も観ます。
 今朝は目覚めのコーヒーを飲みつつ、昨夜の放送分を観ていました。今回は怒りメールの総集編で、「新・3大〇〇調査会」のコーナーはなし。
 手作り品のプレゼントについての話があり、「手作りプレゼントは気持ち悪い」だの「手作り品もらっても、嬉しいことはまずない」だの「手作り品をプレゼントする人は傲慢、わがまま」だの……と、もうさんざん。
 はたと自分を振り返れば、私も手作り本をいろいろな方にプレゼントしています。進呈した皆さん、喜んでくれていると思っているのですが、迷惑と思っている人もいるかも。ほんと、他人の好みはわかりませんからね。
 私? 手作り品をもらって、嬉しいときもあれば困ってしまうときもありますけれど、本だったら、ほぼ100パーセント嬉しいです!
 北原尚彦さん、『デッド・ガールズ 脚色台本をありがとうございました。
 YOUCHANさん、『えのこと・ほんのはなし』をありがとうございました。
 森田裕さん、『SF雑誌99の謎』(特装版)『幽霊書店』をありがとうございました。
 大熊宏俊さん、『海洋未来物語』をありがとうございました。
 とっても喜んでいます。
姑息な企画.jpg
 あ、そうそう。
 試作の1冊しか作ってなかった豆本『姑息な企画』、すでに製品版も作ってあります(字体など、少しだけ変更して)。別件発送物のある方々には差し上げましたが、それ以外の方々は今しばらくお待ちください。
 それと、年内完成を目指していた『デパート殺人事件』(この記事)は、いろいろと事情があり、大幅に延期します。まあ、来年3月までには。
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映画『ザ・リング』

 何を今さら……ですが、映画『ザ・リング』を観ました。邦画『リング』のハリウッド版リメイクです。

 邦画『リング』は封切り前に試写会で観ました。音響効果抜群の劇場だったこともあり、冒頭数分の電話のベルで、びくっ。その余韻のまま最後まで楽しめました。最も印象に残っているシーンでもあります。
『ザ・リング』でも同じシーンはありましたが、テレビでのDVD鑑賞では、あのときの感覚を再現するのは無理でしたね。何も感じることなく流れてしまいました。
 映画は充分に面白かったです。けっこうオリジナルを踏襲しているような気がしますが、オリジナルをあんまり覚えていないので……(苦笑)。
 久しぶりに邦画『リング』を観たくなりました。
ザ・リング.jpg リング.jpg らせん.jpg リング0.jpg
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『川原泉の本棚』

 近所のブックオフを散歩してきました。もちろん、最近の2軒(ここここ)とは別の店です。
◎川原泉選・イラスト『川原泉の本棚 おすすめ本アンソロジー&ブックガイド』白泉社(03)
川原泉の本棚.jpg 川原泉選のアンソロジー(全9編)+エッセイ、ブックガイド。
 冒頭に配されたのはアシモフ「ロビイ」。んで、3番目にはかんべむさし「水素製造法」! うひゃ。このタイトルを目にした瞬間に購入決定です。「ロビイ」も好きですけれど、とにかく「水素製造法」の破壊力は抜群。大好きです。(この記事ほか参照)
 川原泉いわく――
>ちなみに、わしの書いた生涯最高に恥ずかしいインチキ解答は、大学の時の「アルビン・トフラーの『第三の波』について説明せよ」という問題の解答である。かんべ先生の「水素製造法」と互角かそれ以上ではないかと密かに自負している。
 うわあ、読みた~い(笑)。
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『本棚探偵最後の挨拶』

 近所のブックオフを散歩してきました。
◎喜国雅彦『本棚探偵最後の挨拶』双葉社(14)
「本棚探偵」シリーズの4冊目。
 棚に並んでいるのを見かけ、そういえば出てたんだっけ、まだ買ってないなあ――と購入。
 帰宅して、さっそく読みました。
 今回、なんと言っても、日下三蔵さん宅(というか書庫というか)の話(というか、写真)がキョーレツ! 先日、北原尚彦さんの書庫(の一部)の写真を見て驚きましたが、その比ではありません。
 うちの10倍(あるいは、それ以上)の本がありそう。あのうずたかく積まれた本の山から、どのようにして目的の本を探し出すのでしょうか。必要な本はちゃんと手の届くところに整理されているのかなあ。
 いやはや、すごい。
本棚探偵最後の挨拶.jpg 背.jpg
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訃報(但し、絶対でない)

 ここ数日、古本(おもに昭和30年代前半)と格闘していまして、更新が滞っています。古本と戯れるのは大変だけれども、楽しい。いや、楽しいけれども大変? どっちにせよ、困ったものです。

 さて。
 北原尚彦さんのツイッターを読みに行ったら、風見潤さんの訃報(但し、絶対でない)が流れていました。
 何を今さら? と首を傾げたのですが、記憶を思い返してみると、この情報はだいぶ前に北原さんからお聞きしたのでした(絶対確実な話ではないけれど……との前置き付きで)。あれからずいぶん経ったのに、まだ確証が得られていなかったとは驚きです。正直、私のなかでは完全にお亡くなりになったものとして認識されていました。
 風見さんとは特に親しかったわけではありませんが、もちろん面識はありますし、何度もお会いしています。創作、翻訳、アンソロジストとして大活躍。なかでも私としてはアンソロジストの印象(→コバルトのアンソロジーとか)が強いですね。
 亡くなられているのか確実ではないのですから、まさか「ご冥福を~」などと書くわけにもいきません。これが誤報であることを願っています。
 そして。
 何か情報をお持ちの方がおられましたら、北原さんにご連絡をお願いいたします。
クトゥルー・オペラ.jpg
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映画『原始惑星への旅』

 昨年11月24日の記事に、高校時代にテレビで観た映画のことを書きました。
>同11月18日『SF女人惑星への旅』*なんじゃこりゃ。妙に気になる(笑)。
 あのときはさっぱりわかりませんでしたが、古いSF映画をチェックしていて、もしや『金星怪獣の襲撃 新・原始惑星への旅』ではないかと思いました。原題は“Voyage to the Planet of Prehistoric Women”でして、アマゾンの作品紹介を見ますと――
原始惑星への旅.jpg>金星探査に向かった先行ロケットが遭難。ロックハート司令官 他二名は先行船を救命すべく、金星に向かう。しかし、そこには金星に住み、神テラを崇める原始女人たちがいた。―以下略―
 ね。この映画のことだと思いませんか? 決め手となるのは「原始女人」の4文字です。
 ちょっと調べてみますと、ソ連映画『火を噴く惑星(1961年)』を買い取ったロジャー・コーマンがそこから使えるシーンを流用し、2本の映画を撮ったとか。そのうちのひとつが『原始惑星への旅(1965年)』であり、もうひとつがこの『金星怪獣の襲撃 新・原始惑星への旅(1968年)』ということのようです。
 両作とも気になりますが、ともあれ公開された順番に『原始惑星への旅』を先に観ることにしました。

 う~~~ん、よくわからないまま、さして盛り上がりもなく進み、ふと気づけば終わっていたという感じ。73分という短さなのですが、ぐったりとしてしまいました。
『金星怪獣の襲撃 新・原始惑星への旅』(こちらは79分)はどうしようかなあ。まあ、また気が向けば。
SF・怪奇映画特集.jpg
 あ、そういえば、「ぴあフィルムフェスティバル」の「SF・怪奇映画特集」で『火を噴く惑星』が上映されるとのこと。12月20日は神戸会場、来年1月6日は京都会場。
「ぴあフィルムフェスティバル」の「SF・怪奇映画特集」ではほかにも興味深い映画がいくつも上映されます。「ぴあフィルムフェスティバル」自体は名古屋でも開催されますけれど、そのラインナップには「SF・怪奇映画特集」は影も形もなく……。残念です。
 右の画像は「ぴあフィルムフェスティバル」のチラシから「SF・怪奇映画特集」のページです(画像クリックで拡大表示)。
 関西の方々、気になる映画がありましたら、ぜひ。

【追記】2023年12月29日
 ようやく『金星怪獣の襲撃 新・原始惑星への旅』を観ました。→この記事
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積み上げてる。

「Web新刊展望」1月号に、北原尚彦さんの書庫(の一部)が公開されています(→ここ)。
 うわあ、積んでるなあ(驚)。震度4あたりで雪崩が起きそう。
 遭難しないように気をつけてください。ぐらっと来たら、すぐに書庫から外に出ること! ですね。

 いやしかし、これを見ると、うちは片づいているなあ。北原さんが拙宅に来られたとき、カオスのスペース(と自分では思っている)をご覧に入れたところ、「こんなの、全然カオスじゃない」と。
 そうかなあと首を傾げていたのですが、今回の写真を見て、納得しました。はい、確かにその通りです。あれからカオスが悪化しましたが、今年の春から初夏にかけて大整理。いまはかなり改善されています。とりあえず本はほとんど積んでませんし。

【追記】
 北原さんからメールをいただきました。スペース有効活用のため、天上近くまで積み上げているそうで……。う~~む、私は本棚にはいらないと、ダンボールに詰めちゃうもんなあ。今年の大整理で、ダンボールがどがーんと増えました。
 ダンボールに入れると、その多くは死蔵になります。積み上げておけば、危険ではあるけれど、そうはならない。悩ましいところですね。
 以下、うちの書庫(カオスじゃないほう)です。カオスのほうには少し積んでありますが、こちらは皆無です。
書庫.JPG
 その気になれば、まだまだ本が買えるな(笑)。
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コミック『幕末高校生』

 近所のブックオフを散歩してきました。
幕末高校生.jpg 闇の本.jpg 呪う本.jpg
◎梨月詩・作画、橋部敦子・脚本『幕末高校生』フラワーコミックス(14)
 先週、この本の存在を知り、読みたいと思っていました(この記事参照)。案の定、あっさりと発見&購入。帰宅して、すぐに読みました。
 短すぎて物足りなさはありますが、設定も、大まかなストーリーの流れも面白いと思います。映画ではどのような趣向が凝らされているのか楽しみです。
◎緑川聖司『番外編 忘れていた怪談 闇の本』ポプラポケット文庫(13)
◎緑川聖司『番外編 つながっていく怪談 呪う本』ポプラポケット文庫(14)
 この記事に書きましたが、〈本の怪談〉シリーズは、古本で見かけると買うことにしています。現在、全10巻+番外編2冊。あとは『海をこえた怪談 銀の本』です。
本の怪談.jpg
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『涙香、「新青年」、乱歩』

 先日購入した「伊賀一筆」創刊兼終刊号(14)を読んでいて、なんとなく発行元である名張人外境のブログを読みに行ったところ――え? 『涙香、「新青年」、乱歩』?
 そういうタイトルのPDFがアップされていたのです。んで、新書判でレイアウトされているとのこと。
涙香、「新青年」、乱歩.jpg とにかく私は黒岩涙香が大好き。「はしがき」に「黒岩涙香にはまったくといっていいほど関係がない。こんな内容でタイトルに涙香を謳っては羊頭を掲げて狗肉を売るの謗りを免れない」と書かれているのですが、涙香と乱歩というだけで反応してしまいます。それだけで読みたくなってしまいます。
 どうせなら、PDFで読むより印刷したほうが何倍も読みやすいなあ。あ、そうだ。どうせなら表紙も付けて、書籍みたいな体裁にしてしまおう。どうせなら、もどき要素も取り入れちゃおう。
 そんなわけで、選挙速報を眺めながら、ひょいひょいと表紙デザイン。ちゃかちゃかと印刷。うははははと製本。――こんなのができあがりました。
 こんなことをやっていて、つい夜更かししてしまいました。明日、読むつもりです。

【追記】12月16日
 やはりこの写真は必要ですね。>もどきくん大集合(今回は手作りもどきくん限定)
もどき集合.jpg
 てかっているのはビニルカバーのせいです。
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『「バンパイヤ」第二部完結編』

 江坂遊さんから編著『「バンパイヤ」第二部完結編』樹立社(14)を送っていただきました。
「バンパイヤ」第二部完結編.jpg 帯の惹句をそのまま引用しますと――

星新一の愛弟子が、未完の名作を書き継ぐ試みに挑戦。
さらには、手塚作品に触発されたショートショート10編を新たに書き下ろし、手塚治虫の〈画〉と、星新一の〈名言〉を組み合わせた仮想コラボも実現。
手塚ファン、星ファンも納得の、楽しい企みがいっぱい詰まっています!
手塚マンガの名作に挑む!

 いやもう、うほほ~~~い、と叫ぶしかないですね。このブログでも何度か書いていますように、『バンパイヤ』好きです。もちろん、ウェコ(第二部のメイン・キャラ。この記事にちらと)も好きです。江坂さんのショートショート好きです。星さんも好きです。それらがどちゃっとまとまって!
 とりあえずは原作マンガを読み返し、それから本書を読もうと思っています。ドラマは……さすがに観ないでしょうね(笑)。
バンパイヤ.jpg バンパイヤ(DVD).jpg
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『よりぬきGadget+』ほか

 YOUCHANさんから、なんとも美しい文庫本――『よりぬきGadget+』と『よりぬき文学山房』を送っていただきました。以前にいただいた『えのこと・ほんのはなし』は画文集でしたが、今度は画集です。どこかで見たものもあれば、見たこともないものもあります。おっ、と思ったのは『よりぬきGadget+』の後半に収められている線画です。カラーの画とは違いますが、これも魅力的ですね。
 愉しいひとときを過ごすことができました。ありがとうございます。
よりぬきGadget+.jpg よりぬき文学山房.jpg 伊賀一筆.jpg
 今日は「伊賀一筆」創刊終刊号(名張人外境/2014年)も届きました。
 大熊宏俊さんの掲示板(このコメント)で発刊を知り、買おうかどうしようか迷っていましたが、その次のコメントで――
>アラン・ポーの諸編。ホーソーンの諸作。デュマ、ユゴー、トウェーン、ヴェルヌ、ウエルズ、ガボリオ、デュ・ボアゴベ、ドイル、スチーブンソン、ハガード、平田氏(平田禿木)の諸作等。
 と書かれているのを読んで、おおおおおーっ! この顔ぶれは、涙香どっちゃりに違いない~~~! 一瞬にして購入を決心した次第。単純な動機ですね(笑)。
 内容については大熊さんの掲示板をご覧ください。販売は、詳しいことはわかりませんが、アマゾン限定のようです。
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「恐しきみどり児」

 ずいぶん前、2011年2月8日の記事「密室」の続きです。当該記事のコメント欄に、山本孝一さんが「「密室」にブラッドベリの「火星年代記」のエピソードが翻訳されていた、確か訳者は矢野徹さんだったという話が出たのです。で、後日、矢野さんにたずねたら、訳した事がある、アメリカのパルプ雑誌から訳したもので「十七の墓標」とか、そんな題名だった」と書いてくれました。
 実はこの件、ブログには書きませんでしたが、解決しております。同年7月、SFファンの友人Dくんが教えてくれたのです。(山本さんにはメールでお知らせしました)
「密室」ではなくて「探偵趣味」で、タイトルも「十七の墓標」ではなくて「十七の棺」とのこと。詳しく書きますと――

「探偵趣味」第15号(第3巻第2号)*奥付では「第十四号」と誤記
 「探偵小説趣味の会」発行
  昭和29年5月5日印刷 昭和29年5月10日発行

[目次表記]
翻訳(六〇枚)
「十七の棺」レイ・ブラッドブリイ/矢野徹 訳

[本文表記]
S・F
「十七の棺」レイ・ブラッド・ブリイ/矢野徹 訳

 ということです。
 で、それを承けて、今日の記事です。
 朝っぱらから、古~く黄ばんだ紙(笑)を眺めていました。S-Rの会会報「会報S・R」です。その第2号(昭和29年10月25日発行)に、同会の会誌「密室」第15号の詳細な目次が掲載されていて……。ともあれ現物をご覧いただきましょう。(右の画像。クリックで拡大表示されます)
会報S-R第2号.jpg 目次.jpg
 第15号の発行日は定かではありませんが、「会報S・R」第1号(昭和29年8月15日発行)には「密室」第14号の目次が掲載されているところから、昭和29年8月~10月の間と思われます。となると、この「恐しきみどり児」がブラッドベリの邦訳・第2号でしょうか。
 山本さんのコメントには「ブラッドベリは「密室」にもう一編訳していてそれは「十月はたそがれの国」に収録されている「小さな殺人者」だ」ともあります。現物を見ているわけではないので確かなことは言えませんけれど、これは「恐しきみどり児」のことだと思います。(言わずもがなと思いますが、坂田治は矢野徹のペンネームです)
「小さな殺人者」(別題「幼い刺客」)は以下の本に収録されています。
『10月はたそがれの国』創元推理文庫(65)※「小さな殺人者」
『万華鏡』サンリオSF文庫(78)※「小さな殺人者」
『悪夢のカーニバル』徳間文庫(85)※「幼い刺客」
『お菓子の髑髏』ちくま文庫(12)※「幼い刺客」
10月はたそがれの国.jpg 万華鏡.jpg 悪夢のカーニバル.jpg お菓子の髑髏.jpg
 偶然とはいえ、こういうものを見つけると嬉しいです。ただ、よく知られていることなのかもしれないという思いもあります。最近でも、こんな記事を書いて、ちょっと恥ずかしかったです(苦笑)。

【追記】コメント欄参照。
 森田裕さんから「密室」第15号の表紙および目次の画像を送っていただきました。以下にアップします。(目次は画像クリックで拡大表示)
密室15.jpg 密室15目次.JPG

【追記2】
 ついでに、「探偵趣味」第15号の表紙および目次の画像も掲載しておきましょう。Dくんと喫茶店で会った際に見せてもらい、ケータイのカメラで撮ったものです。こちらも、目次は画像クリックで拡大表示されます。
探偵趣味15号.jpg 目次.jpg
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『カネを積まれても使いたくない日本語』ほか

 昨夜、ふと――
 映画『幕末高校生』のDVDレンタル、いつ始まるのかなあ。
 と思いました。ネット検索してみますと、来年1月16日にレンタル開始。もうすぐですね。楽しみに待ちたいと思います。
 ついでにあれこれ検索していましたら――おお、ノベライズ(小学館ジュニア文庫)やコミカライズ(フラワーコミックス)が出ているのですか。コミカライズ、読みたいなあ。6月の発売か。そろそろブックオフに出回っているかもしれないな。←新刊で買う気、ゼロです(笑)。
 ちょっと散歩がてら、近所のブックオフを覗いてみました。もちろん一昨日とは別の店です。残念ながら、お目当ての『幕末高校生』は見当たりませんでしたが、けっこう嬉しい収穫がありました。
カネを積まれても使いたくない日本語.jpg 変身のニュース.jpg まいにち薔薇いろ.jpg
◎内館牧子『カネを積まれても使いたくない日本語』朝日新書(13)
 この気持ち、よくわかるなあ。同じようなこと、私もブログにしょっちゅう書いています。
 これとは少し違うけれど、最近、『使いたくても使えない日本語』というのを考えています。
 当たり前のことですが、文章を書くからには、読者に自分の真意を伝えたいと思っています。しかし、誤用が広まっている現在、それは難しいのですよね。
 たとえば、ここに挙げられている「うがった見方をする」「にやける」「失笑する」「割愛する」「姑息」といった言葉。ほかにも「確信犯」「憮然」「敷居が高い」「恣意的」「さわり」などなど、自分の真意が伝わらないかもしれないと危惧する言葉、いくらでもあります。
 読者は本来の意味を知っているのか、あるいは間違った知識しか持っていないのか、それとも両方とも知っていて、適宜判断してくれるのか。――読者全員が両方を知ってくれていれば問題ないのですが、そんなことは期待できません。となれば必然的に、こういう言葉を使うのはやめよう、となるのです。
 いちいち、「本来の意味での」なんて註釈をつけるわけにもいかないし、困ったものであります。ふう。
帯.jpg
◎宮崎夏次系『変身のニュース』モーニングKC(12)
「宮崎夏次系の短編がショートショートっぽくて、面白い」とTさんに教えてもらったのはいつだったか。はっきり覚えていませんが、半年くらい前かなあ。
 以後、ブックオフに行くときは留意していたのですが、なかなか見かけず、なんとか1冊目を見つけたのは10月末のことです(→この記事)。今回、ようやく2冊目。Tさんによると、「これが最もお勧め」ということなので、期待しています。
◎『田辺聖子全集』編集室編『まいにち薔薇いろ 田辺聖子 A to Z』集英社(06)
 巻末に「短編六話」を収録。いずれも短いです(嬉)。

【追記】
「幕末光合成」という言葉が浮かび、妄想が広がっております(笑)。
テロップ.jpg
【追記2】
『カネを積まれても使いたくない日本語』を読み始めました。頷きまくっていますが、25ページで、ん?(右の画像。クリックで拡大表示されます)

 確かにその通り。しかしながら、4年以上も前に記事(→これ)に書きましたように、出演者が「召し上がる」と言っているのにテロップでは「食べれる」となっているケースもあります。出演者がちゃんと「食べられる」と言っているのにテロップは「食べれる」となっているケースはしょっちゅうです。こっちのほうがずっと深刻な問題ではないかと思うのですが。
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映画『MONSTERZ モンスターズ』


 映画『MONSTERZ モンスターズ』(2014年)を観ました。
 視界にはいった人間すべてを意のままに操れる男。唯一その力が及ばず、なおかつ驚異的な肉体回復力を持つ男。――このふたりの戦いを描いた映画です。
 要するに、プロフェッサーX対ウルヴァリン(テレパシー遮断ヘルメット着用)でありますな。いや不気味さから言えばプロフェッサーXというよりもジェイソン・ストライカー(『X-メン2』に登場するイリュージョニスト。幻影を使い、プロフェッサーXすら操ってしまう)かな(笑)。
 とまあ、『X-メン』シリーズを例に挙げるまでもなく、とにかく私は超能力者同士の戦いを描いた物語が好き。ツッコミどころは満載なれど、この設定だけで楽しくなってしまいます。最初から最後まで、何度も心に浮かぶ「なぜ? どうして、そんな愚かな行動を?」と戦いながらも(笑)、充分に楽しめました。こういうのが好きなのですから、仕方がないですね。
 あ、そうそう。
 この映画は韓国映画『超能力者』(2010年)のリメイクです。オリジナルは以前に観たことがあります。いやほんと、(終盤~結末を除いて)見事なまでのリメイク。もうちょっとアレンジしてほしかったなあ、と思います。

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ブックオフでどっさり

 近所のブックオフを散歩してきました。珍しいことに大量購入。
◎レイ・ブラッドベリ『太陽の黄金の林檎』ハヤカワ文庫SF(12)
 以前はNVだったものをSFにして新装版。こういうの、勘弁してほしいです。え~、右の3冊はNV版(1976年の初版、1985年の第11刷、2006年の新装版)です。言わずもがなですが、ハヤカワSFシリーズ版も持っています。
太陽の黄金の林檎(SF).jpg 太陽の黄金の林檎(NV).jpg
◎レイ・ブラッドベリ『瞬きよりも速く』ハヤカワ文庫SF(12)
 同上。NV版も単行本も持ってます。ショートショート・コレクターをいじめるの、勘弁してくれ~。
◎オースン・スコット・カード『エンダーのゲーム[新訳版](上下)』ハヤカワ文庫SF(13)
『エンダーのゲーム』って、短編版しか読んでいません。右の書影は、短編版の収録されている『無伴奏ソナタ』ハヤカワ文庫SF(85)。
瞬きよりも速く.jpg エンダーのゲーム.jpg 無伴奏ソナタ.jpg
◎新井リュウジ・藤咲あゆな編『めちゃコワ! 最凶怪談』集英社みらい文庫(11)
◎『読書が楽しくなる ニッポンの文学 不思議がいっぱいあふれだす!』くもん出版(07)
 偕成社サイトで小学生向けのショートショート講座を連載していることもあり、前よりも児童書に留意するようになっています。『不思議が~』には夏目漱石「夢十夜」も収録!(第一夜、第六夜、第九夜だけですが)
◎森博嗣&ささきすばる『DAY & NIGHT 昼も夜も』中央公論社(07)
 森博嗣&ささきすばるコンビの絵本、好きです(→この記事参照)。
めちゃコワ!最凶怪談.jpg 不思議がいっぱいあふれだす!.jpg 昼も夜も.jpg
◎乃木坂太郎『幽麗塔~黒岩涙香[幽霊塔]より~5』BIG COMICSスペリオール(13)
◎乃木坂太郎『幽麗塔~黒岩涙香[幽霊塔]より~6』BIG COMICSスペリオール(13)
 第4巻を買ったとき、「すでに7巻まで発売されていて、いまだ完結せず。1冊だけ読んでも欲求不満になるだけですから、あと何冊か買ってから読むことにしましょう」と書きました。そろそろ読もうかな。
◎さいとう・たかを『吸血鬼』リイド文庫(05)
◎さいとう・たかを『魔海』リイド文庫(05)
 さいとう・たかをといえば、まずは『ゴルゴ13』であり、『影狩り』であり『無用ノ介』であり『サバイバル』であり『バロム1』であり……。単発の短編というイメージがありません。読んでみたくなりました。特に『吸血鬼』! 収録されている作品のタイトルは「人犬」「吸血鬼」「血泥がえり」「黒い太陽の恐怖」なのですよ。
◎時雨沢恵一『キノの旅ⅩⅤ』電撃文庫(11)
 いちおうショートショートの参考書として、見かけると買うようにはしているのですが……。初期のころ以来、読んでいません。
幽麗塔5・6.jpg 吸血鬼.jpg
魔海.jpg キノの旅15.jpg キノの旅.jpg
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豆本『幸運ホテル』

 もうすっかり、なんのブログなのかわからなくなっていますが(苦笑)。
表紙.jpg 本文.jpg
 これまで豆本はすべて平綴じで作ってきました。文庫以下のサイズでは、中綴じ可能な印刷はできないと思っていたからです。しかし、ふと、用紙の設定を変えれば、もっと小さいサイズのものも作れるのでは? と思いました。
 そのへんにあるテキストを使い、適当に版下作り。試しに、A7判(文庫本の半分)の中綴じ冊子を作ってみました。本文44ページ。
 うん、いい感じにできあがるではないですか。製本作業は平綴じ豆本とは比べものにならないくらい楽です。表紙をカラー印刷すれば、見栄えもよくなりそう。
 今年はすでに予定が詰まっているので難しいですが、来年には何かを作ってみようと思います。>中綴じタイプの豆本

【追記】12月7日
 おっと。忘れていました。
幸運ホテル+女か虎か.jpg 昨年8月、最初に試作した豆本『女か虎か』は中綴じでした。
 いやあ、あのときは苦労しましたねえ。冊子印刷なんて機能は知りませんでしたから、印刷位置を合わせるために何度も何度も試し刷り。当然のごとく、ノンブルなんて付けられず。本文8ページだからなんとかなりましたが、ページ数が多いものでしたら、最初からお手上げだったでしょう。
 ちなみに今回、試作を思い立ってから冊子完成まで、30分くらいしかかかっていないと思います。適当に書式設定してテキストを流し込み、印刷。二つ折りして、ホチキスでパッチン。――この手際のよさは、われながら素晴らしいなあ(笑)。
 ワープロとプリンタ、まだまだ未知の能力を秘めているような気がします。

幸運ホテル.jpg【追記2】12月9日
>表紙をカラー印刷すれば、見栄えもよくなりそう。
 試しにカラーの表紙を作り、付けてみました。
 おお、よい!
 ただの中綴じ冊子(もちろん背文字なし)なのですが、カラーの表紙を付けるだけで、ずいぶんイメージが変わりますね。
 さて、どんなものを作ろうかな。
 来年のお楽しみです。
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眉村卓さん傘寿の記念品

 ある方からフローティングペンをいただきました。眉村卓さんの傘寿を祝う記念品です。
フローティングペン.JPG
 80歳、おめでとうございます。
 以前、ブログにも書きましたが、私の小説を初めて評価してくださったのは眉村さんでした。思い返せば、40年も前なんですね。以後、公私ともにお世話になっております。
 これからもお元気にご活躍を!
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豆本『姑息な企画』

 先月25日の記事に、以下のように書きました。

 ハヤカワ、室町、講談社ときて、あとは元々社を作れば完璧でしょうが……。
 やるなら、函も作らなければならないなあ。2冊のアンソロジーは函じゃなくてカバー装だったけど、元々社はやっぱり函入りだよなあ。函を作るのは難しいなあ。それに本体を真似するのも難しいなあ。う~~~~む、これは手を出さないほうが賢明だなあ。
 そんなわけで、もどき豆本の製作、とりあえずは終了とします。

 あれから10日……。
元々社.jpg 実は右のような画像を作って、遊んでおりました。
 実際に作ろうなんて気持ちはなく、ですから書名(『力二鍋』です)は便宜的なものにしたのですが、眺めていますと、これが実に魅力的&蠱惑的。
 前の記事にも書きましたように、元々社SFシリーズ(正確には、最新科学小説全集)を模した製本をするのは私の手に余ります。函なんて、とんでもない。しかし……。
 普通のソフトカバーにして、函入りじゃなくてカバー装にすれば、それっぽいものができあがるのではないかなあ。――そんなことを考えつつ、カバーや表紙の画像をデザインしてみました。
 豆本製作にあたって時間がかかるのは、テキスト入力を別にすると、まず書式の設定で、続いては製本作業です。こういうデザインでしたら、作るのにほとんど時間はかかりません。
 今回、収録作品のテキストはあります。厄介な書式設定も豆本『不思議な小説』のものを流用すれば、何もしなくてOK。
 こんな条件が揃ってしまったら(笑)。
 左の画像はカバーを付けた状態で表と裏、右はカバーを外して表と裏です。
カバー.jpg 本体.jpg
 よいですなあ(嬉)。
 複数冊を作るのは時間がかかるので、今回作ったのは1冊のみです。いずれ暇なときに、もうちょっと作ろうと思っています。

 もどき豆本4冊。ついでに背の画像も。背文字の有無は重要なポイントなのでありますよ。
豆本4種.jpg
背.jpg

比較画像.jpg【追記】
 この記事だけ読むと、豆本の小ささが実感できませんね。
 それに、もしかすると元々社SFシリーズをご存じない方もおられるかもしれません。そこで、本物と豆本を並べた画像をアップすることにしました。
 デザインが違っているのは、函だと左側が背、カバーだと右側が背になるからです。

【追記2】
 これで、昭和30年代前半に創刊された重要なSF叢書、すべてを「もどき豆本」にできたと思います。
◎室町書房・世界空想科学小説全集/1955年/全2冊
◎元々社・最新科学小説全集/1956~57年/全20冊※うち2冊は宇宙科学小説シリーズ
◎ハヤカワSFシリーズ/1957~74年/全318冊
◎講談社・SFシリーズ/1958年/全6冊
 いずれも私の生まれる前後の創刊です。ハヤカワSFシリーズ以外はすぐに終わってしまいましたし、ハヤカワSFシリーズにしても、私がSFに目覚めたころには末期でした。
 にもかかわらず、ミョーに思い入れがあるんですよね。憧れと言ってもいいでしょうか。あのころ……日本SF黎明期の空気を吸いたかったなと思います。

【追記3】12月7日
 こうすると、サイズを伝えやすいですね。上に表の画像を載せましたので、裏の画像を。
豆本(裏).jpg
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『K体掌説』ほか

 新刊書店に行ってきました。
◎九星鳴『K体掌説』文藝春秋(14)
 帯に――
>21世紀の稲垣足穂か、
>はたまた星新一か。
>ショートショートに
>驚異の新人現る。
 もう皆さん、この作家の正体はご存じですよね(笑)。
◎平岡敦編訳『最初の舞踏会 ホラー短編集3』岩波少年文庫(14)
 1、2巻は英米編でしたが、今度はフランス編。小中学生にぜひ読んでほしい名作が並んでいます。シュペルヴィエル、レオノラ・カリントン、マルセル・エーメ、モーリス・ルヴェル、アルフォンス・アレー、ジャン・レイ……。楽しい作家陣ですね。アポリネール「消えたオノレ・シュブラック」とエーメ「壁抜け男」が並んでいるあたり、編者の遊び心を感じます。
◎ダフネ・デュ・モーリア『いま見てはいけない』創元推理文庫(14)
 表題作は傑作映画『赤い影』の原作となった短編です。何はともあれ、この名作が容易に読めるようになったことは喜ばしい(→この記事参照)。デュ・モーリアの作品集リストはここに。
K体掌説.jpg 最初の舞踏会.jpg いま見てはいけない.jpg
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どっさり届いた:そのほか編

◎『戦前『科学画報』小説傑作選1』黒死館附属幻稚園・噴飯文庫(14)
「科学画報」掲載小説のアンソロジー。すっげー。
◎「未来趣味」11号/古典SF研究会(14)
 まさかの復刊! 表紙の雰囲気、ずいぶん変わったなあ。ん? 表紙に号数表示がないぞ。
◎ダンセイニ卿『遠近寓話集』西方猫耳協会(14)
 表紙込み20ページ。中綴じ。いかにも手作り然とした冊子です。しかし作者はダンセイニ! 訳者は松村みね子! このギャップがたまりませんねえ。
戦前『科学画報』小説傑作選1.jpg 未来趣味.jpg 遠近寓話集.jpg
◎島久平『復刻叢書15 立て立て、這え這え』私家版(14)
◎島久平『復刻叢書16 お先へごめん』私家版(14)
 戸田和光さんが出されている島久平の復刻作品集、ものすごいペースで発行が続いています。敬服&感服!
◎田中圭一『三鷹の森の女子会』はぁとふる売国奴(14)
 薄い本の3冊目。本当に薄いけれど、私はもっと薄いの、いっぱい作ってますから(笑)。
立て立て、這え這え.jpg お先へごめん.jpg 三鷹の森の女子会.jpg

 以上です。
比較.jpg 今回、数が多いため(面倒臭くて)関連記事へのリンクを貼りませんでした。気になるものがあれば、検索ボックスで検索してみてください。
 ともあれ――
 北原さん、ありがとうございました。
 今後ともよろしくお願いします。

【追記】12月3日
 最も大きな『三鷹の森の女子会』と、私の作った最も小さな豆本『不思議な小説』を並べてみました(→右の画像)。すごい差ですねえ。しか~し、ページ数は『不思議な小説』のほうが多いのです(笑)。

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どっさり届いた:文庫編

月虹.jpg 酉ビュート.jpg ここがソノラマなら~.jpg
◎未谷おと編『月虹 松村みね子譯詩集』盛林堂ミステリアス文庫(14)
◎かつとんたろう編『酉ビュート @らっぱ亭』とんかつ屋(14)
 ハヤカワ文庫SFもどきな1冊。カバーが寸足らずになっているのが実に惜しい。スキャンして、ぴったり合うカバーを作ってしまおうか、なんて考えてしまうビョーニン(笑)。
カセット.jpg◎吉田隆一 『ここがソノラマなら、きみはコバルト』ベルサン文庫(14)
 ソノラマ文庫もどきな1冊。カセットテープが付いています。何がはいってるんだろ。ラジカセ、引っ張り出してこないと。

デパート殺人事件.jpg あ、そうそう。
 もどきな文庫ファンジンといえば、現在、こんなのを計画中。約40年前、私が高校2年のときに作ったファンジンの文庫化です。中身はまだ空っぽ。年内の完成を目指して、ぼちぼち作業(要するにテキスト入力)をしようかなと思っています。
 テキストのあるものを本の形にするのは簡単だけど、テキストがないと、けっこう手間がかかります。テキスト入力って、普通に文章を書くより面倒なんですよねえ。たとえ自分の書いた文章であろうとも。
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どっさり届いた:豆本編

 北原尚彦さんからゆうメールが届きました。一昨日、届かないよ~と泣いていたのは、これです。中身は、ご推察の通り、本です。すべて非商業出版。最近の発行ですが、そのへんの書店でひょいと買うことはできないものばかりです。
 北原さん、いつもありがとうございます。

 今回、大きさ別に、3回に分けて紹介します。どでかい本(B5判)から豆本(マッチ箱)まであり、同じ縮小率で書影をアップすると、豆本が本当に豆になってしまうのです。
 ということで、最初は豆本編。
◎久生十蘭『骨仏』十三舎豆本探偵小説選集(14)
◎牧逸馬『夜汽車』十三舎豆本探偵小説選集(14)
 マッチ箱にはいった豆本です。隣に私の豆本を並べてみました(嬉)。
豆本.jpg
◎大川清一郎『片多博士の秘密』南方手帖(13)*うちに届いたのは2014年発行の2刷。
◎神戸政郎『四次元の世界』南方手帖(14)
 大川清一郎=神戸政郎(本名)。2作とも「ウィアード・テールズ」掲載作の戦前の翻訳とのこと。貴重な資料ですね。
 いずれもハードカバー。手作りハードカバーには憧れますが、私の手に余ります。
 おっと。上の画像と比べると大きく見えますが、これも豆本。A7判(文庫本の半分)です。
片多博士の秘密.jpg 四次元の世界.jpg
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