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『エリート 完全版』

◎原作:平井和正/作画:桑田次郎『エリート 完全版(上下)』マンガショップ(05)
『エリート』は大好きな作品で、いくつかのバージョンで読んでいますが、マンガショップ版は未読です。「完全版」と銘打たれているのがどうにも気になります。
 確認してみますと、「完全版」の総ページ数(扉などを除く)は805ページでした。ソノラマ漫画文庫(全3巻/77)とサンワイドコミックス(全2巻/85)はともに729ページ。「完全版」は76ページ多いのですね。約1割。決して少なくはありません。どのあたりが削られていたのか、「完全版」を読むだけでわかるかな。
エリート・完全版(マンガショップ).jpg
エリート(ソノラマ漫画文庫).jpg
エリート(サンワイドコミックス).jpg
コメント(3) 

コメント 3

高井 信

 どこが削られているのか、気に留めながら読みました。細かいカットは数多くありますが、ほとんど気になりません。大きな箇所だけ書き留めておきます。
 第1部では――
 竜太郎の両親が洗脳機にかけられて精神がおかしくなっていく過程。
 精神病院で竜太郎(戦闘服なし)が苦戦しているとき、戦闘服を着たジュディが救援に駆けつけるシーン。
 第2部(魔王ダンガー編)では――
 火村炎の息子、娘が登場し、父親にダンガーとの訣別を直談判するも、もちろん火村は拒絶。20ページ近くあり、まとまったカットしては最も大きいです。ちなみに、このあと兄妹は出てきません。カットして正解と思います。
 以上、長年の疑問が解けて、すっきりしました。
by 高井 信 (2024-04-06 18:36) 

香川治成

どうも、時間がたってしまっての書き込みでいささか面映ゆいのですが、エリート第二部魔王ダンガーはリアルタイムで読んでいたころから中途半端なところで終わってしまった(終わらせられた)とのなんともモヤモヤしたものをもっていました。当時、もし終わらずに続いていたならどうなったか想像(妄想)してみると、竜太郎を助けた謎の存在(竜太郎が作った電子頭脳が自己増殖したスーパーAI)とダンガー、さらに覚醒して必ずしも現人類側ではないジョン坊やと竜太郎の凄絶なハルマゲドンに火村姉弟やCIAの一党をはじめとした現人類勢力が絡んでくる・・・などと妄想は果てることがありません。あと大友克洋の「アキラ」に登場するSOLは作中でダンガーが使うレーザー衛星へのオマージュでは?
by 香川治成 (2024-04-19 16:39) 

高井 信

 私はリアルタイムというか、サンコミックス版が出たときに読んだような気がします。終わり方に関して、特に疑問は感じませんでしたね。素直な子どもだったのかも(笑)。ただ、第一部だけでよかったのではないかという思いはありました。
by 高井 信 (2024-04-19 17:23) 

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