SSブログ

『てめえらそこをどきやがれ!』

 若いSFファンの方々に――
 こんなアンソロジーもあったんですよ~と、お知らせしておきますね。
◎夢枕獏他『てめえらそこをどきやがれ! 「奇想天外」傑作選』大陸ノベルス(88)
 30年近く前なのか~。
 ちなみに、巻末には伊藤典夫の解説「雑誌『奇想天外』小史」が掲載されています。いま、久しぶりに読み返して、ぐっと胸に迫るものを感じました。
てめえらそこをどきやがれ!.jpg
【追記】
 そういえば……。
 この本の表題作「てめえらそこをどきやがれ!」に関して、思い出しました。この作品が本誌に掲載される少し前、編集部を訪れたのですね。そのとき編集さんに原稿を見せられ、「これ、“どきやがれ”か“どきゃがれ”か、どっちと思う?」と問われました。確かに、どちらとも読める大きさで……。
 どう答えたか、覚えておりません。
コメント(0) 

『子泣きの杜』

 まつざきあけみ『子泣きの杜』朝日ソノラマ・ハロウィン少女コミック館(89)を入手しました。サキ「開いた窓」を原作とするマンガ「窓」が収録されていると知り、探していたのです。→この記事参照
 おお、載ってる載ってる。確かにサキの「開いた窓」だ。あ、でも原作が書かれてないな。う~~~む。
 初出は――
>少年少女SFマンガ大全集 掲載年不明
 え? これって「少年/少女SFマンガ競作大全集」のことと違うかな。で、掲載年不明?
 とりあえず「少年/少女SFマンガ競作大全集」をチェックしてみることにします。この長さ(4ページ)からして、ショートショート特集号かな?
 あは。あったあった。「少年/少女SFマンガ競作大全集」PART7(80)に掲載されております。読んだはずなのにすっかり忘れている私はともかく。
 原作は書かれてないわ初出調査は手抜きだわ、これはひどいな。初出なんて、調べ始めて数分で判明しましたぞ。
子泣きの杜.jpg 少年/少女SFマンガ競作大全集.jpg
コメント(0) 

〈奇想天外〉プロジェクト・続報

奇想天外プロジェクト.jpg
「復刻&21世紀版」? 「二分冊」?
 つまり、昔の本誌の再録作品集と新作作品集、2冊が出るってこと?
 いやいや、ほんとに気になるなあ。
「奇想天外」、めっちゃ思い入れがあるのですよね。ふと思いつき、「奇想天外」のインデックスを取り出してきました。
『奇想天外INDEX(全2冊)』広島大学SF研究会(82)
『奇想天外INDEX』総合SF研究会アンビヴァレンス(82)
『「奇想天外(旧・新・別冊)/SF宝石」インデックス フィクション篇』S-F資料研究会(86)
奇想天外INDEX-1.jpg 奇想天外INDEX-02.jpg 奇想天外INDEX.jpg 「奇想天外/SF宝石」インデックス.jpg
 アンビヴァレンス版インデックスには「作者別作品数リスト(国内)」なんてのも掲載されています。(画像クリックで拡大表示)
作者別作品数リスト(国内).jpg
 私が「奇想天外」に思い入れがある理由、わかっていただけると思います。
 う~~~~ん、気になるよ~。あと3日か……。
コメント(2) 

TVドラマ『白髪鬼』

ツイッター1.jpg
 へえ。〈日曜恐怖シリーズ〉ですか。知らないなあ。『ドウエル教授の首』が原作のドラマ。ちょっと観てみたい気がする。
 のほほんと思ったのは、ほんの一瞬でした。
ツイッター2.jpg
 え? 涙香原作のドラマもあったの?(当然のように、そこに食いつく)
 涙香原作のドラマって、もしかしたらアレかな? とウィキペディアを見てみましたら――
 あ、やっぱり『白髪鬼』か。
 これなら知ってます。観てます。録画したビデオテープ、残っています。
 そうか~。〈日曜恐怖シリーズ〉の1編だったのか。って、そもそも〈日曜恐怖シリーズ〉を知らなかったのですが。
 ウィキペディアによりますと、〈日曜恐怖シリーズ〉の放送は1978年~1979年。私は大学2年~3年で、寮生活をしていたころですね。何度か書いてますが、寮時代は部屋にテレビもなく、あまりテレビを観られなかったのです。
 もちろんそのころにはビデオデッキも持っていません。うちにある録画テープは、だいぶあとの再放送分です。冒頭を再生してみました。
黒岩涙香.jpg
 おおっ!
白髪鬼.jpg
 おおおっ!
 いろいろあるな、わが家(嬉)。
コメント(0) 

〈奇想天外〉プロジェクト

〈奇想天外〉プロジェクト.jpg
 えーーーーーーーっ。なに何?
 めっちゃ気になる。
コメント(0) 

訃報:トビー・フーパーさん

 トビー・フーパー監督が亡くなられたとのこと。享年74。
 代表作はたぶん『悪魔のいけにえ』ではないかと思いますが、実は私、ホラー映画大好きのくせにこのシリーズは苦手でして、私にとってのトビー・フーパーは何はともあれ『スペースバンパイア』の監督です。いやあ、ほんとに大好きなんですよ。>『スペースバンパイア』(→この記事参照)
ポルターガイスト.jpg 追悼に『スペースバンパイア』を……と思いましたが、この映画は何度も観ていることもあり、ちょっと考えて、2番目に好きな作品『ポルターガイスト』を観ることにしました。
『ポルターガイスト』は劇場で観て、テレビでも何度か観て、ビデオをレンタルして観たこともありますが、DVDは買っただけで観てないような気がします。
 最後に観たのは20年以上前かな。
 楽しみつつ、監督を偲びたいと思います。
 ご冥福をお祈り申し上げます。
コメント(0) 

『神様2011』ほか

 ふと思いついて、名古屋古書会館の即売会へ(最終日)。特に買うものはなく、そのへんをふらつきながら帰宅しました。
◎川上弘美『神様2011』講談社(11)
 デビュー作「神様」と、2011年の新作「神様2011」を収録。新書サイズのハードカバーです。この本、『日本ショートショート出版史』の249ページか278ページで取り上げるべきだったなあ。
◎吉川トリコ『名古屋16話』ポプラ社(15)
『ずっと名古屋』ポプラ文庫(17)の元版。巻末に、山内マリコ『東京23話』なんて本の広告が……。知らなかったな。
神様2011.jpg 名古屋16話.jpg
コメント(0) 

世界のジョーク集

 揃いました。ささやかな幸せ。(この記事参照)
世界のジョーク集①.jpg 世界のジョーク集②.jpg 世界のジョーク集③.jpg
世界のジョーク集④.jpg 世界のジョーク集⑤.jpg
コメント(0) 

石原藤夫の文庫本

 先日、石原藤夫『タイムマシン惑星』『アンテナ惑星』ハヤカワ文庫JA(81、82)を買いました。→この記事
 結果、うちにある石原さんの文庫本は以下の通り。
石原藤夫・文庫本.jpg
 石原さんの文庫本、ほかに出ていたっけ? と気になり、調べてみましたら、2冊、持っていませんでした。
 まずは『コンピュータが死んだ日』ハヤカワ文庫JA(76)です。あー、出てましたねえ。全く覚えていませんが、カッパノベルズ版をすでに持っていたので、買わなかったのでしょう。
 もう1冊、これは痛恨でした。
「惑星シリーズ・補足」に――
>〈惑星シリーズ〉はほかにも私家版の作品集が出ています。
> 『石原藤夫全集 小説篇01 惑星シリーズ その01』SF資料研究会(97)
>  「ハイウェイ惑星」「安定惑星」を収録。
 と書きましたが、『石原藤夫全集』には小説篇の第2巻(1997年11月発行)も出ていて、〈惑星シリーズ〉の2編「空洞惑星」「バイナリー惑星」が収録されていると判明しちゃったのです。
 う~~~~む。特にリストを掲載するときは、もっともっときちんと調べないといけないですね。大反省。

【追記】
 そういえば、「SFハガジン」第30号に〈惑星シリーズ〉の番外編(と言っていいのかな?)をご寄稿いただいたのでした。
 ものすご~~~く嬉しかったです。
コメント(0) 

「別冊奇想天外」の背

 先日、コレクターな人々の間で、風見潤・安田均編『世界SFパロディ傑作選』の背文字の色が話題になりました。なんでも、「SF」の文字が初版では白、再版では赤いそうで……。
世界SFパロディ傑作選.jpg
 私がこの本を買ったのは新刊発売時で、もちろん初版。で、「SF」は白です。背文字が赤い本、見たことがあると思うのですが、全く気がつきませんでした。気にしなかったというのが正解かも。
 さて。
 いま、書棚を眺めていて、はっと気がつきました。「別冊奇想天外」の背、第1号と第2号だけは2種類あるのって、よく知られているのでしょうか。数字が書かれていないのが初期出荷分で、数字があるのが再出荷分。奥付も含め、内容は同じ(と思う)でして、おそらく表紙だけを付け替えたものと思われます。
別冊奇想天外①②.jpg
 第3号が発行されたとき、このような処置がとられたのだと思いますが、何しろ40年も前のことゆえ、記憶はおぼろげです。われわれ世代のビョーニンたち(笑)の間では、皆が知っている話ですけど、コレクターの知識として若い世代に受け継がれているのかな、なんて思ったので、ここに書いてみることにしました。

 奇想天外社の本では『奇想天外SF放談集』も初期出荷分と再出荷分で装幀が違います。この記事をご参考に。
 え~と。30年以上前に廃業しましたが、若いころ、私はSFコレクターだったのです。あのころの知識や経験があるから、いま、ショートショート・コレクター&研究家をやっていられると言っても過言ではないでしょう。
 若いころに培った知識と経験は大きいです。

【追記】
 飯田茂実『一行物語集 世界は蜜でみたされる』水声社(98)のカバーも『世界SFパロディ傑作選』と似たようなことになっているんですが、これは話題にならないですね(笑)。→この記事
コメント(5) 

訃報:ブライアン・オールディスさん

 ブライアン・オールディスさんが亡くなられたとのこと。享年92。
 正直なところ、私はあまりよい読者ではありませんでしたが、それでも古いところはそこそこ読んでいます。SFファンの基礎教養ですからね。
 貧弱な読書歴のなかで、この1冊となりますと、圧倒的に『地球の長い午後』です。いやほんと、面白かった。
 謹んでご冥福をお祈りいたします。
地球の長い午後.jpg 暗い光年.jpg 隠生代.jpg
ありえざる星.jpg 地球の長い午後(文庫).jpg 寄港地のない船.jpg
十億年の宴.jpg 世界SF全集26.jpg
 うちにあるオールディスを集めてみました。たぶんこれで全部と思います。

【追記】
『スーパートイズ』もどこかにあることを思い出しました。ダンボールの奥深くと思われ、探す根性はありません。

【追記2】
『ありえざる星』の裏表紙、一瞬、ぞくぞくっとする。
表4.jpg
コメント(2) 

「SFハガジン」第76号

「SFハガジン」第76号を発行しました。今回は江坂遊さんです。
 江坂さんからは多くの作品をいただいていて、ストックたくさん。そのなかから今回は冬の話を選びました。季節外れもはなはだしいですが、少しでも涼しさを感じていただこうかと。
 本日、投函します。
コメント(1) 

映画『ブラッディ・ツイン』


 映画『ブラッディ・ツイン』を観ました。2016年のカナダ映画です。
 おお、バニシング・ツイン(消えた双子)ですか。もう10年くらい前になるかなあ。これをテーマにしたピーター・モリソンさん(→この記事参照)の小説を読んだんですよね。当時、私はバニシング・ツインなんて知らなかったので、大いに興味を持ったのでした。
 この映画、エロチック・ホラーなんて分類がされていますけれど、エロチックって感じではなく、至極真っ当なホラー映画です。しかも私好みの。
 交通事故がきっかけで、主人公の体内に眠っていた双子が目覚め、じわじわと主人公の意識および肉体を侵食していきます。こういうの、めちゃ怖いです。
 スリラー・タッチに始まって、徐々にグロテスク・シーンが……。全然違う話なんだけど、雰囲気的には『ラビッド』『スリーデイズ・ボディ 彼女がゾンビになるまでの3日間に似た感触ですね。救いようのない結末も含めて。うん、大好物。
 昨夜の口直しができました(笑)。
コメント(0) 

映画『バニー・ザ・キラー』


 映画『バニー・ザ・キラー』を観ました。2015年のフィンランド映画です。
 変態ウサギ男が人々を襲います。それはいいんだけどさ、「プッシー」なんて叫びながらペニスを振り回さなくてもいいんじゃないかなあ。襲われるほうも襲われるほうで……。
 いろんな意味で、サイテーの映画でした。ここまで潔くサイテーだと、逆に評価したくなるな(笑)。正直なところ、私はあまり得意なタイプの映画じゃないし、もう一度観ようとは思わない。人に勧めようとも思わないけど、好きな人にはたまらないかも。
コメント(0) 

映画『未来世紀アマゾネス』『未来戦士アマゾネス』

 先日、オリジナルビデオ映画『未来世紀アマゾネス』を観ました。

荒廃した未来世界。“アマゾン・シティ”にやって来た、マキとシンジのカップル。そこは女族アマゾネスが支配する、女だけの都市国家だった。異性間のセックスは禁止。男は人工授精用の精子を採取された後、殺されるか奴隷になるか…。

「マキとシンジのカップル」に笑ってしまうのはさておき――
『マッドマックス』的世界でアマゾネスが『家畜人ヤプー』しちゃうという内容です。男性自身で作った鞭なんかも出てきたりして、いやいや実に楽しい。
『未来戦士アマゾネス』という続編もあると知り、レンタル。先ほど観終えました。
 あ。これ、続編と思いこんでいましたが、『未来世紀アマゾネス』のサイドストーリーなんですね。マキとシンジがあんなことになっている間、こんなことが起こっていたのですか。なるほどなるほど。
 静かに展開していきますが、最後に大爆発。あれよあれよ、茫然自失のうちにエンディングを迎えました。
 監督は友松直之。どんな作品があるんだろうとウィキペディアを見ますと、観たことのある映画がどっさり。『コギャル喰い 大阪テレクラ篇』『赤い手錠 死刑囚サオリ』『ゾンビ自衛隊』『吸血少女対少女フランケン』『闇のまにまに 人妻彩乃の不貞な妄想』『華麗なるエロ神家の一族 深窓令嬢は電気執事の夢を見るか』『マッチ売りの殺人少女』、そして『レイプゾンビ』シリーズなどなど。
 わはは。納得であります。

 以下、余談。
未来世紀ブラジル.jpg 未来世紀といえばブラジルだろ。――というわけで、全然関係ないけど、『未来世紀ブラジル』のビデオなんぞを掲載しちゃいます。
 え~と。私が『家畜人ヤプー』を読んだのは角川文庫が出たときですから、1972年。中学3年のときです。あの分厚い文庫を一気読み! すさまじいショックを受けました。
 映画『アマゾネス』が公開される前、男子生徒の間ではその話で持ち切りでした。映画雑誌に掲載されるスチル写真を見て、わいわいがやがや。調べてみますと、この映画の日本公開は1973年12月とのこと。私が高校1年のときですね。
 あれやこれや、懐かしいです。
コメント(0) 

『マリコはたいへん!』

 ショートショートの資料は、初刊本はもちろん再刊本もチェックしています。最低でも目次や奥付は確認。できれば現物を入手しておきたいというスタンスです。
 とはいえ、すべてを把握することは不可能で、「あ、こんな文庫が出ていたのか」と思うことはしばしばあります。
 ということで、松久淳『マリコはたいへん!』小学館文庫(08)を買いました。小学館(06)の文庫化です。
マリコはたいへん!(文庫).jpg マリコはたいへん!.jpg
 初刊本と文庫本を見比べると、笑っちゃいますね。大きさが違うだけで、ほぼ同じ。帯の惹句まで同じなんですから(笑)。
 全27編収録。ざっと眺めたところ、再編集(収録順の変更)はされていますが、収録作品は同じようです。ただし、文庫版には「文庫版あとがき? 解説? 真理子さんは44歳の主婦」が追加されています。
 ほかにも文庫化に気がついていない本、たくさんあるんでしょうね。本来は1冊ずつチェックしないといけないのですけれど……。
コメント(0) 

『契約 鈴木いづみSF全集』

『契約 鈴木いづみSF全集』文遊社(14)を買いました。全29編収録。ショートショートを(少しだけ)含む短編集です。
契約.jpg 鈴木いづみは若いころ、楽しく読んだ作家の一人です。私とも「奇想天外」や「SFアドベンチャー」でご一緒したことがあるかも。
 鈴木いづみの遺したSF作品は、この29編ですべてとのこと。36歳という若さで他界したということを差し引いても、少ないような気がしますが、その数以上に強烈な印象が残っています。
 こういう本を手にすると、当時(35年くらい前)のことが甦ってきますね。じんわりと懐かしい……。

コメント(0) 

河出文庫の各国怪談集

 へえ。来月、河出文庫の鼓直編『ラテンアメリカ怪談集』(90)が復刊されますか。いいですね。
 河出文庫の各国怪談集は好アンソロジー揃いと思うのですが、昨今では古書店で目にする機会も減りました。うちにあるのは、全部で11冊。
日本怪談集・上.jpg 日本怪談集・下.jpg 日本怪談集 江戸編.jpg
アメリカ怪談集.jpg ラテンアメリカ怪談集.jpg イギリス怪談集.jpg
ドイツ怪談集.jpg フランス怪談集.jpg ロシア怪談集.jpg
東欧怪談集.jpg 中国怪談集.jpg
 これで全冊揃っていると思います。『ラテンアメリカ怪談集』のあと、ほかの10冊も復刊されるのでしょうか。全巻は難しそうですけれど、少しでも。
コメント(0) 

『くノ一乱れ花』

『くノ一乱れ花』SP WIDE Pocket(09)という本を見かけ、手に取って表紙を見たら――
・影丸穣也『戦国くノ一伝 秀吉を狙う女
・石川フミヤス(さいとう・プロ作品)『闇のくノ一 かまり弁天 大岡越前影始末
くノ一乱れ花.jpg おお、『闇のくノ一 かまり弁天』!
 前にも書きましたが、この作品は宮崎惇さんが脚本を担当しているのですね。まさか、こういうカップリング本も出ているとは……。
 この本には3編が収録されています。『かまり弁天』、うちには2冊――単行本コンビニ・コミックがありますが、それぞれ作品異同あり。もしかしたら、手持ちの2冊に収録されていない作品も? 各タイトルを見ただけでは、判別できません。
 ということで、買ってみました。
 帰宅して、チェック。――あー。残念。3編ともコンビニ・コミック版に収録されていたのでした。
コメント(0) 

『日本SF傑作選①筒井康隆』ほか

 行きつけの書店へ行ってきました。
◎日下三蔵・編『日本SF傑作選①筒井康隆 マグロマル/トラブル』ハヤカワ文庫JA(17)
 筒井康隆の初期短編傑作選。全25編収録。いずれ劣らぬ傑作揃い。うんうん、こういうのを読んで、私は筒井ファンへの道を突き進んでいったんだよなあ。ほかに、こんなのも、あんなのも、とか言いたい気持ちもあるけれど、ではどれと差し替えるのかと問われたら困ってしまう。いやもう、見事なセレクトです。
 さらに、巻末の著作リストも素晴らしい。だいたいこういうリストって、ぱっと見るだけでもいくつかの間違いが目につくケースが多いのですが、このリストにはそれがない。あっぱれ!
◎東雅夫編『文豪妖怪名作選』創元推理文庫(17)
 タイトルの通り、文豪が描いた妖怪物語を19編収録。現物を見るまで、買おうか迷っていたんだけど、見た瞬間に、買い!
日本SF傑作選1.jpg 文豪妖怪名作選.jpg
 恒例、『日本ショートショート出版史』の在庫チェック。
平積み.jpg
 おお、残り1冊!(嬉)
 お買い上げくださった皆さま、ありがとうございます。
コメント(0) 

『機械仕掛けの愛』

 そもそも業田良家に興味を持ったのは、私と誕生日が同じと知ったから、なのでした(笑)。生まれは私のほうが1年早いですけどね。
 それまで名前も知らなかったのですが、いきなり興味津々。
 へえ。マンガ家なのか。どんなのを描くんだろ。
 アマゾンの「なか見!検索」で『機械仕掛けの愛①』小学館・BIG COMICS(12)という本の第1話「ペットロボ」が読めるので、読んでみました。
 わ。これはいい。大好き!
 第1巻(12)、第2巻(13)を買い、ついさっき読み終えました。
機械仕掛けの愛1.jpg 機械仕掛けの愛2.jpg
 ロボットをテーマにした連作短編集です。アイザック・アシモフが西岸良平だったら……という感じでしょうか。岡崎二郎もはいっているなあ。優しく、ほのぼのと心地よく……。
 もろに私好みです。
 既刊4冊とか。3巻以降も読まなければ、であります。
コメント(0) 

今後のオンデマンド出版(予定)

『日本ショートショート出版史』の発売から2ヶ月が経ちました。お陰さまで多くの方々に興味を持っていただき、感謝感謝です。
「ある程度の評判と売れ行きがあれば、第2弾、第3弾も考えている」と、どこかに書いたと思います(どこだか忘れました)。
 もう充分に要件は満たしており、やる気満々です。
 以下、あくまでも予定ですが――
◎『ショートショートの世界・改訂版』
 2005年、『ショートショートの世界』(集英社新書)を上梓しました。当時は精一杯だったのですが、いま見ると、いくつもの問題点があります。当時は知らなかったこと、間違っていたこと。それに、キャパの関係で元原稿を大きく削った箇所もあり、それも気になっています。『日本ショートショート出版史』との重複部分を削り、全体的に見直した改訂版を作りたいなと考えています。できれば、今年中の完成を。
◎『日本ショートショート作家辞典』
『日本ショートショート出版史』では、各作家のおもなショートショート集を取り上げただけで、網羅することはできませんでした。日本のショートショート作家(基本、ショートショート集のある作家。ほかにも適宜)をできる限り多く取り上げ、各作家の略歴にショートショート集リストを完備した辞典を作りたいと思っています。海外作家も含めたいところですが、中途半端なものしかできないので、日本人作家限定。できれば、来年中に。
◎『続・日本ショートショート出版史』
『日本ショートショート出版史』で取り上げたのは、おもに1957年から1997年の日本ショートショート界です。『続~』では1998年以降の出来事・出版物を詳述します。これは近いうちに「Hard SF Laboratory」にて連載開始。再来年には1冊にまとめたいと思っています。

 以上。
 これらが完成すれば、日本ショートショートの基礎資料としては充分ではないかと。
 頑張ります!
コメント(0) 

豆本オブジェ

 近所のセリア(100円均一ショップ)で豆本のオブジェを買いました。
豆本.JPG
 いい感じなんですが、残念なのは中身が白紙という点。内容なんてどうでもいいから、よくわからない外国の文字が並んでいたら、最高なんだけどなあ。
 豆本って、なんだか嬉しい(笑)。
コメント(0) 

映画『キング・コング』(2005年)


 先日、映画『キングコング 髑髏島の巨神(2017年)を観ました。一昨日、はたと『キング・コング』(2005年)を観てなかったことを思い出し、レンタルショップへ。
 その翌日(つまり昨夜)観始めたのですが、なかなか物語が進まない。このペースだと、2時間では終わらないんじゃないかと調べてみたら、なんと3時間超! ウッソー!
 コングがニューヨークで大暴れしているところ(残り40分くらい)で限界が訪れ、寝室に向かいました。
 でもって本日、ようやく最後まで。ふう。
 いや面白かったんだけど、3時間オーバーは長すぎるでしょう。ぎゅっと凝縮して、2時間に収めてほしかったです。

 フェイ・レイ版(1933年)はDVD、ジェシカ・ラング版(1976年)はビデオを持っています。思い入れがあるのはジェシカ・ラング版ですね。そういえば、続編の『キングコング2』なんてのもあったなあ。『クイーン・コング』なんてのもあった。このあたりもビデオを持ってるけど、たぶん観ることはないだろうなあ。
コメント(1) 

〈なかよしオリジナル版作品集〉

 数年前から、ぽつりぽつりと楳図かずお〈なかよしオリジナル版作品集〉講談社漫画文庫(11)を読んできました。『ロマンスの薬あげます!』『女の子あつまれ!』『山びこ姉妹』『夜がこわい』『生き人形』の全5冊。
 先ほど、最後に残っていた『ロマンスの薬あげます!』を読みました。全5巻読了です。
1・ロマンスの薬あげます!.jpg 2・女の子あつまれ!.jpg 3・山びこ姉妹.jpg
4・夜がこわい.jpg 5・生き人形.jpg
 ドタバタコメディあり、もちろんホラーあり。怖さという点では、『こわい本』(朝日ソノラマ・楳図かずお恐怖文庫ほか)に収録されている作品群のほうが圧倒的に上ですが、ライトな楳図かずおも面白いですね。楽しませてもらいました。
コメント(0) 

ポプラ文庫

 ついでに――
 吉川トリコ『ずっと名古屋』の流れで、うちにあるポプラ文庫をチェックしてみました。
ポプラ文庫.jpg
 ポプラ文庫って、ついポプラ社文庫と言って(あるいは誤記して)しまいます。ポプラポケット文庫なんてのもあるし、ややこしいです。
コメント(0) 

竹書房文庫

『瞬殺怪談』シリーズの流れで、うちにある竹書房文庫をチェックしてみました。
竹書房文庫.jpg
 たったこれだけ。
 竹書房文庫からは月に3冊も怪談本が出て、山本孝一さんはそれをすべて買われているそうです。
 山本さんとは長い付き合いで、読書の好みも似ています。お互いの本棚、半分以上は同じ本が並んでいると思うのですが、このあたりは違いますね。ま、当たり前ですが。

【追記】
 私は「ショートショート」と書かれているだけで買っちゃうし、世のなかには「ホームズ」とあれば(見境なく、というと語弊があるけど)買っちゃう人もいるし、「そこに売っていたから」という理由で買う人もいるし……。
 こういうのって、わからない人には徹底してわからないでしょうね(笑)。

【追記2】
 おっと。忘れちゃいけない。
 星新一というだけで、筒井康隆というだけで、半村良というだけで買っちゃう人も知っています。
コメント(0) 

「本の虫」

名古屋とちくさ正文館.jpg 行きつけの書店(ちくさ正文館書店本店)の店長・古田一晴さんが「朝日新聞」(2017年8月8日・朝刊)のコラム「本の虫」にて『日本ショートショート出版史』を紹介してくれました。ありがとうございます。(ご覧になりたい方はメールにてご用命ください)

 書影は、古田一晴『名古屋とちくさ正文館』論創社・出版人に聞く(13)です。古田さんが出版と書店の在り方について、思い切り語っています。
コメント(0) 

『瞬殺怪談 刃』

瞬殺怪談 刃.jpg 先日の記事――
>あ、『瞬殺怪談 刃』なんてのも出ているではないですか。買わなければ。
 ということで、平山夢明他『瞬殺怪談 刃』竹書房文庫(16)を買いました。
 4冊目も出るのでしょうか。竹書房文庫、ちゃんとチェックしなくちゃ。
コメント(2) 

「SFハガジン」第75号

「SFハガジン」第75号を発行しました。
 今号はピーター・モリソンさんの作品です。
 光文社の「SSスタジアム」ではショートショートを募集しています。先日、その第1回の入選作が発表され、本日、サイト(→ここ)に掲載されました。今回、トップ入選を果たされたのがピーター・モリソンさんです。おめでとうございます。
 ハガジン掲載作は入選第1作となります。作品をご提供いただき、ありがとうございました。こういうの、一度やってみたかった(笑)。

 もうひとりの入選は梨子田歩未さん(→この記事参照)です。おめでとうございます。
 作品とは関係ないのですが、プロフィールが気になります。
>中学生の時、教科書で星新一の「おーいでてこい」を読み、
 星さんの作品は「おーい でてこーい」です。この作品のタイトル間違い、そこらじゅうで目にして、辟易しています。気をつけましょうね。
 梨子田さんが拙ブログを読んでいるか知りませんが、とりあえず。
コメント(3)