「別冊奇想天外」の背
先日、コレクターな人々の間で、風見潤・安田均編『世界SFパロディ傑作選』の背文字の色が話題になりました。なんでも、「SF」の文字が初版では白、再版では赤いそうで……。
私がこの本を買ったのは新刊発売時で、もちろん初版。で、「SF」は白です。背文字が赤い本、見たことがあると思うのですが、全く気がつきませんでした。気にしなかったというのが正解かも。
さて。
いま、書棚を眺めていて、はっと気がつきました。「別冊奇想天外」の背、第1号と第2号だけは2種類あるのって、よく知られているのでしょうか。数字が書かれていないのが初期出荷分で、数字があるのが再出荷分。奥付も含め、内容は同じ(と思う)でして、おそらく表紙だけを付け替えたものと思われます。
第3号が発行されたとき、このような処置がとられたのだと思いますが、何しろ40年も前のことゆえ、記憶はおぼろげです。われわれ世代のビョーニンたち(笑)の間では、皆が知っている話ですけど、コレクターの知識として若い世代に受け継がれているのかな、なんて思ったので、ここに書いてみることにしました。
奇想天外社の本では『奇想天外SF放談集』も初期出荷分と再出荷分で装幀が違います。この記事をご参考に。
え~と。30年以上前に廃業しましたが、若いころ、私はSFコレクターだったのです。あのころの知識や経験があるから、いま、ショートショート・コレクター&研究家をやっていられると言っても過言ではないでしょう。
若いころに培った知識と経験は大きいです。
【追記】
飯田茂実『一行物語集 世界は蜜でみたされる』水声社(98)のカバーも『世界SFパロディ傑作選』と似たようなことになっているんですが、これは話題にならないですね(笑)。→この記事
私がこの本を買ったのは新刊発売時で、もちろん初版。で、「SF」は白です。背文字が赤い本、見たことがあると思うのですが、全く気がつきませんでした。気にしなかったというのが正解かも。
さて。
いま、書棚を眺めていて、はっと気がつきました。「別冊奇想天外」の背、第1号と第2号だけは2種類あるのって、よく知られているのでしょうか。数字が書かれていないのが初期出荷分で、数字があるのが再出荷分。奥付も含め、内容は同じ(と思う)でして、おそらく表紙だけを付け替えたものと思われます。
第3号が発行されたとき、このような処置がとられたのだと思いますが、何しろ40年も前のことゆえ、記憶はおぼろげです。われわれ世代のビョーニンたち(笑)の間では、皆が知っている話ですけど、コレクターの知識として若い世代に受け継がれているのかな、なんて思ったので、ここに書いてみることにしました。
奇想天外社の本では『奇想天外SF放談集』も初期出荷分と再出荷分で装幀が違います。この記事をご参考に。
え~と。30年以上前に廃業しましたが、若いころ、私はSFコレクターだったのです。あのころの知識や経験があるから、いま、ショートショート・コレクター&研究家をやっていられると言っても過言ではないでしょう。
若いころに培った知識と経験は大きいです。
【追記】
飯田茂実『一行物語集 世界は蜜でみたされる』水声社(98)のカバーも『世界SFパロディ傑作選』と似たようなことになっているんですが、これは話題にならないですね(笑)。→この記事
2017-08-24 16:36
コメント(5)
いやぁ知らない話ばかりです。
>コレクターの知識として若い世代に受け継がれているのかな、
○○さんの連作ミステリ『×××』は初版と再版では挿絵がすべて変わっている。これは初版の挿絵のあまりのひどさに○○さんが立腹されたからとか、△△さんの短編集『××』の各題名についている飾りの模様は初版とそれ以降は微妙に違っているのがある。
SFマガジンの初期の号には表紙がビニールコーティングされたものがある。これは当時贈呈用の仕様だとの説がある。(そんな号があるのは確認してますが、理由についてはわかりません)
なんて話も聞いたことがあります。
そんなトリビアな話をひとてまとめにしてほしいです。
私はコレクターじゃないけれど、そんなお話は大好きなのです。
by 山本孝一 (2017-08-25 10:46)
○○さんは半村良さんかなあ。なんか、聞いたことがあるような気がします。△△さんはわかりません。「微妙に違っている」というのがいいですね。初版と再版でがらっと変わってしまうことはよくあります。見比べないとわからないというのが。
マガジンのビニールコーティングは以前にもおっしゃっていましたね。残念ながら、私は見たことがありません。
by 高井 信 (2017-08-25 12:40)
おっと。立腹云々は知りません。ただ、初版と再版でイラストが違うという話を聞いたことがあるような気がするだけです。
by 高井 信 (2017-08-25 12:55)
>○○さんは半村良さんかなあ。
ご明察です。
本が店頭に並ぶ前に直接にご本人から直接にお聞きしたと記憶しているのですが。その本を送っていただけることになってたのですが「挿絵があまりにもひどいので再版分から絵を差し替えてもらう。送るのは再版になっからにので少し遅れるから」と。
いま現物を確認したら再版ではなく二刷でした。初版も買いました。こんなことはめったにないと思ったので。
別に秘密でもないので申し上げると
>△△さんはわかりません
やはり半村良さんです。
『幻視街』(1977)の初刊本の初版と二刷で、収録作『獣人街』と『巨根街』だけ飾りの模様が変えてあるのです。
ま、普通の読者にとってはどうでもいいような話ですが。
でもこんな話は私は大好きです。
by 山本孝一 (2017-08-25 17:21)
解説をありがとうございます。
> ご明察です。
あ、やっぱり。この本(↓)でしたよね、確か。
http://short-short.blog.so-net.ne.jp/2015-12-09-2
>『幻視街』(1977)の初刊本の初版と二刷で、収録作『獣人街』と『巨根街』だけ飾りの模様が変えてあるのです。
へえ。これは知りませんでした。ん? 『幻視街』って中編+ショートショート集ではないですか。2刷、欲しくなってきた(笑)。
by 高井 信 (2017-08-25 17:46)