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『大相撲名力士風雲録』第20号

大相撲名力士風雲録第20号.jpg 昨日買ったあれこれのなかで、最初に手を伸ばしたのは『大相撲名力士風雲録 第20号 北勝海 大乃国 双羽黒』でした。昨日の記事にも書きましたように、この時代の大相撲、大好きなのです。
 ご贔屓だった北天佑の取組も多くあり、(いずれも敗れた取組ですけれど)懐かしくて嬉しくて……。約90分、あのころの大相撲を満喫しました。
 冊子の巻頭には4横綱(上記3人と千代の富士)が並んだ写真が掲載されています。一場所だけでしたが、4横綱だったんですよね。
4横綱.JPG
 この写真を見ると、双羽黒(左端)を横綱にしたかった協会および横綱審議委員会の気持ちもわからないでもないです。この圧倒的な肉体!
 ハードルを思い切り下げて横綱に昇進させた結果は、ご存じの通り。
 私とて横綱昇進には何がなんでも2場所連続優勝、なんて言う気はありません。「2場所連続優勝じゃないけど、誤差の範囲だろ」という成績なら、横綱にしてもいいと思っています。2場所連続14勝で優勝と優勝同点とかね。優勝と優勝同点なら13勝でもいい。
 しかし、優勝経験のない力士はいけない。ついでに言えば、綱取りとされていない場所で初優勝しただけの力士もいけない。仮に過去の成績が優秀であっても、いけない。いや、何度目の優勝であろうと、綱取りとされていない場所で優勝しても、昇進させてはいけない。誤差の範囲を超えてる。
 改めて、そんなことを思ったのでありました。
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「Hard SF Laboratory」148号

Hard SF Laboratory 148.jpg「Hard SF Laboratory」148号が届きました。石原藤夫さんが主宰する〈ハードSF研究所〉の会誌です。いつもありがとうございます。
 今号にて私の連載「日本ショートショート出版史・覚え書き」が最終回を迎えました。全11回。
 無事に終わることができて安堵していますが、とはいえ、取り上げているのは1997年までです。現在は2017年。20年以上が過ぎ去っています。
 石原さんと相談した結果、この続き――1998年以降の出版史を連載させていただくことになりました。しばらくの準備期間をいただき、「続・日本ショートショート出版史」を始めます。
 ご期待くださいませ。>会員の皆さま

「Hard SF Laboratory」ご購読希望の方は以下に会費(年会費:8000円)を振り込んでください。
    郵便振替 00220-0-16059 S・F資料研究会
 年に4回、読みごたえ抜群のファンジンが届きます。これが1冊2000円(送料込み)というのは、お得感満載と思います。森田裕さんが詳細なインデックスを作られていますので、どうぞご参考に。>ハードSF研公報・目次インデックス

【追記】8月10日
 石原さんの連載「「少年少女譚海」誌に掲載されたSF的科学小説 11」を読んでいましたら、なんと、J・ハリス『黄色い蜘蛛』の詳細な紹介が! これ、『暗黒街の群狼』の第3部なんですよね。
>J・ハリスのことは、145号の本コラムで平柳秀夫『巨人ガランガ』を紹介した時にかなりくわしく記しました
 とあるので、当該号を取り出してきました。あ、J・ハリス(平柳秀夫)はイギリス人の父と日本人の母の間に生まれたハーフでしたか。なるほどなるほど。
 で、『巨人ガランガ』は古典的ロボットSFの典型!
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大漁

 台風一過。市内をふらついてきました。
 まずは新刊書店。
◎萩尾望都『美しの神の伝え 萩尾望都小説集』河出文庫(17)
『音楽の在りて』イースト・プレス(11)に3編増補。
◎平山夢明ほか『瞬殺怪談 斬』竹書房文庫(17)
『瞬殺怪談』竹書房文庫(15)の第2弾。――と思ったら、あ、『瞬殺怪談 刃』なんてのも出ているではないですか。買わなければ。
◎吉川トリコ『ずっと名古屋』ポプラ文庫(17)
 名古屋を舞台にした短編24編を収録。初刊本(ポプラ社/2015年)は『名古屋16話』というタイトル。しょっちゅう目にしている本ですが、「16編か。ショートショートではなさそう」と手に取らなかったのでした。24編も収録されていたとは……。
美しの神の伝え.jpg 瞬殺怪談 斬.jpg ずっと名古屋.jpg
◎『大相撲名力士風雲録 第20号 北勝海 大乃国 双羽黒』ベースボール・マガジン社(17)
 3力士とも、特に好きな力士ではないのですが、この時代の大相撲は大好き。私の好き嫌いは別として、こういった力士がいたからこそだと思います。同時代の力士との取組を観たくて、買うことにしました。(画像はDVD)
◎谷川俊太郎『ワッハワッハハイの冒険 谷川俊太郎童話集』小学館文庫(17)
「けんはへっちゃら」「ワッハワッハハイの冒険」「ここからどこかへ」を収録。『けんはへっちゃら』あかね書房(65)、『ワッハワッハハイの冒険』新風舎(05)は巨大な単行本を持っています。特に『ワッハワッハハイの冒険』は大好き。多くの方に手に取ってもらいたいものです。
大相撲名力士風雲録第20号.jpg ワッハワッハハイの冒険.jpg
けんはへっちゃら.jpg ワッハワッハハイの冒険(単行本).jpg
 んで、古本屋をふらふら。
◎水木しげる『畏悦録 水木しげるの世界』角川文庫(07)
 角川ホラー文庫(94)の再刊。
◎石森章太郎/原作・福島正実『アースマン』大都社STAR COMICS(75)
 知らないマンガです。原作者の名前に惹かれて。
◎ケン・リュウ『紙の動物園』新☆ハヤカワ・SF・シリーズ(15)
 初版が欲しくて、探していました。ようやく……。
畏悦録.jpg アースマン.jpg 紙の動物園.jpg
◎業田良家『機械仕掛けの愛②』小学館・BIG COMICS(13)
 偶然なんですが、先日、第1巻を買い、読み始めたところでした。
◎『幻の小松左京 モリ・ミノル漫画全集』小学館(02)
機械仕掛けの愛2.jpg 機械仕掛けの愛1.jpg 幻の モリ・ミノル漫画全集.jpg
◎森田拳次『1コマ1/2』東京三世社(81)
 持っています(→この記事)が、手持ちは帯欠。手に取ってみたら、帯に星新一さんが言葉を寄せているではないですか。買います!
1コマ1/2.jpg
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『暗黒街の群狼』

暗黒街の群狼.jpg 盛林堂書房さまよりジェームズ・ハリス『暗黒街の群狼』盛林堂ミステリアス文庫(17)をお送りいただきました。ありがとうございます。
 絵小説ですか。昔の小説誌を読んでいると、ちょくちょく目にする形式ですね。私はその世代からは少し外れるのですが、けっこう近しい感覚は持っています。
 ジェームズ・ハリスって、聞いたことのある名前だな。などと思いつつ、解説(善渡爾宗衛)を読むと――うぎゃ。そ、そうだったのか~。
 それはともかく。
 ぱらぱらっと眺めただけでも楽しそうです。ゆっくりと楽しませていただこうと思います。

 絵小説とはちょっと違うけど、若いころ、絵物語(復刻版)はよく読んでいました。記憶に残っているのは桃源社の〈冒険活劇大ロマン〉です。
 書棚を眺めると、こんなのが目につきました。懐かしい~~~。
◎永松健夫『黄金バット 天空の魔城 彗星ロケット』1975年
◎永松健夫『黄金バット なぞの巻 地底の国』1975年
◎小松崎茂『地球SOS』1975年
◎岡友彦『白虎仮面』1975年
黄金バット1.jpg 黄金バット2.jpg 地球SOS.jpg
白虎仮面.jpg
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映画『ゾンビ・サファリパーク』


 映画『ゾンビ・サファリパーク』を観ました。2015年イギリス・スペイン合作映画です。
 あ~、なるほど。『ジュラシック・パーク』のゾンビ版ですか。スケールはだいぶ小さいけれど、けっこう楽しめました。
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惑星シリーズ・補足

 昨日の記事の補足です。
〈惑星シリーズ〉には選集も2冊あります。
『ヒノシオ号の冒険《惑星シリーズ・ベストコレクション》』徳間文庫(82)
 「空洞惑星」「バイナリー惑星」「エラスティック惑星」「システム化惑星」「イリュージョン惑星」「愛情惑星」「パラサイト惑星」を収録。
『ハイウェイ惑星 惑星調査艇ヒノシオ号の冒険』徳間デュアル文庫(01)
 「ハイウェイ惑星」「安定惑星」「空洞惑星」「バイナリー惑星」「ブラックホール惑星」を収録。
ヒノシオ号の冒険.jpg ハイウェイ惑星.jpg
 シリーズを含む作品集となりますと、以下の2冊。
『ハイウェイ惑星』ハヤカワSFシリーズ(67)
 「ハイウェイ惑星」「安定惑星」「空洞惑星」「バイナリー惑星」を収録。
『画像文明』ハヤカワSFシリーズ(68)
 「イリュージョン惑星」「愛情惑星」「パラサイト惑星」を収録。
ハイウェイ惑星.jpg 画像文明.jpg
〈惑星シリーズ〉はほかにも私家版の作品集が出ています。
『石原藤夫全集 小説篇01 惑星シリーズ その01』SF資料研究会(97)
 「ハイウェイ惑星」「安定惑星」を収録。
『石原藤夫小説集1 惑星シリーズ1』Golden Apple Press(14)
 「ハイウェイ惑星」「安定惑星」「空洞惑星」「バイナリー惑星」、そしてショートショート6編(レボリューション惑星、エンタテイメント惑星、コンピュートピア惑星、ラブ・ストーリー惑星、氷の惑星、分業惑星)を収録。単行本初収録となるショートショートとともに著者による解説が貴重です。
石原藤夫全集・小説篇01.jpg 石原藤夫小説集1.jpg

【追記】8月25日
 関連記事を書きました。この記事の修正も含まれています。→ここ
 いいかげんなことを書いて、申しわけありませんでした。
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ラジオドラマ『金魚姫』

 一昨日、NHK-FM「青春アドベンチャー」のラジオドラマ『金魚姫』が最終回を迎えました。15分×10回。原作は荻原浩です。
 さっそく聴きました。
 人生に疲れ果てた若者と金魚の化身の交流物語。いやこれ、面白いなあ。
 ラストも抜群に余韻がよく、聴き終わって、心地よい気分に浸っています。
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惑星シリーズ

 ちょっと前、石原藤夫さんの〈惑星シリーズ〉ハヤカワ文庫JA版、最後の2冊を持っていないことに気がつき、探していました。本日ゲット!
『ハイウェイ惑星』1975年
『ストラルドブラグ惑星』1975年
『ブラックホール惑星』1979年
『タイムマシン惑星』1981年
『アンテナ惑星』1982年
ハイウェイ惑星.jpg ストラルドブラグ惑星.jpg ブラックホール惑星.jpg
タイムマシン惑星.jpg アンテナ惑星.jpg
 1980年代の初めは書くことに夢中で、そして同世代作家の本を読むのに手一杯で、ほかに手を伸ばす余裕がなかったのでした。それまで楽しく読んでいた〈惑星シリーズ〉もその例外ではなく……。
 35年の時を経て、揃いました!(嬉)
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『扶桑社ミステリーレッドデータブック』

扶桑社ミステリーレッドデータブック.jpg
『扶桑社ミステリーレッドデータブック』かあ。気になるなあ。
 扶桑社ミステリーの赤背、これだけしか持ってないけれど、やはり気になる。いや、持ってないからこそ、その全貌を知りたいのかもしれないなあ。
扶桑社ミステリー.JPG
 白背はこの3倍くらい持ってる。以下はその一部。
扶桑社ミステリー(白背).JPG
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『SF詩群 評論と実作』

SF詩群.jpg 天瀬裕康さんより編著『SF詩群 評論と実作』短詩型SFの会(17)をお送りいただきました。ありがとうございます。
「詩集」ではなく「詩群」となっているところがミソですね。詩および周辺をまとめて「詩群」。で、当然と言ってもいいでしょうか、ショートショートについても触れられています。巻末の参考文献には拙著『日本ショートショート出版史』も挙げていただき、感謝感謝。
 天瀬さんは1931年11月生まれということですから、今年は86歳になられます。このバイタリティはどこから来るのでしょうか。いやもう、ただただ素晴らしい。
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『年刊日本SF傑作選 行き先は特異点』

 行きつけの書店へ行ってきました。
◎大森望・日下三蔵編『年刊日本SF傑作選 行き先は特異点』創元SF文庫(17)
 巻末に「2016年日本SF短編推薦作リスト」が掲載されています。「SFハガジン」掲載作は以下の通り。
 石原藤夫「数学好き宇宙人」第30号/「日本語簡略化現象」第40号
 井上雅彦「対話の悦び」第16号/「芳しい幽霊」第46号
 江坂遊「魔法の絨毯」第6号
 草上仁「ドローン大戦」第4号/「ペルソナ」第10号
 斎藤肇「間引きの方程式」第21号/「ゾギラ」第43号/「計算で分かる惑星開発」第48号
 高井信「駄菓子屋」第10号/「ワンコイン」「面接」第14号/「文明崩壊」「神の裁定」「塩対応」「神対応」第35号/「続・歩き××を撲滅せよ!」第43号
 森下一仁「謝辞」第9号
 以上です。別冊「ショートショートラント」からは1編も選ばれませんでした。これはちょっと意外、かつ残念です。
行き先は特異点.jpg ポップ.jpg
 ところで。
 店にはこんなポップがありました(上の画像、右側)。ありがとうございます。
 ただ、ポップがあるのはSFやミステリの新刊コーナーで、『日本ショートショート出版史』が置いてあるのは海外文学の新刊コーナーなんですよね。効果あるのかしらん。
 と確認しに行きますと、ん? 前回(→7月26日)から1冊も売れていないような……。『夜の挿話』は減っているような気がします。
平台.jpg

【追記】
 推薦作に選んでいただいたなかでは「駄菓子屋」「ワンコイン」「文明崩壊」あたりがお気に入りです。もともとハガジンは最大でも3枚ちょっとの作品しか載せられないのですが、これらはさらに短く、ハガジンに複数作が載せられます(編集部では「ザコ」と呼んでいます)。そのなかでも「駄菓子屋」「文明崩壊」は本文がそれぞれ5行と8行。こういうことができるのもショートショートの楽しさですね。
 どんなものか。3つのうちで最も短い「駄菓子屋」をご覧に入れましょう。

    駄菓子屋

「おっちゃん。菓子パンある?」
「そこにあるの、見えるだろ」
「うん。じゃ、ふかしイモは?」
「あるよ。ほら、目の前に山盛り」
「え? 何も見えないけど……」
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