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『年刊日本SF傑作選 行き先は特異点』

 行きつけの書店へ行ってきました。
◎大森望・日下三蔵編『年刊日本SF傑作選 行き先は特異点』創元SF文庫(17)
 巻末に「2016年日本SF短編推薦作リスト」が掲載されています。「SFハガジン」掲載作は以下の通り。
 石原藤夫「数学好き宇宙人」第30号/「日本語簡略化現象」第40号
 井上雅彦「対話の悦び」第16号/「芳しい幽霊」第46号
 江坂遊「魔法の絨毯」第6号
 草上仁「ドローン大戦」第4号/「ペルソナ」第10号
 斎藤肇「間引きの方程式」第21号/「ゾギラ」第43号/「計算で分かる惑星開発」第48号
 高井信「駄菓子屋」第10号/「ワンコイン」「面接」第14号/「文明崩壊」「神の裁定」「塩対応」「神対応」第35号/「続・歩き××を撲滅せよ!」第43号
 森下一仁「謝辞」第9号
 以上です。別冊「ショートショートラント」からは1編も選ばれませんでした。これはちょっと意外、かつ残念です。
行き先は特異点.jpg ポップ.jpg
 ところで。
 店にはこんなポップがありました(上の画像、右側)。ありがとうございます。
 ただ、ポップがあるのはSFやミステリの新刊コーナーで、『日本ショートショート出版史』が置いてあるのは海外文学の新刊コーナーなんですよね。効果あるのかしらん。
 と確認しに行きますと、ん? 前回(→7月26日)から1冊も売れていないような……。『夜の挿話』は減っているような気がします。
平台.jpg

【追記】
 推薦作に選んでいただいたなかでは「駄菓子屋」「ワンコイン」「文明崩壊」あたりがお気に入りです。もともとハガジンは最大でも3枚ちょっとの作品しか載せられないのですが、これらはさらに短く、ハガジンに複数作が載せられます(編集部では「ザコ」と呼んでいます)。そのなかでも「駄菓子屋」「文明崩壊」は本文がそれぞれ5行と8行。こういうことができるのもショートショートの楽しさですね。
 どんなものか。3つのうちで最も短い「駄菓子屋」をご覧に入れましょう。

    駄菓子屋

「おっちゃん。菓子パンある?」
「そこにあるの、見えるだろ」
「うん。じゃ、ふかしイモは?」
「あるよ。ほら、目の前に山盛り」
「え? 何も見えないけど……」
コメント(2) 

コメント 2

斎藤肇

 推薦作リストに挙がっている自作、どういう基準で選ばれたのかなあ、と思っていたのですが・・・。
 なんのことはない、小ネタ集みたいなやつだけピックアップされているのだ、と気づきました。なあんだ、です。
by 斎藤肇 (2017-08-05 17:43) 

高井 信

 私はザコだけなんですよ。「続~」だけが選ばれているのも不可解。基準がわかりませんね。
by 高井 信 (2017-08-05 22:13) 

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