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TV映画『過去へ旅した女』



 先日来、TVドラマ『バイオニック・ジェミー』を観ています。
バイオニック・ジェミー.jpg 今月20日の記事で、「思うところあって、外国のTVドラマに関する本を手に取りました」と書きましたが、その動機がこのドラマシリーズです。何しろ話数が多いですから、ぼちぼちと。
 いやあ、好きでしたねえ。本放送のときから(ビデオデッキもない時代ゆえ、毎回欠かさず、ではなかったですけれど)楽しく観ていましたし、再放送も機会があれば観ていたように記憶しています。
 調べてみますと、日本での放送が始まったのは1977年1月とのこと。私が19歳のときですね。バイオニック・ジェミー、本当に魅力的な女性でした。当時の私にとって、まさに憧れのお姉さん! あれから40年近く経つわけですが、やはりジェミーは魅力的な女性であり、憧れのお姉さんでした。
 しかし、はたと気づけばリンゼイ・ワグナー(ジェミー役の女優)の作品、ほかに観た記憶がない……。
 で、ネット検索してみたところ、すっごく気になる作品がありました。
『過去へ旅した女』――1979年のTV映画です。allcinemaの解説を読みますと、もろに私好み! ブログにも何度も書いていますように、タイムトラベルの絡んだラブロマンスは大好物なんですよね。しかも主人公(リンゼイ・ワグナー)の名前はジェニーなんですよ。『ジェニーの肖像』を思い出すな、というほうが無理な話。これはぜひとも観なければ! であります。
 どうやら日本ではテレビ放映されただけで、ソフト化はされていない様子。かすかな望みを持って、ビデオ・テープを入れたダンボールをチェックしたら……ありました(嬉)。録画はしたけど観てない。――まあ、よくある話です(苦笑)。
 もちろん、さっそく観ました。

 やーっぱり、こういう話はいいですねえ。ほんと、大好き!
 最後はジェニーの肖像画のシーンで終わり、これまた『ジェニーの肖像』を想起させます。ストーリーは全く違いますけれど、原作者が『ジェニーの肖像』を意識していたことは間違いないですね。
 面白かったです。
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DVDボックス『密林の王者ターザン ベストコレクション』

 今年2月、『密林の王者ターザン』というDVDボックスを買いました(→この記事)。ジョニー・ワイズミュラー主演のターザン映画10作を収録したDVDボックスです。
 先日、DVDボックス『フランケンシュタインvs狼男』を買いました。その機会に、ほかにも何か出ているかも、と調べていたら――
 え? DVDボックス『密林の王者ターザン ベストコレクション』? 前に買ったやつと違うのかなあ。……あ、これはワイズミュラーだけではなく、いろんなターザン役者の映画を集めたものなのか。これはいいなあ。
 さっそく買いました。
ターザンベストコレクション.jpg 背.jpg
 こういったDVDボックス、内容は魅力的だし値段は手ごろ(ハードカバー1冊よりも安い)だし、とってもありがたいのですけれど、これだけの数、鑑賞するのは大変です。
『ドラキュラvsミイラ男』10作、『フランケンシュタインvs狼男』9作、『密林の王者ターザン』10作、そして今回の『密林の王者ターザン ベストコレクション』10作。ほとんどは1時間~1時間半という短さですが、それにしても……。
 とにかく、観たいもの、読みたいものが多すぎて、参ってしまいます。いやまあ、そんなものがたくさん手元にあるのは嬉しいことなのですが……。
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『寄生獣』

 もうずいぶん前、友人が「これ、面白いよ~」と岩明均『寄生獣』の単行本を貸してくれました。当時はまだ完結しておらず、その当時の最新刊までの数冊だったと思います。面白く読んだのですが、それっきりになっていました。
 あれから20年あまり……。『寄生獣 セイの格率』なるアニメがスタートと知り、観てみたところ――おお、面白い! もろに私好み。続きが気になるよ~。
 コミック・レンタル5冊無料のクーポン券があったことを思い出し、1~5巻を借りてきました。読み始めたら、まさにノンストップ。一気に5冊を読了。――面白い面白い。続きが気になるよ~。
 ただ、アニメはかなり原作マンガに忠実に作られているようで、アニメを楽しむためには、これ以上はマンガを読まないほうがいいかな、なんてことも思います。
 もひとつ、実写映画『寄生獣』も気になります(来月29日公開&来年4月25日公開の2部作)。これはまあ、DVDレンタルが開始されてから。

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『大伴昌司《SF・怪獣・妖怪》秘蔵大図解』ほか

 所用で街なかへ。ついでに足を延ばし、ふだん行かないブックオフ2軒を覗いてきました。
◎宮崎夏次系『僕は問題ありません』モーニングKC(13)
 宮崎夏次系の短編が面白いと聞いて、近所の書店に行ったのですが、どこにも店頭在庫なし。ネットで買うほどでもないし取り寄せするほどでもないし、どこかで見かけたら買おうと思っていたのでした。意外なことになかなか目にする機会がなく、ようやく1冊目です。
 帰宅して、少しだけ読みました。不思議なムードの作品集ですね。
◎中村航&フジモトマサル『終わりは始まり』集英社(08)
 知らない本ですが、帯に「ショートストーリー集」だの「めくるめく27篇」だの書かれていて、ページ数は100ページあまり。これは買うしかないでしょう。
 読者から回文を募集し、それをフジモトマサルが絵に描く。回文と絵をヒントに中村航が物語を作る。――なのだそうです。
◎スーザン・クーパーほか『鏡 ゴースト・ストーリーズ』偕成社(99)
 幽霊小説のアンソロジー。これも知りませんでした。こういうアンソロジー、好きだなあ。この記事参照。
僕は問題ありません.jpg 終わりは始まり.jpg 鏡.jpg
 続いて新刊書店へ。
◎講談社編『大伴昌司《SF・怪獣・妖怪》秘蔵大図解』講談社(14)
 おっさんのノスタルジー、直撃! こんなの見せられたら、イチコロです。
◎DVDボックス『フランケンシュタインvs狼男』コスミック出版(14)
 DVD9枚収録。 『ドラキュラvsミイラ男』の姉妹編です。観たことがあるのはおそらく3作だけ。
 第3弾はあるのかな。カーミラ? 透明人間? 雪男? 半魚人? 恐竜? モンスター? 三つ巴でも四つ巴でもいい。お願いします。>コスミック出版さま
大伴昌司秘蔵大図解.jpg フランケンシュタインVS狼男.jpg
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大陸書房・世界のノンフィクション

 今朝の記事に書いたジェラルド・カーシュ『オカルト物語』は大陸書房〈世界のノンフィクション〉の1冊です。まあ、この本に限ってはフィクションなのですけれど。
 私は超常現象(円盤とか超能力とか)が好きですが、あくまでもフィクションの世界の産物が好きなのであって、ノンフィクションものにはあまり興味がありません。当然のことながら、私が読んだ〈世界のノンフィクション〉は数えるほどです。
『オカルト物語』ゲット記念に、うちにある〈世界のノンフィクション〉をチェックしてみました。

◎ダル・リー『オカルト入門』1974年
 巻末の「オカルト小辞典」に惹かれたような……。映画『エクソシスト』が面白かったというのもありますね、きっと。
◎スチュワート・ロップ『オカルト大予言』1974年
 当時、『ノストラダムスの大予言』が気になっていて、それで買ったような……。ちなみに、私がノストラダムスの名前を初めて知ったのは平井和正・石森章太郎のマンガ『幻魔大戦』です。
◎ジェラルド・カーシュ『オカルト物語』1974年
 こうやって並べると、異色作家の短編集には見えませんねえ(笑)。
オカルト入門.jpg オカルト大予言.jpg オカルト物語.jpg
◎福島正実『SFの眼―SF文明論ノート―』1973年
 SFファンなら、これは必読・必携。
◎L・スプレーグ・ド・キャンプ『幻想大陸』1974年
 アトランティス、ムー、レムリア。もちろん興味あり。何しろヒロイック・ファンタジー大好きですから。著者に惹かれたこともあるかも。
◎市村俊彦『逆説の世界』1974年
 パラドックス、好きなのです。
SFの眼.jpg 幻想大陸.jpg 逆説の世界.jpg
 以上。たったの6冊でした。
 思い返すと、講談社ブルーバックスはけっこう読んでいましたね。
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『オカルト物語』ほか

 某古本屋にて。
◎ジェラルド・カーシュ『オカルト物語』大陸書房(74)
 2011年4月の記事に――
> これでもかと放出される情報はもちろんのこと、「売ります」のコーナーもあって、
>それを見ているだけでも楽しいです。たとえば2号には――
>>ジェラルド・カーシュ
>>『オカルト物語』(大陸書房)
>>S49年初版 美本 1200円
> うわあ! これ、欲しいなあ。でも、18年も前の「売ります」なんですよね。残念。
 その後、何度か目にする機会はありましたが、お財布が首を縦に振らず(涙)。
 今回、店頭で見かけて値段を確認したときには、(古本者の表現を使えば)血風が吹き荒れました。0がひとつ足りないのではないかと思ったくらいです。
 もう、これ1冊だけで充分に満足なのですが、まだまだ。
◎渡辺啓助『二十世紀の怪異』平和新書(63)
 渡辺啓助の秘境シリーズ、好きなんですよねえ。収録の7編、『クムラン洞窟』とかなりダブっているみたいだなあとネット検索したら、 ここに「七編中五編が重なっています」とありました。便利だなあ、インターネット。
◎M・G・ルイス『マンク 上』国書刊行会・世界幻想文学大系(76)
 高校時代、『マンク』にショックを受けたことは、この記事に書きました。
 欠けていた東京創元社版(初版時)の下巻を40年の年月を経て購入したことは、この記事に書きました。
 話せば長くなり、それは面倒なので書きませんが、実は国書刊行会・世界幻想文学大系版の『マンク(全2巻)』は下巻しか持ってなかったのです。そこらじゅうで目にしますし、値段も高くはないのですが、どこもかしこも上下セットで販売……。
 上巻のみで販売されているのを見たときには、思わず「うっほー」でした。上下セット÷2の値段よりも(たぶん)お安く(嬉)。
オカルト物語.jpg 二十世紀の怪異.jpg マンク・上.jpg
◎ちばてつや『1・2・3と4・5・ロク』集英社・ちばてつや全集(97)
 2012年末、ちばてつや『みそっかす』を久々に読み返し、ちばてつやの魅力を再認識しました。そのことを書いた記事のコメント欄に――
>そういえば『1・2・3と4・5・ロク』も好きでした。
 先月28日の記事に――
>無性に『1・2・3と4・5・ロク』が懐かしくなってきました。どこかで見かけたら買ってしまうでしょう。
 それから1ヶ月経たずして、発見! もちろん、すぐに読みました。これも本当に名作ですね。
 解説(上條逸雄)に、このマンガは2回、TVドラマ化されていると書かれていました。
・1972年 TBS 全26回
・1988年~89年 フジテレビ 全62回
 へえ。知りませんでした。機会があれば、ぜひ観たいものです。
1・2・3と4・5・ロク.jpg
 以上。
 すべて1軒の古本屋での収穫です。
 盆と正月どころの騒ぎではありませんでした。
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アニメ映画『アシュラ』

 その昔、ジョージ秋山が大変身したときには、本当に驚きました。
 私のよく知っているジョージ秋山は『パットマンX』や『ほらふきドンドン』の、要するにギャグ・マンガ家でした。それがいきなり『アシュラ』や『銭ゲバ』なんですから。
 その『アシュラ』のアニメ映画を観ました。2012年の作品。原作(1970~71年)から40年以上経っての映像化ですね。

 お。けっこう原作の雰囲気を壊さずに作られているではないですか(特に前半)。アシュラの声なんて、まさにイメージ通りですし、絵もオリジナルを尊重していますし。
 面白かったです。
アシュラ.jpg 銭ゲバ.jpg
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TVドラマ『巨人の惑星』

巨人の惑星.jpg 懐かしの海外TVドラマ。
『ナポレオン・ソロ』に引き続き、『巨人の惑星』を観ました。とりあえず2話のみ。おそらく小学生のとき以来の再鑑賞ですが、いま観てもやはり面白い。
 要するに『ガリバー旅行記』第2部(ブロブディンナグの国)の宇宙版です。この手の話、SFに目覚める前から好きだったんですね。よいなあ。懐かしいなあ。嬉しいなあ。
 書影はカール・H・ラスジェン『巨人の惑星』角川文庫(83)――ドラマのノベライズです。

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TVドラマ『ナポレオン・ソロ』

 思うところあって、外国のTVドラマに関する本を手に取りました。
◎乾直明『ザッツTVグラフィティ 外国テレビ映画35年のすべて』フィルムアート社(88)
◎瀬戸川宗太『懐かしのアメリカTV映画史』集英社新書(05)
◎瀬戸川宗太『思い出のアメリカテレビ映画』平凡社新書(14)
ザッツTVグラフィティ.jpg 懐かしのアメリカTV映画史.jpg 思い出のアメリカテレビ映画.jpg
 海外ドラマって、そんなに数を観ているわけではないけれど、深く印象に残っているものが多いです。ことに幼いころに観たドラマ群ですね。何しろ大昔のことですし、全話を観ているわけでもないので、詳しくは覚えていないのですが、『快傑ゾロ』『ナポレオン・ソロ』『アンクルの女』『奥様は魔女』『バットマン』『わんぱくフリッパー』『巨人の惑星』『宇宙家族ロビンソン』『宇宙大作戦』など。もしかしたら再放送で観たものも交じっているかもしれませんけれど、そのあたりの記憶は曖昧です。
 中学・高校時代はテレビを観る時間が激減します。そんな時間があれば本を読みたかったのです。学生寮で過ごし、部屋にテレビがなかった大学時代も同様。その間、よく観ていたドラマは『猿の惑星』とか『600万ドルの男』とか『バイオニック・ジェミー』とか、数えるほどです。社会人になってからも、あまり観てないですねえ。
 こういったドラマ群、できればもう一度観たいと思っています。レンタルビデオショップに置いてあればいいのですが、これがなかなか難しく、ほとんど果たせずにいます。
 特に観たかった『宇宙大作戦』と『猿の惑星』は市販DVDボックスを買いました。『宇宙大作戦』は何度か再放送を観ていましたが、『猿の惑星』は本放送(高校時代)以来の再鑑賞です。いやあ、感動でした。
 で、本題です。
 先ほど、なぜだか無性に『ナポレオン・ソロ』を観たくなりました。試しにネット検索してみましたら――


TV版「0011 ナポレオン・ソロ」 第1期 白黒 日本語吹き替え 1... 投稿者 uncleagent0022

 うわあ! 懐かしい! ソロとイリヤのコンビ、最高ですね。私が観たのはカラーだったと思いますが、まあ、どちらでも。
 ああ、『アンクルの女』も観たくなりました。エイプリル・ダンサー!
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『海色の壜』

 田丸雅智くんが新著『海色の壜』出版芸術社(14)を送ってくれました。ありがとうございます。もちろんショートショート集です。『夢巻』に続く2冊目。頑張ってますなあ。
 さっき手にしたばかりで、まだ全然読んでいないのですが、巻末の「初出一覧」を見て、びっくり。――雑誌に発表された作品が1編もない!
 収録20作品の内訳は――
 ネットに掲載:7編
『小さな物語のつくり方2 創作授業のすすめ方指南・星派道場』収録:5編
海色の壜.jpg『物語のルミナリエ』収録:1編
 書き下ろし:7編
 私がデビューしたころ(35年前)、ショートショートや短編を発表する場は雑誌がすべてと言ってもいい状況でした。「10誌から原稿依頼が来て、初めて一人前」なんてことも言われたものですが、いやあ、時代は変わりましたねえ。これからのショートショートは、ネットが舞台の中心になるのかもしれません。――紙の本で育った世代としては淋しいですし、正直なところ、ネットで(モニター上で)小説を読むことには抵抗があるのですが、これも時の流れ、受け入れるしかないのでしょう。
 ん? 先ほど、「まだ全然読んでいない」と書きましたが、ちゃんと「初出一覧」を見ますと、あは、半分以上が既読でした。ネットで小説を読むことには抵抗があるなんて言いながら、けっこう読んでいるようです(笑)。
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SFなぞなぞ

 毎週土曜日、石原藤夫さんの掲示板ではSFクイズが出題されます。その多くはマニアックの極み! 知らなんだ~の連続です。
 今日は真似してSFクイズ――いや、クイズとは言いがたいので、SFなぞなぞを。
 石原さんのクイズと違って、ま~~~~~~ったく役に立ちません。なぞなぞですから、よしなに。

 E・R・バローズの熱心な愛読者が肉体鍛錬のため筋トレを始めようと思い、スポーツ用品店に行きました。
 鉄アレイを買うつもりだったのですが、別の金属を素材とした類似品がいくつもあることを知り、予定変更。彼が買ったのは以下のうち、どれでしょう。
①金アレイ ②銀アレイ ③銅アレイ

 SFファンなら、すぐにおわかりですよね。
 しょーもない問題で、申しわけありません。思いついちゃったもので。
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映画『危いことなら銭になる』

 映画『危いことなら銭になる』を観ました。1962年公開のアクション・コメディ映画です。原作は都筑道夫『紙の罠』。
 何年か前に古めの邦画に目覚め、1960年代、70年代の作品を数多く観てきましたが、この手の映画はほとんど観ていません。ちょっと観てみようかな、と。
 主演の宍戸錠はだいたいイメージ通りでしたけれども、共演の浅丘ルリ子とか長門裕之は容貌も含めて、私の持っているイメージとは大違い。特に浅丘ルリ子なんて、配役を見なければわからなかったと思います。あんな「おきゃん」なキャラクターを演じていたとは……。
 90分弱、楽しかったです。

 で、はたと思いました。
 この映画のタイトルは「やばいことなら~」と読むのですが、最近の短縮言葉(きもい、はずい、むずいなど)に抵抗のない人なら、特に違和感もなく「あぶいことなら~」と読んでしまうかもしれませんね。(「あぶい」は「きもい」「はずい」「むずい」ほどポピュラーではありませんけれど、何度も耳にしています)
 さらに思いました。短縮言葉を漢字で書くと、どうなるんだろう。「あぶい」は「危い」として、たとえば――
 きもい:気持い
 はずい:恥ずい
 むずい:難い
 なのかな?
 やっぱり私は使いたくないですねえ。
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『ユキの太陽』ほか

 今日からスタートの名古屋古書会館・即売会に行きました。朝一番で行きましたら、1階の100均スペースはすさまじい混雑! 人ごみが苦手な私の限界を超えていました。ざっと見える範囲だけを眺めただけで、もちろん1冊も手に取ることなく、本会場(2階)へ。
 残念ながら買いたい本はなく、ふたたび1階に戻りましたが、まだまだ混雑しています。近所の古書街へ向かいました。
◎ちばてつや『ユキの太陽(全4巻)』講談社・ちばてつや漫画文庫(78)
 最近、昔のちばてつや作品を無性に読み返したくなっています。『ユキの太陽』もめちゃ懐かしいです。
ユキの太陽.jpg
 古書街で買ったのはこれだけで、ふたたび古書会館へ。
◎「IN・POCKET」1994年7月号
 特集は「本邦初のミステリー企画 作者当て3人競作」。参加作家は井上夢人、逢坂剛、大沢在昌。
 こういう企画を見て思い出すのはアシモフ&ローレンス編『新・読者への挑戦 ―作者は誰だ?―』ハヤカワ・ミステリ文庫(83)です。こちらは17人が参加。
◎『死のさばくをゆく―タクラマカンさばく探検記―』中学生痛快文庫(中学一年コース2月号)
 私も中学生のころ、学習誌の付録文庫を楽しく読みました。カバーは付いていませんでしたが、表紙はカラー印刷でした。今日買った本はカバーなし、表紙モノクロ。発行年不明なれど、私の中学時代より古いことは確かです。古色蒼然たる雰囲気に惹かれ、買っちゃいました(笑)。
イン・ポケット.jpg 新・読者への挑戦.jpg 死のさばくをゆく.jpg
◎ヘレン・バナマン『ブラック・サンボくん』子ども文庫の会(89)
 有名な『ちびくろサンボ』です。ハードカバーの豆本(文庫より少し小さい)。作者のイラストをそのまま使った『ちびくろさんぼのおはなし』径書房(99/こちらもハードカバーの豆本)の隣に並べたくなって購入。
『ちびくろサンボ』は一時期、不条理な理由で絶版を余儀なくされていたんですよね。径書房編『『ちびくろサンボ』絶版を考える』径書房(90)の書影も並べておきます。
ブラック・サンボくん.jpg ちびくろさんぼのおはなし.jpg 『ちびくろサンボ』絶版を考える.jpg
 帰りには新刊書店に寄りました。
◎「ほんまに」vol.16(14)
 特集「続・神戸の古本力」として、座談会やらインタビューやらエッセイやら、いろいろ。なかには私がよく知っている店主のインタビューも。また、「兵庫県古書店MAP」も掲載されています。詳細は「ほんまに」サイトをご参照ください。
 隣の書影は『神戸の古本力』みずのわ出版(06)です。これを読んでから「ほんまに」を読むと、楽しさ倍増でしょう。
ほんまに.jpg 神戸の古本力.jpg
 以上、楽しかったです。
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映画『続サラリーマン忠臣蔵』

 今年7月、映画『サラリーマン忠臣蔵』を観て、その際、
> お馴染みの『忠臣蔵』を現代(といっても1960年ですが)の会社に置き換えたストーリー。面白かったのですが、最後がいささか肩透かし。もうちょっと先まで観たかったなあ。
 と書きました。いやほんと、なんとも中途半端な終わり方だったのですよ。そのとき、続編の可能性を考えないでもなかったのですが――ま、いいか。
 レンタルビデオショップで『続サラリーマン忠臣蔵』というタイトルを見かけ――お、やっぱり続編があったか。
 迷わずレンタルし、さっそく観ました。
 艱難辛苦を経て、ついには愉快痛快の大団円。忠臣蔵はこうでなければ!
 前作を観たときの不燃焼感が吹き飛びました。
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TVドラマ『いのち燃ゆ』

 ようやくTVドラマ『日本巖窟王』を観ることができました。
 この記事にも書きましたが、『日本巖窟王』は大学生のとき、夢中になって観ていました。もう一度観たいなあと、ずーっと思っていたのです。それがまさかDVD化されていたとは……。レンタルビデオショップでDVDを見たときは嬉しかったですねえ。
 これがまた、記憶(←美化されていたかもしれない)を凌駕する面白さでして、大々満足! しあわせ~。
 ところで。
『日本巖窟王』をネット検索していて、『いのち燃ゆ』というTVドラマを知りました。1981年(『日本巖窟王』の2年後)、やはりNHKで放送された連続時代劇なのですが、これがなんと『レ・ミゼラブル』の翻案とのこと。ブログでも何度も書いていますが、私は『レ・ミゼラブル』が大好きです。翻案と知っていれば、絶対に観たのになあ。

 うわ、面白そう。観たいぞ観たいぞ。
 しかし、どうやらソフト化はされていない様子。残念無念。
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『犬木加奈子劇場 怪談~怪奇人形館~』

 犬木加奈子『犬木加奈子劇場 怪談~怪奇人形館~』少年画報社・YKベスト(14)を読みました。連作を交えた全9編収録。相変わらず私好みで、楽しく読んだのですが……。
 昨年3月に『かなえられた願い』MF文庫(01)を読んだとき、星新一のショートショート「ある夜の物語」を思い起こしました。→この記事参照。
怪談.jpg 今回も2編。「怪奇人形館」から「人形」を、「恋の願い かなえます」から「顔のうえの軌道」を連想しました。犬木加奈子は星新一の愛読者ではないと思います(愛読者なら、これらの作品を読んでないわけがありませんから)が、星新一とよく似た発想をするんですね。
 思い返せば、犬木加奈子の名を意識したのはこのときです。もしかすると、すでにそのとき星新一との共通点を感じ、そこに惹かれたのかもしれません。
 いろいろな意味で、犬木加奈子のマンガを読むのは楽しみです。今後も、機会があれば。
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星新一の棚

 今日の昼間、星新一ファンの大先輩と話しておりました。とんでもないコレクションの話が次々に出てきて、圧倒されまくり。
 その後、なんとなく星新一の本が並んでいる棚を撮影し、適当に切り貼りしました。せっかくですから、ブログにアップします。くっきりはっきり見えてしまうと恥ずかしいので、小さなサイズで(笑)。
 これら以外には、文庫本、翻訳本の一部、サイズが規格外の『絵本 星新一ショートショート』『花とひみつ』復刊版くらいでしょうか。あ、そうそう。星新一の文庫本は以前にアップしましたね。→ここ
星新一・棚.JPG
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『世界のジョーク集』など

 容易に目にしそうなのに、なかなか見ない古本があります。たとえば今回買ったラリー・ワイルド『世界のジョーク集② バージンと色魔のジョーク集』光文社文庫(86)も、そんな1冊です。
 何年か前に『世界のジョーク集① 男と女のジョーク集』光文社文庫(85)を見かけ、迷わず購入。ほどなくして『世界のジョーク集③ 犬と猫のジョーク集』光文社文庫(86)を発見、購入。抜けている第2集もすぐに買えると思っていましたが、それが意外に見かけず、ようやく見つけた次第です。
 このジョーク集を求めたのは、訳者が浅倉久志(1、2巻)、鎌田三平(3巻)ということもありますが、それよりも装幀や本文に施された趣向が気に入ったからです。
 ともあれ、カバー(表裏)をご覧ください。
世界のジョーク集1.jpg
世界のジョーク集2.jpg
世界のジョーク集3.jpg
 ご覧になればおわかりのように、裏表紙が上下逆になっています。
 第1集では、前半が「男のジョーク集」、後半が「女のジョーク集」(本文は上下逆に印刷)になっています。
 第2集では、前半が「バージンのジョーク集」、後半が「色魔のジョーク集」(本文は上下逆に印刷)になっています。
 第3集では、前半が「犬のジョーク集」、後半が「猫のジョーク集」(本文は上下逆に印刷)になっています。
 もうおわかりでしょう。――そうなんです。後半は本の上下を引っ繰り返して、最終ページから読むという趣向が施されているのです。面白いですねえ。
 翻訳者の顔ぶれから、これは某SF叢書(洋書)が念頭にあったのではないかと推測するのですが……。

 ほかに、「BOOKMAN」16号(86)も買いました。特集:SF珍本ベストテン―幻の名作・噂の怪作。
 これ、前から気になっていて、機会があれば読みたいと思っていたのですよね。
 さっそく巻頭の「座談会 第一部―日本編―」を読みました。出席者は橫田順彌、鏡明、會津信吾で、テーマはSFのレア本です。この雑誌が発行された1986年といえば、私がSFコレクターを廃業したころです。SFのコレクターズ・アイテムやレア本については、蔵書はかなり処分していたものの、知識はそこそこ持っていました。
 そういう人間から見たら、面白い面白い。当時、まだコレクターを廃業していなかったら、すぐに買ったでしょうし、読んで狂喜したに違いありません。「座談会 第二部―洋書編―」も非常に面白く、大満足しました。
BOOKMAN16.jpg 鈴狐騒動変化城.jpg
 怪作といえば、古本ではありませんが、昨日、田中哲弥さんに送っていただいた新著『鈴狐騒動変化城』福音館(14)も相当なものではないかと思います。まだ読んでないんですけれど、装幀を見るだけでも充分に怪作と言えるでしょう。
 帯に巨大な「むははははは!」(笑)。
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映画『マチェーテ・キルズ』

 とにかく私好みで、面白かったです。>映画『マチェーテ』
 遅ればせながら――というほど遅くはありませんけれど、続編『マチェーテ・キルズ』を観ました。

 前半は――ざっくり言ってしまえば、『藁の楯』のマチェーテ版です。『藁の楯』+『マチェーテ』÷2ではなくて、『藁の楯』×『マチェーテ』という感じかな。『藁の楯』大好き、『マチェーテ』も大好き。となれば、めちゃ楽しめたのは言うまでもありません。
 で、後半になると、なんだかSFタッチに。え? マチェーテのクローンを作る? ぶっ飛んでますねえ。
 もちろん前作同様、マチェーテは全編通して下品で粗暴で異様なタフネス。首が飛ぶ飛ぶ、首が飛ぶ。あれよあれよの急展開も健在です。さらにマチェーテに襲い来る女たちもマチェーテほどではないものの人間離れしています。おっぱいマシンガンって、009ノ1か(笑)。 いや、『くノ一忍法帖』かな(笑)。――いやはや、前作よりも無意味さがパワーアップしていますな(嬉)。
 そんなこんなでマチェーテの魅力を満喫していたのですが、え? ここで終わり? んで、続編? 宇宙が舞台に?
 早く観てえ~~~~。
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人形劇『伊賀の影丸』

伊賀の影丸(人形劇).jpg 伊賀の影丸.jpg
 実写映画『伊賀の影丸』に続き――
 念願叶って、人形劇『伊賀の影丸』を観ることができました。全52話のうち現存する(とされる)10話です。
 1963年の11月~翌年11月にかけての放送とのことですから、当時、私は6歳。正直なところ、ほとんど何も覚えていないのですよね。記憶に残っているのは、いくつかの断片的なシーン、そして主題歌くらい。しかし夢中になって観ていたことはしっかり覚えています。
 さて、この幼き日に観た人形劇が半世紀の時を経て、私の目にどう映るのか、不安な面もありましたけれど、杞憂に終わりました。
 現存する10話の原作は嬉しいことに、私が大好きな「由比正雪の巻」です。謀反人・由比正雪の討伐に影丸たち伊賀の精鋭が向かうという基本設定は同じでしたが、ストーリーはそこここに改変が加えられています。いきなり百合十字団なんてキリシタン集団が出てきて、思わず目を白黒。後半には服部半蔵までが影丸たちとともに大活躍! なんと、半蔵が金井半兵衛を倒しちゃう。原作では半兵衛は最後まで生き残り、正雪の介錯をするんですよ。それを半蔵が! これも驚きましたねえ。
 また、登場キャラクターも変更されたり追加されたり……。伊賀者の多くは原作のままですが、正雪側の忍者はずいぶん変わっています。たとえば幻心入道は西洋の妖術使いロン・ゴメスに、霧雨鏡月は唐人の手品師リュウに変えられ、夜叉王は元・海賊という設定に変更、といった具合です。あと、狂言回しのおとぼけコンビ・弥次さん喜多さんも登場。こういうキャラクターは原作にはありえないですね(笑)。
 忍者同士の戦いでは原作を思い出させるシーンが頻発し、これも楽しい。むささびの含み針VS弥九郎の影ぬいとか、リュウ(原作の鏡月)が最期に、幻術で生み出した女に舞いを舞わせるシーンとか、左近丸(盲目の忍者)の縄術に捕らわれた如月文兵衛が義手を外して脱出する(しかし目が見えない左近丸には、どのように脱出したのかわからない)シーンとか、影丸に変装した夜叉王が阿魔野邪鬼に本物と間違えられ、決闘を挑まれるシーンとか……。多少のアレンジはあるものの、うまく再現されています。
 正雪討伐というメインストーリーとは別に、(これは原作にはない)左近丸と生き別れの妹・サユリの再会、そしてそこから始まる兄妹愛の物語も大きな軸になっています。左近丸は影丸と同じくらいの存在感で描かれ、影丸以上の活躍を見せます。最後には感動的なシーンを演出しますし、もはや本編の主人公は影丸ではなく左近丸と言ってもいいかもしれません。
 そんなこんなで、原作とはずいぶんテイストが違っていますけれど、充分に面白かった。楽しかった。念願叶って、大満足です。残る42話も――全部でなくても、少しでもいいから、どっかにひっそりと保管されていないかなあ。
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『「荒巻義雄の世界」展』図録

 荒巻義雄さんから『「荒巻義雄の世界」展』図録を送っていただきました。今年2月8日~3月23日、北海道立文学館(札幌)で開催された企画展の図録です。
「荒巻義雄の世界」展.jpg 裏表紙.jpg
 巻頭に荒巻さんの書斎の写真が掲載されています。広々としたスペース、壁際に整然と並べられた本棚、中央の大きなデスクにはうずたかく積まれた資料……。まさに理想的ですね。思わず溜め息が出ます。
 年譜はわかりやすくまとめられ、写真も豊富に掲載されています。懐かしい本の書影もたくさん。
 また、「ガラクタ博物館」と題された2ページも実に楽しい。
>旅行や日常生活の中で荒巻が出会い、大切にしてきた「オブジェ」を荒巻義雄によるコメントとともにご紹介します。
 とあり、そこで紹介されているのは柔らかい時計だったりクラインの瓶だったり3Dプリンタで作られた荒巻さんだったり。
 裏表紙には荒巻さんのサイン。これは印刷ではなく、どうやら直筆のようです。嬉しいご配慮に大感謝であります。
 ありがとうございました。大切にいたします。
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映画『伊賀の影丸』


映画 「伊賀の影丸」 OP 松方弘樹 投稿者 spyagent0011

 映画『伊賀の影丸』を観ました。1963年の東映映画です。このブログでも何度か書いていますように、私は『伊賀の影丸』大好き! 存在を知って以来、観たくてたまらなかった映画です。
 感想は……。う~~~~ん、私の好きな影丸とはまるっきり違っていますねえ。伊賀の影丸という名前の忍者が出てくる忍者映画、といったところでしょうか(苦笑)。正直、期待大外れでしたが、とにかく観ることができただけで満足です。観ないことには落ち着きませんから。

 同じころ、同じく東映では、『くノ一忍法』や『くノ一化粧』といった、山田風太郎の忍法帖シリーズを原作とする映画も製作しています(この記事参照)。こっちは面白かったなあ。まあ、影丸は子ども向き、忍法帖は大人向きということなのかもしれませんが。
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『きつねこあり』

きつねこあり.jpg
 へえ、『きつねこあり』が恵文社一乗寺店(京都市左京区一乗寺払殿町10)で販売されるのですか。筒井康隆「きつね」、星新一「ネコ」、小松左京「アリ」を収録した豆本のショートショート・アンソロジーです。
 この本は売れ行き好調で再版されましたが、再版には帯が付いていないと聞きます。上の画像に帯が付いているところを見ると、初版なのでしょうか。
 京都にお住まいのショートショート・ファンの皆さま。
 もしまだ入手されていないようでしたら、ぜひ!
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映画『アナと雪の女王』


 遅ればせながら――ほんっとうに遅ればせながら、映画『アナと雪の女王』を観ました。アナ(妹)とエルサ(姉/雪の女王)の姉妹愛を描いた物語です。
 こういった「万人が感動する」みたいな映画は私好みではないことが多く、あまり期待していなかったのですが、楽しく観ることができました。序盤から中盤にかけて、こういう結末になってほしいと願いながら、それは無理だろうなあと思う自分がいて、しかし最後には、ほぼ願望通りの展開が待っていて……。
 よかったね、アナ、エルサ、そしてクリストフ。
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SF文庫もどき

 今日もまた、北原尚彦さんのツイッター画像に刺激されてしまいました。こんな画像に、です(適宜トリミング)。
SF文庫もどき.jpg
 全10冊のうち、私の手作り本が4冊を占めています。
 一点、註釈を付けますと、ほかの6冊とは違ってこの4冊は正規のカバーではなく、正規カバーの背を変えて遊んでみただけなのですね。思いついた当初は自分用に1枚だけ作るつもりでしたが、それでは文庫スキーさんが泣くので(笑)、もう1枚作ったというわけ。
 いやしかし、こうしてSFもどき文庫たちを眺めますと、私の手作りも決して負けてないですねえ(嬉)。
 ん? てことは、こんなこともできるのか。――と思いつき、やっちまいました(笑)。
うるさい宇宙船.JPG
 変えたのは背だけで、表紙、裏表紙はオリジナルのまま。
 似たような厚さの文庫本を見繕い、このカバーを付けて本棚に紛れ込まそうと思っております(笑)。
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『中国百物語』ほか

 近所のブックオフを散歩してきました。
◎話梅子・編訳『中国百物語』アルファポリス(08)
『游仙枕』アルファポリス(03)、『中国の不思議な役人』アルファポリス(05)に続く、〈中国昔話大集〉の3冊目とのこと。『游仙枕』は以前に買いました。『中国の不思議な役人』もどこかで目にする機会があれば。
中国百物語.jpg 游仙枕.jpg
◎松本憲尚訳『コリンズ短編小説集』渓水社(99)
 推理小説の古典『月長石』で知られるウィルキー・コリンズの短編集。この機会に、うちにあるコリンズをチェックしてみました。どうやら長編『月長石』東京創元社・世界大ロマン全集(57)と短編集『夢の女・恐怖のベッド 他六編』岩波文庫(97)だけのようです。
コリンズ短編小説集.jpg 月長石.jpg 夢の女・恐怖のベッド.jpg
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『悪魔の物語』ほか

 名古屋古書会館で本日スタートの古書即売会に行ってきました。午前中は、すぐにも雨が降りそうな空模様で、自転車野郎は自宅待機。今日は無理かなと思っていたところ、昼すぎには陽が差してきて、よっしゃ!(笑) 帰りには古本屋1軒にも寄りました。
◎ナタリー・バビット『悪魔の物語』評論社の児童図書館・文学の部屋(94)
◎ナタリー・バビット『もう一つの悪魔の物語』評論社の児童図書館・文学の部屋(95)
 悪魔をテーマにした短編集。それぞれ10編収録ですが、100ページあまりの薄い本なので、いずれも短い(嬉)。こんな本が出ていたとは知りませんでした。文句なし、一番の収穫です。
◎赤塚不二夫『赤塚不二夫の天才バカ本 ベラマッチャ・エッセイ+ニャロメ小説集』徳間書店(77)
 この本も知りませんでした。小説はいずれも短く、ショートショート?
悪魔の物語.jpg もう一つの悪魔の物語.jpg 天才バカ本.jpg
◎KOICHI NAMEKAWA『CATS PARADE』京都書院アーツコレクション(97)
 ネコのヒトコママンガ集。厚さ35ミリ。立ちます!(笑)
◎鳥越信編『目でみる日本昔ばなし集』文春文庫ビジュアル版(86)
 掲載されている書影やイラストに惹かれて。
◎サミュエル・バトラー『エレホン』岩波文庫(35)
 言わずと知れた、ユートピア小説の古典。この本、読んだっけなあ~。ぜ~んぜん覚えてなくて、買ってみました。
CATS PARADE.jpg 目でみる日本昔ばなし集.jpg エレホン.jpg
◎F・ブラウン『星に憑かれた男』講談社S・F・シリーズ(58)
 この本は持っていますし、改訳版の『天の光はすべて星』ハヤカワSFシリーズ(64)/ハヤカワ文庫SF(82)も持っているんですが、こんな値段で売っていては……。こういう無駄なことをしてはいけないと思いつつも買ってしまいました。
星に憑かれた男.jpg 天の光はすべて星.jpg 天の光はすべて星(文庫).jpg
 以上。
 楽しいサイクリングでしたけれども、異様な蒸し暑さには参りました。ほんとに10月なんでしょうか。
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「字宙塵」

 昨年来、私が若かりしころ(おもに10代)に書いた小説ほかを手作り冊子化していることは、拙ブログの読者ならご存じと思います。最初は、とにかく恥ずかしくて仕方がなかったのですが、読んでくれた方々の反応はさほど悪くなく、それどころか楽しんでくれている様子。そうなると、だんだん私も楽しくなってきます。いやもちろん、恥ずかしいのは恥ずかしいのですけれどね。
 そして、ついに!
 自分ひとりで遊んでいればいいものの、友人知人(先輩後輩)を巻き込んでしまいました。
「これこれこういうファンジンを出そうと思っている。『若書きゆえ恥ずかしいけれど、一生懸命書いてたなあ。楽しかったなあ、あのころ』と思う作品、もしよければ提供してくれませんか?」と声をかけたところ、あっという間に作品が集まり、とんとん拍子に発行へ。――それがこの「字宙塵」です。
字宙塵・創刊号.jpg 掲載されている作品は、最も新しくても30年以上、古くは半世紀前、ファンジンなどに発表されたものです。おそらく作者本人は恥ずかしくてたまらないでしょうが(その気持ち、よくわかります)、どれも魅力的です。若書きゆえの稚拙さがないとは言いません。にもかかわらず、読み物として面白いのは言うまでもなく、皆のルーツが垣間見え、楽しいことこの上ないのです。
 なるほど~。私の手作り冊子を読んだ方々は、こういうことを言っていたのかもしれませんね。なんだかわかったような気がします。
 作品をご提供いただいた皆さま、ありがとうございました。お陰で、すっごく楽しいファンジンができあがりました。数日中にお手元に届くと思います。楽しみにお待ちください。
 ちなみに、私は高校2年のときに書いたショートショートとエッセイをチョイスしました。ちょうど40年前に書いたものであります。
 おっと。いちおう創刊号としましたが、2号以降はたぶん出ないと思います(笑)。

 あ、そうそう。
 なぜ誌名を「字宙塵」にしたかというと――
・「宇宙塵」追悼を込めて。
・私は一度も「宇宙塵」に寄稿したことがなく、それが心残り。せめて……。
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