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『オカルト物語』ほか

 某古本屋にて。
◎ジェラルド・カーシュ『オカルト物語』大陸書房(74)
 2011年4月の記事に――
> これでもかと放出される情報はもちろんのこと、「売ります」のコーナーもあって、
>それを見ているだけでも楽しいです。たとえば2号には――
>>ジェラルド・カーシュ
>>『オカルト物語』(大陸書房)
>>S49年初版 美本 1200円
> うわあ! これ、欲しいなあ。でも、18年も前の「売ります」なんですよね。残念。
 その後、何度か目にする機会はありましたが、お財布が首を縦に振らず(涙)。
 今回、店頭で見かけて値段を確認したときには、(古本者の表現を使えば)血風が吹き荒れました。0がひとつ足りないのではないかと思ったくらいです。
 もう、これ1冊だけで充分に満足なのですが、まだまだ。
◎渡辺啓助『二十世紀の怪異』平和新書(63)
 渡辺啓助の秘境シリーズ、好きなんですよねえ。収録の7編、『クムラン洞窟』とかなりダブっているみたいだなあとネット検索したら、 ここに「七編中五編が重なっています」とありました。便利だなあ、インターネット。
◎M・G・ルイス『マンク 上』国書刊行会・世界幻想文学大系(76)
 高校時代、『マンク』にショックを受けたことは、この記事に書きました。
 欠けていた東京創元社版(初版時)の下巻を40年の年月を経て購入したことは、この記事に書きました。
 話せば長くなり、それは面倒なので書きませんが、実は国書刊行会・世界幻想文学大系版の『マンク(全2巻)』は下巻しか持ってなかったのです。そこらじゅうで目にしますし、値段も高くはないのですが、どこもかしこも上下セットで販売……。
 上巻のみで販売されているのを見たときには、思わず「うっほー」でした。上下セット÷2の値段よりも(たぶん)お安く(嬉)。
オカルト物語.jpg 二十世紀の怪異.jpg マンク・上.jpg
◎ちばてつや『1・2・3と4・5・ロク』集英社・ちばてつや全集(97)
 2012年末、ちばてつや『みそっかす』を久々に読み返し、ちばてつやの魅力を再認識しました。そのことを書いた記事のコメント欄に――
>そういえば『1・2・3と4・5・ロク』も好きでした。
 先月28日の記事に――
>無性に『1・2・3と4・5・ロク』が懐かしくなってきました。どこかで見かけたら買ってしまうでしょう。
 それから1ヶ月経たずして、発見! もちろん、すぐに読みました。これも本当に名作ですね。
 解説(上條逸雄)に、このマンガは2回、TVドラマ化されていると書かれていました。
・1972年 TBS 全26回
・1988年~89年 フジテレビ 全62回
 へえ。知りませんでした。機会があれば、ぜひ観たいものです。
1・2・3と4・5・ロク.jpg
 以上。
 すべて1軒の古本屋での収穫です。
 盆と正月どころの騒ぎではありませんでした。
コメント(4) 

コメント 4

山本孝一

ジェラルド・カーシュ『オカルト物語』を入手されたとはうらやましい。
発売当時、本屋で見かけたことはあるのですが、版元の印象が良くなくて買いませんでした。買っときゃよかった。
フランク・エドワーズ『UFO旋風』も買い逃し、ずっと後に知人から譲ってもらいました。
あのころは、UFOとか趙常現象の本を読むときは、真実かインチキかという眼でしか見ていませんでした。
今なら、もっと気楽に、エンターテイメントとしてこういった本を楽しめるようになり、今なら面白く読めるでしょう。
『オカルト物語』、私も読んでみたい。
それから、国書刊行会の『超科学シリーズ』が頓挫したのは今思っても残念です。
チャールズ・フォートの『呪われた者の書』だけは読みたかったなぁ。
by 山本孝一 (2014-10-26 13:30) 

高井 信

 見かけたときには――というか値札を見たときには(笑)、びっくりしました。美本だし帯も付いてるし、0がひとつ多くても安めではないかと思います。
 たいていのものは、念じていればいつか入手できますね。
>『オカルト物語』、私も読んでみたい。
 ちょっとネット検索してみました。『オカルト物語』でしか読めないのは「移植された“眼”」だけのようです。そんなに無理して買うことはないですね。私も無理して買う気はありませんでした。
http://d.hatena.ne.jp/ShisyoTsukasa/20120113/p1
by 高井 信 (2014-10-26 14:37) 

山本孝一

『オカルト物語』については、ずっと超常現象についてのノンフィクション本だと思っていたのですが、そうでもなかったのですね。
高井さんのコメントで初めて知りました。
エリック・フランク・ラッセルの『世界怪奇物語』(庄司浅水訳、三笠書房)とごっちゃにしていたのかもしれません。
ジェラルド・カーシュの本は『犯罪王カームジン』を除くとあとは持っているのでほとんど読めるわけですね。
ありがとうございました。
by 山本孝一 (2014-10-26 18:35) 

高井 信

 ええ、小説集です。『世界怪奇物語』とは全くの別物ですね。
『オカルト物語』を買った店には、大陸書房のこの手の本がたくさん並んでいました。どれも安かったですよ~。
by 高井 信 (2014-10-26 21:13) 

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