SSブログ

映画『寄生獣』


 映画『寄生獣』を観ました。実写映画化を知って以来、楽しみにしていた映画です。
 今月24日にTV版を観たとき、
>う~~む。映画のDVDがレンタルされるのを待つべきだったかも。
 と思いました(当該記事コメント欄)。この感想は正解でしたね。劇場版はTV版の数倍面白かったです。(TV版を観てなければ、もっと面白かっただろうなあ。正直、TV版を観たことを後悔しています)
 加奈(寄生獣の存在を感じられる)や宇田守(顎から胸にかけて寄生)が出てこないのが残念ですが、尺の関係で仕方がないのでしょうね。こういった登場人物をカットしても、各エピソードの掘り下げ具合は浅いような気がするくらいですから。
 さて、完結編を楽しみに待つことにします。後藤との死闘に期待!
コメント(0) 

映画『画皮 あやかしの恋』


 映画『画皮 あやかしの恋』を観ました。『聊齋志異』の1編「画皮」の映画化……なんですけれど、ご存じの通り『聊齋志異』は怪異掌編(とことん短い!)を集めたものですから、そのまんまでは長編映画にはなり得ません。メインアイデア(妖魔が美女の皮を被り、男を騙す)を生かしたオリジナルのストーリーになっています。
 よくできたアクションホラー映画で、とても面白かったです。もはや『聊齋志異』云々ではありませんけれどね(苦笑)。
 妖魔は男女2体が出てきて、中心となるのは女のほうですが、男のほうもなかなか魅力的です。あの動きと能力、どっかで見たことあるなあと思い返すと、そうそう、映画『X-MEN』のナイトクルーラーなのでした。
 明日、続編『妖魔伝―レザレクション―』を観ようと思っています。
聊齋志異.jpg 死霊の恋.jpg
「画皮」は『聊齋志異』岩波少年文庫(97)、『死霊の恋』ポプラ社文庫(87)といった児童書にも採録されています。どちらも「化けの皮」というタイトル。日本人には「画皮」よりもしっくりきますね。

【追記】4月28日
 そんなわけで、今夜は『妖魔伝―レザレクション―』を観ました。

『画皮 あやかしの恋』はホラーアクション映画として楽しみましたが、底を流れているのはラブロマンスです。『妖魔伝』はラブロマンスが前面に出すぎて、ホラーやアクションの要素はかなり減ってしまったという印象です。期待と違い、その点はいささか残念ですが、しかしそれでも2時間あまり、楽しく過ごすことができました。

【追記2】4月30日
 こんなのを見つけました。

 乞食に食わされるのは泥の塊ですか。別訳では乞食の吐いた痰唾になっていました。痰唾のほうが強烈ですね。
コメント(8) 

映画『シャークネード カテゴリー2』


 映画『シャークネード カテゴリー2』を観ました。『シャークネード』――竜巻に巻き込まれたサメが空から降ってくる映画の続編です。
 あはは。明らかに前作よりパワーアップしていますね。サメ映画って、どうしてこんなにバカバカしくて、面白いんでしょ。
 どうやら第3作も公開されるようで、これも楽しみです。
コメント(0) 

ラジオドラマ

 ラジオドラマって、不思議な魅力があります。何かきっかけがあると、無性に聴きたくなるんですよね。(ブログでも何度か書いています)
 今月1日、何気なく『アルジャーノンに花束を』(長編版)のラジオドラマ(→この記事を参照)を聴いたことで、久しぶりにブームが訪れました。ネットで面白そうなものを探してMP3プレイヤーに入れておき、外出時(バスや電車で出かけるとき。あるいは待ち時間の生じる可能性のあるとき)には持ち歩くようにしています。
 今回は長編が主体でして、これまでに『アルジャーノンに花束を』『モンテ・クリスト伯』『ロストワールド』『ヴァーチャルガール』『タイムリーパー』『くたばれビジネスボーグ』『妖異金瓶梅』『火の鳥 黎明編』『火の鳥 未来編』を聴き終わり、現在は『イカロスの誕生日』を聴いています。
 ほとんどは過去に読んだことがあり、好きな作品ですが、もちろん読んだことのないものもあります。既読・未読を問わず、いずれも楽しくて大満足。『イカロスの誕生日』のあとに聴く予定なのは『チョウたちの時間』です。NHK-FM「青春アドベンチャー」にて先週スタート。昨夜、最終回を迎えたのです(全10回。詳細はここに)。
 原作を読んだのはいつだっけなあ。定かではありませんが、とっても面白かった記憶が残っています。残念ながら、今のところMP3プレイヤーを持って外出する予定はありませんけれど、すぐに聴かなければならないものでもないので、いずれ。あまりにも機会がなければ家で聴きます。

 あ。
 原作者名を省きましたが、わかりますよね。
コメント(0) 

映画『寄生獣』TV版


 DVDレンタルが開始されるのを楽しみにしていた映画『寄生獣』が、まさかDVDよりも前にテレビで放映(それも地上波!)されるとは!(嬉)
 このサイトによりますと――
>山崎監督自らがTV版として、再構築した特別版。
 なるほど。映画そのまんまではないんですね。ちょっぴり残念ではありますけれど、テレビに贅沢を言ってはいけません。
 放送開始まで、あと45分ほど。。
 わくわく、わくわく。ただひたすら、わくわく。
コメント(2) 

まだれのひも

まだれのひも.jpg
コメント(7) 

『クローヴィス物語』ほか

 行きつけの新刊書店へ。
◎サキ『クローヴィス物語』白水uブックス(15)
 28編収録。挿絵はエドワード・ゴーリー!
 ついでに足を延ばし、そこらの古本屋を9軒。
◎シリル・M・コーンブルース『シンディック』サンリオSF文庫(85)
 帯背に「50年代SFの傑作」と書かれていて、ふらふらと購入。50年代SFという言葉に弱いなあ(笑)。
◎ロバート・F・ヤング『ジョナサンと宇宙クジラ』ハヤカワ文庫SF(77)
 この記事のコメント欄に――
>『ジョナサンと宇宙クジラ』も3500円という高値で出品されていることに気づき、さらに絶句しました。
> あ、私の持っている本(1977年発行の初版)は『ジョナサンと宇宙くじら』ですが、新装版は『~クジラ』になっているんですね。解説が加わったりとか、何か変更点があるんでしょうか。ちょっと気になります。
 本日、『ジョナサンと宇宙クジラ』(1990年7月31日、3刷)を見かけ、ふらふらと購入。隣に『ジョナサンと宇宙くじら』も並べておきます。
 いやあ、不作であります。
クローヴィス物語.jpg シンディック.jpg ジョナサンと宇宙クジラ.jpg ジョナサンと宇宙くじら.jpg
コメント(2) 

訃報:小島功さん

 小島功さんが亡くなられたそうです。享年87。
 この記事に――
>『孤島ナンセンス』奇想天外文庫(76)は孤島を舞台にした8コマ漫画集で、まさに大傑作と思います。
孤島ナンセンス.jpg と書きました。
 ほんとに面白いんですが、残念ながら、とっくの昔に絶版。その後、再刊されていないのではないでしょうか。ほとんど古本でも見かけないような……。
 もったいないなあと思います。

 明るいお色気、楽しい笑いをありがとうございました。
 ご冥福をお祈り申し上げます。


コメント(4) 

『珍種ハンター ウネリン先生』

 田丸雅智くんが新著『珍種ハンター ウネリン先生』学研教育出版(15)を送ってくれました。ありがとうございます。
珍種ハンター ウネリン先生.jpg 封筒を開けると、まるでコミックみたいな装幀・大きさの本がはいっていて、一瞬、どうしてこんな本が? と思いましたが、作者名を見て――あ、田丸くんか。
 今回、児童書なんですね。表紙に「10本の読み切り短編集」と書かれていますけれど、この長さはショートショートでしょう。収録作品数が少ないのは、児童書ゆえ活字が大きくてイラストも多いため。
 非常に読みやすくて、ちょっと読み始めたかと思ったら、あっという間に読み終えてしまいました。いやまあ、ショートショート10編なのですから当然ですけど。
 珍種の生物を巡るドタバタを描いた連作ショートショート集。――これはアイデアストーリーの黄金パターンですね。珍種の生態は楽しいし、登場キャラクターもうまく書き分けられていて、いい感じです。
 こういった小説を読みまくってきた人間からすれば物足りない点もありますが、これは仕方がないこと。うぶな子どもたちは目を輝かせて読むのではないでしょうか。
 学校図書館関係者の皆さん、よろしく~。

 あ。ウネリン先生は「珍種ハンター」というよりも「珍種コレクター」ですね(笑)。
コメント(0) 

『宇宙少年ソラン』


 幼いころ、TVアニメ『宇宙少年ソラン』を楽しく観ていました。好きでしたねえ。
 本日、近所のブックオフを散歩していましたら――
◎宮腰義勝『宇宙少年ソラン(全2巻)』朝日ソノラマ(99)
 懐かしさのあまり、思わず購入。読みかけの本があるけれど、これを先に読もう(笑)。
宇宙少年ソラン.jpg 脳子の恋.jpg
◎中川翔子・著、井口昇・原作『脳子の恋』太田出版(09)
 え? 井口昇? 映画監督の? これ、もしかしたら映画のコミカライズ? 
 前にも書きました(→この記事)ように井口監督の映画は好きですけれど、こんなタイトルの映画は知りません。とりあえず購入して、帰宅。調べてみますと、このマンガのための原作のようです。
 しかしこの本、写真集みたいな表紙だなあ(笑)。
コメント(4) 

「イマジニア」第9号

 天瀬裕康さんより、ファンジン「イマジニア」第9号(2015年4月15日発行)を送っていただきました。ありがとうございます。
イマジニア.jpg 目次を眺めて、まず目を惹いたのは――渡辺晋「空想不死術入門 21世紀ヴァージョン」!
「空想不死術入門」は「SFマガジン」の1971年から72年にかけて連載されていた科学エッセイです。この記事にも書きましたように、私が初めて新刊で買った「SFマガジン」は1972年4月号なんですよね。ちょうどこの連載の真っ最中。いやもう、懐かしいなんてもんじゃありません。
 ほかにも渡辺玲子「続・追想 ジュディス・メリル女史」とか天瀬裕康「松宮静雄試論補遺」とか、古くからのSFファンを直撃するような好エッセイが並んでいます。
 ファンジン、いいなあ。私も作りたくなってきました(笑)。
コメント(0) 

『緋牡丹博徒』

緋牡丹博徒.jpg ブログでちょくちょく書いていますように、鈴木則文監督の映画が好きです。
 鈴木則文といえば、代表作は『トラック野郎』シリーズ(全10作)、『緋牡丹博徒』シリーズ(全8作)というのは承知していますが、『トラック野郎』を初めて観たのは今年1月(→この記事)、『緋牡丹博徒』はまだ観たことがありませんでした。まあ、『緋牡丹博徒』シリーズに限らず、やくざ映画はほとんど観ないのですが。
 本日、近所のブックオフにて――
◎画・かどたひろし、脚本・鈴木則文、漫画版脚本・天龍寺弦『緋牡丹博徒 お竜仇討ち旅』竹書房・バンブーコミックス(07)
 へえ。マンガになっているのか。読んでみようかな。
 購入して帰宅。読んでみましたら、これが意外に面白い。ネットで調べてみますと、どうやら第1作『緋牡丹博徒』のコミカライズのようです。
 興味が湧いてきて、映画を観ることにしました。

 ストーリーはもちろん、構図までマンガと映画はそっくり。映画に忠実なコミカライズだったのですね。
 映画はマンガ以上に楽しめました。また気が向けば、第2作以降も観ようと思います。 
コメント(0) 

TVドラマ『アルジャーノンに花束を』


『アルジャーノンに花束を』が新たにTVドラマ化されると知ったのは先月13日のことです。以来、ラジオドラマを2本聴いたりして、準備万端(→この記事)。放送が始まるのを楽しみにしていました。
 先週金曜、ドラマがスタート。楽しみにしていた、なんて言ってるくせにオンタイムで観ることはなく、すぐに録画を観るわけでもなく、今朝になってようやく観ました。私のTVスタイルは、まあこんなもんです。
 私の抱いている『アルジャーノンに花束を』とはだいぶイメージが違っていますが、過去に何度も映像化されている原作ですから、それくらいは許容範囲、というか当然でしょう。物語はまだ始まったばかり。これからどういう展開が待っているのか楽しみです。
 しかし……。実は私、主要な役者陣の顔も名前もほとんど知らないのでした(苦笑)。

 あ。『世にも奇妙な物語 25周年スペシャル・春 ~人気マンガ家競演編~(先週土曜日放送)もまだ観てないや。
コメント(5) 

復刻

 尾川健くんのツイッターを読みに行ったら――
ツイッター.jpg
 いずれの考え方も納得ですね。その通りと思います。
 数年前から岡田正哉さんが40~50年前に書かれたあれこれを復刻しているのは、まさに「本の形にすれば、そのあと何十年か生きのびさせられる」なのですよ。手作りゆえ部数は少ないですが、まとめることによって、少なくとも散逸は防げます。
 思い返せば、星新一の未収録作品集『つぎはぎプラネット』も、同じ思いから発行されたものでした。五所光太郎さんが作っておられる虹星人叢書(式貴士作品の復刻)も同様ですね。
 若い読者には未知なる世界への案内であり、古くからのファンには感涙なのであります。
コメント(2) 

星新一アンソロジーリスト

 星新一公式サイトホシヅル図書館「アンソロジーリスト」が公開されました。いわゆるアンソロジーのみならず、星新一単独の著作以外に収録された創作すべてがリストアップされています。
 ご覧になれば、とんでもない労作であることがおわかりになると思います。編者の和田信裕さん、お疲れさまでした。
 微力ながら、私も少しだけ手伝わせていただきました。公開の日を迎え、ちょっとした満足感に浸っています。多くの星ファンに利用していただければ、とても嬉しいです。
コメント(5) 

『タローカード入門』

 ウラヌス星風『神秘への扉 タローカード入門 西洋占星学研究集成』虹星人叢書(15)が届きました。『死人妻(デッド・ワイフ)に続く式貴士作品の私家版、第2弾です。(言うまでもないと思いますが、ウラヌス星風=式貴士です)
タローカード入門.jpg 本書の中心となっているのは、旧「奇想天外」に連載された「タローカード入門」です。いやいや、これは懐かしいですねえ。私は高校生のころ、この連載をリアルタイムで読んでいまして、しっかりと覚えています。もちろんそのときは、ウラヌス星風がのちに式貴士になり、こんな関係(→この記事参照)になるなんて想像もしませんでしたが。
 もう1本の柱は「えろちか」連載の「悪魔考」(間羊太郎名義)で、こちらは読んだことがありません。しみじみと読みたいと思っております。
 何はともあれ、発行人の五所光太郎さんに感謝! 『死人妻』の記事にも書きましたが、こういうファンを得て、式さんは本当に幸せな作家だと思います。
 内容の詳細および注文方法は、こちらをご参照ください。

ミステリ博物館.jpg ミステリ百科事典(教養文庫).jpg ミステリ百科事典(文春文庫).jpg
 偶然なのですが、ゆえあって今朝、間羊太郎『ミステリ博物館』三崎書房バニーブックス(71)/『ミステリ百科事典』教養文庫(81)/『ミステリ百科事典』文春文庫(05)を手に取りました。
 期せずして、式貴士な半日となりました(嬉)。
コメント(2) 

映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』


 映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』を観ました。
スペース・パイレーツ.jpg 観ている間、『コブラ』(寺沢武一)やら『スター・ウォーズ』第1作(1977年)やら『スターウルフ』シリーズ(E・ハミルトン)やらが頭のなかで駆けずり回り、観終わったら、映画『スペース・パイレーツ』を――これ、大昔に観たきりで、あんまり覚えていないのですけれど、なぜか――観たくなりました。幸いなことにビデオを持っていますから、近いうちに観ようと思いますが、それはともかく――
 いやあ、楽しかったですねえ。とにかくキャラクターが魅力的です。ことに樹木人グルート! いい味を出してます。
 続編が作られることが確実な終わり方をしていますので、それを楽しみに待ちたいと思います。
 こんなに面白いのなら、もっと早く観ればよかった。
コメント(0) 

『野﨑まど劇場(笑)』

 SFファンの友人と話していて、「『野﨑まど劇場』って知ってるか?」と問われました。「知らない」と答えましたら、「読んだら、高井さんみたいな短編だった。2冊出てる」。
 へえ。それは気になりますねえ。
 帰宅して、ネットで調べてみました。
◎野﨑まど『独創短編シリーズ 野﨑まど劇場』電撃文庫(12)
野崎まど劇場(笑).jpg◎野﨑まど『独創短編シリーズ2 野﨑まど劇場(笑)』電撃文庫(15)
 ふむふむ。え? 何これ。たくさん収録されているぞ。つまり――ショートショート集!?
 めちゃ気になります。1巻はともかく、2巻はまだ新刊で売っているでしょう。
 自転車かっ飛ばし、近所の書店をハシゴしてきました。1軒目で第2巻を購入。2軒目はなし。3軒目には第2巻のみ。まあ、3年前の本では仕方ないですね。
 とりあえず『野﨑まど劇場(笑)』を読みます。
コメント(0) 

映画『猿の惑星:新世紀』


 遅ればせながら、映画『猿の惑星:新世紀』を観ました。『猿の惑星:創世記』の続編です。
 オリジナルの『猿の惑星』は、私の映画オールタイムベストの上位にはいるほどの映画なので、それとは比ぶべくもありませんが、新しい『猿の惑星』も、これはこれで楽しいです。
 今回、え? ここで終わり? という感覚に襲われました。続編(完結編?)への橋渡しなんでしょうね。
 続きを楽しみに待ちたいと思います。
コメント(1) 

映画『ザ・ホスト 美しき侵略者』


 映画『ザ・ホスト 美しき侵略者』を観ました。
 宇宙の知的生命体(ソウル)に寄生されると、人間は心身を乗っ取られてしまう。滅亡寸前の人類。しかし、ひとりの女性は違っていた。寄生されても心を乗っ取られることはなく、ソウルと共存するようになる。
 おお、設定だけを見ると『寄生獣』ではないですか(嬉)。しかし『寄生獣』みたいな展開にはならないんですよね。
 ひとつの肉体に宿るふたつの心は、それぞれ別の男性(人間)に恋をし、四角関係(と言っていいのか)が繰り広げられます。そして、その結末は……。
 期待とはまるっきり違う映画でしたが、よかったです。

 愛は地球を救う!
コメント(0) 

『改訂新版 落語のごらく』

落語のごらく.jpg 橋本喬木さんから新刊『The 三題話その8 改訂新版 落語のごらく』私家版(15)を送っていただきました。いつもありがとうございます。
 2009年刊の『~上方‘風’三題噺ショートショート~ 新編 落語のごらく』が完売。そこで収録作品を大幅に差し替えて、改訂版を出すことにしたとのこと。現時点での自選傑作集と言えるのかもしれませんね。
 最終ページの「作者紹介」には、「今までに約九〇〇のお話を創り、現在も(平成二十七年一月)精力的に創作活動を続けている」と書かれています。このパワーには脱帽!
 販売書店など、アナウンスをお願いしますね。>橋本さん
コメント(2) 

『三十年後』復刊!

 10月3日から12月23日、いわき市立草野心平記念文学館において「星新一・星一展」が開催されます。それを記念して星一『三十年後』(新報知社/大正7年)が復刊されるとのこと。復刊といっても、オリジナルのままではなく、「SFマガジン」1968年10月号(113号)に掲載された星新一によるアブリッジ版(を星マリナが現代仮名遣いにリライトしたもの)です。「SFマガジン」当該号の表紙は、この記事の【補足と蛇足】に。
 私が初めて『三十年後』を読んだのは高校生のとき、「SFマガジン」に掲載されたアブリッジ版です。とっても面白く、高校の「図書館報」にお勧め本として紹介したくらいです。あ、この原稿は「字宙塵」創刊号に再録しましたね。
 ほんと、面白いです。読んだことのない方は、ぜひぜひ!

【追記】4月4日
『三十年後』はアマゾンで取り扱われ、一部書店では店頭販売されます。それ以外の書店でも取り寄せ可能。「星新一・星一展」に足を運べない方も安心ですね。
コメント(3) 

『遠い町から来た話』ほか

桜.jpg
 今日で見納めらしいので、お花見してきました。
 そのまま足を延ばし、近所のブックオフを散歩。
◎ショーン・タン『遠い町から来た話』河出書房新社(11)
 ちょっと不思議な小説を15編収録した絵本。ショートショート集と言ってもいいかな。
◎水木しげる『魍魎 〔貸本・短編名作選〕』ホーム社漫画文庫(09)
貸本名作選.jpg 貸本・短編名作選(全6冊)、ようやく揃いました。水木しげるの昔の短編には、名作短編のマンガ化(というか焼き直しというか)がちらほら。本書にもジェイコブズ「猿の手」を原作とする「魔石」が収録されています。
遠い町から来た話.jpg

【追記】
「水木しげる作品不完全リスト(鬼太郎シリーズ以外)」から興味深い作品を抜き出してみました。そのうち、ホーム社漫画文庫〔貸本・短編名作選〕に収録されているのは以下の作品です。

『怪奇』
不死鳥を飼う男 原作:ヘンリー・カットナー「住宅問題」
太郎稲荷 原作:星新一「福の神」
水晶球の世界 原作:H・G・ウェルズ「卵形の水晶球」

『恐怖』
墓をほる男 原作:フランク・グルーバー「十三階の女」
安い家 原作:ジョン・コリア「みどりの想い」
草 原作:A・ブラックウッド「柳」

『魍魎』
地獄 原案:マレイ・ラインスター「宇宙からのSOS」
地底の足音 原作:H・P・ラヴクラフト「ダンウィッチの怪」
約束 原作:アルジャノン・ブラックウッド「約束」
魔石 原作:W・W・ジェイコブズ「猿の手」

『奇談』
異形の者 原作:ゴーゴリ「妖女(ヴィイ)」
コメント(0)