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訃報:川上哲治さん

 川上哲治さんが亡くなられたとのこと。10月28日歿。享年93。
 ものすごい打者だったとは聞いていますが、残念ながら私は川上さんの現役時代の姿を見ていなくて、実感はありません。知っているのは巨人軍の監督としての川上さんです。巨人の川上監督といえば、なんと言っても1965年から1973年までのV9でしょう。私の小学生から中学生にかけてが、すっぽり収まります。いやあ、強かったですねえ。魅力的でしたねえ。
 川上監督の、勝利を最優先する采配がプロ野球をつまらなくしたという意見もあるようですが、物心ついて私が最初に観たのは川上野球です。チームが勝つために、選手は最高のプレーを見せ、監督は最高の采配を振る。――それが面白くてプロ野球が好きになりました。いわば、川上野球がスタンダード。プロ野球の各球団はペナントレースを勝ち抜くことを目的として練習をするわけですから、勝利を最優先するのは当たり前と思うのですけどねえ。
 とはいえ……。私が川上さんに抱いているイメージは、ほとんどはマンガ『巨人の星』に植え付けられたものなんですよね。マンガは何度も読みましたし、アニメも夢中になって観ていました。

 追悼の意味でマンガを読み返したいと思いましたが、ずーっと前にマンガを大量処分した際、『巨人の星』も売り払ってしまいました。『新巨人の星』は何年か前に読み返したくなって購入。これで代用できればいいんですけれど、それは無理ですね。川上さん勇退後――長嶋茂雄監督の時代ですから。
 ともあれ、ご冥福をお祈り申し上げます。
新巨人の星.jpg
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『あはあけぼの団地のあ』

 昨日の記事で星新一ショートショート・コンテスト(第1回)入選者の方々に思いを馳せました。
 SF専門誌「奇想天外」では入選者たちの新作を積極的に掲載しています。入選者たち(10人)の「奇想天外」登場号を調査してみました。

 二宮由紀子 79/10 79/11 80/3 80/5 80/11(2編) 81/2
 藤井青銅 79/10 80/5 80/8
あはあけぼの団地のあ.jpg 大和隆 79/10 80/3
 吉沢景介 79/10
 遠海治子 79/10 80/6 80/8 80/12(2編)
 俣野しづ子 79/10 80/2
 佐々木清隆 79/10 80/4 81/7
 気駕まり 79/10
 西山浩一 79/10 80/2
 高原愛 なし

 一目瞭然、最も活躍しているのは二宮由紀子さんです。
 ちなみに、私は――79/12(2編) 80/2 80/3 80/5 80/6 80/8 80/9 80/12 81/1 81/2 81/5 81/8。なんと3回もご一緒しており、となれば意識してしまうのが当然でしょう。
 このままショートショートを書き続けてくれるのかなあと期待していたのですが、次に知った二宮さんは童話作家でした。数多くの童話を発表され、私も何冊か読んでいます。独特の感覚は大人が読んでも楽しめるのではないかと思います。
 今回、その二宮さんの処女出版『あはあけぼの団地のあ』国土社(84)を手に取りました。タイトルからして嬉しいですね。――といっても、ブラッドベリとは関係ないですが(笑)。
 小学3年生の男子視点で、50音それぞれを頭文字とする事柄を50音順に採り上げ、断片的に綴っています。「あ、はあけぼの団地のあ」に始まり、「ん。これがおしまいの字だ」まで。最初は日常風景のスケッチなのですが、「よ」から様子が変わってきて……。これは主人公の成長を表わしているのでしょうか。(下の画像は「さくいん」です。画像クリックで拡大表示されます)
さくいん.jpg
 あ、いや、内容のことを書こうと思ったわけではないのでした。
「痕跡本」というものが密かなブームになっているようです。古本を買うと落書きがあったり紙片が挟まっていたり……よくありますよね。そういった痕跡から本の背後に流れる物語を推測&想像するのを楽しんでいる人もいるのです。
 基本的に、私は受け入れられません。特に落書きですね。紙片は有益なら残しておけばいいし不要なら捨てればいいだけの話なので問題ない、というか、嬉しい場合が多いですが、落書きは困ります。そんな本は古本屋は買ってはいけないし、もし間違えて買ってしまったとしても、売ってはいけないと思います。少なくとも、その旨を目立つところに明記しておくべき。――いやもちろん、ものすごくレアな本で、ものすごく欲しい場合は落書きがあっても買ってしまうのですけれど……(苦笑)。
 さて、『あはあけぼの団地のあ』です。この本には、とびっきり嬉しい痕跡がありました。なんと、作者から友人作家への手紙(便箋1枚)が! 明らかに、この本を贈る際に添えたものです。
 古本屋で買った本に謹呈の紙片が挟まれていることはしばしばあります。私も商売柄、ちょくちょく謹呈本を送っていただきます。今のところ、私はまだ手放していませんが、いずれは処分しなければならないときが来るでしょう。置き場所という深刻な問題がありますから、いただいた本を売るなとは言いません。しかし、せめてそういった「痕跡」は取り除くべきではないでしょうか。
 とは思うものの、買った古本に作者から他作家への手紙が挟まれていると、ものすごく得した気分になってしまいますねえ(苦笑)。にまにま。
 ちなみに私、本を贈る際には極力、添え状を書かないようにしております。
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気駕まりさん

「中日新聞」朝刊を読んでいましたら、「発言」(読者投稿ページ)に――

 原発の是非を国民に問う時 気駕まり 高校講師 54(名古屋市名東区)

 え? 気駕まり?
 こんな特徴的な名前、忘れるわけがありません。星新一ショートショート・コンテスト(第1回)の入選者。
 ペンネームと思い込んでいたのですが、もしや本名だったのでは? この投稿者はご本人なのでは?
奇想天外.jpg「奇想天外」1979年10月号(43号)には「星新一・選 新人ショートショート9人集」が掲載され、そのなかには気駕まり作品もあります。このときには20歳だったそうで……1979年10月(実際の発売は8月下旬ですが)に20歳だったということは現在は54歳……。
 これ、ほぼ間違いなくご本人ですね。しかも名古屋市名東区在住って……。実は私も名東区に住んでいるんですよ。
 どっかで擦れ違っているかもしれないなあ。あのあともショートショートを書かれているのかなあ。あのころの話が聞けたら楽しいだろうなあ。
 など、あれこれ夢想する朝であります。

【追記】
「星新一・選 新人ショートショート9人集」にはコンテスト入選者10人のうち9人の作品が掲載されています。それぞれの紹介には年齢も記されていて――
奇想天外.jpg 二宮由紀子 23歳
 藤井青銅 24歳
 大和隆 20歳
 吉沢景介 26歳
 遠海治子 24歳
 俣野しづ子 30代
 佐々木清隆 26歳
 気駕まり 20歳
 西山浩一 24歳
 いやあ、皆さん、若いですねえ。
 ちなみに、私はこの2号あと、「奇想天外」12月号でデビューします。そのとき、私は22歳。私も若かったです。
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ウディ・アレンの短編集

 久しぶりにリストをアップします。ウディ・アレンの短編集です。

『羽むしられて』CBSソニー出版(81)/河出文庫(92)*単行本は16編収録。文庫では2編増補。
『これでおあいこ』CBSソニー出版(81)/河出文庫(92)*17編収録。
『ぼくの副作用』CBSソニー出版(81)*17編収録。
『ただひたすらのアナーキー』河出書房新社(08)*18編収録。
羽根むしられて.jpg これでおあいこ.jpg ぼくの副作用.jpg
ただひたすらのアナーキー.jpg 羽根むしられて(文庫).jpg これでおあいこ(文庫).jpg
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テレビ『プロフェッショナル 仕事の流儀』

 NHK総合『プロフェッショナル 仕事の流儀~漫画家・藤子・F・不二雄~』を観ました。昨夜の再放送です。本放送のときは録画予約を忘れてしまい、ホゾを噛みましたが、再放送は忘れずに録画。起床して、さっそく、というわけです。
 ドラえもん誕生の経緯が綿密に語られます。へえ、そうなんだ、と感心すること多数。アイデア発想のあれこれに関しては頷きまくり。
 残念ながら、私はドラえもん世代ではありません。マンガ『ドラえもん』の連載が始まったのは1970年とのこと。ちょうど私がSFに目覚め、マンガから活字(おもに海外SFの文庫本)に移行し始めた年なのです。物心ついたとき、すでにドラえもんがいた世代とは違うでしょうね。
 とはいえ、やはり面白いものは面白い。さすがに単行本を揃えようとは思いませんけれど、1年くらい前でしたか、小学館コロコロ文庫のテーマ別傑作集(全18冊)を揃えておこうと思い立ちました。
ドラえもん.jpg
 あ。これもテンパイ本(この記事参照)ですね(苦笑)。残る1冊は「パパ・ママ編」。まあ、近いうちに。
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十佐間つくお作品集

 十佐間つくおさんから(各種ペンネームの)ご著書を送っていただきました。

◎左右田ぽっぷ『ユーモアスケッチ傑作展4』私家版(10)
◎左右田ぽっぷ『ユーモアスケッチ傑作展5』私家版(10)
 それぞれ3短編を収録。ご自身も(私宛ての私信に)書かれていましたが、これはユーモアスケッチではありません。ユーモア短編です。中心となるのはパロディとパスティーシュで、ユーモラスな語り口が魅力。とんとんと進むスピード感があり、非常に読みやすい。かなり書き慣れているのがわかります。私の好みでは「惑星に願いを」がベスト。
ユーモアスケッチ傑作展.jpg 足のうら怪談.jpg
◎庵堂ちふう『足のうら怪談 魚の目』私家版(10)
◎庵堂ちふう『足のうら怪談 土踏まず』私家版(12)
『足のうら怪談』というのは『てのひら怪談』のもじりとのこと。なるほど。
 短~い作品を14編&18編収録しています。全体的に見て、あまり怪談っぽくない作品が私好みです。印象に残った作品をいくつか挙げておきます。
「幽霊VSプレデター」面白い。しかし、タイトルでネタバレさせてしまうのは……。
「人類から遠く離れて」この感覚、いいですね。好き。
「幽霊予報」設定はグッド。もう少し話を掘り下げれば……。
「殺人怪談」いいけど、最後の1行、書き方に工夫を。
「墓地に住む」よくできてる。ただ、話を膨らませれば、もっと面白くなるのでは?
余裕の暮らし.jpg「泥鰌掬い」このイメージ、好きです。

◎十佐間つくお『余裕の暮らし』世田谷区・公益財団法人せたがや文化財団(11)
 世田谷区芸術アワード章を受賞した「世田谷一番乗り」を含む4作品を収録した短編集。帯には三田誠広と青野聰の推薦文があります。
 すみません。これは未読です。またあとで読ませていただきます。

 ありがとうございました。
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映画『インブレッド』

 映画『インブレッド』を観ました。2011年のイギリス映画。

 予告編に「残虐・鬼畜・変態・不条理」なんて単語が並んでいます。確かに正しくて、しかしもうひとつ「ギャグ」の要素も大きいのではないでしょうか。
 社会奉仕活動をするため、6人の男女(中年2人、若者4人)が田舎の村にやってきた。そこに住む住人たちは異常者ばかりで、よそ者を変態的に殺すのを無上の楽しみにしている……。
 一ヶ月ほど前に観たハーシェル・ゴードン・ルイス監督『2000人の狂人』(1964年)と似た設定です。実際、映画を観ている間、『2000人の狂人』の映像が何度も脳裡をよぎりました。両者を比較すると、『インブレッド』のほうが笑える要素が強く、その分、えげつなさが少ないかな。
 ある若者はホースを口に突っ込まれ、糞尿を無理やり注入されます。糞尿でどんどん腹が膨らんでいく。その内圧に肉体が耐えきれなくなり、まずは目玉が弾け飛び、続いて胴体が爆発。このシーンは新鮮というか呆然というか……。こんなの、よくも考えつきましたね。スプラッタ・ホラーの名シーンとして語り継がれるかも(笑)。
キンドレッド.jpg 深く考えず、ぼけーっと観るには最適の映画でした。
 いやしかし、50年近く前に『2000人の狂人』を撮ったハーシェル・ゴードン・ルイスはすごいなあ。――つくづく思います。

 以下、余談です。
 タイトルからの連想で、『キンドレッド』を思い出しました。1986年のアメリカ映画。
 あまり話題にならなかったような気がしますが、私好みの映画で、けっこう面白かった記憶が残っています。
 今晩にでも観ようかしらん。


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『日本SFこてん古典』

 テンパイ状態(1冊欠)の叢書やシリーズはいくつもあって……。
 たとえば角川文庫の〈「宝石」傑作選集〉全5巻は、若いころ、Ⅲ『月下の殺人鬼=怪奇幻想編』とⅤ『天球を翔ける=ハードボイルド・SF編』は買いましたが、残る3冊(Ⅰ本格推理編、Ⅱサスペンス編、Ⅳ異色推理編)はスルー。ショートショートの資料を集めるために古本屋回りを再開してから完集を目指し、2冊はゲットしたものの、まだⅡ『地獄に落ちろ!=サスペンス編』のみ入手できていません。
 講談社文庫『世界SF大賞傑作選』全8巻(ただし第3巻は未刊行)は古本屋回り再開後、収集しようと思い立ちました。第4巻のみ未入手。
 いずれも見ないわけではないのですけれど、プレミアがついていると購入するのに抵抗があります。古本なんですから、できれば定価の半額以下で、なんて思っちゃうわけです。
 教養文庫『新編世界むかし話集』全10巻も第7巻のみ未入手。これは端本を見ることも少なくて、たまに見かけても第7巻以外。難しいものです。
テンパイ本.jpg
 ほかにもテンパイ状態多数。イーシャンテン状態(2冊欠)はもっと多数です。ネット古書店を利用すれば簡単に和了(笑)できますが、こういう本はネット古書店で買う気はありません。古本屋を回る楽しみがなくなってしまいますから。
 さて。
 数あるテンパイ本のなかで、このほどようやく和了したものがあります。
◎橫田順彌『日本SFこてん古典(全3巻)』集英社文庫(84、85)
 単行本(書影はここ)は新刊時に購入したのですが、ぶ厚くて、重い(笑)。何年前だったか、気軽に参照するには文庫が便利だなあと思い、探し始めたのです。
 1巻と3巻は簡単に入手できましたが、残る2巻が……。これまたプレミア価格で買う気は毛頭なく、もちろんネット古書店を利用する気もなく、時間がかかってしまいました。
 嬉しいなあ。
日本SFこてん古典.jpg
 イーシャンテンといえば、最近の記事に書いた『ポケット・ジョーク(全24冊)』「佐藤さとるファンタジー童話集(全11巻)」もそうですね。なるべく早くテンパイし、速やかに和了したいと思いますが……。
 あ、そうそう。
 ソノラマ文庫海外シリーズもイーシャンテンになっています。未入手は『御先祖様はアトランティス人』と『アメリカ鉄仮面』の2冊。これは定価の半額以下なんて言わず、定価の2倍くらいでもいいと思っているのですけれど、それでも無謀な価格設定みたいです(苦笑)。

【追記】
 ふと、こんな本が懐かしくなり、書棚から取り出しました。
◎藤倉珊『日本SFごでん誤伝』TDSF(89)*書影は1992年発行の第2刷。
◎藤倉珊『続・日本SFごでん誤伝』TDSF(92)
 こんなに楽しいファンジンは滅多にありません。傑作!
日本SFごでん誤伝.jpg
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ミュージカル映画『レ・ミゼラブル』

 ミュージカル映画『レ・ミゼラブル』(2012年公開)を観ました。

 おお、ウルヴァリンがジャン・バルジャンですか! うう、イメージが……(笑)。
 それはともかく――
 前にも書いたと思いますが、私は『レ・ミゼラブル』が大好きです。子ども向けの抄訳も完訳も黒岩涙香翻案『噫無情』も読みました。TVドラマもアニメも観ました。
 当たり外れは皆無。まあ、原作が傑作ですから当たり前ですね。あの傑作物語をつまらなくするほうが難しい。
 今回ももちろん、充分に面白かったです。やっぱり『レ・ミゼラブル』はいいなあ。
 う~~~む、またTVドラマ版(ジャン・バルジャン役はジェラール・ドパルデュー)を観たくなってきました。『レ・ミゼラブル』の映像化では最高峰と思っているのです。

【追記】10月21日
 TVドラマは6時間もあり、さすがに長すぎます。で、映画『レ・ミゼラブル』(1998年)を観ることにしました。

 これもいいですね。
 大まかなストーリーはどれも同じですが、何しろ長大な物語ゆえ、どこにスポットを当てるかで、ずいぶん印象が違ってきます。で、どこを切り取っても面白いというのが傑作の所以なのでしょう。
『レ・ミゼラブル』映画を2本続けて鑑賞し、改めて思ったのは、私が最も惹かれるのはコゼットを救出するまでのストーリーだということ。そういえば『モンテ・クリスト伯』も、好きなのはダンテスが牢獄を脱出するまでだなあ、なんて思ったりして。いやもちろん両作品とも全編わくわくどきどきで面白さの塊なんですけどね。
『レ・ミゼラブル』は何度も映画化されています。ほかのバージョンも観たいぞ!
レ・ミゼラブル.jpg 此悲惨.jpg
【追記2】
 ふと思い出したので、『レ・ミゼラブル』の古~い邦訳書を。
◎久米正雄譯述『此悲惨』春陽堂/大正13年刊
 よく覚えていませんが、おそらく高校生のころに買ったと思います。
『レ・ミゼラブル』というか『ああ無情』というか、たぶん小学3年くらいのときに初めて子ども向けのアブリッジ訳を読み、それ以来ずっと好きなのです。
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角川文庫の眉村卓

 昨日、名古屋古書会館の即売会では、角川文庫の眉村卓作品がどっさり売られていました。数えてはいませんが、20冊以上はありました。
 言うまでもなく、私は昔から眉村作品を愛読してきましたから、角川文庫の眉村作品もかなり持っています。あくまでも「かなり」であって、「すべて」ではありません。
 いい機会だから、持ってない本を買っておこうかな。
 とは思ったものの、何を持っていて何を持っていないのかがわからない(苦笑)。このタイトルは持っているはずだけど、角川文庫だったか秋元文庫だったか……という具合。ショートショート集はきっちりとチェックしているんですが、それ以外はいいかげんなんですよね。
 帰宅して、書棚をチェックしました。
 角川文庫の眉村作品は全部で50冊と思います。私が所有しているのはそのうちの43冊でした。つまり7冊欠け。
 きっちりとチェックしてあれば、たぶん何冊かは買えたなあ。
 少々後悔しつつも、今回ちゃんとメモしましたので、次回このような機会があれば。
 ちなみに、6冊がダブっておりました。まあ、この程度は誤差のうちでしょう(笑)。
眉村卓(角川文庫).jpg
 ふと思いついて、アマゾンで角川文庫の眉村作品を検索してみたら――
 ぐえっ。なんじゃ、この値段は!
 最も高く売られているのは『ポケットのXYZ』32800円。うへ。これ、うちにダブってるぞ(笑)。
ポケットのXYZ.jpg
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きなこあげぱん

 近所のコンビニに行ったらこんなのが目についたので買ってみました。
きなこあげぱん.JPG
 TBSの新ドラマ『安堂ロイド』、登場人物が気になっています。以下の人物相関図(画像クリックで拡大)をご覧ください。
人物相関図.jpg
 沫嶋黎士(まつしまれいじ)、星新造、小松左京子(こまつさきこ)、栗山薫、冨野好雪(とみやよしゆき)、葦母衣朔(あしもいさく)って、どう見たって松本零士、星新一、小松左京、栗本薫、富野由悠季、アイザック・アシモフ(Isaac Asimov)ですよね(笑)。
 とりあえず録画はしましたが、まだ観ていません。評判がよければ観ようかな、と日和見中。
 で、思い出すのは安道名津です。『JIN―仁―』ファンの心理をくすぐりまくる快作でしたね。きなこあげぱんは『安堂ロイド』と関連があるのかしらん。
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『なごや古本屋案内』など

 名古屋古書会館の即売会に行ってきました。
 講談社の文庫情報誌「IN★POCKET」がどっさり売っていて――
◎「IN★POCKET」1985年12月号
〈特集〉十二月にはメルヘンを。佐藤さとる「コロボックル物語 打ち明け話」も掲載。
◎「IN★POCKET」1986年4月号
 星新一ショートショート・コンテスト'86発表。この号、探していたのです。めちゃ嬉しい!
◎「IN★POCKET」1986年12月号
〈カタログ〉文庫で読めるこどもの本。
◎「IN★POCKET」1989年2月号
 対談・星新一+筒井康隆「SFは変わった」。
◎「IN★POCKET」1995年3月号
 半村良インタビュー「妖星伝」を完結して。対談・清水義範vs山藤章二「パロディーとパスティーシュの間にあるもの」。
イン・ポケット1985年12月号.jpg イン・ポケット1986年4月号.jpg イン・ポケット1986年12月号.jpg
イン・ポケット1989年2月号.jpg イン・ポケット1995年3月号.jpg
 その後、行きつけの書店(ちくさ正文館書店・本店)へ向かいました。店長と世間話をしていましたら、そこに本をどっさりと携えた男性が……。新刊の見本ができたということで、その営業に来られたのですが、その新刊を見て、びっくり。
なごや古本屋案内.jpg なんと!
◎鈴木創・編著『なごや古本屋案内』風媒社(13)
 うっひゃあ。これ、私も寄稿している!
 この男性、風媒社の編集さんなのでした。本書に関して何度かメール交換しましたが、会ったことはありません。さっそく名刺交換。いやあ、なんというタイミングなのでしょうか。
 できたてほやほやの本をいただき、店を出ましたが、帰宅するまで待てず、途中の喫茶店でざっと目を通しました。私がちょくちょく行く店も紹介されています。店内の写真も豊富で、ほんと、楽しい本です。
 全国の書店に並ぶのは今月25日とのことですが、ここ(ちくさ正文館書店・本店)では先行販売しています。早く読みたい方はどうぞ。
 また、同店では今月26日、関連イベントが催されます。興味がありましたら、ぜひご参加ください。(詳細はブックマークナゴヤのサイトを)
イベント.jpg
 ブックオフを覗きつつ(笑)帰宅すると、「チャチャヤング・ショートショート・マガジン」創刊号/チャチャヤング・ショートショートの会(13)が届いていました。眉村卓さんのデビュー50周年を祝うファンジンです。大熊宏俊さんの編集・発行。
 大熊さん、ありがとうございました。
チャチャヤングSSマガジン.jpg

【追記】
 先行販売とはいえ、一般書店の店頭に並んでいるわけですから、内容に触れてもいいでしょう。>『なごや古本屋案内』
 本書には岡田正哉さんの古本屋ルポ「名古屋古本屋めぐり【1970年版】」が収録されています。ファンジン「メビウス」第2号(1970年1月20日発行)からの再録。私はその解説を執筆しています。
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訃報:長島良三さん

 あ、長島良三さんが亡くなられたのですか。今月14日歿。享年77。「SFマガジン」や「ミステリマガジン」の元・編集長。翻訳家。
壁抜け男.jpg「SFマガジン」の編集長って、確かに記憶にはあるけれど、あまり印象に残っていないなあ。――と調べてみましたら、あ、186号~198号という短い期間だったのですね。
 翻訳家としては……。このブログの場合、まず採り上げるべきなのはマルセル・エイメ『壁抜け男』角川文庫(00)でしょうか。劇団四季のミュージカルとのタイアップ企画とはいえ、エイメの短編集が角川文庫に収録されるなんて、びっくりしました。
 ほかには……と書棚を見回し――
 あ、これもそうですね。>ボアゴベ『鉄仮面(全3巻)』講談社(84)
 これ、だいぶ前に買ったものの、読んでいません。面白いだろうとは思うのですが、このボリュームは私にはハードルが高すぎます(苦笑)。
鉄仮面・上.jpg 鉄仮面・中.jpg 鉄仮面・下.jpg
 ご冥福をお祈り申し上げます。
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『アンドロギュノスの裔』

 久しぶりに、探求書の超大物を入手しました。
◎渡辺温『アンドロギュノスの裔』薔薇十字社/1970年9月1日発行
 いやもう、感無量です。
 ありふれた本、といえば、ありふれた本です。ネット古書店では何冊も売られていますし、そこらの古本屋でも何度も目にしています。ただ、お値段が……。お財布がなかなか首を縦に振ってくれないのです。
 2年前の記事にも書きましたが、実はこの本、SFファンの先輩Yさんがお持ちでして、もし発掘できたら譲ると約束してくれたのですよね。もちろんその言葉に嘘はないと思いますが、実際問題として、いつ発掘できるか……。
 私もそうですけれども、いったんダンボールに入れてしまったら、もう出てこない(笑)。自分のために必要になったとか、お世話になった方に求められたとか、そういうことでしたら無理して探しますが、そうでなければ、ははは(笑)。10年以内に「見つかったよ~」と連絡があればラッキー。そういうものでしょう。ん? ふと気づけば、この話をYさんとしてから8年近く経っているような……。まあ、そんなもんです。
 今回、ようやくお財布が首を縦に振ってくれる1冊と遭遇。それでも少し迷いましたが、買っちゃいました。ええ、買っちゃったら、もう嬉しくて嬉しくて、チョー満足しています。
 Yさん、もう必要ないからねえ。――と書いても、Yさんはインターネットをされないのでした。わざわざ電話することもないし、あ、そうだ、年賀状に書くことにしましょう(笑)。

 お祝いに、うちの渡辺温を並べます。
『アンドロギュノスの裔』薔薇十字社/1970年9月1日発行
『渡辺温 ―嘘吐きの彗星―』博文館新社・叢書新青年/1992年10月16日発行
『アンドロギュノスの裔 渡辺温全集』創元推理文庫/2011年8月26日発行
アンドロギュノスの裔.jpg 渡辺温.jpg 渡辺温全集.jpg
『兵隊の死(ストラップ版)』暢気文庫/2012年4月5日発行
『兵隊の死(函入り特装版)』暢気文庫/2012年5月10日発行
『シルクハット』十三舎豆本探偵小説選集/2013年発行
豆本.jpg
 豆本の小ささを味わっていただくため、あえて同じ縮小率にしました。なるほど、年を経るごとに小さくなっていくわけですな(笑)。
 豆本のもっと大きな書影をご覧になりたい方は――『兵隊の死』はここ、『シルクハット』をここをどうぞ。
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訃報:やなせたかしさん

 今月13日、やなせたかしさんが逝去されたそうです。享年94。大往生ですね。
 追悼を込めて、やなせたかしショートショート集(ショートメルヘン集と言うべきか)リストを掲載します。

幻想短編小説集 夜霧の騎士』サンリオ(79)
やなせたかし幻想短篇小説集 3分間劇場』サンリオ(89)
や・な・せ・メ・ル・ヘ・ン 三枚劇場』近代文芸社(97)
復刻版 やなせメルヘン名作集』カザン(09)
やなせたかしのおとなのメルヘン 足みじかおじさんの旅』新日本出版社(09)
やなせたかしのおとなのメルヘン 足みじかおじさんの旅 あきらめないで』新日本出版社(11)*未所有。
夜霧の騎士.jpg 3分間劇場.jpg 
三枚劇場.jpg やなせメルヘン名作集.jpg 足みじかおじさんの旅.jpg
 ご冥福をお祈り申し上げます。
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映画『デッド寿司』


 映画『デッド寿司』を観ました。
 新薬(死んだ生物の細胞を蘇生させる薬)によって寿司がゾンビ化し、人間を襲います。『アタック・オブ・ザ・キラートマト』や『キラーコンドーム』の系譜に連なる映画ですね。
 いやはや、アホらしくてアホらしくて……。こんなの大好き!
 面白かった~。

 ちょっと調べてみましたら――
 おおっ。『片腕マシンガール』『ロボゲイシャ』『戦闘少女 血の鉄仮面伝説』『ゾンビアス』『富江アンリミテッド』などと同じ監督の作品でしたか。どれも大好き。特に『ゾンビアス』はすさまじかったですねえ。笑いすぎて、腰が抜けそうになりましたよ、ほんと。
 いやあ、すごいな。>井口昇監督
 思いっきりファンになりました。

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映画『クリーチャーズ 異次元からの侵略者』

 昨日、(個人的に)映画の日と制定しました。
 まずはアニメ『ねらわれた学園』を観ました。――ここにも書きましたが、やはりこういう絵は苦手だなあ。そもそも『ねらわれた学園』って、こんな話だっけ?(苦笑)
 引き続いて、映画版『妖怪人間ベム』を鑑賞。――TVドラマの延長として、よくできてるなあ。触手、大好き!(嬉)
 で、最後は『クリーチャーズ 異次元からの侵略者』です。ドン・コスカレリ――かの『ファンタズム』の監督作品。
『ファンタズム』はかつて、日本公開時に劇場で観ました。なんとも形容のしがたい怪作。とんでもない映画を観ちゃったなあという印象がいまだに残っています。
 ということで、『クリーチャーズ 異次元からの侵略者』。

 冒頭10分くらいで、いきなりドアノブが×××に……。うぎゃ! ――しかし、これで一気に引き込まれました(笑)。その後も次から次へと、わけのわからない展開が!
 楽しく観ていたのですが、30分ほど経ったところで強烈な睡魔に襲われ……。映画を中断し、寝てしまいました。起床し、朝っぱらから映画鑑賞。ちょっと迷ったものの、続きからではなく最初から観ることにしました。ドアノブは2度目ですが、やはり強烈だなあ(笑)。
 つい先ほど、観終わりました。
 うん、こんなの大好き! いやあ、『ファンタズム』のコスカレリ、健在ですねえ。嬉しくなります。面白かった~。(銀色の球体も出てきますよ)
『ファンタズム』のファンはもちろん、クローネンバーグのファンにもお勧めできます。ぜひぜひ!
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「マイナー・インデックス通信」第6号

マイナー・インデックス通信.jpg 荻巣康紀編「マイナー・インデックス通信」第6号(私家版/2013年)を買いました。このファンジンを買うのは、2号、3号(この記事参照)に続いて3冊目。今回は「ミステリアンソロジー海外作家インデックス特集(1946年~2012年)」――戦後に発行されたミステリ・アンソロジー(正確には海外作家のミステリ短編を含むアンソロジー)400冊近くを対象にした作家別インデックスです。
 もちろん、私が本書を買った理由はミステリではなくショートショートです。ショートショートの資料として必要で、しかし私が知らないアンソロジーもあるのではないか、と思って購入。
 いやはや、ものすごい情報量ですね! 圧倒されます。ちょちょいとチェックするのは無理なので、時間をかけて、じっくりと調査していきたいと思っています。
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映画『激突!』

 ゆえあって、映画『激突!』を観たくなりました。スティーヴン・スピルバーグ監督、リチャード・マシスン原作&脚本。
 昔、テレビ録画したテープがあると思うけれど、探すのは面倒臭いなあ。
 そこで本日、出かけたついでに近所のレンタルビデオショップを覗いたのですが、その店には残念ながら置いていませんでした。
 う~~ん。店をたくさん回って探すのはもっと面倒臭いなあ。
 というわけで、古いビデオテープをチェック。『激突!』が録画されているテープを発掘しました。
 テレビ放映の映画を録画する場合、たいていはVHS120分テープの3倍速。映画3本を録画すると、30分くらい余ります。その30分には、適当に短い番組を録画することが多いです。
 このテープには、映画『フューリー』『激突!』『白い家の少女』(おお、豪華3本立て!)+「スタジオL 林真理子のおんなでNIGHT」が録画されていました。「スタジオL」には放送日ほかがメモされていて――
>S60・7・9(火)NHK総合 ゲスト:新井素子
 おお! 『激突!』はあと回しにして、まずはこちらを観ました。24歳、新婚4ヶ月の新井さん。うっひゃあ。
 さて、気を取り直して(笑)、これから『激突!』を観ることにしましょう。

 この映画を観るのって、たぶんこの放送のとき以来だと思います。「スタジオL」が1985年7月9日の放送ですから、それ以前。え~と、「水曜ロードショー」の枠で……と調べてみると、ウィキペディアに――
>日本テレビは1984年12月19日この版を「水曜ロードショー」で放送
 なるほど。このときですね。ほぼ30年ぶりということになります。
 面白いに決まっていますし、今さら感想を書いても仕方ないでしょうから、観る前に記事を書いてしまいました(笑)。
激突!.jpg 続激突.jpg
『新・激突』なんてのが録画されてるテープもあったけど、これは何だろうなあ。観た記憶はないなあ。
 あ、そういえば、前に『続 激突 カージャック』なんてビデオを買ったなあ。これも観てないや。
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『バロム・1』


 ちょっと前、古い特撮TVドラマ『超人バロム・1』を観ていました。いや、「観ていた」というより「流していた」と言うべきでしょうか。私は原作マンガ(さいとうたかを『バロム・1』)の愛読者ではありましたが、TVドラマは何回か観たことがあるくらいです。なんとなく、観てみようかな、と。
 ウィキペディアを見ますと、原作マンガは――
>1970年から約1年間『週刊ぼくらマガジン』に連載。
 ふむふむ。私が中学1年のときですか。もしかしたら、雑誌連載で読んでいたのかも。
 TVドラマは――
>1972年(昭和47年)4月2日から同年11月26日まで、よみうりテレビ製作・日本テレビ系で
>毎週日曜日19時30分から20時00分に全35話が放送された。
 なるほど。このころはあまりテレビを観てないからなあ。
 40年以上が経ち、マンガもドラマもすっかり忘れているわけですが、私の印象に残っているのは原作マンガです。ドラマを観ている(ちらちら眺めている?)と、違和感ありあり。――原作とはずいぶん違うような気がするなあ。
 残念ながら原作本は手元になく、買うことにしました。
◎さいとうたかを『バロム・1(全3巻)』リイド社(03)
バロム・1.jpg
 おお、これですこれです。>私の知ってるバロム・1
 この作品には確か宮崎惇さんも参加されていたはずです。そこかしこに宮崎さんのテイストも感じられ……嬉しいですねえ。

          *              *              *

 TVドラマ版を観ていて――

 あはは。これ、覚えてるぞ。そうか~、『超人バロム・1』だったのか。いま聴いてもインパクトあるなあ。
 幼いころに聴いていたら、ぜーったいにトラウマになっていると思います(笑)。

 こんな映像もありました。

 よくできてるなあ。傑作!

 あ、アニメもあるのですね。

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コピー帯

 尾川健くんがコピーをあれこれ送ってくれました。ショートショートの資料ほかで、いずれも貴重なものばかり。
 こんなのもありました。
◎谷川俊太郎『花の掟』理論社(67)の帯(コピー)
 この記事に書きましたが、実はこの本、以前は持っていなくて、尾川くんに貸してもらっていたのですよ。
 現在うちにあるのはカバー付き本、コピー・カバー付きの裸本の2冊です。今回のコピー帯はコピー・カバーの本に巻くことにしました。→右の本
◎星新一『宇宙の声』毎日新聞社SFシリーズ ジュニアー版(69)の帯(コピー)
 これは何も考えることなく、手持ちの本に。
花の掟.jpg 宇宙の声.jpg 
 どちらも極めてレアな帯です。送ってくれたなんて聞いていなかったので、驚くやら嬉しいやら。
 ありがとうございます!
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映画『死霊のはらわた』

 年に何作か、レンタルの開始を死ぬほど待ちわびる映画があります。最近でしたら、『遊星からの物体X ファーストコンタクトとか『プロメテウス』とか。
『死霊のはらわた』リメイク版も、そんな1本です。この記事にも書きましたが、大好きなんですよね、オリジナル版。
 いよいよリメイク版のレンタル開始(正式には明日だけど)。さっそく借りてきて、観ました!

 おお、まさしくリメイク! 感動しちゃうくらい見事なリメイク! 期待以上、とは言えないものの、期待通りには面白かったです。インパクトという点ではオリジナルにはとうてい及びませんが、時代が違いますから、それは仕方ないですね。うん、満足!
 スプラッタ描写は格段にパワーアップしています。オリジナルを観たのは日本での封切り時ですから、え~と、1985年ですか。あのころこのリメイク版を観たとしたら、カルチャーショックどころじゃなかったでしょうね。トラウマになっていたかもしれません。
 久しぶりにオリジナルを観ようかな。――そんな気持ちになりました。
死霊のはらわた(DVD).jpg 死霊のはらわた(パンフ).jpg
 上の画像はオリジナル版のDVDと劇場パンフレットです。昔買ったパンフの多くは処分しましたが、特に気に入っている映画のものは残してあるのです。『フレッシュ・ゴードン』とか『トップ・シークレット』とか。もちろん、この『死霊のはらわた』も。
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「マイシティ・SFファンタジー」

 昨日、かんべむさしさんの講演テープが発掘されたと書きましたが、思わぬところから出てきたのは、このテープだけではありません。私関係も何本か。
 講演テープが2本。
「北九州SFファンの集い」1982年10月31日 於:北九州大学
「理大祭・講演」1983年11月23日 於:東京理科大学
 何を話したんだろ。――気にはなるものの怖くて、再生する気になりません(苦笑)。
 もう1本。
「SFファンタジー」1980年5月18日(日)2時~3時 於:新宿“マイシティ”5階
 これも怖いんですが、気になりすぎて、再生してみることにしました。
 おお、なるほど~。毎週日曜日、マイシティで行なわれていた公開イベントなのですね。司会は門倉純一さん。今回のテーマは「最近の日本SF」ということで、メインゲストは星敬さん。当時の状況を解説し、新刊をずらららら~と紹介しています。で、私は? といいますと、新人作家として岬兄悟さんとともに、ちょっとだけインタビューを受けていました。
 う~~~~む。かすかに記憶に残っています。
会場風景.jpg 1980年5月というと、デビューから半年あまりですか。ほんと、ほやほやの新人作家ですね。いやしかし、堀晃さんも新人作家なんて紹介されてたり(笑)。
 ケースに会場の写真が挟まれていました。恥ずかしいので、思い切り縮小して(笑)アップします。左から、門倉さん、私、岬さん。私の背後に隠れているのは星さん。
 ちなみに、「これからどんな作品を書きたいか」と問われ、このように答えております。初々しいです。>22歳の私(笑)

 朝っぱらから、33年前にタイムスリップしてしまいました。
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「DEAD STOCK COMPANY」

 思わぬものが思わぬところから出てくると嬉しいです。
 つい先ほど、「ありゃ、こんなところに」――古~いカセットテープです。

●講演「笑いと不思議感覚」
 講師/SF作家 かんべむさし氏
 1985年3月23日(土)
 午後0時30分開演 1時40分終了
 安田信託銀行名古屋支店ホール
 主催/朝日新聞社・丸善名古屋支店

 以前、カセットテープのMP3化をしたときに探したのですが見当たらず、残念に思っていました。
 インデックスカードの隅に「presented by AKANE CLUB NAGOYA」とあり――
 ああ、そうでしたそうでした。
 かんべさんの講演を聴きに行ったら、SFファングループ〈あかねクラブ〉の方が講演を録音されていて、録音カセットを送ってくれるよう頼んだのです。
 あ、そういえば、あかねクラブの会誌もどっかにあったよなあ。
 ダンボールごそごそ。
「DEAD STOCK COMPANY」3号/1984.5.20
「DEAD STOCK COMPANY」4号/1984.11.17
「DEAD STOCK COMPANY」5号/1985.2.10
DSC3号.jpg DSC4号.jpg DSC5号.jpg
「DEAD STOCK COMPANY」6号/1985.4.14
「DEAD STOCK COMPANY」7号/1985.10.13
「DEAD STOCK COMPANY」8号/1985.12.14
DSC6号.jpg DSC7号.jpg DSC8号.jpg
「DEAD STOCK COMPANY」9号/1986.5.5
DSC SPECIAL EDITION②三月ウナギが集団で」1985.8.25
DSC9号.jpg 三月ウナギが集団で.jpg
 いやあ、懐かしいなあ。私はちらっと登場。堀晃さんも何度か登場。
 というわけで、カセットのMP3化をしながら(要するに、講演を流しながら)、この記事を書いております。

【追記】11月24日
 ひょろんと「DEAD STOCK COMPANY」2号(1983.12.25)が出てきました。こうなると、どっかに創刊号が潜んでいるのかも。――いないのかも(笑)。
DSC2号.jpg
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『旧刊和書資料室』

「書影が足りない。もっと書影を!」とムシが騒ぐのですよ。(ムシについては前回記事の【追記】参照)
 で、昨夜、ビールを飲みつつ、ひょひょいとテキスト入力。さらには、ぽぽいと表紙スキャン。朝起きて、コーヒーを飲みつつ、ちゃちゃっとレイアウト。シュインシュインと印刷。ペチッペチッと製本。
 こんなんができました。文庫サイズで、表紙とも20ページ。中綴じ。8部作製。
旧刊和書資料室.jpg 中身.jpg
 1976年、ペンネームで書いたものです。
 あのころ、さまざまなペンネームを駆使して、とにかく書きまくっていたなあ。創作、エッセイ、評論、翻訳、研究……。インデックスやリストも作りまくっていたなあ。
 いずれも未熟で未完成で、いま読むと赤面の至りなんですが、間違いなく私の原点であり、愛おしいです。また気が向いたら、このような形で陽の目を見せてやりたいと思います。役に立つものではありませんが(笑)。

 あ、そうそう。>YOUCHANさん
 カラー印刷は裏写りに注意と、ご忠告をいただきました。わかっちゃいますが、このA5用紙、た~くさん買ってしまったのですよね。使わないわけにはいかず、今回も裏写りしまくっています。これくらいは許容範囲のような気もするけれど……。
 ともあれ、これから発送に行ってきま~す。どうぞ、現物をご覧ください。
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『えのこと・ほんのはなし』

えのこと・ほんのはなし.jpg YOUCHANさんに『えのこと・ほんのはなし』を送っていただきました。現在開催中の「LITTLE BOOK STORE CREATOR'S ZINE EXHIBITION クリエーターがつくる小さな本展」に出品するために作った――文庫サイズの手作り本です。
 画文集でして、もちろん画も文もYOUCHANさん。文(SFやミステリのレビュー)のページも含めてオールカラーで、この本のための描き下ろしイラストも多数収録。全体の半分がイラストで占められ……とにかく美しい!
 さすが、プロは違いますねえ。感動しちゃっています。
 中身を公開してもいいよ、とYOUCHANさんに許可をいただいていますので、最初のページを以下にアップします。(このページのイラストはオリジナル)
内容.jpg
 ええ、どのページを開いても、こんな感じです。溜め息しか出ません。
 素晴らしい冊子をありがとうございます。感謝感激。

 この本が届いたとき、昨日買った皿井垂『トラウマ日曜洋画劇場』を読んでいました。ふたつの刺激が共鳴・融合し、またぞろ変なムシがもぞもぞと……(笑)。

【追記】
 覚醒したムシ(笑)がフルパワーで作業。3時間足らずで……。
 タイトルは『大々的SF映画総括論』。私が18歳のとき、ペンネームで書いたものです。1973年~76年にかけてテレビで観た映画に関して、なんたらかんたら(笑)。無知丸出しのいいかげんなことを書き連ねていて、いま読み返すと恥ずかしくなりますが、それはともかく――
『えのこと・ほんのはなし』を見て――カラー書影入りの冊子っていいなあ。
『トラウマ日曜洋画劇場』を読んで――むかーし、テレビの洋画劇場について書いたことがあるなあ。
 この2つの思いが合体し、このようなものができあがった次第です。
大々的SF映画総括論.jpg 中身.jpg
 ぺらぺらの冊子(文庫サイズ。表紙とも16ページ)で部数僅少(8部)、それに中綴じ(製本するのに1冊10秒とか20秒とか)とはいえ、これを作るのに3時間足らずって……。
 こんな私に誰がした?(笑)

 さて、気持ちが落ち着いたので、中断してしまった『トラウマ日曜洋画劇場』に戻ることにしましょう。
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古本まつり

 名古屋古書会館で本日スタートの即売会「古本まつり」に行ってきました。ここでの即売会は月に1~2度開かれているようですが、私はあまり足を運ぶことはなく、もしかすると今年は初めてかも。
 今回の目玉は1階フロアをまるまる使った100均コーナーです。まあ、これを目当てに行くわけですね(笑)。
 そんなわけで、100均コーナーで以下の3冊を購入。
◎モオパッサン『晩い初恋』建設社(46)
◎モーパッサン『頸飾り』太虚堂書房(48)
 モーパッサンの古い短編集についてはここに書きました。
◎戸板康二『ちょっといい話』文藝春秋(78)
晩い初恋.jpg 頸飾り.jpg ちょっといい話.jpg
 2階の本会場には買いたい本はなく、収穫はこれだけでしたが、もう充分に満足です。
 その後、そのへんの古本屋をふらふら覗きつつ帰途に。
◎原作・夏目漱石/漫画・桟敷美和『コミック版 夢十夜』ホーム社・MANGA BUNGOシリーズ(10)
「夢十夜」全10話のマンガ化。「夢十夜」のマンガ化というと、うちにはほかにも宮腰義勝『夢十夜 文鳥』ぎょうせい・文芸まんがシリーズ(92)もありますが、こちらは第一夜、第三夜、第四夜、第五夜、第六夜、第九夜のみのマンガ化。
夢十夜.jpg 文鳥・夢十夜.jpg
◎「ミステリマガジン」1999年9月号(522号)
 特集・ヒッチコック生誕100年記念。いい特集だなあ。
◎二階堂黎人監修『未発掘の玉手箱 手塚治虫』立風ベストムック(98)
 ショートショート(マンガ)も収録。
ミステリマガジン.jpg 手塚治虫.jpg
 新刊書店にも寄りました。
◎太田忠司『星町の物語』PHP文芸文庫(13)
 元版は理論社(10)です。書影はここに。
◎皿井垂『トラウマ日曜洋画劇場』彩図社(13)
 帯に“血まみれのスプラッター、残酷ドキュメンタリー、イタリアンエロス、女囚映画… 70~80年代のテレビでは、いまでは信じられないような映画をやっていた! 昭和の少年たちの度肝を抜いたすばらしきTV洋画劇場の世界”とあります。ほんと、そうでしたね。
 で、目次を見ますと、これまで拙ブログに書いたことのある映画もちらほら。著者との共有体験を楽しみたくて買いました。『ウィラード』(→この記事)も採り上げられています。こんなのを読むと、また観たくなったりして。 
◎野村恒彦『探偵小説の街・神戸』エレガントライフ(13)
『神戸70s青春古書街図』神戸新聞総合出版センター(09)の著者の新刊です。買うでしょ、これは。
星町の物語.jpg トラウマ日曜洋画劇場.jpg 探偵小説の街・神戸.jpg
 あ、そうそう。
 シマウマ書房(本山の古本屋)にも寄りました。店主の鈴木創さんは、今月末に発行予定の『なごや古本案内』風媒社の編著者です。ゲラを見せていただきつつ、裏話をあれこれ。
 写真満載の、とっても楽しい本です。本の形で手に取れる日を心待ちにしています。
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映画『デッドゾーン』


 映画『デッドゾーン』を観ました。デヴィッド・クローネンバーグ監督、1983年の作品です。原作はスティーヴン・キング。
 クローネンバーグの初期作品を眺めますと――
『シーバース』1975年
『ラビッド』 1977年
『ザ・ブルード 怒りのメタファー』1979年
『スキャナーズ』1981年
『ヴィデオドローム』1982年
『デッドゾーン』1983年
『ザ・フライ』1986年
 うほほほほ~。大好きな映画が目白押し。これまで、なぜ『デッドゾーン』を観ないで過ごしてきたのか不思議です。
 5年間の昏睡から目覚めた男には超能力が……。
 上に挙げた諸作品と比べるとインパクトは少ないですけれど、充分に楽しめました。やはりクローネンバーグはいいなあ。
 あれこれ、久しぶりに再鑑賞したくなってきました。
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文庫の帯

 あ。2日も記事を更新していない。訪れてくれる方々に申しわけないなあ。
 ということで、ほよほよと考え――

 帯が欲しいがゆえに、本自体は持っているのにダブりを承知で買ってしまうことがあります。先月は、そんな本を3冊も買いました。
◎ジョルジュ・ランジュラン『蝿』ハヤカワ文庫NV(86)
 この記事にも書きましたが、私は映画『ザ・フライ』が大好きです。言うまでもなく、早川書房〈異色作家短篇集〉も大好き。
 本書は〈異色作家短篇集〉で唯一の文庫化。さらには、帯には大好きな映画『ザ・フライ』のスチール付き! こんな本が50円で売られているのを見たら、買うしかありません。
 思い返せば、この本はなかなか見つかりませんでした。私が帯欠本を買ったのは、忘れもしません。三宮の巨大古本屋・万陽書房のオープン初日。書棚に並んでいるのを見たときは嬉しかったですねえ(200円)。その万陽書房もいまはなく……。時の流れを感じます。
◎長島良三編『クリスマス・ストーリー集1 贈り物』角川文庫(78)
◎長島良三編『クリスマス・ストーリー集2 クリスマスの悲劇』角川文庫(78)
 ショートショート・アンソロジー。これも入手するのに時間がかかりました。以前から所有している本の購入価格は100円と105円。プレミアがつくような本ではないのですが、なかなか売っていなかったのです。ダブりを承知で買った帯付は各100円。こんなのを見たら買うよね。>同病の皆さん。
蝿.jpg 贈り物.jpg クリスマスの悲劇.jpg
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