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パソコン新調

 業務連絡です。
 いま、新しいパソコンを買ってきました。これからセットアップ開始。
 完了するまでメールにレスポンスできません。お急ぎの方はケータイにお願いします。もちろん電話でも。
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「SFハガジン」

 昨日、ふと思いつき、こんなことをして遊んでいました。
SFハガジン.jpg
 左より「SFハガジン」創刊準備号、創刊寸前号、創刊直前号。ハガキの裏に印刷した、いわゆるハガジンです。こういう誌名のハガジンを作ってみたかっただけで、中身はどうでもよく、とりあえずそのへんにあるショートショートを見繕って掲載しました。創刊準備号と創刊寸前号掲載の作品はブログにアップ済み。創刊直前号の作品は未公開――というか、こんな下品なものは公開できない(笑)。ここではモザイク処理を施しました。
SFハガジン・創刊号.jpg とまあ、このような助走を行ないまして、本日、「SFハガジン」創刊号を発行しました。掲載したのは、ちょっと前に書いた日本語ネタのショートショート(未公開)です。こちらは下品ではなく公開に支障はないのですけれど、ハガジンを読まれる方の楽しみを削いではいけませんので、同じくモザイク処理しました。
 基本、ご希望の方には手渡しあるいは何かを送る際に同梱と考えていますが、そういう機会はなさそうだけど興味のある方、もしくは少しでも早く読みたいという方は往復ハガキ(返信の宛名面に送り先を明記の上)にてお申し込みください。(申しわけありませんが、実世界でもお付き合いのある方限定といたします)
 2号以降を発行するかどうかは、全くの白紙です。一度作ってみたかったんですよね、ハガジン。

【追記】
 受付は12月7日(月)までとさせていただきます。往復ハガキの場合は必着。
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『怪奇まんが道』

 え? こんな本が出てるの?
 思わず自転車に飛び乗り、近所の書店に向かいました。活字本に関しては全く期待できず、ふだんはほとんど利用しない店ですが、マンガの新刊なら置いてるだろうと期待して。
 コミック・コーナーには滅多に足を踏み入れませんから、何がどこにあるのやら、さっぱりわかりません。例によって、店員に店頭在庫の有無を尋ね、売っている場所に案内してもらいました。
◎宮﨑克・原作、あだちつよし・漫画『怪奇まんが道』集英社ホームコミックス(15)
 おお、これじゃこれじゃ。購入して帰り、即読了。
 怪奇マンガ家4人(古賀新一、日野日出志、伊藤潤二、犬木加奈子)のマンガ家人生から特に印象的なシーン(おもにデビューにまつわる)を切り取り、マンガ化したもの。最大の目的は伊藤潤二ですけれど、ほかの3人も(特に犬木加奈子は)気になる存在です。実際、どのマンガ家のエピソードも面白くて、すべてを興味深く読みました。
 156~158ページでは、こんな会話が。
 A「伊藤先生の作品の発想はどのようになされるんですか?」
怪奇まんが道.jpg B「具体的にはストーリーかビジュアル どちらが先に浮かぶんですか?」
 伊藤潤二「ええっと… それはまちまちですね 絵が先に浮かぶ事もあれば オチから考えて描く時もあります でも」
 A&B「?」
 伊藤潤二「デビュー作の『富江』はハッキリ覚えてますね 発端は“違和感”だった事を…」
 A「?」
 B「“違和感”ですか? “恐怖”ではなくて」
 伊藤潤二「はい 日常の“違和感”です 後からそれをホラー仕立てに創っていく感じで…」
 おお、日常の“違和感”!
 私の発想の原点は日常生活で抱いた“違和感”であることが多いんですよね。偶然なのですけれど、偕成社サイトの連載「小学生のためのショートショート講座」17回(12月20日更新予定)で、そのようなことを書いたばかりだったりして。
 なんだか嬉しくなりました。
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訃報:フジモトマサルさん

 ツイッター・サーフィンしていたら、フジモトマサルさんの訃報が目に飛びこんできました。
 年齢を意識したことがなかったので調べてみると、1968年生まれ。うわ、まだ50前ではないですか!(絶句)
 うちの本棚から目についた本を取り出してきました。
◎フジモトマサル『今日はなぞなぞの日』平凡社(04)
 まさに脱帽もののなぞなぞ集。参りました!
◎フジモトマサル『ダンスがすんだ 猫の恋が終わるとき』新潮社(04)
 回文絵本。お見事!
◎吉田篤弘・文/フジモトマサル・絵『という、はなし』筑摩書房(06)
 フジモトマサルのイラストに吉田篤弘が物語をつける。全24編。ショートショート集です。
◎中村航&フジモトマサル『終わりは始まり』集英社(08)
 読者から募集した回文にフジモトマサルがイラストを描き、その回文とイラストをヒントに中村航が物語を書く。全27編。ショートショート集です。
今日はなぞなぞの日.jpg ダンスがすんだ.jpg という、はなし.jpg 終わりは始まり.jpg
 ご冥福をお祈り申し上げます。
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TVドラマ『日本沈没』


 TVドラマ『日本沈没』をだらだらと観ています。1974年10月から翌年3月放送。『猿の軍団』と全く同じ期間に(しかも同じ曜日に、時間帯としては連続して)放送されていたとのこと(←記憶なし)。『猿の軍団』はよく観ていたと思いますが、『日本沈没』は観ていた記憶が薄いです。もしかしたら家族の誰かが別の番組を観ていたのかもしれません。いまと違って、テレビは一家に1台の時代ですからね。
 あのときから40年が経ち、初めて最初から観ているわけです。まだ途中ですけれど、いやいやこれは……(笑)。地震のシーンがなければ、流れている物語は昼メロそのもの。好きだの嫌いだの、うっとうしいし、小悪党が自分の利益のため姑息な手段を弄します。また、恋人への思慕、家族愛や郷土愛が強すぎて、超絶無謀行動に出る人も頻出。皆さん、どうしてまた危険なほうへ行きたがるかなあ。正の走危性?(笑)
 う~~~ん、なるほどね。SF狂いの高校生(当時)がこれを積極的に観ようとは思わなかったのもわかります。とはいえ、決してつまらないわけではなく、けっこう楽しく観ちゃってるんですよね。だんだんと昼メロやってる場合ではなくなっていくだろうという期待も持てます。
 最後まで、だらだらと観ようと思っています。

【追記】2017年2月2日
 小松左京・原作、一色登希彦・画『日本沈没(全15巻)』小学館・BIG SPIRITS COMICS(06~09)
日本沈没.jpg
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4コママンガ

 ふとしたきっかけで、大昔に読んだ4コママンガを思い出しました。20年か、いや、もっと前かもしれません。掲載誌はTV番組情報誌「テレビブロス」だったと思います。
 タイトルも作者名も失念しましたが、オチだけはくっきりと覚えています。いいかげんに再現しますと、こんな感じです。
 鏡の国に紛れこんだ少年。そこでは景色も吹き出しの文字も、すべてが左右逆になっています。
鏡の国にて.jpg
 ばかばかしいけれど、こんなの大好きです。ほかにも私好みの話がたくさんあったように記憶しています。
 この連載、単行本化されているのかなあ。
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『世界SF大賞傑作選』

 2013年10月23日の記事で――
> 講談社文庫『世界SF大賞傑作選』全8巻(ただし第3巻は未刊行)は古本屋回り再開後、収集しようと思い立ちました。第4巻のみ未入手。
 と書きました。
 本日、近所のブックオフにて第4巻を発見。10年前ならいざ知らず、昨今ではこういう本がブックオフにあること自体が珍しいのに、なんとうまい具合に私の欠けている第4巻だけがひょろんと。
 もちろん、喜んで購入しました。
世界SF大賞傑作選4.jpg 背.jpg
 ささやかに嬉しいですけれど、揃ったにもかかわらず第3巻が抜けているというのは、どうにも落ち着きません。3巻のカバーだけ作って別の本に付け……。あ、いや(笑)。
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映画『ターミネーター 新起動』

 昨夜、映画『ターミネーター 新起動(ジェニシス)』を観ました。記事を書こうと思ったら、北の湖の訃報が目に飛びこんできて……。享年62。
 ボーゼンとしてしまい、記事を書く気が失せました。私が知っている角界は柏鵬時代からですが、大鵬全盛期の記憶はうっすらと残っている程度。その後、多くの横綱が誕生しましたが、私にとっては北の湖ですね。記録面では何人かの横綱が抜いていきましたけれど、横綱としての存在感では北の湖です。ほんと、まさに横綱でした。
 素晴らしい横綱相撲をありがとうございました。
 ご冥福をお祈り申し上げます。

 さて、気を取り直して――

 映画『ターミネーター 新起動(ジェニシス)』を観ました。大好きな『ターミネーター』シリーズの第5作です。最初の3部作は本当に面白かったですね。何度観たことか。ただし第4作では大きく失速。これは一回しか観ていません(かつ、内容も忘れてしまいました)。
 さて、第5作は……。
ターミネーターⅤ.jpg ほほお。最初の3部作のパラレルワールド・ストーリーですか。この映画単体として観るとどうかなとは思いますけれど、3部作のファンとしては楽しめました。また3部作になるそうで、続編を楽しみに待とうと思います。
 右のDVDは『ターミネーターⅤ』です。もちろん『ターミネーター』シリーズとは無関係。観たと思うのですが、どんな内容だったのか、さっぱり覚えていません(笑)。
 下は『ターミネーター』シリーズです。久しぶりに最初から観ようかしらん。もちろん第3作まで。
ターミネーター.jpg ターミネーター2.jpg ターミネーター3.jpg ターミネーター4.jpg
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連城三紀彦の掌編集

 気持ちのいい青空が広がっています。自転車に飛び乗り、ふらついてきました。
 まずは新刊書店。
◎日本推理作家協会編著『ミステリーの書き方』幻冬舎文庫(15)
 あ、この本、文庫になってたのか。知らなかった~。私のアンケート回答が載ってるんだよな~。元版(これは版元に送っていただきました。この記事参照)は持っているけれど、やっぱりこういう本は手元に置いておきたいなあ。――と購入。
◎駕籠真太郎『超動力蒙古大襲来』太田出版(14)
 お、見~~~~っけ(嬉)。一昨日、この記事のコメントで尾川健くんに勧められたばかりの本です。
 なんと帯は古屋兎丸! 迷わず買います。
ミステリーの書き方.jpg 超動力蒙古大襲来.jpg
 続いてブックオフ。
◎連城美紀彦『一夜の櫛』新潮文庫(88)
 宗教関係の冊子「SUN・SUN」に掲載された掌編小説を中心とする作品集です。巻末の初出一覧によれば全14編中、「SUN・SUN」掲載は9編。――ということなんですけれど、「連城三紀彦書誌遍歴-「SUN・SUN」を求めて」によりますと、初出一覧には間違いがあり、「SUN・SUN」掲載作は8編のようです。
 同冊子掲載作のみを収録した作品集に、『背中合わせ』新潮文庫(93/全21編)、『さざなみの家』ハルキ文庫(02/全24編)があります。
 この3冊、『日本ショートショート出版史』に書こうか迷った末、書かなかったんですが、書いておいたほうがいいかなあ。こういった取捨選択は本当に悩ましいです。
一夜の櫛.jpg 背中合わせ.jpg さざなみの家.jpg
 汗ばむほどの陽気でした。
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ユアコースシリーズ

 先日、学研・ユアコースシリーズ3冊を買いました(→この記事)。うちの1冊、『世界の恐怖怪談』はかねての探求書。嬉しかったですね。
 引き続き、新たに2冊を購入。
◎草野唯雄・川辺豊三『推理クイズ ホームズからの挑戦状』(73)
 推理クイズ集です。推理クイズはもちろんショートショートではありません(何しろ小説じゃないですから)が、気が向くと買います。きちんと整理していませんけれど、数十冊は所有していると思います。
◎仁賀克雄『大推理 古代史のなぞ』(76)
 失われた文明、好きですねえ。アトランティス、ムー、レムリア!
ホームズからの挑戦状.jpg 大推理古代史のなぞ.jpg 背.jpg
 巻末の既刊リストを見ますと、斎藤守弘『恐怖!幽霊スリラー』なんてタイトルが目につきます。これも欲しいなあ。
 このシリーズが発行されていたのは1970年代後半のようです。私は高校から大学へ。小学生のころはこんな本(→この記事)を好んで読んでいましたから、もし生まれるのが10年遅かったなら、ユアコースシリーズに手を伸ばしていた可能性は充分にありますね。
 ほかの本はともかく、『世界の恐怖怪談』には小学生のころに巡り合いたかったです。まあ、最初に読むのが抄訳というのはどうかと思いますが。
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「Hard SF Laboratory」141号

「Hard SF Laboratory」最新号(141号)が届きました。石原藤夫さん、いつもありがとうございます。
 166ページ。ずっしりと重みを感じます(計量すると420グラム)が、これが当たり前に思えてきました。
HSFL141号.jpg まずは自分の連載にざっと目を通し、続いて石原さんの編集後記。その次は森田裕さんの連載「コレクターの本棚から」です。もう13回目になるんですね。ほとんどは知らないことばかりで、感心するしかありませんが、今回は――お、これ知ってるぞ(嬉)。
 1号で終わってしまった雑誌について書かれているのですが、実はこれ、岡田正也さんの『SF雑誌99の謎』でも採り上げられていたんですよ。ちなみに、岡田さんの原稿が掲載されたのは「ALDEBARAN」第15号(1976年9月)です。こういったことに対する興味は脈々と受け継がれていくのでしょうね(嬉)。
 それとは別に、今回、私の目を惹いたのは――
>それにしても、ヴァン・ヴォークトの小説の挿絵をボーモントが描くとはね。
 おおおおおーっ、なのであります。
 石原さんの各種連載(そう、各種なのです)は言うまでもなく面白いし、稀覯SFの復刻や古典SFの翻訳も盛りだくさん。
 こんなファンジンを年に4回、きっちりと出し続ける石原さんはすごすぎます。私も80歳になっても楽しくファンジンを出せる、そんなSFファンであり続けたいものです。

【追記】
 私の連載の誌面はこのようになっております。第4回の冒頭5ページ分(1968年の項)。
サンプル.jpg
 レアな本はビアスの2冊――『生命のさ中に』世界文學社・世界文學叢書(49)と『豹の眼』新人社・世界大衆文学全集(49)くらいでしょうか。前者は間違ってダブらせてしまい、後者はカバー付きの本を入手するのに苦労しました。
生命のさ中に.jpg 豹の眼.jpg
 と、ネット古書店検索してみたところ、あはは、どっちも呆気なくヒット。そうか~。そんなにレアじゃないんだ。ちょっぴり残念な気分です。
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『東工大講義 生涯を賭けるテーマをいかに選ぶか』

生涯を賭けるテーマをいかに選ぶか.jpg 江坂遊さんより、最相葉月『東工大講義 生涯を賭けるテーマをいかに選ぶか』ポプラ社(15)を送っていただきました。いつもありがとうございます。
 最相葉月による東工大講義(ゲスト講師多数)をまとめた本です。江坂さんもゲスト講師として「実践ショートショート 星新一と要素分解共鳴結合」なるテーマで講義を行なわれました。その模様も収録されています。
 以前から提唱されているショートショート創作理論(の東工大バージョン)に加え、江坂さんの人生なども語られ、非常に興味深く読みました。もちろん、江坂節は健在。どこでも変わりませんねえ(笑)。
 ショートショート創作に興味のある方々、ぜひ手に取ってみてくださいね。

【追記】
 166ページに、
>今日一番最高のプレゼントをあげます。星さんが書かれた「ボッコちゃん」の生原稿を絵葉書にしたやつ。
 これ、いいなあ。
 私も何か作りたくなりました。
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『殺殺草紙 大江戸無残十三苦』

 ようやくパソコンチェアが届きました。安堵。
 ということで、久しぶりに記事を更新します。

殺殺草紙.jpg 先日、ちょくちょく変なマンガを教えてくれるTさんに「駕籠真太郎はすごいよ」と勧められました。知らない名前です。
 心に留めていたところ、数日前に、ふと『殺殺草紙 大江戸無残十三苦』太田出版(06)という本が目につき、購入しました。つい先ほど読了。
 いやはや、ヘンタイ(笑)。←誉め言葉です。
 あっけらかんとしたシモネタ、好きですねえ。
 気になるマンガ家がひとり増えました。Tさん、ありがとうございました。
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『読んでいない絵本』ほか

 昨夜、パソコンチェアが壊れ、急場しのぎにダイニングチェアを使っています。ダイニングチェアでパソコンに向かうのは無理がありますね。坐っているのが苦痛になり、そのへんをサイクリングしてきました。
◎山田太一『読んでいない絵本』小学館(11)
 短編小説2本、戯曲1本、テレビドラマ脚本1本、そしてショートショート2本! この本、知りませんでした。今年、小学館文庫に収録されたようですが、ショートショートは2本だけですから、文庫まで買う必要はないかな。
 山田太一脚本のドラマ、若いころにけっこう観ました。『想い出づくり。』『ふぞろいの林檎たち』『耀きたいの』……。好きでしたねえ。脚本、ダンボールのどこかに埋もれているはずです。
◎村上龍『特権的情人美食 村上龍料理&官能小説集』KKベストセラーズ(07)
 全17編中、掌編集『村上龍料理小説集』(全32編)よりの再録が9編。ほかも過去の作品集からの再録。この本も知りませんでした。
読んでいない絵本.jpg 特権的情人美食.jpg
 ちなみに村上龍のショートショート集(というより掌編集ですが)として、以下をリストアップしてあります。手抜きして、今回は書影なし。すみません。
『村上龍料理小説集』集英社(88)/集英社文庫(91)/講談社文庫(98)
『恋はいつも未知なもの』朝日新聞社(91)/角川文庫(93)/朝日文芸文庫(94)
『モニカ』新潮社(96)/新潮文庫(99)*坂本龍一との共著
『村上龍自選小説集3 寓話としての短編』集英社(97)
『とおくはなれてそばにいて 村上龍恋愛短編選集』KKベストセラーズ(03)
 これに『特権的情人美食 村上龍料理&官能小説集』KKベストセラーズ(07)が加わります。
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『紐育物語』

「戦前」という言葉を使うとき、いつも悩みます。第二次世界大戦の開戦前とするのか終戦前とするのか。正確には開戦前(昭和16年以前)となるのでしょうけれど、感覚的には終戦前(昭和20年以前)なんですよね。「戦後」は昭和20年以降であることは間違いなく、となると昭和20年以前を「戦前」としたくなります。もちろん、昭和16年から20年は「戦中」と認識した上で。
 と前置きして、今回の記事を始めます。
紐育物語.jpg
 ショートショートの先駆者オー・ヘンリーの翻訳状況については完全把握は諦めて、簡易リストを作るに留めています。
 戦前の邦訳書としてリストアップしてあるのは以下の3冊。
『オー・ヘンリー短篇集』岩波文庫(38)
『紐育物語』創元社(40)
『運命の道』改造社(42)
 このうち『オー・ヘンリー短篇集』『運命の道』は持っていますが、『紐育物語』は未入手でした。(→この記事参照)
 ようやく、その『紐育物語』をゲット。
◎オゥ・ヘンリー/藤澤柿夫譯『紐育物語』創元社/昭和15年7月1日発行/全14編
 なんと言いましょうか、こういうカンチャン(←麻雀用語です。為念)にすっぽり収まると、気持ちがいいですね(嬉)。
 以下、余談です。
 久しぶりにリストを眺めていて、ん? と思いました。上の3冊の下に、
『運の衝突』栃木(46)
 なんて書名が並んでいるんですよね。未所有で、現物未確認。
 気になってネット検索してみましたが、まるっきりヒットせず。う~~~む。このデータの情報ソースはなんだったんだろう。さっぱり覚えていません。検索の仕方が悪いのかな。それとも……。
 何かご存じの方がおられましたら、ご教示いただけると嬉しいです。

【追記】
 ここに――
>『運の衝突 オー・ヘンリー叢書 1 』O.Henry(行人社)1927.11/
 なんてのがありました。1927年というと、昭和2年! 岩波文庫の『オー・ヘンリー短篇集』よりも古い!
 でも、著者名がアルファベットになっているということは、英文叢書なのかな。だとしたら、私の調査対象から外れます。
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『悲しくてもユーモアを』

 天瀬裕康さんから新著『悲しくてもユーモアを 文芸人・乾信一郎の自伝的な評伝』論創社(15)を送っていただきました。いつもありがとうございます。
 それにしても、今度は乾信一郎ですか! 帯に「翻訳者 編集者 作家 三つの顔を持つ文芸人の知られざる素顔に迫る」とあります。作家活動のなかで決して少なくはないコントも書かれているんですよね。興味津々。――と、ぱらぱら眺めておりましたら、あら、私の名前が……。びっくりしました(笑)。
 それはともかく、じっくり読ませていただきます。楽しみ~~~。
悲しくてもユーモアを.jpg コント劇場.jpg
 上の書影、右は乾信一郎『コント劇場』東方社(57)です。『悲しくてもユーモアを』巻末の「乾信一郎 年譜」では、この本は1955年刊となっています。うちの本は重版なのかもしません。

【追記】
 読み終わりました。くわー、面白かった~。
 書棚を見回し、こんな本を取り出してきました。久しぶりに、ざっと目を通してみたいと思います。
◎乾信一郎『「新青年」の頃』早川書房(91)
◎山下武『新青年をめぐる作家たち』筑摩書房(96)
◎森下時男『探偵小説の父 森下雨村』文源庫(07)
◎監修・松本清張、横溝正史、水谷準/責任編集・中島河太郎『新青年傑作選 第五巻 読物・資料編』立風書房(70)
◎『新青年』研究会編『新青年読本 全一巻 ―昭和グラフィティ』作品社(88)
「新青年」の頃.jpg 新青年をめぐる作家たち.jpg 探偵小説の父 森下雨村.jpg 新青年傑作選5.jpg 新青年読本.jpg
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「荒野の七ひき」

『手塚治虫恐怖ミステリー』集英社・HOME REMIX(07)を読んでいて――お、こんなところにチル星人(「親善キッス」の宇宙人)が出てる!
手塚治虫恐怖ミステリー.jpg 荒野の七ひき.jpg
「荒野の七ひき」の一コマです。この短編は以前にも読んだはずなんですが、すっかり忘れていました。メモしておかないとまた忘れるので、ここに書いておきます。
 ブログは私の外部メモリとして、最高に重宝しています(笑)。

 あ、そうそう。
 石原藤夫さんのショートショート「トイレット惑星」にもチル星人が出ています(→この記事参照)。もっとも、「そういう種族は宇宙にはかなり多い」とのことですから、チル星人ではないかもしれませんが。
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『なんでもない一日』

 午前中に『日本ショートショート出版史』の打ち出し原稿(そう、あくまでも打ち出し原稿なのです)を発送しましたが、その後、急遽もう1通発送することになりました。その準備をしながら――
 あ、そうか。今日から即売会スタートか。シャーリイ・ジャクスンの新刊も出てるんだよな。発送ついでに即売会と新刊書店に行こう。
 そんなわけでポスト投函。ずずずいーっと足を延ばして、まずは即売会。何もなく、そのへんの古本屋を3軒。
◎「彷書月刊」2001年4月号
 特集・SFの逆襲。なかなか魅力的なタイトル、執筆者が並んでおります。巻頭に眉村卓「『宇宙塵』にいた者として」、ほかに橫田順彌「日本古典SFを見直す」、石原藤夫「日本の天文学者を育てた黒岩涙香」、柴野拓美「『宇宙塵』の作家たち」など。
 古本の収穫はこれだけで、続いて新刊書店へ。
◎シャーリイ・ジャクスン『なんでもない一日』創元推理文庫(15)
 2015年になってシャーリイ・ジャクスンの短編集が出るなんて……感涙! この本、『日本ショートショート出版史』で採り上げなくては。
『日本ショートショート出版史』は現段階では完成という感覚ですが、無事に出版が決まって校了するまでは、この作業を続けます。なるべく早く終わりたいものです。
彷書月刊.jpg なんでもない一日.jpg
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『日本ショートショート出版史』第3稿

 ほぼ満足のできる内容になったということで――
日本ショートショート出版史.jpg
 手際の良さたるや、尋常ではなくなってしまいました(笑)。
 今回も第2稿の冊子(1冊だけ作製)と同じく、文字原稿だけで書影は掲載しませんでした。書影を入れると版下作りも印刷も時間がかかります。それに厚くなりすぎて、ホチキスで綴じられなくなるかもしれませんし。
 初稿の冊子(15冊作製)は友人たちに内容チェックをしていただくために作りましたが、今回(10冊作製)は黎明期からショートショートに関わっておられた方々に読んでいただこうと思っています。どきどき。

【追記】11月6日
 コメントにも書きましたように、「日本ショートショート出版史」は現在、石原藤夫さんが出されているファンジン「Hard SF Laboratory」にて連載中です。最新号(140号/2015年8月)は第3回で、1963年から67年。
 誌面はだいたいこんな感じ。特に書影が多いページではなくて、全体的にこんな感じなのです。数えてみたら、第3回では74枚の書影が掲載されていました。
連載.jpg
 141号はたぶん今月発行。1968年から始まることは確かですが、何年まで掲載されるか知りません。
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映画『寄生獣 完結編』


 映画『寄生獣 完結編』のレンタル開始。さっそく借りてきて、すぐさま観ました。
 正直なところ、前編は今ひとつなところがあったのですが、完結編は面白かったです。『寄生獣』を満喫!
 と同時に、昨年10月に始まった私の『寄生獣』ブームもこれにて完結となります。楽しい1年間をありがとうございました。
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訃報:舟崎克彦さん

 10月15日、舟崎克彦さんが亡くなられたとのこと。享年70。まだまだ若いですね。ご無念であろうと察します。
 残念ながら私は児童文学者としての舟崎克彦を知らずに成人しました。1970年デビューということですから、これは仕方のないところ。そのころ私は創元推理文庫やハヤカワSF文庫に夢中の中学1年生でした。児童書からは、ほぼ卒業していましたね。
 何年か前、ふとしたきっかけで『ぽっぺん先生と帰らずの沼』筑摩書房(74)を読み、ああ、この作家と小学生のときに出会いたかったなあと思ったのを思い出します。
 ショートショートの資料としては、『獏のいる風景』筑摩書房(85)をリストアップしています。これはショートショートを含む作品集で、全17編。「ショートショートランド」に掲載された作品も収録されています。
 舟崎さんの著作はきっちりとチェックできていません。ほかにもショートショートが収録された作品集があるかも。情報をいただければ嬉しいです。
獏のいる風景.jpg ぽっぺん先生と帰らずの沼.jpg
 ご冥福をお祈りいたします。
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「伊賀別筆」

 なんだか楽しそうなのでダウンロードし、冊子化いたしました。>「伊賀別筆」創刊兼終刊号(詳しくはこちらを)
伊賀別筆.jpg B6判、中綴じ。表紙だけはマット紙を使用。今日はプリンタの機嫌が悪いのか、用紙を2枚巻きこんだりして(冊子印刷では致命傷)、何度もやり直しました(悲)。
 
 全然関係ありませんが……。
 最近、「伊賀」は「いが」、しかし「甲賀」は「こうか」と読むのが正しいと知りました。まさか、でありましたよ。


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看板

 ある店の看板です。
 さて、何屋さん?
我楽多文庫.jpg
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『日本ショートショート出版史』第2稿

『日本ショートショート出版史』は今年2月、なんとか最後まで書き終えました。とはいえ当然のことながら、まだまだ完成とは言えない代物です。識者にチェックしていただくため、打ち出し原稿を冊子化し、お送りしました。
 何人かの方々からご意見をいただき、それを原稿に反映。また、自身でも気がついた箇所を加筆・修正してきました。現在、かなり完成に近づいてきたなという感覚になっています。
 最初から通して読んで、きっちりチェックしよう。それにはやはり打ち出さないと。
 というわけで原稿を印刷し、当たり前のように(笑)製本しちゃいました。
『日本ショートショート出版史』を冊子化するのは、これで3度目です。
◎『日本ショートショート出版史 黎明期〔1957~1970〕』
 今年1月に製作。まだ道半ばでしたが、ちょっと作ってみたくなったのです(笑)。大きな活字で書影どっさり入れているのに、本文わずか70ページ。原稿自体はもっと書き進んでいたのですが、途中で版下を作るのが面倒になりました。で、1970年で打ち切り、「黎明期」と。作ったのは自分用に1冊だけです。(→この記事参照)
◎『日本ショートショート出版史〔1957~1997〕~星新一と、その時代~』初稿
 今年2月に製作。識者にチェックしてもらうために作った冊子です。これは15部製作。書影をどっさり入れたため、大変でした。(→この記事参照)
◎『日本ショートショート出版史〔1957~1997〕~星新一と、その時代~』第2稿
 本日作った本です。書影を入れると版下作りも印刷も大変とわかっているので、文字原稿のみ。「黎明期」と比べてかなり小さな活字を使いましたが、それでも本文140ページになりました。これも自分用に1冊だけ。
日本ショートショート出版史・黎明期.jpg 日本ショートショート出版史(初稿).jpg 日本ショートショート出版史(第2稿).jpg 背.jpg
 じっくりとチェックします。
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