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『怪奇まんが道』

 え? こんな本が出てるの?
 思わず自転車に飛び乗り、近所の書店に向かいました。活字本に関しては全く期待できず、ふだんはほとんど利用しない店ですが、マンガの新刊なら置いてるだろうと期待して。
 コミック・コーナーには滅多に足を踏み入れませんから、何がどこにあるのやら、さっぱりわかりません。例によって、店員に店頭在庫の有無を尋ね、売っている場所に案内してもらいました。
◎宮﨑克・原作、あだちつよし・漫画『怪奇まんが道』集英社ホームコミックス(15)
 おお、これじゃこれじゃ。購入して帰り、即読了。
 怪奇マンガ家4人(古賀新一、日野日出志、伊藤潤二、犬木加奈子)のマンガ家人生から特に印象的なシーン(おもにデビューにまつわる)を切り取り、マンガ化したもの。最大の目的は伊藤潤二ですけれど、ほかの3人も(特に犬木加奈子は)気になる存在です。実際、どのマンガ家のエピソードも面白くて、すべてを興味深く読みました。
 156~158ページでは、こんな会話が。
 A「伊藤先生の作品の発想はどのようになされるんですか?」
怪奇まんが道.jpg B「具体的にはストーリーかビジュアル どちらが先に浮かぶんですか?」
 伊藤潤二「ええっと… それはまちまちですね 絵が先に浮かぶ事もあれば オチから考えて描く時もあります でも」
 A&B「?」
 伊藤潤二「デビュー作の『富江』はハッキリ覚えてますね 発端は“違和感”だった事を…」
 A「?」
 B「“違和感”ですか? “恐怖”ではなくて」
 伊藤潤二「はい 日常の“違和感”です 後からそれをホラー仕立てに創っていく感じで…」
 おお、日常の“違和感”!
 私の発想の原点は日常生活で抱いた“違和感”であることが多いんですよね。偶然なのですけれど、偕成社サイトの連載「小学生のためのショートショート講座」17回(12月20日更新予定)で、そのようなことを書いたばかりだったりして。
 なんだか嬉しくなりました。
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