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『紐育物語』

「戦前」という言葉を使うとき、いつも悩みます。第二次世界大戦の開戦前とするのか終戦前とするのか。正確には開戦前(昭和16年以前)となるのでしょうけれど、感覚的には終戦前(昭和20年以前)なんですよね。「戦後」は昭和20年以降であることは間違いなく、となると昭和20年以前を「戦前」としたくなります。もちろん、昭和16年から20年は「戦中」と認識した上で。
 と前置きして、今回の記事を始めます。
紐育物語.jpg
 ショートショートの先駆者オー・ヘンリーの翻訳状況については完全把握は諦めて、簡易リストを作るに留めています。
 戦前の邦訳書としてリストアップしてあるのは以下の3冊。
『オー・ヘンリー短篇集』岩波文庫(38)
『紐育物語』創元社(40)
『運命の道』改造社(42)
 このうち『オー・ヘンリー短篇集』『運命の道』は持っていますが、『紐育物語』は未入手でした。(→この記事参照)
 ようやく、その『紐育物語』をゲット。
◎オゥ・ヘンリー/藤澤柿夫譯『紐育物語』創元社/昭和15年7月1日発行/全14編
 なんと言いましょうか、こういうカンチャン(←麻雀用語です。為念)にすっぽり収まると、気持ちがいいですね(嬉)。
 以下、余談です。
 久しぶりにリストを眺めていて、ん? と思いました。上の3冊の下に、
『運の衝突』栃木(46)
 なんて書名が並んでいるんですよね。未所有で、現物未確認。
 気になってネット検索してみましたが、まるっきりヒットせず。う~~~む。このデータの情報ソースはなんだったんだろう。さっぱり覚えていません。検索の仕方が悪いのかな。それとも……。
 何かご存じの方がおられましたら、ご教示いただけると嬉しいです。

【追記】
 ここに――
>『運の衝突 オー・ヘンリー叢書 1 』O.Henry(行人社)1927.11/
 なんてのがありました。1927年というと、昭和2年! 岩波文庫の『オー・ヘンリー短篇集』よりも古い!
 でも、著者名がアルファベットになっているということは、英文叢書なのかな。だとしたら、私の調査対象から外れます。
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