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『江戸怪異草子』

◎浅井了意/富士正晴訳『現代語訳 江戸怪異草子』河出文庫(08)
 中国怪異小説の翻案集『伽婢子』『狗張子』からの選集。前者は32話、後者は19話収録。
 広い意味で、ショートショート研究の資料ではあります。
江戸怪異草子.jpg
 書棚を見回すと、こんな本がありました。
◎『日本名著全集 第十巻 怪談名作集』日本名著全集刊行會(27)
『伽婢子』『狗張子』の全話を収録。ほかにもどっさり。
◎浅井了意原著/江本裕訳『伽婢子』教育社新書(80)
 選集。33話収録。
怪談名作集.jpg 伽婢子.jpg

【追記】
 こんな本もありました。
◎夢プロジェクト編『昔から語りつがれる 日本の怪談話』KAWADE夢文庫(09)
 全38話のうち、『伽婢子』から9話、『狗張子』から2話。
昔から語りつがれる 日本の怪談話.jpg
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アニメ『家なき子 劇場版』


 新年1月5日、突如として始まった児童文学ブーム――別名「バーネットとマロをしゃぶりつくそう」計画は明日で1ヶ月となります。こんなに長く続くとは想像もしていませんでした。
 そろそろ卒業したいとは思いますが、用意したものが残っていますので、それらだけはきっちりと片をつけるつもりです。
 というわけで、今夜はアニメ『家なき子 劇場版』(1980年)を観ます。
 スタート。
家なき子・劇場版.jpg
 あ、そうそう。このアニメとは関係ありませんが。
 先ほど「片をつける」と書きました。長い間、漢字表記は「片」しかないと思いこんでいましたが、ちょっと前に「方をつける」とも書くと知り、へえ~~、でした。だからと言って、「方をつける」とは書きませんけどね。
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訃報:中田耕治さん

 中田耕治さんが昨年11月21日に亡くなられたとのこと。享年94。
 私にとって中田耕治さんは翻訳者、そしてアンソロジストとしてのイメージが強いです。
 書棚を眺め、目についた編著を取り出してきました。
◎中田耕治編『恐怖通信』河出文庫(85)
◎中田耕治編『恐怖通信Ⅱ』河出文庫(87)
◎中田耕治編『モンスターブック』河出文庫(86)
恐怖通信.jpg 恐怖通信Ⅱ.jpg モンスターブック.jpg
◎中田耕治編訳『殺人コレクション』青弓社・BLUE BOW SERIES(92)
◎中田耕治編訳『結婚まで』青弓社・BLUE BOW SERIES(92)
◎中田耕治編訳『死体のささやき』青弓社・BLUE BOW SERIES(93)
◎中田耕治編訳『キスの代償』青弓社・BLUE BOW SERIES(94)
◎中田耕治編訳/ロバート・ブロック『夢魔』青弓社・BLUE BOW SERIES(93)
殺人コレクション.jpg 結婚まで.jpg 死体のささやき.jpg
キスの代償.jpg 夢魔.jpg
 楽しい時間をありがとうございました。
 ご冥福をお祈りいたします。

 青弓社・BLUE BOW SERIESにはもう1冊、中田耕治編訳のアンソロジーがありますが、未入手です。いい機会なので揃えておこうと思い、ネット古書店に注文しました。
◎中田耕治編訳『レイチェルの夏』青弓社・BLUE BOW SERIES(94)
 土日を挟みますし、注文したのは遠い店ですから、届くまで日数がかかりそうです。
 届いたら、ここに書影を掲載します。

【追記】2月9日
『レイチェルの夏』が届きました。10編収録。ショートショート集ではありませんが、ともあれ完集は嬉しいです。
レイチェルの夏.jpg

【追記2】2月9日
 補遺を書きました。→この記事
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『Dr.キリコ 白い死神』ほか

◎原作:手塚治虫/脚本:藤澤勇希/漫画:sanorin『Dr.キリコ 白い死神(全5巻)』ヤングチャンピオン・コミックス(16~19)
 昨年10月、第2巻を見かけて購入。読んでみたら面白かったので、全巻を読もうと思いました(→この記事参照)。
 あれから3ヶ月あまり。1冊ずつ買い求めてきて、ようやく完集。
◎丸山宗利・養老孟司・中瀬悠太『昆虫はもっとすごい』光文社新書(15)
 丸山宗利『昆虫はすごい』光文社新書(14)の姉妹編。鼎談集です。
Drキリコ 白い死神1.jpg Drキリコ 白い死神2.jpg Drキリコ 白い死神3.jpg
Drキリコ 白い死神4.jpg Drキリコ 白い死神5.jpg 昆虫はもっとすごい.jpg
 読みたい本がどんどん溜まっていきます。ほんと、いつ読むのかしらん。と言って、困っているわけでもありません。充分に楽しいので、それもまたよし。
 それに、読みたい欲求が処理能力を上回っているのは、ありがたいことではないかとも思っています。逆になったら、とっても淋しいですから。もっとも、欲求が処理能力を大幅に上回っているのは、いささか問題ではありますが。
 若いころよりも欲求の範囲が広がって、それはいいんだけど、処理能力は落ちていますからねえ。
 児童文学に夢中になっている場合じゃないよ。ふう。
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マンガ原作

 承前。あすかコミックスで思い出しました。
 あすかコミックスには拙作が原作のマンガが収録されている本もあるんですよね。あまり知られていないと思うので、書いておきましょう。
◎髙田むつみ/原作:グループSNE『妖魔夜行』角川書店・あすかコミックス(97)
 収録3編のうち、巻末の「彷徨う声」が私の原作です。原作小説は『妖魔夜行 真紅の闇』角川スニーカー文庫(94)収録の「大都会の陥穽」。小説の初出は「コンプRPG」vol.4(92)ですから、え? 30年前……(呆然)。
妖魔夜行.jpg 妖魔夜行 真紅の闇.jpg
コンプRPGvol4.jpg
 ついでに。
「大都会の陥穽」はマンガ原作として書いたのではなく、書いた小説をコミカライズしていただいたものです。
 マンガ原作として執筆した作品は――
 作:高井信/画:河本ひろし「美女の泉」
 この1作だけです。「LOG OUT テーブルトークRPGスペシャル」アスキー(93)に掲載。
 これも30年近く前ですか……。
LOG OUT テーブルトークRPGスペシャル.jpg
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『占い学園 スターダイス』

◎琴川彩/原作:朱砂『占い学園 スターダイス(全7巻)』角川書店・あすかコミックス(95~98)
 朱砂(しゅさ)は西谷史さんの別名義です。西谷さんとは長い付き合いですが、マンガ原作者としての顔は知りませんでした。
 某SNSで西谷さんがマンガ原作について言及されているのを読んで――
 西谷さん原作のマンガか。読みたいな。
 という次第です。
 しかし、(毎度のことですが)いつ読むのかなあ。
占い学園スターダイス1.jpg 占い学園スターダイス(背).jpg
 というようなことを某SNSに書きましたら、西谷さんから「このシリーズ、もう1冊あるよん」というコメントをいただき、おおっ! と検索。
◎星野和夏子/原作:朱砂 『星を継ぐもの ミラクル・スターダイス1』角川書店・あすかコミックス(96)
 通販にて注文しました。

【追記】2月7日
 ゲットー!(書影はこの記事を)
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プライム・ビデオにて世界名作劇場シリーズ配信

Amazonプライム・ビデオにて世界名作劇場シリーズの配信が開始!
世界名作劇場.jpg
 え? かなり魅力的ですね。
 プライム会員になろうかな。――少し心が動いております。あくまでも「少し」ですが。
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『少年少女小説ベスト100』

 文藝春秋編『少年少女小説ベスト100』文春文庫ビジュアル版(92)を書棚から取り出してきました。著名人へのアンケートを集計して順位をつけ、簡単な解説を添えた本です。すっごく楽しい本なのですよ。
 ベスト100のなかで、私がものすごく好きな作品を抜き出してみます。
 1位『ロビンソン漂流記』
 2位『巌窟王』
 3位『十五少年漂流記』
 4位『宝島』
 8位『西遊記』
 11位『ガリバー旅行記』
 11位『シートン動物記』
 17位『レ・ミゼラブル』
 39位『ドリトル先生航海記』
 45位『小公女』
 57位『ピーター・パン』
 67位『王子と乞食』
 ちなみに、バーネットの作品は『小公子』が5位、『秘密の花園』が29位、『小公女』が45位にランクインしています。マロは、『家なき子』も『家なき娘(ペリーヌ物語)』も圏外……。
 意外ですが、それぞれ好みがありますからね。
少年少女小説ベスト100.jpg 少年少女マンガベスト100.jpg
 文藝春秋編『少年少女マンガ ベスト100』文春文庫ビジュアル版(92)は、そのマンガ版です。これまた楽しい。
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『奇想』

◎平岡直也『奇想』文芸社(21)
 140ページに短編1編+ショートショート10編を収録。ほぼショートショート集です。
 知らない本、たくさんありますねえ。以前は、日本で発売されたショートショート集はすべて集めようと思っていましたが、諦念の境地に達しています。
奇想.jpg
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TVアニメ『家なき子レミ』

 先月31日にTVアニメ『家なき子』を観終わりました。その劇場版を観て、『家なき子』から卒業しようと思っていましたが、その前にTVアニメ『家なき子レミ』を観ることにしました。1996年~97年の放送。全26話。
 総集編『世界名作劇場〔完結版〕 家なき子レミ』は観たことがあります(→この記事)が、10年近くも前に観たきりなので、すっかり忘れています。それに、『小公女セーラ』と『ペリーヌ物語』はTVアニメ版(ここここ)のあとに完結版(ここここ)を観て、完結版だけではアニメの本当の魅力を知ることはできないと思ったからです。
 児童文学ブーム、そろそろ終わるかと思っていたのですが、なかなか終わりません。無理に終わらせる必要もないので、思う存分。
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マンガ『幸福な生活』ほか

◎原作:百田尚樹/漫画:山崎童々『幸福な生活』祥伝社(15)
 百田尚樹『幸福な生活』祥伝社(11)祥伝社文庫(13)のコミカライズ。全7話収録。
 こんな本が出ていたとは知りませんでした。
◎古屋兎丸『ショートカッツ(全2巻)』小学館・YS COMICS(98、99)
 合本版(ビッグコミックス/03)は持っていますが、初刊本を見ると……。これ、面白かった~。
幸福な生活(コミック).jpg ショートカッツ1.jpgショートカッツ2.jpg
 以上はショートショートの資料です。以下は道楽。
◎かわぐちかいじ/原作:半村良『軍靴の響き(全2巻)』ワニブックス・アーリーコミックス(91)
 半村良『軍靴の響き』実業之日本社(72)のコミカライズ。合本版(世界文化社・SEBUNコミックス/98)は持っていますが、初刊本を見ると……。第2巻には読切「怨弾」も併録されています(合本版にはなし)。
軍靴の響き(全2巻).jpg 軍靴の響き.jpg
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アニメ『劇場版 ペリーヌ物語』

 先月26日の記事「アニメ『世界名作劇場〔完結版〕 ペリーヌ物語』」に――
> 調べましたら、TVアニメ『ペリーヌ物語』には劇場版もあるそうで、これも観たくなってきました。いま、レンタルはされていないみたいですが、通販で中古を見つけましたので、ポチッ。届いたら観ます。
 と書きました。
 注文したのが遠方の店、かつ土日(郵便配達なし)を挟んだことで、遅くなりましたが、昨日届いています。
 今夜、観ます。
劇場版・ペリーヌ物語.jpg
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ショートショートという名称

「サンデー毎日」昭和8年10月8日増大號の確認は、日本ショートショート受容史において大きな発見と思います。その名称が、いつ伝わってきたのか。
 わかっていることをまとめておきますと――
「サンデー毎日」昭和8年(1933年)10月8日増大號で「シヨート シヨート ストーリ」。→この記事参照
 武野藤介『コント文學と創作法』文藝情報社(1941年)で「シヨート・シヨート・ストーリイ」。→この記事参照
「耽奇小説」1958年11月号で「ショート・ショート」。→この記事参照
「EQMM」1959年1月号(31号)で「ショート・ショート」。→この記事参照
コント文學と創作法.jpg 耽奇小説1958年11月号.jpg EQMM31号.jpg
「ショート・ショート」は「耽奇小説」が最古と思いますが、「ショート・ショート・ストーリー」でしたら、「サンデー毎日」や『コント文學と創作法』以外にもありそうです。どこかで目にされましたら、どうぞご一報を。
 よろしくお願いいたします。
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