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映画『アフターショック』


 映画『アフターショック』を観ました。かの『キャビン・フィーバー』(この記事参照)の監督として、しっかりと脳裡に名前の刻みこまれたイーライ・ロスが製作や脚本に名を連ねる映画です(ついでに出演も)。
 突如、巨大地震に襲われたチリ! その後の世界を描いています。まさに阿鼻叫喚の地獄絵図。よくもまあ、次から次へと……。とことん救いようのない映画でしたが、あれよあれよと1時間半。没頭してしまったのも確かです。今後もイーライ・ロスという名前には反応してしまうことでしょう。
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『エスペラントSF入門』

 すっかり岡田正也さんが昔書かれたものを復活させる作業にハマっていまして、また新たな本を作ってしまいました。
カバー・帯.jpg
 上の画像(カバーと帯)を見ていただければ、説明不要と思います。(いささか大袈裟な書き方はしていますが、おおむね)そういう内容です。
『SF雑誌 99の謎』と同様、文庫版(平綴じ、カバー、帯)と軽装版(B6判、中綴じ、カバーなし)を製作しました。文庫版は、これまで私の手作り本に寄稿していただいた方々全員に(感謝の気持ちを込めて)贈呈。軽装版は、それ以外でぜひ読んでほしい方々に進呈します。
 本日発送。早い方には明日、遅くとも2~3日中には届くと思います。お楽しみに。
 こんな少部数の手作りファンジンにご寄稿いただき――言い換えれば、私の道楽にお付き合いいただき、ありがとうございました。>石原藤夫さん、森下一仁さん
エスペラントSF入門.jpg
 できあがった本を読んでいて、とんでもない誤植を発見。ほんとに「とんでもない」誤植でして、激しく落ち込んでおります。
 あ。今回、販売することは考えていません。前の『SF雑誌 99の謎』があの有り様でしたから(苦笑)。

【追記】5月1日
 森下さんは「解説」で、こういったファンジン(かつてのファンジンを発掘し、そこに新しい価値を見出すファンジン)を「メタファンジン」と名づけてくれました。おお、かっこいい!
 これから岡田さんの書かれたものを文庫で出す場合、「MF文庫」としちゃおうかなあ、なんて思いましたが、ん? MF文庫? 却下です(笑)。

【追記2】
「編者あとがき」に書きましたが、この本を出そうと思ったきっかけは、『MIKRONOVELOJ DE SIN'ITI HOSI 星新一短編集』を入手したことです。
 いろんなものがいろんなものにつながっていて、こういうものに結実する。いやあ、楽しい楽しい。一緒に楽しんでくれる仲間がいて、さらに楽しい。
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映画『シャークネード』


 映画『シャークネード』を観ました。
 シャークネードとはシャーク(サメ)+トルネード(竜巻)です。サメを巻き込んだ竜巻が上陸。サメが空から降ってきて、人を襲います。
 ファフロツキーズ(怪雨)の一種ではあろうけれど、空からサメが降ってくるって……。
 馬鹿らしいなあ。好きだなあ。
 サメ映画って、『ジョーズ』のシリーズ、この記事に書いた『ジョーズ・アタック』『ジョーズ・アタック2』『シャークトパス』、ほかにも『シャークアタック』『ディープ・ライジング』『ディープ・ブルー』『ジュラシック・ジョーズ』『ジュラシック・シャーク』『シャーク・ナイト』『シャーク・ウィーク』『ビーチ・シャーク』『ダブルヘッド・ジョーズ』など、いーっぱい観ています。
 そんななかにあって『シャークネード』は、ぶっ飛び具合ではかなり上位です。
 面白かった~。
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『自選傑作短篇集』など

 古本屋をふらふら。
◎『夏樹静子 自選傑作短篇集』読売新聞社(76)
◎『三好徹 自選傑作短篇集』読売新聞社(76)
 このシリーズは目につくと買うようにしています。これで8冊。
夏樹静子.jpg 三好徹.jpg 自選傑作短篇集.jpg
◎丸尾長顕『おんなイソップ物語』双葉新書(66)
 全28編。ショートショートかどうか不明なれど、ともあれ短い。
◎松本清張『神と野獣の日』カッパノベルス(63)
 私が読んだのは角川文庫版(73)です。この本もまだ処分せずに残っているんですが、なんだか欲しくなって、買っちゃいました。こういうことをするから本が増えるのだなあ(反省)。
おんなイソップ物語.jpg 神と野獣の日.jpg 神と野獣の日(文庫).jpg
◎ウィリアム・J・ベネット編著『不思議な扉』実務教育出版(99)
 大人の童話集。「ユーモアあふれる77のお話を収録!」とあります。ウィリアム・J・ベネット編著『魔法の糸』実務教育出版(97)の姉妹編のようです。
不思議な扉.jpg 魔法の糸.jpg 背.jpg
 古本仲間の友人と会い、買っておいてもらった本を受け取りました。
◎『大坪砂男全集1 立春大吉』創元推理文庫(13)
◎『大坪砂男全集2 天狗』創元推理文庫(13)
 全4巻。『大坪砂男全集3 私刑』創元推理文庫(13)、『大坪砂男全集4 零人』創元推理文庫(13)は新刊で購入済み。
大坪砂男全集1・2.jpg 大坪砂男3・4.jpg
◎小説宝石特別編集『SF宝石』光文社(13)
 実はこの本、現物を見るのは初めて。造りはほとんど雑誌なんですね。昔の雑誌「SF宝石」と並べて収納することにしましょう。
SF宝石.jpg SF宝石(背).jpg
【追記】
 ありゃ? 1冊欠けていることに気がつきました。>「SF宝石」
 どこかに紛れ込んでいるのかな?
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映画『フライトナイト2』


 一昨日、 『フライトナイト』講談社X文庫(85)のことを書きました。その記事にも書きましたように、私は映画『フライトナイト』が大好き。
 本日、映画『フライトナイト2』(2013年)を観ました。『フライトナイト2 バンパイアの逆襲』(1988年)のリメイクなのか、『フライトナイト』(1985年)のリメイク『フライトナイト ―恐怖の夜―』(2011年)の続編なのか、はたまた『フライトナイト』の設定だけ借りたオリジナル映画なのか。
『フライトナイト2 バンパイアの逆襲』を忘れちゃっていますので、判断できかねますけれど、ヴァンパイア映画として水準はクリアしているのではないでしょうか。
 まあまあ楽しく観られたのでOKです。
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樹下太郎のショートショート集

 昨日、古書店で見かけた『男性的男性』が気になった大きな理由は、著者の樹下太郎がショートショートの書き手としても重要な存在だからです。
 リストアップしてあるのは以下の2冊。
『プロムナード・タイム』東方社(63)/東方社(66)
『初夏の雪』双葉新書(74)
プロムナード・タイム.jpg 初夏の雪.jpg
 どちらも入手が困難で、困ったものです。
『プロムナード・タイム』は純然たるショートショート集。上の書影は1966年発行の新装版です。元版も欲しくて探しているのですが、ぜ~んぜん見つかりません。
『初夏の雪』はショートショートを含む短編集です。
 両書とも、再刊を切に望みます。特に『プロムナード・タイム』! ほんと、面白いんです。
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『夢を見た』ほか

 陽気に誘われ、自転車であちこちふらふら。
 まずは新刊書店にて――
◎岸浩史『夢を見た』双葉文庫(14)
“毎日見る夢を漫画にした”とのこと。面白そう。
 その後、ブックオフ1軒、古本屋1軒。
◎勝山海百合『十七歳の湯夫人(マダム・タン)』MF文庫(09)
 アジアン怪談全17編。『竜岩石とただならぬ娘』MF文庫(08/こちらは全20編)の姉妹編です。
夢を見た.jpg 十七歳の湯夫人.jpg 竜岩石とただならぬ娘.jpg
◎ラリー・ニーヴン『パッチワーク・ガール』創元推理文庫(84)
◎ラリー・ニーヴン『不完全な死体』創元推理文庫(84)
 以上2冊、ギル・ハミルトン・シリーズ。拙著『江戸門戸狂人全集』の解説(北原尚彦)を読んで以来、気になっていました。――と書いて、わかる人は、え~と、私以外に3人だけですか(笑)。
◎原作/ジョン・スキップ&クレイグ・スペクター、文/岡山徹『フライトナイト』講談社X文庫(85)
 以前にも書きました(ここここ)ように、映画『フライトナイト』大好き!
◎樹下太郎『男性的男性』徳間書店・平和新書(66)
 見たこともなければ聞いたこともない本で、ショートショートでもありませんが、なぜか無性にそそられます。とりあえず読まないと。
ニーヴン.jpg フライトナイト.jpg 男性的男性.jpg
◎アーサー・コナン・ドイル『ドイル傑作選Ⅰ ミステリー篇』翔泳社(99)
◎アーサー・コナン・ドイル『ドイル傑作選Ⅱ ホラー・SF篇』翔泳社(00)
 なんとなく購入。
◎レイ・ブラッドベリ『メランコリイの妙薬』早川書房・異色作家短篇集(74)
 異色作家短篇集はすべて揃えておこうと思っています。最初の版(全18巻)はもちろん所有。今回買った2回目の版(全12巻)はこれで8冊目。3回目の版(全20巻)はあと1冊です。2回目がなかなか揃わないのは、厳しい価格制限を設けているからです(笑)。
ドイル傑作選.jpg メランコリーの妙薬.jpg
◎ハミルトン『宇宙FBI』偕成社・SF名作シリーズ(70)
 キャプテン・フューチャーです。言うまでもありませんが、ハミルトン大好き! 中3~高1にかけて使っていたペンネーム「江戸門戸狂人」の由来は「エドモンド・ハミルトンに熱狂している人」なのですから。
◎原作/山田風太郎、作画/石川賢『魔界転生』講談社KPC(05)
 なんとなく購入。もちろん『魔界転生』大好き。
宇宙FBI.jpg 魔界転生.jpg
 以上。
 あ、それと。映画マニアのSさんに古~いビデオをどっさり借りました。ほとんどは知らない映画ですが、面白そう。ぼちぼちと観ていくつもりです。う~~~む、楽しみ。
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BIRTHDAY BUNKO

誕生日文庫.jpg
 尾川健くんが、BIRTHDAY BUNKOというカバーの付いた星新一『ようこそ地球さん』新潮文庫(平成25年6月10日 85刷)を送ってくれました。マルノウチリーディングスタイルという書店で行なわれているフェアのカバーとのこと。
誕生日文庫(高井).jpg 尾川くんがこういった特製カバーの本を送ってくれるのは、「一枚のガラスを境にして……」「あたしくらい冷たい人はいないの」に続いて、3冊目です。
 いつもお気づかいいただき、ありがとうございます。名古屋では買えない本なので、とても嬉しいです。

 ふと、自分用のカバーを作ってみようかな、なんて思いつきまして……。こういう企画であれば、やはり最初の本でしょう。
 その気になって作りかけたものの、途中で馬鹿らしさに気づき、中止。あはははは。
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『SF雑誌 99の謎』特装版

 森田裕さんがとんでもないものを作ってくれました。
 先月末に私が発行した岡田正也『SF雑誌 99の謎』ネオ・ベム(14)の特装版(限定3部)です。
 なんとA5判のハードカバー! ともあれ、比較画像をご覧ください。
 上段・左が文庫版、右が軽装版(B6判/中綴じ冊子)。
 下段・左が特装版(A5判/ハードカバー)、中央が本体(布クロス装)。右が文庫と特装版の背です。高さはもちろん厚さも全然違いますが、特装版の製作には私がお送りした版下を使っていますので、割付けは文庫版と全く同じです。
各種.jpg
 いやあ、本当に素晴らしい。このまま書店に並べても、違和感を覚える人はいないのではないでしょうか。それほどの出来です。
 森田さん、ありがとうございました!
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うなぎパン

 近所のスーパーへ行ったら、こんなパンが目に飛び込んできました。
うなぎパン.JPG
 見た瞬間、ウナギイヌを連想。まるっきり違うとはわかっていますが、そう思ってしまったら、どんどん似ているような気がしてきて、こうなったら買うしかありません。
 購入して帰宅。撮影して、すぐに食べました。――う~~~む、どーってことないチョコパンですね。まあ、わかっていたことではありますけれど(苦笑)。
 そういえばウナギイヌのキーホルダーがあったな、と思い出して、ごそごそ。
 無事に発見しました。パパとバカボンとともに記念撮影。
キーホルダー.JPG
 ウナギイヌ、いいなあ。
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『頑張れ!サラリーマン「タモツ」のショートショート』

 先月下旬から紙とインクカートリッジの消費が半端ではありません。今日も今日とて、紙を買いにダイソーへ行きました。また何か計画しているようです(笑)。
 あまりの晴天に気分ウキウキ。ぐ~~~~~~~~んと足を延ばして、滅多に行かない古本屋へ。
◎野々山タモツ『頑張れ!サラリーマン「タモツ」のショートショート』新風選書(99)
頑張れ!サラリーマン~.jpg 値付けがされてないので、店主に尋ねました。
 定価は本体680円+税。まさかプレミアは付いてないだろうから100円かな。高くても300円だろうなあ。
 なんて考えながら店主の返事を待ちます。その口から出た値段は――
 うへえ。(先月までの)消費税よりも安いではないですか(驚)。
 買ったのはこの1冊だけですが、もう大満足。
 このタイトル、ショートショート集のなかでは最長かも。

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訃報:ガルシア=マルケス

 ガルシア=マルケス逝去。享年87。
 言わずと知れたノーベル賞作家です。純然たるショートショート集はありません(と思います)が、短編集のなかには短い作品も多く収録されていて、ショートショートの見地からも要チェック。短編集を見かけると、適当に購入しています。
 うちにある短編集を取り出してみました。(短編集のリストではありません)

『落葉』新潮・現代世界の文学(80)
『ママ・グランデの葬儀』集英社文庫(82)*中編「大佐に手紙は来ない」+短編集『ママ・グランデの葬儀』
落葉.jpg ママ・グランデの葬儀.jpg
『ガルシーア=マルケス全短篇集』創土社(83)*短編集『青犬の目』『ママ・グランデの葬儀』『純真なエレンディラと非情な祖母の信じ難くも悲惨な物語』の合本
『エレンディラ』サンリオ文庫(83)/ちくま文庫(88)
ガルシーア=マルケス全短篇集.jpg エレンディラ(サンリオ).jpg エレンディラ(ちくま).jpg
『青い犬の目』福武書店(90)/『青い犬の目 死をめぐる11の短篇』福武文庫(94)
『十二の遍歴の物語』新潮・現代世界の文学(94)
青い犬の目.jpg 青い犬の目(文庫).jpg 十二の遍歴の物語.jpg
 ご冥福をお祈り申し上げます。
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『MIKRONOVELOJ DE SIN'ITI HOSI』

 行きつけの書店に行ってきました。
◎星新一『MIKRONOVELOJ DE SIN'ITI HOSI 星新一短編集』LIBROTEKO-TOKIO(83)
星新一短編集.jpg 第1の目的は、これです。星新一のエスペラント語作品集。
 先日、お馴染みの北原尚彦さんに、「この本、まだ版元に在庫があって、書店に取り寄せてもらえるらしい」と教えてもらいました。え? ほんと?
 とりあえず書店に電話し、店長に取り寄せを依頼。
 数日後、これまたお馴染み尾川健くんから、「この本、まだ版元に在庫が……」。
 で、先週の金曜日、入荷の連絡が来て、今日、取りに行ったという次第です。30年以上前の本がまだ絶版になっていないなんて……信じられませんが、あったんですねえ。嬉しい! ――読めないけど(笑)。
 北原さん、尾川くん、ありがとうございます。こういう情報提供は本当に嬉しいです。今後ともよろしくお願いいたします。
◎カミ『三銃士の息子』ハヤカワ・ポケットミステリ(14)
 書店に出向いた第2の目的です。説明不要でしょう。
三銃士の息子.jpg 少年ジュピター.jpg 少年ジュピター+パトロールV.jpg
 古本屋を覗きながら帰途に。
◎桑田次郎『少年ジュピター』青林堂ネットコミュニケーションズ(02)
 オンデマンド出版とのこと。この作品は読んだことがないような気がして、買ってみました。
 ところが、帰宅して本棚チェックすると、ありゃ、『少年ジュピター+パトロールV』マンガショップ(06)が……。
 うわあ、これ、買っただけで読んでないなあ。失敗失敗。しかしまあ、オンデマンド版にはマンガショップ版には収録されていない「風雲の新天地」も収められているので、よしとしましょう。
 とにかく今日は『MIKRONOVELOJ DE SIN'ITI HOSI』を買えただけで大満足です。
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映画『アザーズ』


 映画『アザーズ』を観ました。
 Kさん(以前、『パンズ・ラビリンス』を勧めてくれた人)が「面白い幽霊屋敷もの」ということで教えてくれた映画です。設定を聞くと、確かに面白そう。しかし同時に「実は……」と言葉を濁され……。う~~~ん、気になりますねえ、観たいですねえ。
 その期待を裏切られることはありませんでした。ストーリーが進むとともに、わくわく感が増大。そして、ついに明らかになる衝撃の真相。――うわあ、そうだったのか! すげえ! これはまさに「実は……」と言葉を濁すべき映画だなあ。
 幽霊屋敷映画としては、私の永遠のトップ2『ヘルハウス』と『たたり』の牙城を崩すほどではありませんが、これもかなり恐いです。&面白いです。2001年、すなわち21世紀の映画でありながら、1960年代映画のテイストも感じられ、そのあたりも私好み。
幽霊物語.jpg 2時間弱、楽しめました。

【追記】
 そういえば以前、幽霊アンソロジーで連想ゲームをして遊びました(→この記事)が、重要な本をすっこーんと忘れていましたね。
◎ロアルド・ダール編『ロアルド・ダールの幽霊物語』ハヤカワ・ミステリ文庫(88)
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マンガ『恐怖のミイラ』

恐怖のミイラ.jpg 楠高治/原作・高垣眸『恐怖のミイラ』サン出版・COMIC PET(81)を買いました。今月初め、最後の3話のみを観たTVドラマ『恐怖のミイラ』(全14回)をマンガ化した作品です。どういうふうに始まり、どういう流れでこういうエンディングを迎えることになったのか気になっていました。
 もちろん、すぐに読みまして――
 あ、なるほどね。
 すっきりしました。
 機会があれば第1話~11話も観たいものです。
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フレア文庫

 北原尚彦さんがツイッターで、自宅本棚――私家版文庫の並んだあたりの写真をアップされています。おそらく印刷・製本は業者に依頼しているであろう本に混じって、私の完全手作り本も並んでいて、嬉しい限り。――って、実はお送りする際、「英国ゴシック文庫の隣に並べてね」とお願いしたからですが(笑)。
BkyVZswCAAAKHYc.jpg
 ふと思いついて、わが家で再現を試みました。100パーセントは無理ですが、ある程度は。
 左端の本(背の白い本と、薄い中綴じ本?)はタイトル不明。パット・マーフィー『ロマンティック・ラヴ撲滅記 恋するレイチェル』ジェンダーSF研究会(13)で代用しました。右端の2冊は持ってないので、考えた末にE・R・バローズ『科学者の反乱』カイ書房(01)で代用。『スタリオン・サーガ』って知りませんでした。ちょっと欲しいような……(笑)。著者とは親しいので、在庫を尋ねてみようかな。
 けっこう忠実に再現できましたが、ほとんどを占める盛林堂ミステリアス文庫と英国ゴシック文庫は北原さんに代理購入していただいたものですから、自慢にもなりません。いつもありがとうございます。(ん? 北原さん。英国ゴシック文庫の『見えない少女』が並んでいませんよ。どっかに紛れてません?)
高井棚.jpg
 北原さんほどではありませんが、私も変な本が大好きで、目につくとあれこれ買っています。たとえば、こんな、本とは言えないようなものも。
◎三輪容次郎『博士が愛したのはお葬式』池町文庫(奥付なし)
◎三輪容次郎『千の風になれなかった私』池町文庫(奥付なし)
◎ミズノ小路安麿『さすが浜松日本一音頭』池町教材出版(奥付なし)
◎ミズノ小路安麿『コントDE演習浜松弁』池町教材出版(奥付なし)
博士が愛したのはお葬式.jpg 千の風になれなかった私.jpg さすが浜松日本一音頭.jpg コントDE演習浜松弁.jpg
 以上、いずれも中身は冒頭の数ページを除いて白紙(ではないな。いろいろな色の紙)でして、要するにメモ帳なのです。(その筋では)有名な三菱文庫は完全なメモ帳で、この4冊は数ページとはいえ印刷されているので、本と言えなくもないかもしれないですが。(下の書影は三菱文庫のルック・キャンノット『不思議の国でアリマス』)
不思議の国でアリマス.jpg なぞ物語.jpg 深紅の帆.jpg
 で、ここからが本題。
 文庫の棚を眺めていまして、フレア文庫を手に取りました。以前から気になっていて、調査をしようと思いつつ放置していたものです。
 うちにあるのは2冊。
◎W・デ・ラ・メア『なぞ物語』フレア文庫(96)
◎アレクサンドル・グリーン『深紅の帆』フレア文庫(97)
 後者の巻末および袖には既刊案内があります。
①川端康成『万葉姉妹/こまどり温泉』
②W・デ・ラ・メア『なぞ物語』
③『イングランド童話集/アイルランド童話集/スコットランド童話集』
④西条八十・野上彰他編『世界童謡集』
⑤アレクサンドル・グリーン『深紅の帆』
⑥冨永明夫『赤毛のリス』
 簡単にネット検索してみたところ、フレア文庫はこの6冊だけみたいです。だとしたら、所有している2冊だけで必要充分なのですが……。
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『卵―恐怖のインベーダー』

 近所のブックオフを散歩してきました。
◎寺田克也×穂村弘『課長』ヒヨコ舎(06)
 帯に「2人の鬼才が再びタッグを組んで贈るおかしな掌編絵本第二弾」とあります。このコンビ、この装幀、さらに掌編絵本。となれば、頭に浮かぶのは『車掌』(→この記事参照)です。これは面白かったですねえ、第一弾はこれに違いありません。
 迷わず購入。さっそく読みましたが……。
 ん? なんか違うぞ。
 違和感の原因は、寺田克也の「あとがき」を読んで判明しました。
『車掌』は先に穂村弘の文章があり、それに寺田克也がイラストを付けたもの。で、『課長』は逆に、先に寺田克也のイラストがあり、それに穂村弘が文を付けたもの。
 ショートショートの資料としては、???ですが、まあ面白いのでOK。
課長.jpg 車掌.jpg 小説city.jpg
 そういえば私も昔、そういう仕事をしたことがあるなあと思い出し、掲載誌をチェックしました。
「卵―恐怖のインベーダー」――久里洋二さんのイラストを与えられ、私がそれに合うショートショートを書いたものです。「小説city」1989年2月号に掲載。
 ストーリーなんて完全に忘れていて、久しぶりに(おそらく25年ぶりに!)再読。
 あ、これ、面白い。でも、もし将来ショートショート集を出すことになっても、これを収録することはないだろうなあ。もったいないなあ。――そうだ。絵本作っちゃえ。
 著作権がどうなるか知りませんが、要するにコピーを綴じるだけですし、販売するわけでもないし、まあ、問題はないでしょう。
 当初、自分用に1冊だけ作るつもりでしたが、また◆◆さんが欲しがるだろうなあ、と(笑)2冊作製。本文8ページ、2色刷です。
表紙.jpg 扉.jpg 本文.jpg
 こんなの、ひょいっと作れるようになってしまいました(苦笑)。

【追記】
 最近の3冊、並べてみました。信号機ではありません。
3色.jpg
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『ヘビ女はじめました』

 とーっても嬉しい連絡があり、わーい! と出かけてきました。
ヘビ女はじめました.jpg 帰り、ブックオフに寄り――
◎高橋葉介『ヘビ女はじめました』メディアファクトリー(13)
 今年2月13日、「えー? 3ヶ月前に発行された本がもう品切れ?」とボーゼンとなった本です。
 あのあと、ブックオフに行く際には留意していました。2ヶ月足らずで発見できたのはラッキーですね。
 帰宅して、さっそく読み始めました。――うわあ、面白い!
 嬉しい連絡といい、探していた本の発見といい、いやあ、いい1日です。にこにこ。
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『江戸門戸狂人全集』

 昨年8月に始まった自家製本ブームは、すさまじいスキルアップ(笑)を見せた末、年末で一旦は沈静化しました。
 しばらくのインターバルをおいて、先月末、岡田正也『SF雑誌99の謎』を製作。その後、『SF雑誌99の謎(軽装版)』や『タイム・マシン随想』も作っちゃいました。――というのはブログに書いていますので、ご存じと思います。
 実はその裏で、もう1冊……。
 そもそもの始まりは、限定版『SF雑誌99の謎』を手にして、「いい本ができたなあ。自分の作品も何か、こんなふうに作ってみようかなあ」と思ったことでした。あれこれ考えた末、『江戸門戸狂人全集』に決定。拙ブログの熱心な読者ならご存じの通り、江戸門戸狂人というのは私の初めてのペンネームです(1973年のみ使用)。
 江戸門戸狂人名義で書いた作品はこれまで4度に分けて冊子化してきました。
『デパート殺人事件』2013年11月5日刊
『江戸門戸狂人ショートショート集』同11月27日刊
『奇蹟を行なう男』同12月12日刊
『ピノーキオ』同12月28日刊
 いずれも安っぽい中綴じ冊子。これらを合本・再編集しようというわけです。1冊だけ作れば、それで満足。
 ちょこちょこっと版下を作り、ひょひょいと印刷・製本しました。これがけっこういい感じに仕上がりまして(嬉)。
  ――以下、今のところは匿名で――
 写真を撮り、◆◆さん(ほか1名)に、「こんなん作ったぞ。あははは」と見せびらかしたんですね。すると、「それ欲しい。もっと作って」という声が。
「◆◆さんが解説書いてくれるなら、作ってもいいよ」
 そしたら、なんと翌日、解説が届いてしまったんですねえ。いやあ、びっくり。
 こりゃもう作るしかありません。せっかくだから、帯もどなたかに言葉をいただきたいなあ。そうだ、▲▲さんに頼んでみよう。
 快く引き受けてくれた――と思いきや、これまた翌日に届いたのです。うひゃあ。
 皆さん、こんな遊びが好きなんですねえ。ありがたや、ありがたや。
 となれば、私ものんびりと構えてはいられません。ええ、馬力かけて作りましたよ。限定版『SF雑誌99の謎』と体裁は同じ(文庫判、平綴じ、カバー・帯付き)。ただし、あっちはカバー、本文ともにカラーでしたが、こちらはモノクロです。カバーはシックな感じにしたかったから。本文がモノクロなのは、文字原稿だけですから当然ですね。
 ◆◆さんや▲▲さんの楽しみを削いではいけませんので、書影掲載はペンディング。おふたりのお手元に届いてから掲載します。

 とまあ、そういうわけで――
『タイム・マシン随想』も含め、今日じゅうに発送します。
 お送りする予定の方のなかには、近いうちに別件発送が生じる予定の方もおられ、そういう方には、そのときにまとめて。ここんとこ発送物の数が異常なんですよね。少しは節約しないと。
 正直、こんなに続けざまにあれこれ作るというのは想定外でしたね。もうこれで打ち止めかと思いますが……。

【追記】4月9日
 おふたりの手元に届いたという連絡がありました。
 書影――というより、カバー画像をアップいたします。
カバー.jpg
 私の道楽にお付き合いいただき、ありがとうございました。
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『タイム・マシン随想』

 岡田正也『タイム・マシン随想』という冊子を作りました。文庫判、中綴じ、表紙とも32ページ。本文フルカラー印刷。
 内容は……「編者あとがき」を読んでいただきましょう。

 2012年、わが尊敬する岡田正哉さんの追悼ファンジンを発行するため、その準備段階として小説集『正也君再び近鉄特急に乗る』(2012年3月15日刊)とエッセイ集『愛しのベムは今何処』(2012年4月15日刊)を発行しました。
タイム・マシン随想.jpg で、6月に本番『ベム AGAIN』を発行。それはいいのですが、小説集はともかくとして、エッセイ集に収録した作品(全9編)のうち『ベム AGAIN』に再録したのは4編で、ほかの5編を使わなかったことが気になっていました。確かに『ベム AGAIN』全体のトーンにはそぐわない内容ではありますけれど、これはこれで魅力的と思うのです。
 あれから2年が経ち……。
 先日、岡田さんの新著『SF雑誌 99の謎』を発行。その勢いで、これも文庫サイズで再刊しちゃおう、なんて思いつきました。せっかくなので、ちょっと珍しいものも新たに加えて。
 それが、巻末に収録した「日本SFファングループの現状」です。掲載誌の「ごるごだ」は東海高校SF同好会の会誌。いったいどういう経緯(いきさつ)で岡田さんが寄稿されることになったのか……いささか不思議な気もしますが、いまとなっては知る術はありません。
 ともあれ、お楽しみいただければ、と思います。

 ということで、何かのついでにお送りしますね。>岡田さんファンの皆さま
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TVドラマ『恐怖のミイラ』


 昔のTVドラマ『恐怖のミイラ』第12回~14回(最終回)を観ました。だいぶ前、山本孝一さんに教えてもらった番組です(→この記事のコメント欄)。
恐怖のミイラ.jpg なぜ12~14回かというと、たまたま売っているのを見かけたDVDが、この3話収録の第4巻(全4巻の最終巻)だったからです。
 いま見れば、なんということもない怪奇ドラマですが、この番組が放送されたのは昭和36年(1961年)とのこと。昭和30年代の子どもがこれを観たら……。恐かったでしょうねえ。とにかく雰囲気が不気味なんです。
 放送当時、私は4歳。いやあ、観なくて幸いでした。観てたら、絶対にトラウマになっているでしょう。――あ、でも、こういうトラウマは嬉しいかも(笑)。

【追記】7月6日
 先日、レンタルビデオショップに行ったところ、全4巻が並んでいるのを発見。1~3までをレンタルしました。数日かけ、観終わったのは一昨日。ついでなので今日、第4巻も再鑑賞しました。
 とても楽しかったです。こんなのが自宅で観られるなんて、いい時代になりました。
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『雨宿り』

雨宿り.jpg 宮本紀子さんから『雨宿り』光文社(14)を送っていただきました。以前に私が講師を務めていたエンターテインメントノベル講座の生徒さんです。
 第6回小説宝石新人賞受賞作を含む短編集で、本書が処女出版。
 おめでとうございます。&ありがとうございます。
 私が講座を離れてから7年くらい経つでしょうか。いまだに忘れずにいてくれるとは嬉しいですね。
 今後のご活躍をお祈り申し上げます。

 いやしかし、『雨宿り』とは大胆なタイトル。あ、あちらは『雨やどり』でした(笑)。
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『時が新しかったころ』

 中村融さんから訳書『時が新しかったころ』創元SF文庫(14)をお送りいただきました。ロバート・F・ヤングの長編! です。
 どっかで見たことがあるようなタイトル……というのも道理、同タイトルの中編(中村融編『時の娘』創元SF文庫(09)に収録)を長編化したものなのですね。
 ブログでも何度か書いていますが、私はヤング大好き! 「SFマガジン」1972年6月号で「いかなる海の洞に」に衝撃を受けて(→この記事参照)以来ですから、うひゃあ、もう40年超……。
 しみじみと読ませていただきます。ありがとうございました!
時が新しかったころ.jpg 時の娘.jpg
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『SF雑誌 99の謎』軽装版

 今日あたり、お手元に届く方もおられますので……。

 先日発行した『SF雑誌 99の謎』、続報です。
 くだんの記事のコメント欄で、希望者が多ければ普及版の刊行を考える、と書きましたが、結果、希望者は山本孝一さん(SFファン仲間たちに配りたい、とのこと)と尾川健くんだけ。これでは普及版の刊行には至りません。
軽装版.jpg とはいえ、本書の刊行に協力していただいた山本さんの希望には添いたいなあ。あ、そうだ。軽装版を出そう。
 ということで、ちゃちゃっとレイアウトして、軽装版を作りました(B6、中綴じ、モノクロ印刷)。これだと、限定版の10分の1の時間で作れます。しかも細かい作業はなく、楽ちん楽ちん。見た目は今ひとつですが、読む分には問題ありません。
 必要分を作って発送したあと、しばらくして――
 そういえば、私も読んでほしい人、何人かいるなあ。それに、「ALDEBARAN」の先輩方には送らないといけないよなあ。
 限定版みたいな手間がかかるものを作るのは厳しいですが、軽装版なら……。1箇所、ちょっと恥ずかしいミスをしていたことに気づいたので、そこを修正して増刷。これまた発送してきました。
 企画を立てた当初は販売しようと思っていたわけですが、結局はすべて贈呈になってしまいました。とほほ。

 冒頭に書きましたように、早い方には、今日にもお手元に届きます。
 感想などいただければ嬉しいです。
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