『江戸門戸狂人全集』
昨年8月に始まった自家製本ブームは、すさまじいスキルアップ(笑)を見せた末、年末で一旦は沈静化しました。
しばらくのインターバルをおいて、先月末、岡田正也『SF雑誌99の謎』を製作。その後、『SF雑誌99の謎(軽装版)』や『タイム・マシン随想』も作っちゃいました。――というのはブログに書いていますので、ご存じと思います。
実はその裏で、もう1冊……。
そもそもの始まりは、限定版『SF雑誌99の謎』を手にして、「いい本ができたなあ。自分の作品も何か、こんなふうに作ってみようかなあ」と思ったことでした。あれこれ考えた末、『江戸門戸狂人全集』に決定。拙ブログの熱心な読者ならご存じの通り、江戸門戸狂人というのは私の初めてのペンネームです(1973年のみ使用)。
江戸門戸狂人名義で書いた作品はこれまで4度に分けて冊子化してきました。
『デパート殺人事件』2013年11月5日刊
『江戸門戸狂人ショートショート集』同11月27日刊
『奇蹟を行なう男』同12月12日刊
『ピノーキオ』同12月28日刊
いずれも安っぽい中綴じ冊子。これらを合本・再編集しようというわけです。1冊だけ作れば、それで満足。
ちょこちょこっと版下を作り、ひょひょいと印刷・製本しました。これがけっこういい感じに仕上がりまして(嬉)。
――以下、今のところは匿名で――
写真を撮り、◆◆さん(ほか1名)に、「こんなん作ったぞ。あははは」と見せびらかしたんですね。すると、「それ欲しい。もっと作って」という声が。
「◆◆さんが解説書いてくれるなら、作ってもいいよ」
そしたら、なんと翌日、解説が届いてしまったんですねえ。いやあ、びっくり。
こりゃもう作るしかありません。せっかくだから、帯もどなたかに言葉をいただきたいなあ。そうだ、▲▲さんに頼んでみよう。
快く引き受けてくれた――と思いきや、これまた翌日に届いたのです。うひゃあ。
皆さん、こんな遊びが好きなんですねえ。ありがたや、ありがたや。
となれば、私ものんびりと構えてはいられません。ええ、馬力かけて作りましたよ。限定版『SF雑誌99の謎』と体裁は同じ(文庫判、平綴じ、カバー・帯付き)。ただし、あっちはカバー、本文ともにカラーでしたが、こちらはモノクロです。カバーはシックな感じにしたかったから。本文がモノクロなのは、文字原稿だけですから当然ですね。
◆◆さんや▲▲さんの楽しみを削いではいけませんので、書影掲載はペンディング。おふたりのお手元に届いてから掲載します。
とまあ、そういうわけで――
『タイム・マシン随想』も含め、今日じゅうに発送します。
お送りする予定の方のなかには、近いうちに別件発送が生じる予定の方もおられ、そういう方には、そのときにまとめて。ここんとこ発送物の数が異常なんですよね。少しは節約しないと。
正直、こんなに続けざまにあれこれ作るというのは想定外でしたね。もうこれで打ち止めかと思いますが……。
【追記】4月9日
おふたりの手元に届いたという連絡がありました。
書影――というより、カバー画像をアップいたします。
私の道楽にお付き合いいただき、ありがとうございました。
しばらくのインターバルをおいて、先月末、岡田正也『SF雑誌99の謎』を製作。その後、『SF雑誌99の謎(軽装版)』や『タイム・マシン随想』も作っちゃいました。――というのはブログに書いていますので、ご存じと思います。
実はその裏で、もう1冊……。
そもそもの始まりは、限定版『SF雑誌99の謎』を手にして、「いい本ができたなあ。自分の作品も何か、こんなふうに作ってみようかなあ」と思ったことでした。あれこれ考えた末、『江戸門戸狂人全集』に決定。拙ブログの熱心な読者ならご存じの通り、江戸門戸狂人というのは私の初めてのペンネームです(1973年のみ使用)。
江戸門戸狂人名義で書いた作品はこれまで4度に分けて冊子化してきました。
『デパート殺人事件』2013年11月5日刊
『江戸門戸狂人ショートショート集』同11月27日刊
『奇蹟を行なう男』同12月12日刊
『ピノーキオ』同12月28日刊
いずれも安っぽい中綴じ冊子。これらを合本・再編集しようというわけです。1冊だけ作れば、それで満足。
ちょこちょこっと版下を作り、ひょひょいと印刷・製本しました。これがけっこういい感じに仕上がりまして(嬉)。
――以下、今のところは匿名で――
写真を撮り、◆◆さん(ほか1名)に、「こんなん作ったぞ。あははは」と見せびらかしたんですね。すると、「それ欲しい。もっと作って」という声が。
「◆◆さんが解説書いてくれるなら、作ってもいいよ」
そしたら、なんと翌日、解説が届いてしまったんですねえ。いやあ、びっくり。
こりゃもう作るしかありません。せっかくだから、帯もどなたかに言葉をいただきたいなあ。そうだ、▲▲さんに頼んでみよう。
快く引き受けてくれた――と思いきや、これまた翌日に届いたのです。うひゃあ。
皆さん、こんな遊びが好きなんですねえ。ありがたや、ありがたや。
となれば、私ものんびりと構えてはいられません。ええ、馬力かけて作りましたよ。限定版『SF雑誌99の謎』と体裁は同じ(文庫判、平綴じ、カバー・帯付き)。ただし、あっちはカバー、本文ともにカラーでしたが、こちらはモノクロです。カバーはシックな感じにしたかったから。本文がモノクロなのは、文字原稿だけですから当然ですね。
◆◆さんや▲▲さんの楽しみを削いではいけませんので、書影掲載はペンディング。おふたりのお手元に届いてから掲載します。
とまあ、そういうわけで――
『タイム・マシン随想』も含め、今日じゅうに発送します。
お送りする予定の方のなかには、近いうちに別件発送が生じる予定の方もおられ、そういう方には、そのときにまとめて。ここんとこ発送物の数が異常なんですよね。少しは節約しないと。
正直、こんなに続けざまにあれこれ作るというのは想定外でしたね。もうこれで打ち止めかと思いますが……。
【追記】4月9日
おふたりの手元に届いたという連絡がありました。
書影――というより、カバー画像をアップいたします。
私の道楽にお付き合いいただき、ありがとうございました。
2014-04-07 10:43
コメント(3)
『江戸門戸狂人全集』を読んでいて、誤植を発見。落ち込みました。
100ページ、最終行――あくまでの(×) あくまでも(○)
「の」と「も」って、よくタイプミスするんですよね。ふう。
by 高井 信 (2014-04-07 11:15)
こんにちは。
◆◆こと、北原尚彦です。
『江戸門戸狂人全集』本日、拝受しました。
解説にも書きましたが、高井さんの製本スキルの向上は目を見張るものがありますね。
レア文庫好きとしては、こういう「限定文庫」はたまりません。
「打ち止め」などとおっしゃらず、これからもお願いします。
『江戸門戸狂人全集』のように、これまでに冊子の形で出したものの合本とか、いいじゃないですか。
期待しております。
by 北原尚彦 (2014-04-09 20:59)
お陰さまで、素晴らしい本ができあがりました。感謝感謝。
>「打ち止め」などとおっしゃらず、これからもお願いします。
「今回は」という意味で、またしばらくしたら何か作ると思いますよ。楽しいですもん。
昨今話題の理化学研究所、実は私、大学時代に卒業研究のため、和光市の理化学研究所に通っていたのですよ。その卒研論文がなかなか楽しい出来でして。内容というより書き方が(笑)。レポート用紙ではなく、原稿用紙に書いちゃったりして……。卒研仲間から「まるで小説を読んでいるみたいで、面白い」という感想が寄せられました。
これを冊子化しようかと、ちらと思いましたが、さすがにやめました(笑)。
by 高井 信 (2014-04-09 21:30)