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フレア文庫

 北原尚彦さんがツイッターで、自宅本棚――私家版文庫の並んだあたりの写真をアップされています。おそらく印刷・製本は業者に依頼しているであろう本に混じって、私の完全手作り本も並んでいて、嬉しい限り。――って、実はお送りする際、「英国ゴシック文庫の隣に並べてね」とお願いしたからですが(笑)。
BkyVZswCAAAKHYc.jpg
 ふと思いついて、わが家で再現を試みました。100パーセントは無理ですが、ある程度は。
 左端の本(背の白い本と、薄い中綴じ本?)はタイトル不明。パット・マーフィー『ロマンティック・ラヴ撲滅記 恋するレイチェル』ジェンダーSF研究会(13)で代用しました。右端の2冊は持ってないので、考えた末にE・R・バローズ『科学者の反乱』カイ書房(01)で代用。『スタリオン・サーガ』って知りませんでした。ちょっと欲しいような……(笑)。著者とは親しいので、在庫を尋ねてみようかな。
 けっこう忠実に再現できましたが、ほとんどを占める盛林堂ミステリアス文庫と英国ゴシック文庫は北原さんに代理購入していただいたものですから、自慢にもなりません。いつもありがとうございます。(ん? 北原さん。英国ゴシック文庫の『見えない少女』が並んでいませんよ。どっかに紛れてません?)
高井棚.jpg
 北原さんほどではありませんが、私も変な本が大好きで、目につくとあれこれ買っています。たとえば、こんな、本とは言えないようなものも。
◎三輪容次郎『博士が愛したのはお葬式』池町文庫(奥付なし)
◎三輪容次郎『千の風になれなかった私』池町文庫(奥付なし)
◎ミズノ小路安麿『さすが浜松日本一音頭』池町教材出版(奥付なし)
◎ミズノ小路安麿『コントDE演習浜松弁』池町教材出版(奥付なし)
博士が愛したのはお葬式.jpg 千の風になれなかった私.jpg さすが浜松日本一音頭.jpg コントDE演習浜松弁.jpg
 以上、いずれも中身は冒頭の数ページを除いて白紙(ではないな。いろいろな色の紙)でして、要するにメモ帳なのです。(その筋では)有名な三菱文庫は完全なメモ帳で、この4冊は数ページとはいえ印刷されているので、本と言えなくもないかもしれないですが。(下の書影は三菱文庫のルック・キャンノット『不思議の国でアリマス』)
不思議の国でアリマス.jpg なぞ物語.jpg 深紅の帆.jpg
 で、ここからが本題。
 文庫の棚を眺めていまして、フレア文庫を手に取りました。以前から気になっていて、調査をしようと思いつつ放置していたものです。
 うちにあるのは2冊。
◎W・デ・ラ・メア『なぞ物語』フレア文庫(96)
◎アレクサンドル・グリーン『深紅の帆』フレア文庫(97)
 後者の巻末および袖には既刊案内があります。
①川端康成『万葉姉妹/こまどり温泉』
②W・デ・ラ・メア『なぞ物語』
③『イングランド童話集/アイルランド童話集/スコットランド童話集』
④西条八十・野上彰他編『世界童謡集』
⑤アレクサンドル・グリーン『深紅の帆』
⑥冨永明夫『赤毛のリス』
 簡単にネット検索してみたところ、フレア文庫はこの6冊だけみたいです。だとしたら、所有している2冊だけで必要充分なのですが……。
コメント(2) 

コメント 2

北原尚彦

わあ!バローズ『科学者の反乱』!これは凄いですね。
『見えない少女』、あわてて確認したら、薄いので少し引っ込んでいたために写っていなかったでけでした。ホッ。
最初は岡田さん→高井さんと(発行順に)並べる予定でしたが、岡田さん→野田さん、と並べた方が美しいかな、と。でもその後に→バローズ、と並べた高井さんには脱帽です。
by 北原尚彦 (2014-04-11 15:26) 

高井 信

 あんな立派な本の間に並べていただいて、嬉しいです。
 バローズはふだんは創元のバローズと一緒に並んでます。ほかの文庫と完全に同化しちゃってます(笑)。よく考えたら、これも完全手作りなんですよね。素晴らしい!
by 高井 信 (2014-04-11 17:43) 

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