武野藤介・所有本リスト

『コント文學と創作法』を読んで以来、武野藤介のコントが無性に気になっています。
　昨年6月30日の記事に――
＞　この本の著者・武野藤介は日本ショートショートの歴史において、いささか気になる
＞存在でもあります。きっちりと紹介しなければならないと思っていますが、まだまだ調
＞査不足の段階です。とにかく著作が多すぎて、何から手をつければいいのやら、とい
＞う感じなのです。
　と書きました。武野藤介の本は見かけると買うようにしていて、適当に読んでいますけれど、男女の情欲話が多くて、私はそういう話が好きではなく……。どの本も数編読んだだけで放置しちゃっています。
　いいかげんな態度を反省し、きっちりと読み始めたのですが……。
　う～～～ん。『コント文學と創作法』を読む限りでは「コント≒ショートショート」なんですが、「武野藤介のコント≠ショートショート」と感じてしまいました。もちろん、これは私の感覚ですし、それでショートショートの先駆者としての功績が減じられるわけではありません。『コント文學と創作法』を著しただけであったとしても、その功績は極めて大きいと思います。
　武野藤介を読みまくっている最中、田中啓文『ミミズからの伝言』角川ホラー文庫（10）や田中哲弥『サゴケヒ族民謡の主題による変奏曲』KODANSHA BOX（10）なんて本を送っていただいたりして、これがまた、めちゃ面白そうだったりして……。
　武野藤介ばかり読んでいると疲れるので、この2冊も並行して読むことにしました。――女の体内にミミズが500匹って、これ、自主規制でしょうか。私なら2倍しちゃいますね（笑）。おっ、『サゴケヒ族民謡の主題による変奏曲』にはショートショートも収録されているではないですか（嬉）。
　いやあ、楽しいですね。
　癒しの時間を与えていただき、ありがとうございます。＞田中啓文さん、田中哲弥さん

　武野藤介のコント集に関しては、いまだに全貌が掴めずにいます。だいたいの著作タイトルは判明しているのですが、その内容は、所有している本以外は不明。タイトルだけで内容を判断するのは難しいですし、随筆集にコントが収録されているケースもありますし……。
　この機会に、所有している武野藤介の本を整理してみました。
　以下、全所有本リストです。（おおむね刊行順）

『コント文學と創作法』文藝情報社（41）
『音楽と馬』新興亞社(42)
『ユウモアコント集 人生談義』洋洋社(46）
『人間百話』文學社・コント文學叢書(46)
　　　
『三面記事 武野藤介コント集』金文堂出版部(46）
『記者手帖 武野藤介コント集』金文堂出版部(46）
『コント集 明るい窓』洋洋社(46)
『コント集 借りられた妻』根津書房(47)
　　　
『小説あまとりあ 閨房コント集』あまとりあ社(51)
『続 小説あまとりあ』あまとりあ社(53)
『媚情 異常性態小説集』あまとりあ社(54)
『風流月旦 うわき随筆』あまとりあ社(55)
　　　
『随筆女百話』福書房・ハッピー新書(55)
『随筆 女の部屋』あまとりあ社(55)
『夫婦小説集 なごり妻』あまとりあ社(55)
『風流小説 ひとよ妻』西澤弘文堂(55)
　　　
『風流小説集 みだれ髪』西澤弘文堂(55)
『風流小説十二ヵ月 はなごよみ』あまとりあ社(55)
『風流小説十二ヵ月 とこごよみ』あまとりあ社(55)
『風流小説十二ヵ月 とこごよみ《増補版》』あまとりあ社(56)
　　　
『風流小説・診療室篇 思案のほか』あまとりあ社(56)
『人妻日記 ぬれつばめ』あまとりあ社(56)
『おんな・こよみ』美和書院(56)
『濡れた仇花 ぼくの枕草子抄』あまとりあ社(58)
　　　
『フランス紅舌集』東京ライフ社(58)
『武野藤介紅舌集』東京ライフ社(58)
『よそゆきの女』朱雀社(59)
『ちょっと愛して！ はだかコント百話』日本文芸社(68)
　　　
『武野藤介風流文学自選集 第一巻・娼婦篇』あまとりあ社(58)
『武野藤介風流文学自選集 第二巻・処女篇』あまとりあ社(58)
『武野藤介風流文学自選集 第三巻・後家篇』あまとりあ社(58)
『武野藤介風流文学自選集 第四巻・年増篇』あまとりあ社(58)
『武野藤介風流文学自選集 第五巻・新妻篇』あまとりあ社(58)
『武野藤介風流文学自選集 第六巻・浮女篇』あまとりあ社(58)
『武野藤介風流文学自選集 第七巻・人妻篇』あまとりあ社(59)
『武野藤介風流文学自選集 第八巻・続人妻篇』あまとりあ社(59)
　　　
　　　
　武野藤介の著作は100冊以上あるようで、コント集リストを作成するのは至難の業です。
　ふう……。