SSブログ

エメラルドゴキブリバチ

 山本孝一さんからメールで、丸山宗利『昆虫はすごい』光文社新書(14)という本が面白いと教えてもらいました。なんでも、ゴキブリの神経を麻痺させて幼虫のエサにするハチの話とかが紹介されているそうで……。
『ファーブル昆虫記』で、似たようなハチの話は読んだ記憶がありますが、確かエサにするのはイモムシだったはず。イモムシならなんとなく納得できますけれど、ゴキブリとなると衝撃の度合いが違います。
 で、さっそくネット検索してみますと、エメラルドゴキブリバチというのが、その正体のようです。映像もあって――

 うひゃあ。
 レウコクロリディウム(以前、ブログに書きました。→ここ。この記事ではロイコクロリディウム表記)以来の衝撃でありますね。


 で、ふと思い出して、ちょっと前に買った本を取り出してきました(未読)。
◎安富和男『へんな虫はすごい虫 もう“虫けら”とは呼ばせない!』ブルーバックス(95)
へんな虫はすごい虫.jpg ぱらぱらと眺めてみますと――
 へえ。カギバラバチはスズメバチの巣のなかで、スズメバチ幼虫の体液を吸って成長しますか。この寄生ぶりもなかなかのものですね。
 こんなの好きだなあ(笑)。

 まったくの偶然ですが、今朝の「中日新聞」に『昆虫はすごい』の書評が掲載されていました。
 これは、この本を買えという私への啓示でしょうか。
コメント(3) 

コメント 3

山本孝一

 エメラルドゴキブリバチ(本ではエメラルドセナガアナバチと表記されてます)の狩りの映像があったのですね。
本当だ、ハチはゴキブリに神経毒を注入して「ゾンビゴキブリ」を作り出し、ゴキブリの触角を加えて自分の巣に誘導してますね。このゴキブリに産卵するのですね。恐ろしい!
 子供の頃、クワガタやカブトムシをよく捕まえに行きましたが、小さなものは「これは子供のクワガタで、これから大きくなる」と思ってましたが、この本を読むと栄養状態などで個体の大きい小さいがあるものの「昆虫は成虫になったが最後、特別な例外を除いて、決して大きくはならない」そうで、ああそうだったのかと初めて知りました。
 ノコギリクワガタのオスは大きいのや小さいのや体の大きさはまちまちですが、オスの陰茎の大きさはほぼ一定で、そのおかげでどんなオスも同じように交尾できるのだとか。このエピソードにも感心しました。
 このブログによく名前の出てくる、故・岡田正也さんは昆虫にも詳しい方でした。岡田さんならそんな昆虫の生態をわかりやすく、おもしろく話してもらえただろうなぁ、岡田さんにそんな話も聞いておきたかったなぁと思ったのでした。
by 山本孝一 (2014-09-28 21:54) 

高井 信

 楽しい情報(豆知識かな)をありがとうございました。世のなかには不思議な虫がたくさんいますよね。そんな世界に魅せられる人が多いのもわかるような気がします。
>故・岡田正也さんは昆虫にも詳しい
 昆虫が本業ですから(笑)。
 そういえば、むか~し、岡田さんの家で、昆虫のパーツを組み合わせて作ったベムを見せてもらったことがあります。BEM(Bug Eyed Monster=昆虫のような目玉をした怪物)を実感しました。
by 高井 信 (2014-09-29 07:20) 

高井 信

 先週水曜(11月5日)放送のEテレ『スーパー・プレゼンテーション~寄生虫の世界へようこそ~』を観ました。
https://pid.nhk.or.jp/pid04/ProgramIntro/Show.do?pkey=001-20141112-31-03632
 宿主を操る寄生虫、面白いですねえ。自殺させたり、自分をエサとする生物に近づけさせたり……。エメラルドゴキブリバチも紹介されます。
 正味10分ちょっとの短いプレゼンですが、堪能させてもらいました。
by 高井 信 (2014-11-12 09:51) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。