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『気まぐれロボット』

 昨年1月22日の記事「星新一レア本番付」で――

 東横綱 花とひみつ     西横綱 生命のふしぎ
 東大関 気まぐれロボット  西大関 殺し屋ですのよ
 東関脇 宇宙の声      西関脇 黒い光
 ―中略―
 この6冊をすべて所有している星ファンは、数えるほどしかいないのではないでしょうか。私? 『花とひみつ』を持っていません(この記事の書影は復刻版)し、『気まぐれロボット』は函が欠けています。

気まぐれロボット.jpg と書きました。
 それからしばらくして、星新一ファンの先輩Wさんが、
「『気まぐれロボット』の函、欠けてるんだっけ?」
「はい」
「うちに余ってるよ」
「え? 函だけ?」
「そう。いらないから進呈する」
 うっひゃあ! てなもんです。
 本日、それが届きました!
 嬉しいなあ。――さっそく本体を函に収め、悦に入っています。

『気まぐれロボット』の函以外に、星新一の小説、エッセイ、対談、座談会などが掲載されている雑誌もどっさり同梱されていました。古くは「別冊小説新潮」(1966年10月/星新一「時の渦」掲載)から、新しくは「2001」創刊号(1983年11月/星新一「救いの声」掲載)まで、計19冊。あ、「救いの声」は星新一1001編目のショートショート(のうちの1本)ですね。
 10冊ほどある「いんなあとりっぷ」には、星新一のみならずSF作家の対談や座談会も数多く掲載されています。ロバート・ブロックの短編「デブを殺せ」なんてのも。
 今日は1日、これらの雑誌を読み耽ってしまいそうです。
 Wさん、ありがとうございました。――と、いちおうイニシャルで書いていますけれど、こんなものを余らせている星新一ファンのWさんといえば……(笑)。
コメント(4) 

コメント 4

牧眞司

函だけ余っている!
蛇の道は蛇と言いますが、鬼レベルがひしめく星コレクターのなかでも、函を余分に所持しているというのは、凄すぎですね。
わたくしごとで恐縮ですが、拙著『ブックハンターの冒険』(2000年刊)には、星ファンになったのが早かったので、かえって初版本集めに手を出しそびれてしまったと書きました。
その後、一念発起して、星さんの著作を初版・完本で揃えるという目標を立て、十数年がかりになりましたが、星さんの生前刊行のものについてはほぼ完蒐できました。
いちばん手こずったのは、やっぱり『花とひみつ』でしたね。ちょうど復刻版が出たあと、古書店の目録で見つけました。
でも、いまネットで調べたら、お金さえ出せば買えるんですね。ビックリ。

by 牧眞司 (2013-06-11 17:31) 

高井 信

>その後、一念発起して、星さんの著作を初版・完本で揃えるという
>目標を立て、十数年がかりになりましたが、星さんの生前刊行の
>ものについてはほぼ完蒐できました。
 それはすごい!
 私も星さんの本はけっこう持っていますが、初版・完本でないものが何冊もあります。
>でも、いまネットで調べたら、お金さえ出せば買えるんですね。
>ビックリ。
 そうなんですよね。『花とひみつ』に限らず、お金さえ出せば、たいていのものは容易に買えます。相場はともかくとして、『花とひみつ』よりも『気まぐれロボット』函付のほうが入手困難かも。
by 高井 信 (2013-06-11 19:37) 

海野久実

あそうそう。

>昨年1月22日の記事「星新一レア本番付」

を読んだ時に、「『気まぐれロボット』の函入りを持ってますよ~」と言う写真入り記事を書いて、高井さんに自慢してやろうかなと思った事を思い出しました。
ちょっと不謹慎かなと思って辞めたんですけど(笑)
2012年1月22日というと、初めて僕がこちらにコメントした日ですね。
今なら書いたかもしれません。
チャンスを失っちゃいました。
by 海野久実 (2013-06-12 21:57) 

高井 信

 あはは。もう自慢できません(笑)。
 いやしかし、『気まぐれロボット』は函があろうがなかろうがレアと思いますよ。大切にしてくださいね。
by 高井 信 (2013-06-12 22:31) 

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