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『おかしな人間の夢』

 ドストエフスキー『おかしな人間の夢』論創社・RONSO fantasy collection(06)を買いました。収録されているのは表題作のみ。1877年に発表された短編(!)で、SFの先駆的作品とも言われています。それはどうでもいいんですが、どうでもよくないのは帯に書かれている惹句です。
おかしな人間の夢.jpg 帯.jpg
>気宇壮大、傑出した短編。初の単行本化!
 初の単行本化?
 いやいや、私が所有している本に限っても――
『可笑しな人間の夢』創元選書(49)
『ドストエフスキイ後期短篇集』福武文庫(87)
 この2冊の短編集に収録されています。にもかかわらず、初の単行本化?
 まあ確かに、「おかしな人間の夢」だけで1冊になった本は出ていませんから、そういう意味では「初の単行本化」と言えるのかもしれません。――って、ほんとか?(笑)
 もしそんな解釈が成り立つのでしたら、たとえば私の書いた短編やショートショートはすべて、まだ単行本化されていないことになります。
 訳者や編集者が上に挙げた短編集の存在を知らないのでしたら、わからないこともないですが、そうは思えないんですよね。
 う~~~ん。なーんか変です。
可笑しな人間の夢.jpg ドストエフスキイ後期短篇集.jpg
 帯といえば、『可笑しな人間の夢』は帯の惹句「ドストエーフスキイ異色傑作短篇集」に惹かれて買いました(嬉)。
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