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映画『怪談昇り龍』

 つい数年前まで、私が観る映画の9割は洋画でした。ようやく邦画の魅力に目覚めまして、ここ数年、邦画もけっこう観るようになっています。ことに1960年代、70年代に作られたトンデモ映画ですね。お気に入りは鈴木則文とか石井輝男とか大藏貢とか……。
 石井輝男監督作品で、「観たいなあ。でも、日本でDVDは出てないのか。残念」と思っていた映画が2本あります。1本は『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』で、これは今年1月に海外版を入手しました(→この記事)。
怪談昇り龍.jpg もう1本は『怪談昇り龍』です。ようやく日本でDVDが発売されると知りまして、さっそく注文。本日、入手&鑑賞しました。
 ヤクザ映画に怪談(黒猫の祟り)をプラスしちゃうという、まさに「何すんねん」映画(笑)。こんなの、大好きですねえ。
 主演は梶芽衣子です。――うわあ、かっこいい。あ、『さそり』の前なんだ。若い~。
江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』で怪演を見せた土方巽が本作にも出演。またもすさまじい存在感で暴れ回ってくれます。
 かなり期待していて、ハードルを上げまくっていましたが、充分に期待に応えてくれる怪作でした。満足~。

 予告編にリンクしたいのですが、見当たりません。代わりに、同じく石井輝男監督の作品『ポルノ時代劇 忘八武士道』を。

 この映画も抜群に楽しかったです。
コメント(3) 

コメント 3

山本孝一

『怪談昇り龍』は封切当時に観ました。大映末期のころで、(たしか配給名はダイニチ)観客もガラガラでした。
そのしばらく後だったかダイニチが筒井さんの原作を映画化した「俺の血は他人の血」をみましたが、この時も広い館内に客は十人ほどでした。
『怪談昇り龍』は高校時代の同級生と観に行ったのですが、ぞっとする話を期待していたのに任侠映画みたいで、まったく期待外れだった覚えがあります。
主演は梶芽衣子だったのですか。それも覚えていません。
ホキ徳田が出ていたのは覚えてますが。
併映のもう一本も怪談映画でした。
どちらも、画面も内容も暗くて、つまらなかったなぁといいながら「王将」でギョーザを食べたのを覚えています。
石井輝男のすごさ、面白さは、当時の私には理解できなかったのでしょうなぁ。
そのあと、東映の大奥ものなどいくつか石井作品を見ましたが、グロさにはついていけませんでした。
妊婦の腹を裂いて胎児を取り出すという作品があり、見た後で「王将」で焼きそばを食べたけれど、映画の画面がチラついて焼きそばの味がわかりませんでした。
40年たってもまたその画面がチラつきます。
石井輝男ってすごいもんですなぁ。



by 山本孝一 (2012-09-05 11:26) 

高井 信

 私が60~70年代の邦画を観始めたのは、山本さんに勧められた鈴木則文がきっかけなんですよ。本当に面白くて、どんどん深みにはまってしまいました。
『怪談昇り龍』ですが、もし若いころに観たら、あまり楽しめなかったような気がします。怪談として観たら、とにかく中途半端ですから。
>石井輝男ってすごいもんですなぁ。
 ほんと! もうちょっと追いかけたいと思っています。
by 高井 信 (2012-09-05 14:53) 

高井 信

 うわ、YouTubeにフルムービーが!
 ほかにも『東海道四谷怪談(中川信夫)』とか『吸血髑髏船』とか……。
 なんちゅうことすんねん。

 って、どうしてこんな検索をしているかというと、昨日買った鈴木則文『東映ゲリラ戦記』を読んでいるからです。この本、めちゃ面白い!
by 高井 信 (2013-11-30 10:21) 

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