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『復讐記』

 原作・梶原一騎/漫画・影丸穣也『復讐記 +影丸穣也短編集』マンガショップ(07)を読みました。
復讐記.jpg 表題作『復讐記』はデュマ『モンテ・クリスト伯』の漫画化――デュマの小説をもとに梶原一騎が原作を書き、それを影丸穣也が漫画化するという、回りくどい過程を経て誕生した作品です。2年くらい前に買ったまま放置しておいた本ですが、ここのところ『モンテ・クリスト伯』ノスタルジーに浸っていて、いい機会だから読もうかな、と。
 う~~~~~ん。あの長大な作品を200ページあまりの漫画にするのは、いかに天才・梶原一騎をもってしても、無理がありすぎますね。ただストーリーを追っているだけ(要するにダイジェスト)で、全然楽しくなかったです。
『漂流 本から本へで筒井康隆は――
> 以後、ぼくは今でも、この作品を子供向けの本でしか読んでいない若い作家志望者に、
>原典で読むことを奨めている。
 と書いています。つまりは、そういうことなのですね。納得であります。
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