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『花の掟』

 拙著『ショートショートの世界』には数多くの書影が掲載されています。ほとんどは私の蔵書ですが、1冊だけ借り物があります。――谷川俊太郎『花の掟』理論社(67)です(同書129ページに掲載)。
 ショートショートを書く詩人はたくさんいますが、そのなかで谷川俊太郎はピカイチの存在です。可能であれば、そのショートショート集の書影を掲載するのは当然のことです。幸い、友人の尾川健くん(このブログにも何度かコメントをいただいたことがあります)が所有しているということで、貸していただいたのでした。
 いや実は、『ショートショートの世界』発行時点で、『花の掟』は所有してはいたのですよ。ただ、カバーの付いていない、いわゆる裸本なのでした。借りた本のカバーをコピーし、それを付けていましたが、コピーはあくまでもコピーです。探求し続けていたところ――
 先日ようやく、ちゃんとカバーの付いた『花の掟』を入手しました。う~~~む、長かったですねえ。感無量であります。
 下の書影は、左が正規カバー、右がコピー・カバーです。明らかに色が違いますね。
花の掟.jpg 花の掟(裏).jpg
 なお、『花の掟』は『ぺ』と改題され、講談社文庫(82)、ランダムハウス講談社文庫(08)に収録されています。(文庫化にあたり、「ぺ」「長いメキシコ風の頸飾り」「テレビ台本 りんご」の3編を増補。タイトルが変更されているものもあります。「押入の中」→「押入れの中」、「或る神学」→「ある神学」)
ぺ(講談社文庫).jpg ぺ(ランダムハウス講談社文庫).jpg

 あ、そうそう。
『ショートショートの世界』といえば、版元在庫が品切れになったようです。残念ながら、重刷という話はありません……。
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