SSブログ

『おとぎ話を科学する』

 昨年4月21日の記事で――
> TOKON10実行委員会公式ブログに、宮野由梨香「東京SF大全23『ボッコちゃん』」
>なる論考がアップされています。へえ、こういう読み方もあるのか、と興味深いです。
 と書きました。
 その宮野由梨香、今度は第50回日本SF大会公式ブログ「ドンブラコン日記L」において、同じく星新一のショートショート「羽衣」を考察しています。(→ここ
 ほんと、評論家という人種は面白い読み方をしますねえ。感心します。
おとぎ話を科学する.jpg ふと、ちょっと前に読んだ本を思い出しました。――大槻義彦『おとぎ話を科学する』PHPビジネスライブラリー(98)です。
 カバー袖の紹介を引用しますと――

*“浦島太郎が乗った亀”は超高速で飛行する「UFO」だった!?
*“かぐや姫降臨”は「地球外生命体」の生体実験だった!?
*“花咲か爺さんの犬”は「超音波」で大判小判を掘り当てた!?
*“一寸法師誕生”の遠因は「環境ホルモン」だった!?
*人を凍らせる“雪女の息”は「液体窒素温度」だった!?
*“こぶとり爺さんのこぶ”は「暗示効果」で消失した!?

 大槻教授が日本古来のおとぎ話を科学的・合理的に解釈し、それに即した物語を作り上げた――言ってしまえば、ハードSFおとぎ話集です。←ほんとか?(笑)
 この本のなかで大槻教授は「天女の羽衣」も採り上げています。物語の要所には「大槻教授の科学教室」なるコラムが挿入され、この「天女の羽衣」には「プラズマ推進ロケット」「宇宙人と地球人の間に子どもはできるか?」「軽く温かい織り物」。
 科学者という人種も面白い読み方をしますねえ。もっとも、こちらは私の読み方に近いかもしれません。

【追記】
 私はショートショート作家で、ショートショート研究家&収集家ではありますが、ショートショート評論家ではないと思っています。もちろん、依頼があれば評論めいたものも書きますけれど。
 ふと思いついて、“ショートショート評論家”をキーワードにgoogle検索してみました。ヒットしたのは「星敬」と「工藤伸一」の2人。
 自分でも認識している通り、私の名前はヒットしませんでした。
コメント(0) 

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。