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映画『掌の小説』

 映画『掌の小説』を観ました。
 ご存じ、原作は川端康成『掌の小説』――言うまでもなく、日本ショートショートの歴史において、極めて重要な意味を持つ作品群です。どちらかと言えば掌編小説に近く、私が考えるショートショートとは一線を画していますが、ショートショートの先駆的作品群であることは間違いないでしょう。

 4人の監督によるオムニバス作品で――
 第1話「笑わぬ男」――原作:「笑わぬ男」「死面(デス・マスク)
 第2話「有難う」――原作:「有難う」「朝の爪」
 第3話「日本人アンナ」――原作:「日本人アンナ」
 第4話「不死」――原作:「不死」

 映画は原作にかなり忠実に作られています。2作を合体させた作品も、ほとんど違和感はありません。
 いずれも静かな雰囲気のなかで、ひっそりと進むストーリー。映像美、そして鑑賞後の深い余韻……。たまにはこういうのもいいですね。スプラッタまみれの私の心に、しんみりと染み入ってきました。

 以下、『掌の小説』いろいろです。
感情装飾.jpg 骨拾い.jpg 川端康成全集第六巻.jpg 掌の小説(新潮文庫).jpg
掌の小説百篇上巻(新潮文庫).jpg 掌の小説百篇下巻(新潮文庫).jpg 掌の小説五十編(旺文社文庫)1.jpg 掌の小説五十編(旺文社文庫)2.jpg
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