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『新・幻想と怪奇』

新・幻想と怪奇.JPG 仁賀克雄編のアンソロジー『新・幻想と怪奇』ハヤカワ・ミステリ(09)が出ました。このブログを読んでいる方の多くは首を長くして待っていたのではないかと思います。
 私は一昨日購入。つまみ読みどころか、まだ1編も読んでいないのですが、目次に並んだ作家名を見ているだけで、わくわくしてきます。全17人のうち、本ブログで言及したことのある作家は、ロバート・シェクリイ、チャールズ・ボーモント、ウィリアム・テン、リチャード・マシスン、ロバート・ブロック。
 17編も収録されていることからもわかるように、ショートショートと言えそうな長さの作品も含まれています。いやもう、たまりませんね。
 読んでもいないのに無責任ですが、強烈にお勧めしてしまいます。新しく買って、ぜひ紹介しておきたいと思う本は、少しでも早く情報をお届けするため、読んでいなくても紹介してしまうのが本ブログの方針です。

 さて。
『新・幻想と怪奇』というからには、以前に『幻想と怪奇』というアンソロジーが出ていたわけでして……。

 早川書房編集部編『幻想と怪奇/① 〈英米怪談集〉』ハヤカワ・ミステリ(56)
 早川書房編集部編『幻想と怪奇/② 〈英米怪談集〉』ハヤカワ・ミステリ(56)
幻想と怪奇/①.JPG 幻想と怪奇/②.JPG
 仁賀克雄編『幻想と怪奇①』ハヤカワ文庫NV(75)*2005年に新装版
 仁賀克雄編『幻想と怪奇②』ハヤカワ文庫NV(76)*2005年に新装版
 仁賀克雄編『幻想と怪奇③』ハヤカワ文庫NV(78)*2005年に新装版
幻想と怪奇①.JPG 幻想と怪奇②.JPG 幻想と怪奇③.JPG
『新・幻想と怪奇』の帯には“伝説のアンソロジー最新版!”とありますが、その伝説の対象となっているのは、どちらのアンソロジーなのでしょう。
 今回の『新・幻想と怪奇』がハヤカワ・ミステリで刊行されたことを考えると、ハヤカワ・ミステリの2冊、しかし編者を考えると、ハヤカワ文庫NVの3冊。
『新・幻想と怪奇』の解説で仁賀克雄は、本書はハヤカワ文庫NV版の「続篇といえるかもしれない」と書いています。内容から見て、その通りなのでしょうが、だとすると、本書はハヤカワ・ミステリではなくてハヤカワ文庫NVで刊行されたほうが、読者としては嬉しかったなあと思います。
 ハヤカワ文庫NVの3冊は、発売時に購入して読みました。もう30年以上も前なんですねえ……。
コメント(2) 

コメント 2

雫石鉄也

これはうれしい本がでますね。ぜひ読まねばなりません。
ラインナップを見ただけでワクワクします。
ホラーついでに、「宇宙恐怖物語」あたりも復刊してほしいですね。
by 雫石鉄也 (2009-05-15 09:41) 

高井 信

 おおっ、『宇宙恐怖物語』! 面白かったですねえ。現在、容易に読むことができないのは残念。若い読者のためにも文庫化してほしいものです。ついでに、『宇宙の妖怪たち』も。こちらも好きでした。
by 高井 信 (2009-05-15 16:15) 

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