立風ネオSFシリーズ
昨日の日本SFシリーズに続き、今日は立風ネオSFシリーズです。
この叢書は1969年から1970年にかけて刊行されました。全11冊。
矢野徹『地球0年―日本自衛隊アメリカを占領す―』
平井和正『アンドロイドお雪』
眉村卓『わがセクソイド』
R・ハインライン『銀河市民』
豊田有恒『退魔戦記』
R・フォスター『生き残る』
平井和正『狼男だよ』
D・キーン&L・プライン『狂ったエデン』
光瀬龍『寛永無明剣』
豊田有恒『地球の汚名』
小松左京『三本腕の男』
日本SFシリーズが本格SFを標榜した叢書とすれば、立風ネオSFシリーズは娯楽性を強く意識した叢書と言えるでしょうか。SFファンの評価はおそらく日本SFシリーズのほうが圧倒的に上と思いますけれど、私の好みで言えば、甲乙つけがたいくらい、どちらのラインナップも好きです。
日本SFシリーズも立風ネオSFシリーズも、いわゆる第1世代のSF作家たちが中心になっていました。彼らから受けた影響は途轍もなく大きかったです。
以下、ちょっと註釈。
『狼男だよ』には改竄版(1969年11月10日発行)と改訂版(1970年8月1日発行)があり、書影をアップしたのは改竄版です。もっとも、改訂版も装丁は同じですが……。(このあたりの事情説明は面倒臭いので省略。まあ、拙ブログの読者の多くはご存じと思います。それくらい有名な事件です)
この叢書は1969年から1970年にかけて刊行されました。全11冊。
矢野徹『地球0年―日本自衛隊アメリカを占領す―』
平井和正『アンドロイドお雪』
眉村卓『わがセクソイド』
R・ハインライン『銀河市民』
豊田有恒『退魔戦記』
R・フォスター『生き残る』
平井和正『狼男だよ』
D・キーン&L・プライン『狂ったエデン』
光瀬龍『寛永無明剣』
豊田有恒『地球の汚名』
小松左京『三本腕の男』
日本SFシリーズが本格SFを標榜した叢書とすれば、立風ネオSFシリーズは娯楽性を強く意識した叢書と言えるでしょうか。SFファンの評価はおそらく日本SFシリーズのほうが圧倒的に上と思いますけれど、私の好みで言えば、甲乙つけがたいくらい、どちらのラインナップも好きです。
日本SFシリーズも立風ネオSFシリーズも、いわゆる第1世代のSF作家たちが中心になっていました。彼らから受けた影響は途轍もなく大きかったです。
以下、ちょっと註釈。
『狼男だよ』には改竄版(1969年11月10日発行)と改訂版(1970年8月1日発行)があり、書影をアップしたのは改竄版です。もっとも、改訂版も装丁は同じですが……。(このあたりの事情説明は面倒臭いので省略。まあ、拙ブログの読者の多くはご存じと思います。それくらい有名な事件です)
2011-08-12 13:13
コメント(4)
またまた、なつかしいですね。
「狼男だよ」私が、初めて犬神明と出会ったのはこの本です。
「ブルSSSのノーズは見事にひしゃげてしまった」という書き出しだったと記憶します。私が読んだのは改竄版ではなかったでしょうか。
by 雫石鉄也 (2011-08-12 13:51)
おお、立風版の『狼男だよ』で犬神明と初対面ですか。私はハヤカワSF文庫『狼の紋章』です。――少年の犬神明ですが。
>「ブルSSSのノーズは見事にひしゃげてしまった」という書き出し
比較してみました。
改竄版では――
>ブルSSSの鼻面は、みごとにひしゃげてしまった。
で、「SSS」には「スリー・エス」、「鼻面」には「スノウト」とルビがふられています。
改訂版でも――
>ブルSSSの鼻面は、みごとにひしゃげてしまった。
ですが、ルビは「SSS」だけで、「鼻面」にはありません。
ちなみにハヤカワSF文庫版は改訂版と同じです。
by 高井 信 (2011-08-12 16:09)
東京のSFファンだったKさんの所持していた『狼男だよ』の改竄版は、作者・平井和正さん自身が赤色のインクで改竄箇所に線を引いた本だったそうです。
なんでも400箇所ほどの改竄があったらしい。
どれほどラインが引いてあったのか見てみたいものです。
by 山本孝一 (2011-08-12 19:35)
うわあ。怨念の塊ではないですか。
>どれほどラインが引いてあったのか見てみたいものです。
私も見てみたいですが……。
by 高井 信 (2011-08-13 07:35)