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川島ゆぞ・著作リスト

 日本テレビの番組『おもいッきりDON!』を観ていましたら、いきなり「川島ゆぞ」が紹介されていて、びっくり。――というのは嘘でして、事前情報があって録画予約しておき、番組が終わってから早送りして、その場面を観ただけです。つまらない嘘をついて、すみません。
 どんな紹介か楽しみにしていたのですが、「親族も有名人! 意外なDNA列伝」というコーナーで、「劇団ひとりの伯父である有名SF作家」と、ほんの一瞬紹介されただけでした。う~ん、残念。せめて著作1作くらいは挙げてほしかったですね。
 ともあれ、いい機会ですので、川島ゆぞのことを書くことにしました。
 川島ゆぞについては、昨年3月18日の記事「SFファンダム発のショートショート集」で簡単に紹介しました。SF同人誌「宇宙塵」の初期からの会員です。
笑う受精卵.jpg 著作は――
『笑う受精卵』サンケイ出版(80)
『暗殺童話』近代文芸社(96)
『タイムましん』ユニバース出版社(97)
『アメリカから来た赤ん坊』新風舎文庫(05)
 私が所有しているのは『笑う受精卵』と『タイムましん』だけです。
『タイムましん』はショートショート研究の見地からも重要と言えるでしょう。計13編収録の短編集で、うち半分くらいがショートショートなんです。
タイムましん.jpg 13編のうち「宇宙塵」掲載作品が10編、「NULL」が1編、他誌が2編です。「NULL」に関しては定かではありませんが、「宇宙塵」には(本名の川島裕造名義の作品も含めて)計11編が掲載されていますから、そのほとんどが『タイムましん』に収録されていることになりますね。
「宇宙塵」掲載作品で唯一『タイムましん』に収録されていない「助けてくれェ!」は『日本SF・原点への招待Ⅲ 「宇宙塵」傑作選』講談社(77)に収録されています。また、「副作用」は『タイムましん』だけではなく『宇宙塵傑作選Ⅰ』出版芸術社(97)にも収録されています。
 こうして紹介するだけでも、日本SF黎明期からの熱心なファンであり、創作においても光った存在であったとわかりますね。長く続いて、現在もなお健在の「宇宙塵」はともかくとして、「NULL」に作品が掲載されているというのは、本当にすごいことと思います。
 以下の書影は――
「NULL」4号(1961年発行):「交通麻痺」掲載(ファンジン・デビュー作?)
「宇宙塵」61号(1962年11月号):「五〇分の一」掲載(「宇宙塵」初登場)
「宇宙塵」65号(1963年3月号):「風呂」掲載(「宇宙塵」の第2作)
「宇宙塵」76号(1964年2月号):「カクテル・バア」掲載(「宇宙塵」の第3作)
 以上、いずれも川島裕造名義です。
NULL4.jpg 宇宙塵61.jpg 宇宙塵65.jpg 宇宙塵76.jpg
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