SSブログ

『富江replay』

 何度も書いていますが、伊藤潤二が大好きです。単行本に収録されている作品はほとんど読み、その映像化作品もほとんど観ました。
 で、はたと気づいたのが――ノベライズ、読んでないなあ。
 というわけで、飯野文彦『富江replay』ソノラマノベルズ(00)を読みました。同題映画のノベライズです。
 これ、面白かったですねえ。映画では冒頭から富江が登場しますが、ノベライズではなかなか登場しません。ようやく「とみえ」というヒラガナの3文字が出てくるのが80ページ。しかしまだ完全に謎の存在で、人の名前であることすら明らかではありません。その正体が徐々に明らかになっていき……。
 私は〈富江〉の正体を知っていますし、映画『富江replay』も観ています。謎解きの要素を楽しむことは全くできないのですが、それでも面白く、ぐんぐん引き込まれます。後半は映画のシナリオを忠実に文章化。映像を思い浮かべながら読み進めました。
 いやほんと、楽しかったです。ただ、富江というキャラクターを知らなければ数倍は楽しめたこと確実で、そう考えると少し悔しいです。まあ、〈富江〉を知らなければノベライズを読むこともなかったわけですから、仕方がないですけれど。
 もし幸運にも〈富江〉を知らない方がいらっしゃいましたら、そのまんま、予備知識なしに読まれることをお勧めします。
 映画の元となったのは〈富江〉シリーズの2エピソード――「富江PART2 森田病院編」と「富江・地下室」です(『伊藤潤二・恐怖マンガCollection②』朝日ソノラマ(97)などに収録)。
 マンガを読み返してみましたら、あら、こんなところにもプラナリア(笑)。(→この記事参照)
富江replay.jpg 富江replay(ビデオ).jpg プラナリア.jpg
コメント(0) 

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。