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映画『バッド・バイオロジー 狂ったヤツらども』

 映画『バッド・バイオロジー 狂ったヤツらども』を観ました。一昨日の記事に書いた映画『バスケットケース』の監督であるヘネンロッターの最新作です。『バスケットケース3』以来16年ぶりの作品とのこと。
 特異な性器を持つ女と男の話でして、いちおうホラー映画に分類されるとは思いますけれど、ホラーなのかエロなのかギャグなのか……。要するに、ぐちゃぐちゃな映画です(笑)。
 そういうのは好きですから面白く鑑賞したんですが、それはそれとして、複雑な気分になりました。私が昔書いた小説と、かなり似ている部分があるんですよ。
スプラッタ・ラブ.JPG 私、シモネタSFを集中的に書いていた時期があります。1980年代の半ば、数年間で20編近く書いたでしょうか。1編書いてみたところ、けっこう好評でして、「同じような作品を」との依頼が続いたのでした。そのうちの8編を収録したのが『スプラッタ・ラブ』ケイブンシャ文庫(88)で、帯には“下半身につぎつぎ起る珍現象・怪現象!”と書かれています。その通り、そんな話ばかりを集めた短編集です。
バッド・バイオロジー 狂ったヤツらども』を観て、この本に収めた「放蕩息子」を思い出しました。類似点など詳細は書きませんけれど、特に後半の展開には、いやまあ、びっくり。
 ヘネンロッター監督、拙作を読んだのではないかしら(笑)。

 もっとも、この手の発想はさして珍しいものではなく、たとえばルイージ・マレルバの長編『プロタゴニスタ奇想譚』出帆社(76)。これ、笑いましたねえ。
 ルイージ・マレルバにはショートショート集もありますので、ついでに紹介しておきましょう。
『皇帝のバラ 幻想掌編集』出帆社(76)
マレルバ童話集1 スーパーでかぶた』松籟社(86)
プロタゴニスタ奇想譚.JPG 皇帝のバラ.JPG スーパーでかぶた.JPG
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