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『ゾティーク幻妖怪異譚』

 来月、創元推理文庫からクラーク・アシュトン・スミスの『ゾティーク幻妖怪異譚』という本が出るそうで……。
 版元HPの紹介によりますと――
>超未来の大陸ゾティークを舞台に終末世界の頽廃を描きだした傑作群を、
>本邦初となる決定版で贈る。
>官能の美と絢爛たる夢想を綴った、ラヴクラフトの盟友による怪奇小説集。
 これは楽しみですねえ。
 C・A・スミスは怪奇短編を得意とした作家で、長さから言えばショートショートと言える作品も数多いです。それらがショートショートか、と言われると、首を傾げてしまいますけどね。(『ショートショートの世界』では75ページで、ちらと名前だけ挙げています)
 気になるのは、未訳作品がどれくらい収録されるのかということですが、そんなことは関係なく、書店で見かけたら、ためらわずにレジに持っていってしまうと思います。
 読む前どころか、発行される前から、お勧めしてしまいます。

 邦訳作品集は以下の5冊。
『魔術師の帝国』創土社(74)
『アトランティスの呪い』ポプラ社文庫(85)
『呪われし地(ロキ)』国書刊行会・アーカムハウス叢書(86)
『イルーニュの巨人』創元推理文庫(86)
『魔界王国』ソノラマ文庫海外シリーズ(86)
魔術師の帝国.JPG 呪われし地.JPG イルーニュの巨人.JPG 魔界王国.JPG
 1985年と86年に集中的に発行されてから、もう20年以上も新たな本は出ていなかったんですね。このなかで、容易に入手できるのは『イルーニュの巨人』だけでしょうか。
 私、『アトランティスの呪い』は所有しておりません。これを機会に、今後どこかで見かけたら買おうと思います。

 書影では判別不能ですが、『魔術師の帝国』の帯には、ラヴクラフトの言葉が引用されています。その部分だけアップにして、掲載しておきます。
魔術師の帝国・帯.JPG

ゾティーク幻妖怪異譚.jpg【追記】9月8日
 書き忘れていました。
『ゾティーク幻妖怪異譚』創元推理文庫(09)、8月29日(たぶん発売日の翌日)に購入しました。これは本当に嬉しい本ですね。――なんて喜んでいますけど、購入して10日経っても手つかず……(苦笑)。
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