アメリカ雑誌のアンソロジー
アメリカの出版事情に関しては全くと言っていいほど知らないのですが、小説専門誌以外の雑誌(いわゆるスリック・マガジン)でも積極的に短編小説を掲載し、そのレベルはかなり高いようです。
その代表格が「ニューヨーカー」誌です。日本で出版されたアンソロジーを見ると、ショートショートと言えるかどうかはともかく、短い短編小説も多数収録されていて、当然、私の研究&収集対象になります。
「ニューヨーカー」誌だけではなく、「マドモアゼル」誌や「プレイボーイ」誌のアンソロジーも日本で出版されています。いずれも短編集ですが、ショートショートという見地から見ても、見逃すことはできない作家、そして作品が収録されています。
こういったアメリカの雑誌については、『ショートショートの世界』では触れることができませんでした。ページ数の関係だけではなく、ショートショートと掌編小説との境界にある作品が非常に多く、採り上げるべきか迷ったという理由もあります。
以下、日本で発売されたアンソロジーのリストを紹介しておきますので、実際に読んでみてください。収録されている作家を眺めると、まさに多士済々の顔ぶれです。
☆「ニューヨーカー」誌のアンソロジー
太陽社編集部訳『ニューヨーカー短篇集』太陽社・太陽選書(68)
常盤新平・太田博編『ニューヨーカー短篇集Ⅰ』早川書房(69)
常盤新平・太田博編『ニューヨーカー短篇集Ⅱ』早川書房(69)
常盤新平・太田博編『ニューヨーカー短篇集Ⅲ』早川書房(69)
常盤新平訳『ニューヨーカー作品集』月刊ペン社(71)
青木日出夫編『ニューヨーカー短編集』角川文庫(73)
常盤新平編訳『ニューヨーカー・ストーリイズ』新書館・海外のロマン(75)*『ニューヨーカー作品集』の再刊だが、作品異同あり。
常盤新平編訳『フランス風にさようなら ニューヨーカー短篇集』旺文社文庫(85)*『ニューヨーカー・ストーリーズ』の文庫化。3編割愛。
常盤新平訳『ザ・ニューヨーカー・セレクション』王国社(86)
少々マニアックな情報を付け加えておきますと、『ニューヨーカー作品集』には色違いのカバーがあります。写真の赤いほうが初版(1971年4月15日発行)、青いほうが3版(1973年9月15日発行)です。
また、小説ではありませんが――
常盤新平編訳『ニューヨーカー・ノンフィクション』新書館(82)
常盤新平編訳『サヴォイ・ホテルの一夜 ニューヨーカー・ノンフィクション』旺文社文庫(85)*『ニューヨーカー・ノンフィクション』の文庫化。1編追加。
☆「マドモアゼル」誌のアンソロジー
常盤新平編『マドモアゼル傑作集』角川文庫(70)
常盤新平編『マドモアゼル短篇集Ⅰ』新書館(72)
常盤新平編『マドモアゼル短篇集Ⅱ』新書館(72)
☆「プレイボーイ」誌のアンソロジー
モラヴィア他『プレイボーイ傑作集』荒地出版社(68)
吉行淳之介編『プレイボーイ傑作短篇集』集英社・プレイボーイブックス(77)*「プレイボーイ日本版」のアンソロジー。
* * *
昨日、「とにかく書影が楽しい」というメールをいただきましたので、今回、紹介している本すべての書影を掲載してみました。毎回こんなことをやるわけにはいきませんけれど、今後もなるべく多くの書影を掲載していこうと思っています。
【追記】2010年9月12日
関連記事を書きました。→こちら
その代表格が「ニューヨーカー」誌です。日本で出版されたアンソロジーを見ると、ショートショートと言えるかどうかはともかく、短い短編小説も多数収録されていて、当然、私の研究&収集対象になります。
「ニューヨーカー」誌だけではなく、「マドモアゼル」誌や「プレイボーイ」誌のアンソロジーも日本で出版されています。いずれも短編集ですが、ショートショートという見地から見ても、見逃すことはできない作家、そして作品が収録されています。
こういったアメリカの雑誌については、『ショートショートの世界』では触れることができませんでした。ページ数の関係だけではなく、ショートショートと掌編小説との境界にある作品が非常に多く、採り上げるべきか迷ったという理由もあります。
以下、日本で発売されたアンソロジーのリストを紹介しておきますので、実際に読んでみてください。収録されている作家を眺めると、まさに多士済々の顔ぶれです。
☆「ニューヨーカー」誌のアンソロジー
太陽社編集部訳『ニューヨーカー短篇集』太陽社・太陽選書(68)
常盤新平・太田博編『ニューヨーカー短篇集Ⅰ』早川書房(69)
常盤新平・太田博編『ニューヨーカー短篇集Ⅱ』早川書房(69)
常盤新平・太田博編『ニューヨーカー短篇集Ⅲ』早川書房(69)
常盤新平訳『ニューヨーカー作品集』月刊ペン社(71)
青木日出夫編『ニューヨーカー短編集』角川文庫(73)
常盤新平編訳『ニューヨーカー・ストーリイズ』新書館・海外のロマン(75)*『ニューヨーカー作品集』の再刊だが、作品異同あり。
常盤新平編訳『フランス風にさようなら ニューヨーカー短篇集』旺文社文庫(85)*『ニューヨーカー・ストーリーズ』の文庫化。3編割愛。
常盤新平訳『ザ・ニューヨーカー・セレクション』王国社(86)
少々マニアックな情報を付け加えておきますと、『ニューヨーカー作品集』には色違いのカバーがあります。写真の赤いほうが初版(1971年4月15日発行)、青いほうが3版(1973年9月15日発行)です。
また、小説ではありませんが――
常盤新平編訳『ニューヨーカー・ノンフィクション』新書館(82)
常盤新平編訳『サヴォイ・ホテルの一夜 ニューヨーカー・ノンフィクション』旺文社文庫(85)*『ニューヨーカー・ノンフィクション』の文庫化。1編追加。
☆「マドモアゼル」誌のアンソロジー
常盤新平編『マドモアゼル傑作集』角川文庫(70)
常盤新平編『マドモアゼル短篇集Ⅰ』新書館(72)
常盤新平編『マドモアゼル短篇集Ⅱ』新書館(72)
☆「プレイボーイ」誌のアンソロジー
モラヴィア他『プレイボーイ傑作集』荒地出版社(68)
吉行淳之介編『プレイボーイ傑作短篇集』集英社・プレイボーイブックス(77)*「プレイボーイ日本版」のアンソロジー。
* * *
昨日、「とにかく書影が楽しい」というメールをいただきましたので、今回、紹介している本すべての書影を掲載してみました。毎回こんなことをやるわけにはいきませんけれど、今後もなるべく多くの書影を掲載していこうと思っています。
【追記】2010年9月12日
関連記事を書きました。→こちら
2009-03-12 07:35
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