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映画『ナイト・フロム・ザ・フューチャー』

 映画『ナイト・フロム・ザ・フューチャー 時空を越えた騎士』(1995年)を観ました。原作はマーク・トウェイン『アーサー王宮廷のヤンキー』です。
 トウェインというと『トム・ソーヤーの冒険』や『ハックルベリー・フィンの冒険』が有名と思いますが、実は私、トウェインで最も好きなのは『王子と乞食』で、2番目が短編「恐ろしき、悲惨きわまる中世のロマンス」、そして3番目がこの『アーサー王宮廷のヤンキー』なんですよね。
 主人公(アメリカ人)はタイムスリップによって6世紀のイギリス(騎士の時代)に飛ばされます。ここは小説と同じですが、小説の主人公は19世紀末の社会人、映画の主人公は20世紀末の高校生。主人公の設定が大きく違い、となれば当然、ストーリーも違ってくるわけです。小説を読んだのは大昔(たぶん1970年代後半)なのでよく覚えていないのですが――
『アーサー王宮廷のヤンキー』って、こんなストーリーだっけ?
 って感じでした。
 まあ、原作に忠実かどうかはともかく、私は現代人が過去にタイムスリップをして、現代の知識や技術を使って無双する話(この映画では、そこまで無双はしませんけれど)が大好きですから、楽しめました。
アーサー王宮廷のヤンキー(ハヤカワ文庫NV).jpg アーサー王宮廷のヤンキー(創元推理文庫).jpg
◎マーク・トゥウェイン『アーサー王宮廷のヤンキー』ハヤカワ文庫NV(76)
◎マーク・トウェイン『アーサー王宮廷のヤンキー』創元推理文庫(76)
 ハヤカワ文庫NV版(抄訳)は360ページ、380円。
 創元推理文庫版(完訳)は568ページ、480円。
 時代を感じます。
コメント(2) 

コメント 2

香川治成

光瀬先生は「夕ばえ作戦」は「アーサー王宮廷のコネッチカットヤンキー」(光瀬先生はこう呼んでおられました)のような作品を書きたくて書いたといわれてましたね。
by 香川治成 (2024-02-05 14:43) 

高井 信

 なるほど、わかるような気がしますね。
by 高井 信 (2024-02-05 19:21) 

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