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『問題な日本語』

 図書館の書架を眺めておりましたら――
 あ。『問題な日本語 その④』だ。
問題な日本語その4.jpg ベストセラーとなったシリーズですから、多くの方はご存じでしょう。もちろん私も愛読していますが、読んだのは3巻までで、この4巻はまだ読んでいません。借りて帰宅。
◎北原保雄編著『問題な日本語 その④』大修館書店(11)
 これまでの3冊同様、数多くの用例&解説があります。いずれも楽しいのですが、今回、個人的に大ヒットだったのは「半端ない」です。
 いつのころからか出現した「半端ない」「半端ねえ」、そして「ぱねえ」。――私が最初に意識したのは「トータルテンボス」の漫才でした。そのときは彼らのギャグと思っていたのですが、そうではなかったのですね。世間一般で、ごく当たり前に耳にするようになり……。
 違和感ありますねえ、この言葉。はっきり言って、耳障りです。
 なぜそう感じるのか、深く考えたことはなかったのですが、『問題な日本語 その④』に――

「半端ない」をさらに略してくずした「ぱねえ」(「マジで、渋滞パねえ」など)もしばしば見かけます。語源としては、「半端ではない」「半端じゃない」の「では」「じゃ」を消去した言い方です。「楽ではない」「普通ではない」「好みじゃない」などを「楽ない」「普通ない」「好みない」と言うのと同じ趣で、とても真っ当な日本語とは言いがたいでしょう。

 おお、そうだったのか~。なるほど~。私が「半端ない」に対して持つ違和感は、まさに「楽ない」などに対する感覚と同じです。すっきりしましたねえ(嬉)。
「半端ない」に違和感のない人は、「楽ない」なども気にならないのかなあ。さらに突き進めて、「ぱねえ」と同様の変化をさせるなら、上記の例は「くねえ」「うねえ」「みねえ」となりますが、それもオーケー?(笑)
問題な日本語.jpg 続弾!問題な日本語.jpg 問題な日本語その3.jpg
◎北原保雄編著『問題な日本語』大修館書店(04)
◎北原保雄編著『続弾! 問題な日本語』大修館書店(05)
◎北原保雄編著『問題な日本語 その③』大修館書店(07)
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