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映画『ブルーバ』

 小学生のころ、住んでいた団地には図書室がありました。詳しいことは知りませんが、住人たちが不要の本を持ち寄って運営していたものと思います。
 小学校の3年生だったか4年生だったか、ふと図書室で手にした本が南洋一郎『片眼の黄金獅子(きんじし)』でした。「バルーバの冒険」――和製ターザン物語の第1巻です。これが抜群に面白くて!
 確か図書室には「バルーバの冒険」シリーズがもう1冊か2冊(タイトル失念)あり、もちろんそれも借りて読みました。もっと読みたいと思いましたが、それ以上のものを手にする手段はなく、子どものことゆえ執着心もなく……(苦笑)。その後いろいろありましたが、省略。
 時はどかーんと流れ――
 数年前、「バルーバの冒険」が映画化されていると知ったんですよね。タイトルは『ブルーバ』で、1955年の制作。
 うおーっ! 観たいぞ観たいぞ!
 しかし残念ながら、ビデオは廃盤、DVDは未発売。簡単には観られません。いつか機会があれば、と思っていたところ――
 バローズ・ファンサイト「エドガー・ライス・バローズのSF冒険世界」の管理人・長田秀樹さんのご厚意で、ようやく観ることができました(嬉)。
 まさに和製ターザン映画。期待通りといえば期待通りですし、時間の無駄といえば時間の無駄ですし……(笑)。しかしまあ、こういうのは観たという事実が重要なのですから、満足しています。長田さん、ありがとうございました。
 あ、そうそう。もちろん、ターザン映画には欠かせない雄叫びもあります。「ア~アア~」ではなくて、「ブ~ル~バ~」ですが。
ブルーバ.jpg 片眼の黄金獅子.jpg 南洋一郎・池田宣政集.jpg
 画像は左から――
◎ビデオ『ブルーバ』
◎南洋一郎『バルーバの冒険 片眼の黄金獅子』東雲堂書店(51)
 シリーズ第1巻。ソフトカバー。私が小学生のときに読んだ本はハードカバーでしたので、この版ではありません。
◎『南洋一郎・池田宣政集』三一書房・少年小説大系(88)
 シリーズ全6作のうち1~4巻までを収録。発行されたとき、懐かしさのあまり衝動買いしたものの、結局読みませんでした。この巨大かつ重い本を読むのは一種の苦行なのでありますよ。バルーバはもっと気楽に読みたいですね。
 5、6巻は『南洋一郎集』三一書房・少年小説大系(92)に収録されていますが、そんなわけで購入せず。文庫本で出ないかなあ。全巻買うのに。

【追記】
 本家ターザン――ジョニー・ワイズミュラーの雄叫びが恋しくなって、DVD『類猿人ターザン』(1932年)をセットしました。

 30分過ぎ、「ア~アア~」とともに樹上を颯爽と移動するターザンが登場。やっぱり本家はかっこいいなあ。――と満足したところで、再生ストップボタンをポチッ。
 ちなみに、うちにあるターザンの市販ソフトは以下の3本です。たぶん。
類猿人ターザン.jpg ターザン・リターンズ.jpg ターザン失われた都市.jpg

【追記2】24日
 ワイズミュラーの雄叫びのみの映像がありました。

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