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映画『ランド・オブ・ザ・ロスト』

 昨日の記事の最後に、
> 今日、『アバター』を返しに行きます。『アバター・オブ・マーズ』が借りられると
>嬉しいのですが……。
 と書きました。
 残念ながら『アバター・オブ・マーズ』は借りられず……。その代わりというわけでもありませんけれど、『ランド・オブ・ザ・ロスト』を借りました。
『アバター・オブ・マーズ』をネット検索していて、この映画のことを知ったんです。E・R・バローズ〈太古世界シリーズ〉の第1作『時に忘れられた世界』を映画化したものとのこと。昨年末にDVDが発売されたようで、それに気づかなかったのは迂闊でした。
 知ったからには、これはもう観るしかないです。ところが……。
 昨日の記事で触れた「バローズはSF作家か?」で、私は以下のように書きました。

〈太古世界シリーズ〉は、太古の恐龍世界が今なお存在する南太平洋の孤島キャスパックを舞台に繰り広げられる冒険譚だが、物語を構成するメイン・アイデア――奇抜な進化の法則はSFファンの興味をそそる。キャスパックでは、あらゆる生き物が卵から生まれ、外世界の人間が何億年もかけて進化した段階をひとつの個体が一生の間に経験するのだ。
 この神秘に加えて、胎生の人間(コス・アタ・ル(ロ))や、男(ル)しか生まない鳥人ウィールーも絡んで、ただでさえも不可解な進化の謎に拍車をかける。――第一・二部で張られた伏線をもとに、第三部でその謎を解明させる手法も鮮やかだ。コナン・ドイルの『ロスト・ワールド』は1921年に発表されたが、それからわずか6年後、あえて本編を発表したバローズの意気込みが伝わってくるような傑作である。
時に忘れられた世界.jpg 時に忘れられた人々.jpg 時の深き淵より.jpg 時間に忘れられた国.jpg

 ほんと、原作は面白いんですよ。しかし、映画は……。
『ランド・オブ・ザ・ロスト』を観終わって、「嘘だろ」と思いました。メイン・アイデア――奇抜な進化の法則が完全に無視され、ただのロスト・ワールドものになっちゃってるんですね。これではコナン・ドイル『ロスト・ワールド』の二番煎じではありませんか。
 こんな映画を作っては駄目でしょ。バローズへの冒涜ですよ(怒)。
 実を言うと、『アバター・オブ・マーズ』も嫌な予感がしているんですよね。だって、この邦題ですから(苦笑)。

〈太古世界シリーズ〉は30年以上前にも映画化されたことがあります。――『恐竜の島』と続編『続・恐竜の島』です。
 もちろん2作とも観ました。こちらは原作にかなり忠実で、けっこう楽しめた記憶が残っています。久しぶりに観直してみようかしらん。

【追記】
『続・恐竜の島』の後半、とんでもない展開になっていました。
>こちらは原作にかなり忠実で、
 前言撤回します。
 いいかげんなことを書いて、申しわけありませんでした。
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