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恐怖・怪奇・幻想小説シリーズ

 いつも楽しく読ませていただいているブログ「奇妙な世界の片隅で」で、「欧米の怪奇小説をめぐって」という怪奇小説アンソロジーの紹介記事が連載されています。これは好企画ですね。
 この手の本は私も大好きですから、紹介されている本のほとんどは所有していますが、読んでいない本も多く、反省することしきりです。私みたいな人間にとって、丁寧な内容紹介は実にありがたいです。ホラーに限らず、異色短編のファンの方には、ぜひ! とお勧めします。
 河出文庫の中田耕治編『恐怖通信』(85)、『恐怖通信Ⅱ』(87)も紹介されていて――このあたりは発売時に購入して読んでいますが、ふと、「あれ? 似たような本、もう1冊出てなかったかな」と思いました。書庫で確認してみますと、A・E・ヴァン・ヴォークト『モンスターブック』(86)でした。中田耕治編ではありますが、これはアンソロジーではなく、ヴォークトの短編集ですから、紹介されていないのも当然です。
恐怖通信.JPG 恐怖通信Ⅱ.JPG モンスターブック.JPG
 さて、ここからが本題です。
 久しぶりに中田耕治編の3冊を手にして、気がついたことがあります。3冊とも帯に“恐怖・怪奇・幻想小説シリーズ”と書かれているんですね。あと、本の袖に、やはり“恐怖・怪奇・幻想小説シリーズ”の1冊として、デビッド・セルツァー『オーメン』のタイトルもあります。
 へえ、こんなシリーズがあったんだ。“恐怖・怪奇・幻想小説シリーズ”って、この4冊以外にも出ているのかなあ。
 とまあ、書誌フェチは思ってしまったのです。
 簡単にネット検索してみましたが、それらしい本は見当たらず……。
 ショートショート関連の資料というわけではなく、どうでもいいと言えばどうでもいいことなんですけれど、ちょっと気になっています。
コメント(2) 

コメント 2

高橋

ご紹介ありがとうございます。
ブログの記事を書くに当たって、調べてみたら、紹介しているアンソロジーがほとんど絶版になっていてビックリしました。怪奇系のアンソロジーは絶版になるのが速いですよね。
河出文庫の“恐怖・怪奇・幻想小説シリーズ”については、僕もはっきり知らないのですが、たぶん挙げておられる4冊だけだと思います。
by 高橋 (2009-08-12 20:30) 

高井 信

 高橋さん、お久しぶりです。ブログはほんと、楽しく読んでいます。
 連載第5回がアップされていますね。第4回ではドラキュラやフランケンシュタインをテーマにしたアンソロジーが多く紹介されていて、竹書房文庫の菊地秀行監修『妖魔の宴』(全6巻)に続くのかなと想像していましたが、モダンホラー系でした。第5回でご紹介いただいているアンソロジー、すべて持っていますけれど、新しいところ(1990年代以降の本)はあまり読んでいないです。ダメダメですね。
>怪奇系のアンソロジーは絶版になるのが速いですよね。
 やはりマニア向けの本だからでしょうか。残念なことです。

 昨日ブックオフに行ったら、河出文庫『オーメン』の新装版(06)が目につき、思わず買ってしまいました(笑)。
by 高井 信 (2009-08-13 06:04) 

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