SSブログ

〈星新一ショートショート・コンテスト〉入選者のショートショート集

 昨日の記事で、「〈星新一ショートショート・コンテスト〉は多くの作家を世に送り出しましたが、ショートショート集を出しているのは、私が知る限り、江坂遊、井上雅彦、藤井青銅、太田忠司、すやまたけし、矢崎存美だけです(自費出版あるいはそれに類するものは除いて)」と書きました。
 各作家のショートショート集を紹介しておきます。

◎藤井青銅*第1回コンテスト、「改造モデルガン」が入選(第2回以降の位置づけとしては優秀作)。藤井正道名義。
『プリズム・ショット』アニメージュ文庫(88)
『笑う20世紀』ジョイ・ノベルス(94)
『誰もいそがない町』ポプラ社(05)
プリズム・ショット.JPG 笑う20世紀.JPG 誰もいそがない町.JPG

◎江坂遊*第2回コンテスト、「花火」が最優秀作。
『仕掛け花火』講談社ノベルス(92)
『あやしい遊園地』講談社文庫(96)
『短い夜の出来事』講談社文庫(97)
『仕掛け花火』講談社ノベルス(07)*新装版
『ひねくれアイテム』講談社ノベルス(08)
『鍵穴ラビリンス』講談社ノベルス(08)
仕掛け花火.JPG あやしい遊園地.JPG 短い夜の出来事.JPG 仕掛け花火(新).JPG
ひねくれアイテム.JPG 鍵穴ラビリンス.JPG

◎太田忠司*第3回コンテスト、「帰郷」が優秀作。
『帰郷』幻冬舎ノベルス(98)
帰郷.JPG

◎井上雅彦*第5回コンテスト、「よけいなものが」が優秀作。
『1001秒の恐怖映画』ぶんか社(97)
『綺霊』ハルキ・ホラー文庫(00)
『髏漫』ハルキ・ホラー文庫(04)
『1001秒の恐怖映画』創元推理文庫(05)
1001秒の恐怖映画.JPG 綺霊.JPG 髏漫.JPG 1001秒の恐怖映画(文).JPG
 短編集ではありますが、以下の3冊にもショートショートが多数収録されています。
『異形博覧会』角川ホラー文庫(94)
『恐怖館主人 異形博覧会Ⅱ』角川ホラー文庫(96)
『怪物晩餐会 異形博覧会Ⅲ』角川ホラー文庫(99)
異形博覧会.JPG 恐怖館主人.JPG 怪物晩餐会.JPG

◎矢崎存美*第7回コンテスト、「殺人テレフォンショッピング」が優秀作(矢崎麗夜名義)。
『冬になる前の雨』光文社文庫(02)
冬になる前の雨.JPG

◎すやまたけし*第8回コンテスト、「綱渡り」が入選。
『火星の砂時計』サンリオ(88)
『ナーガラ町の物語』サンリオ(88)
『帆船の森』サンリオ(90)
火星の砂時計.JPG ナーガラ町の物語.JPG 帆船の森.JPG

海がくる.JPG 以上が商業出版のショートショート集です。
 第5回コンテストの最優秀作、安土萌「“海”」は『海がくる』理論社・おはなしパレード(99)という絵本になっていますが、これはショートショート「集」ではないので省きました。この作品を読んだときはのけぞりましたねえ。大傑作と思います。
 また、第1回コンテストで「或る夜の出来事」が優秀作(第2回以降の位置づけとしては最優秀作)に選ばれた二宮由紀子(定岡章司名義)は童話作家として活躍しています。著作多数。

 あと、これは商業出版なのか自費出版なのか判然としないのですが――
◎寺井よう*第7回コンテスト、「児童幸福販売機」が優秀作(寺井容名義)。
『グルグル』ストーク発行・星雲社発売(99)
『おやすみごっこ』ストーク発行・星雲社発売(99)
『アンナプル』ストーク発行・星雲社発売(99)
グルグル.JPG おやすみごっこ.JPG アンナプル.JPG

 第4回コンテストで「びん」が優秀作に選ばれた深田亨(青山章二名義)、第5回コンテストで「奇数」が優秀作に選ばれた斎藤肇には自費出版(というか同人誌)のショートショート集があります。これは過去の記事で紹介済みです。
 ほかにも自費出版のショートショート集は出ていると思われますが、この調査に関してはお手上げ状態です。
コメント(0) 

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。