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『サントリー談話室』

 本日入手の豆本を片づけようと、豆本を入れてある引き出しを開け、ふと『サントリー談話室』サントリー株式会社・洋酒マメ天国19(69)が気になりました。もちろん豆本(6.9cm×9.4cm)です。
サントリー談話室.jpg 友人同士が互いの酒について語るという趣向のエッセイ集で、星新一・小松左京コンビも寄稿しています。
 小松左京「笑いの贈りもの 星新一氏の酒
 星新一「エレガントな酒 小松左京氏の酒
 で、特に理由はないんですが、思っちゃったのです。――このエッセイって、おふたりのエッセイ集に収録されているのかな。
 作家論・作品論でしたら、それぞれ以下のような著作があります。
◎小松左京『読む楽しみ語る楽しみ』集英社(81)/集英社文庫(85)
◎小松左京『机上の遭遇』集英社(82)/集英社文庫(86)
◎星新一『きまぐれフレンドシップ』奇想天外社(80)/集英社文庫(85、86)*2分冊/新潮文庫(89)*2分冊
読む楽しみ語る楽しみ.jpg 机上の遭遇.jpg きまぐれフレンドシップ.jpg
『サントリー談話室』に収録されているのは人物論ですが、上記著作に収録されていても違和感はないように思えます。差し替えの可能性も考え、再刊の文庫本も含め、9冊すべてをチェックしました。
 残念ながら、どちらのエッセイも確認できませんでしたが、ひとつ、面白い発見がありました。
『きまぐれフレンドシップ』(新潮文庫以外)に、以下のような記述が見つかったのです。

 小松さんについて書いた第一回は、短編集『ウインク』の解説である。それは「小松左京論序説」として、角川文庫『きまぐれ博物誌・続』に収録してある。
 三回目が日本教養全集でだ。そのあいだに、どこかでなにかを書いた気がするのだが、思い出せないし、スクラップ・ブックにもない。ふしぎな話だ。

『ウインク』(話の特集編集室)は1967年の発行、当該の『日本教養全集』第10巻(角川書店)は1974年の発行です。で、『サントリー談話室』(1969年発行)に収録されているエッセイは、1967年4月から1969年3月まで、「朝日新聞」「日本経済新聞」に掲載されたものとのこと。――ということは……。
「どこかでなにかを書いた」は、「朝日新聞」か「日本経済新聞」で「エレガントな酒 小松左京氏の酒」を書いた、ではないでしょうか。
 現物確認したエッセイ集は上記のものだけですから、ほかのエッセイ集に収録されている可能性はあります。情報提供をいただけると嬉しいです。
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