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『アンドロギュノスの裔』

 渡辺温『アンドロギュノスの裔(ちすじ) 渡辺温全集』創元推理文庫(11)が発売されました。
 これまで、渡辺温の作品集は以下の2冊が刊行されています。
『アンドロギュノスの裔(ちすじ)』薔薇十字社(70)
『渡辺温―嘘吐き(ラ・メデタ)の彗星―』博文館新社・叢書 新青年(92)
 実は私、今回の創元推理文庫版は薔薇十字社『アンドロギュノスの裔』の文庫化と思っていました。ところが、違ったのですね。単行本未収録だった作品も収録した、まさに全集!
 帯には、「夭折の天才による黄昏の詩情に満ちた名篇を集成」「ノスタルジイとメランコリイの結晶」「大正期の浪漫漂う探偵小説・幻想譚を収めた、著者初の文庫全集」……。
 強烈にお勧めしたい1冊であります。
アンドロギュノスの裔.jpg 渡辺温.jpg
 薔薇十字社『アンドロギュノスの裔』は図書館で借りて読んだだけで、持っていません。5年くらい前だったか、SFファンの先輩Yさんが「持ってるけど、どっかのダンボールに埋もれていて、すぐには出てこない。出てきたら譲るよん」と言ってくれたのですが……。まあ、ダンボールに入れてしまったものは、そう簡単には出てきませんよね。よくわかっています(笑)。気長に待っていますので、よろしくお願いします。>Yさん
(と書きましたけれど、Yさんはネット環境にないのでした)
コメント(2) 

コメント 2

橘まるみ

 渡辺温先生のショートショートの存在は、星新一先生のショートショート集「ちぐはぐな部品」(角川文庫)の解説で知りました。
 高校の図書館に早川書房の世界SF全集があって、その中に「兵隊の死」が収められていて、作品に接する事もできました。
 宇宙塵月例会が開催されていた東京・目黒区立文化会館に図書館が併設されており、「渡辺温全集」があるのも確認していて、時間がある時に読もうと思っていたのですが、それきりでした。
「入手困難を極めた名作群を、初の文庫版全集で贈る 渡辺温全集『アンドロギュノスの裔(ちすじ)』[2011年8月]」
http://www.webmysteries.jp/topic/1108-03.html )
by 橘まるみ (2011-09-07 21:30) 

高井 信

 渡辺温の作品集が文庫で手軽に読めるようになったのは、本当に喜ばしいことだと思います。どんどん読まれると嬉しいです。
by 高井 信 (2011-09-08 06:54) 

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