『スクワーム』と『スラッグス』
映画『スクワーム』を観ました。何度も観ている映画なんですが、何となく観たくなって……。
ミミズ(正確にはゴカイ)がうじゃうじゃと人間を襲う映画です。ストーリーとしては、とりたてて面白いというほどのこともないんですが、何と言っても、登場する大量のミミズはすべて本物! この気色悪さは何度見ても心地よいですね。
この手の映画というと、『スラッグス』も好きです。こちらはミミズではなくてナメクジうじゃうじゃ。もちろん本物です。
ナメクジは見慣れた存在なんですけれど、映画に出てくるナメクジは、日本に生息するナメクジと全然違っています。とにかく、でかくて黒いんですね。最初に観たときには、こんなナメクジもいるのか、と驚きました。
われながら趣味が悪いと思いますが、好きなものは仕方ありません。
『スクワーム』も『スラッグス』も、映画を観る遥か前に原作小説を読みました。
◎リチャード・カーチス『スクワーム』サンケイノベルス(77)
◎ショーン・ハトスン『スラッグス』ハヤカワ文庫NV(87)
小説もまた、気色悪かったです。ことに『スラッグス』は、映画よりも小説のほうがずっと気色悪かった印象が残っています。文章が映像を凌駕するなんて、これはすごいことではないでしょうか。小説、抜群に面白かったですね。――もっとも、お勧めはしませんが(笑)。
以下、蛇足です。
この記事を書くために、久しぶりに『スクワーム』を手に取ったんですが、その近くに並んでいる本を見て、笑ってしまいました。
◎ジェームズ・ハーバート『鼠』サンケイノベルス(75)
◎ジェームズ・ハーバート『霧』サンケイノベルス(76)
◎ジェームズ・ハーバート『ザ・サバイバル』サンケイノベルス(78)
◎ロバート・カルダー『犬』サンケイノベルス(77)
◎ジャック・ヤンガー『猫』サンケイノベルス(78)
◎デイヴィッド・フィッシャー『犬』KKベストセラーズ・〈ワニの本〉海外ベストセラーズ(77)
ほとんどは、身近な動物が人間を襲う話でして……(笑)。
これらのなかで最も思い出深いのは、何と言っても『鼠』です。ジェームズ・ハーバートなんて、それまでは聞いたこともない作家だったのですが、この1作で大ファンになってしまったのでした。新刊が出るのを楽しみにしていたものです。
それにしても、このころのサンケイノベルスには何があったんでしょうか。ここに挙げたのは私の所有している本だけですから、ほかにも出ていたかもしれません。動物パニック小説に漢字一字のタイトルをつけるのは『鳥』以来の伝統でしょうけれど、ここまでしなくても……(笑)。
別の出版社から同じ年に『犬』という同タイトルの本が出版されているのも興味深いです。
ミミズ(正確にはゴカイ)がうじゃうじゃと人間を襲う映画です。ストーリーとしては、とりたてて面白いというほどのこともないんですが、何と言っても、登場する大量のミミズはすべて本物! この気色悪さは何度見ても心地よいですね。
この手の映画というと、『スラッグス』も好きです。こちらはミミズではなくてナメクジうじゃうじゃ。もちろん本物です。
ナメクジは見慣れた存在なんですけれど、映画に出てくるナメクジは、日本に生息するナメクジと全然違っています。とにかく、でかくて黒いんですね。最初に観たときには、こんなナメクジもいるのか、と驚きました。
われながら趣味が悪いと思いますが、好きなものは仕方ありません。
『スクワーム』も『スラッグス』も、映画を観る遥か前に原作小説を読みました。
◎リチャード・カーチス『スクワーム』サンケイノベルス(77)
◎ショーン・ハトスン『スラッグス』ハヤカワ文庫NV(87)
小説もまた、気色悪かったです。ことに『スラッグス』は、映画よりも小説のほうがずっと気色悪かった印象が残っています。文章が映像を凌駕するなんて、これはすごいことではないでしょうか。小説、抜群に面白かったですね。――もっとも、お勧めはしませんが(笑)。
以下、蛇足です。
この記事を書くために、久しぶりに『スクワーム』を手に取ったんですが、その近くに並んでいる本を見て、笑ってしまいました。
◎ジェームズ・ハーバート『鼠』サンケイノベルス(75)
◎ジェームズ・ハーバート『霧』サンケイノベルス(76)
◎ジェームズ・ハーバート『ザ・サバイバル』サンケイノベルス(78)
◎ロバート・カルダー『犬』サンケイノベルス(77)
◎ジャック・ヤンガー『猫』サンケイノベルス(78)
◎デイヴィッド・フィッシャー『犬』KKベストセラーズ・〈ワニの本〉海外ベストセラーズ(77)
ほとんどは、身近な動物が人間を襲う話でして……(笑)。
これらのなかで最も思い出深いのは、何と言っても『鼠』です。ジェームズ・ハーバートなんて、それまでは聞いたこともない作家だったのですが、この1作で大ファンになってしまったのでした。新刊が出るのを楽しみにしていたものです。
それにしても、このころのサンケイノベルスには何があったんでしょうか。ここに挙げたのは私の所有している本だけですから、ほかにも出ていたかもしれません。動物パニック小説に漢字一字のタイトルをつけるのは『鳥』以来の伝統でしょうけれど、ここまでしなくても……(笑)。
別の出版社から同じ年に『犬』という同タイトルの本が出版されているのも興味深いです。
2010-06-16 06:57
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