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眉村卓のショートショート集

 眉村卓のショートショート集リストを掲載します。ご存じと思いますが、眉村卓は星新一に次いでショートショート集を多く出している作家で、作品数自体では星新一を上回っています。
 今回、純然たるショートショート集だけではなく、ショートショートが多く収録されている短編集やエッセイ集もリストアップすることにしました(どの程度をもって“多い”とするのか、その基準は適当ですが)。
 再刊情報も付け加えましたが、書影掲載は初刊本だけです。

『準B級市民』ハヤカワSFシリーズ(65)
『ながいながい午睡』三一書房・さんいちぶっくす(69)
『C席の客』日本経済新聞社(71)/角川文庫(73)
『ぼくの砂時計』講談社(74)/講談社文庫(76)
準B級市民.JPG ながいながい午睡.JPG C席の客.JPG ぼくの砂時計.JPG
『奇妙な妻』ハヤカワ文庫JA(75)/角川文庫(78)
『変な男』文化出版局・FICTION NOW(75)/角川文庫(78)
『鳴りやすい鍵束』徳間書店(76)/徳間文庫(83)
『枯れた時間』ハヤカワ文庫JA(77)
奇妙な妻.JPG 変な男.JPG 鳴りやすい鍵束.JPG 枯れた時間.JPG
『午後の楽隊』講談社(79)/集英社文庫(84)
『一分間だけ』角川文庫(80)/秋元文庫(81)
『ぼくたちのポケット』角川文庫(80)
『モーレツ教師』角川文庫(81)
午後の楽隊.JPG 一分間だけ.JPG ぼくたちのポケット.JPG モーレツ教師.JPG
『おしゃべり各駅停車』角川書店(81)/角川文庫(84)
『黄色い夢、青い夢』集英社文庫(82)
『ポケットのABC』角川文庫(82)
『ポケットのXYZ』角川文庫(82)
おしゃべり各駅停車.JPG 黄色い夢、青い夢.JPG ポケットのABC.JPG ポケットのXYZ.JPG
『ふつうの家族』角川文庫(84)
『最後のポケット』角川文庫(85)
『職場、好きですか?』勁文社(87)/ケイブンシャ文庫(88)
『こんにちは、花子さん』勁文社(89)/ケイブンシャ文庫(91)
ふつうの家族.JPG 最後のポケット.JPG 職場、好きですか?.JPG こんにちは、花子さん.JPG
『頑張って、太郎さん』勁文社(89)/ケイブンシャ文庫(92)
『怪しい人びと』新潮文庫(92)
『乾いた家族』ケイブンシャ文庫(93)
『ゆるやかな家族』ケイブンシャ文庫(93)
頑張って、太郎さん.JPG 怪しい人びと.JPG 乾いた家族.JPG ゆるやかな家族.JPG
『発想力獲得食』三一書房(95)
『日がわり一話』出版芸術社(98)
『日がわり一話 第2集』出版芸術社(98)
『妻に捧げた1778話』新潮新書(04)
発想力獲得食.JPG 日がわり一話.JPG 日がわり一話 第2集.JPG 妻に捧げた1778話.JPG
日課・一日3枚以上 1.JPG
 あと、これは私家版ですが、2000年から01年にかけて発行された『日課・一日3枚以上(全10冊)』もあります。各巻に100話ずつ収録され、計1000話。第1巻の書影のみ掲載しておきます。
 購入ご希望の方は、眉村卓応援サイト「とべ、クマゴロー!」をご参照ください。
コメント(16) 

コメント 16

高井 信

 このブログを始めて以来、「写真を撮るの大変でしょう」と、よく言われますが、実は多くの写真はすでに撮影済みなのです。ショートショート集のリストも作ってありますから、たとえば今回のような記事の場合、写真とリストに少し手を加えてアップするだけ。
 こういう記事でしたら、毎日でもアップできます。

 ちなみに、このブログに掲載した書影は600枚近いです。再掲載もありますが、それを差し引いても軽く500枚以上。すごい数だなと思います。
by 高井 信 (2009-05-27 07:54) 

雫石鉄也

そうですね。作品数だけだと、眉村さんの方が星さんより多いんですね。
とすると、ショートショート1編を1作品と数えると、眉村さんは日本で一番作品数の多い作家ではないでしょうか。ひょっとすると世界1かも。
なつかしい本が並んでいますね。私は「チャチャヤング」出身者なので眉村さんとは懇意にさせていただいてます。
ちょっと自慢させてください。
私の蔵書でこのうちの何冊かはサイン本です。
「変な男」発売されてすぐ梅田の旭屋で買って、たまたまその日、眉村さん宅で集まりがあって、その集まりでサインしてもらいました。
ですから、この本に関して、世界で一番最初に著者の自宅でサインもらった人物は、たぶん私でしょう。その日、一番最初に眉村さんの家に行ったのは私ですから。2番は岡本俊弥で、3番は菅浩江だったと記憶します。

by 雫石鉄也 (2009-05-27 13:52) 

高井 信

 書影を見てノスタルジーに浸っていただいたようで、嬉しいです。このブログを読んでいる方の多くも、同じように懐かしんでくれているのではないかと推測しています。
 私も眉村さんにはお世話になっています。何と言っても、私の小説を最初に読んでくれたプロ作家ですから。(ネオ・ヌルに送ったショートショートです)
>とすると、ショートショート1編を1作品と数えると、眉村さんは日本で一番
>作品数の多い作家ではないでしょうか。ひょっとすると世界1かも。
 その可能性はありますね。
 奥様のために書かれた1778話を別にしても、ショートショートだけで1000編を超えています。気が遠くなるような数字です。

by 高井 信 (2009-05-27 14:57) 

饒波正友

初めまして。
饒波正友(のはせいゆう)と申します。
ぼくは眉村氏の作品に関しましては、まだまだ初心者なのですが...。
現在一番好きな作品は、長編の「時空(とき)の旅人」です。
スケールの大きさ、歴史、時空に関する独特の理論、などに圧倒されました。
他に好きな長短編もありますが、現在はたまたま読んだ「妻に捧げた1778話」のせいで、氏のショートショートにすっかり魅せられ、それの開拓をしようと思っているところです。
その際、貴記事はものすごく参考になりますので、ありがたいです。
ぼくの世代にとっての氏は、その名前を知ったときすでに、普通の有名作家?でしたのに、ショートショートでも世界一だなんて、意外というか、いやはや驚きです。
「今さら」と言われそうですが、ほんと偉大な作家だと思います。
by 饒波正友 (2020-05-09 09:05) 

高井 信

 饒波さん、いらっしゃいませ。年齢はわかりませんが、お若い方と推測します。眉村さんの作品がお好きとのこと。嬉しいです。
『時空の旅人』、傑作ですよね。アニメも面白かったですよ。もしご覧になっていなければ、ぜひ。
 眉村さんのショートショートは、本になっていないものもたくさんあります。いずれは本になると期待しています。
 私も、ずっと追いかけていきます!
by 高井 信 (2020-05-09 10:37) 

饒波正友

どうも、饒波です。
昨日たまたま、注文していた眉村氏の「日がわり一話」が届きましたので、早速読んでます。
おもしろいですね。
氏のショートショートの特徴に関する発見も、いくつかありました。
まずは、主人公が悲惨になればなるほど、なぜかユーモアが醸し出されるという点。
それから、実はぼくはそんなに若くはないのですが、そのせいか、「あ、こんな経験おれにもある!」という共鳴がたまにあるという点。
例えば、「見損ねたドラマ」という作品は、あるテレビドラマを途中までしか見れなかった主人公が、結末への期待がものすごく膨らんだ状態で、何年後かに同じドラマを最後まで見て肩すかしを食う、というものですが、こういうことってありますよね。
まあ、エンタメ作品のほとんどがそんなもの、て気がしないでもありませんが...。
しかし主人公は、それに対して諦観的な態度を示す。
これは、氏の人生観そのもの、という気がいたしますが、なかなかすごいと思います。
いや~、いろいろと勉強になります。
by 饒波正友 (2020-05-10 07:37) 

高井 信

 奥さまのために書かれたショートショートですね。素の眉村さんが出ている作品が多かったような印象があります。それにしても毎日毎日、1778日も書き続けたというのは、まさに超人です。
by 高井 信 (2020-05-10 10:35) 

饒波正友

おっしゃる通り「日がわり一話」は、眉村氏が奥さまのためだけに書いた1778話からの抜粋ですよね。
しかしこれは結果論かもしれませんが、この資本主義社会にあって、優れた作家が、ここまで売るための計算をしなかった作品というのも、そうないのではないでしょうか。
まあスポンサー側としては、「癌告知を受けた妻のためだけに書いた!」(それも事実ではあるのでしょうが)とお涙頂戴的?にすることで、「売れる!」と踏んだのかもしれませんが...。
しかしいきさつはどうであれ、こういったほんとの意味での優れた作品を、一般人のぼくが普通に読む事ができる、ということに関しては、ひたすら感謝です。
by 饒波正友 (2020-05-11 02:50) 

高井 信

 眉村さんと『日がわり一話』版元の社長さんは古くからの付き合いで、お互いのことを理解し合っています。もちろん商売ですから、「売れる」というのもあったかもしれませんが、それより、「これはぜひ多くの方に読んでもらいたい」という思いのほうが強かったと思います。
 で、その思いが饒波さんに届いたと。
by 高井 信 (2020-05-11 06:47) 

饒波正友

そうですね。
素人の当て推量、誠に申し訳ございません。
しかし、全1778話のうち、正規本として発表されたのは、僅か100数話?
これではあまりにも少ない...。
調べてみますと、眉村氏が自費出版で出した「日課・一日3枚以上」という本では、1000話まで網羅している模様。
しかし、これは今や希少本...。
幸いなことに、某サイトにて、電子書籍ではありますが、全1778話が抑えられているのを発見!
ホッと胸をなでおろしましたが、年のせいか、電子書籍は少々苦手...。
ということで、あれやこれやですが、最後に思うことはやはり?資本主義社会は何かと難しい、といったところでしょうか...。
by 饒波正友 (2020-05-11 08:48) 

高井 信

 え? 電子書籍で1778話全話が読める???
 知りませんでした。これは(私にとって)大事件です。よろしかったら、そのサイトを教えてください。
 ちなみに、1778話については、以下に解説があります。ご参考に。
https://short-short.blog.ss-blog.jp/2017-11-23
by 高井 信 (2020-05-11 09:01) 

饒波正友

ぼくの勘違いでなければ、下記サイトになると思います。

https://www.papy.co.jp/sc/list/credit4/_usqky8r7pLKkv7Dsxvyw7M-DoaG0sMG0yMc
by 饒波正友 (2020-05-11 09:15) 

高井 信

 さっそく、ありがとうございます。
 あー、これは全話ではなく、以前に出た私家版(全10巻)の電子書籍版ですね。収録されているのは1000話まで。
 う~~む。残念。
 お手数かけました。
by 高井 信 (2020-05-11 12:23) 

饒波正友

「完全版」「完全網羅」とあったものですから...。
しかしやっぱり勘違いでしたか。
ぼくも残念です...。
by 饒波正友 (2020-05-11 13:22) 

高井 信

 勘違いされても仕方ないかも。
 とはいえ、1000話ってとんでもない数ですよ。それが気楽に読めるというのはファンにとって朗報と思います。情報に感謝。
by 高井 信 (2020-05-11 13:59) 

饒波正友

ですね。
ぼくも、電子書籍は苦手ですが、私家版の「日課・一日3枚以上(全10冊)」ほうは手に入りそうにありませんので、こちらのお世話になると思います。
いろいろとありがとうございました。
by 饒波正友 (2020-05-11 16:07) 

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