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映画『猿の手』

 今夜は、昨年7月に買ったDVDボックス『戦慄と夢幻の世界』より、『猿の手』を観ました。1948年のイギリス作品で、原作はもちろんジェイコブズ「猿の手」です。いやもう、「猿の手」大好き!!
 61分という短さで、あっという間に終了。
 え~と。3つの願いを叶えてくれる猿の手を巡る物語ではありますけれど、ジェイコブズ「猿の手」とはストーリーも登場人物も全く違っていて、中盤までは「どこがジェイコブズ?」状態。終盤、猿の手に願いを……となります。願いの内容はジェイコブズ「猿の手」と同パターンで、同作の映画化と言えるのでしょうが、余計な要素多すぎ。原作小説の研ぎ澄まされた(無駄を排除した)面白さは感じられませんでした。やはりジェイコブズ「猿の手」は傑作! と再確認。
 とはいえ、これはこれで、別物として面白かったです。一時期、「悪魔ものの高井信」と言われたこともある私(←ほんとです)、3つの願いの話はほぼ無条件に好きなんですね。改めて、そう思いました。
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