『英雄伝説』
ブックオフにて、石川賢『羅生門』講談社漫画文庫(00)を見かけ、手に取りました。
収録されているのは、芥川龍之介原作「羅生門」「蜘蛛の糸」「トロッコ」、半村良原作「英雄伝説」、オリジナル「新羅生門」。
え? なに? 半村良?
うわ~、『英雄伝説』かあ。懐かしいなあ。
中学時代、半村良の処女長編『石の血脈』を読んで、ぶっ飛びました。初刊本(早川書房/1971年刊)が出て間もなくですから、私が中学2年のときですね。実はこれが半村良初体験だったのですが、完全に度肝を抜かれ、一瞬にして半村フリーク。出る本、出る本、片端から読むようになりました。間もなく創刊されたノン・ノベルの半村良・伝奇SFも!
『黄金伝説』に始まる、いわゆる「伝説シリーズ」の第2弾が『英雄伝説』です。
うちのあるノン・ノベルの「伝説シリーズ」を書棚から取り出してきました。
『黄金伝説』(1973/2/10)、『英雄伝説』(1973/7/15)、『楽園伝説』(1975/3/20)、『死神伝説』(1975/8/10)。
帯を見ると、『黄金伝説』では「注目の大型新人」、『楽園伝説』は直木賞受賞帯で「文壇に確固たる地位を占めた作者」となっています。ほんと、あれよあれよ、という感じでした。
そんなわけで、石川賢『羅生門』を購入して帰宅。さっそく読みました。
そうか、そんな話だったか。面白いなあ。←すっかり忘れてる(苦笑)。
半村作品のマンガ化といえば、『石の血脈』を読みたくて仕方がないのですが、どうやら単行本にはなっていないようです。どこかの出版社で出してくれないかなあ。
以下、無関係の話です。
先月末に買った筒井康隆『創作の極意と作法』講談社(14)を読み終わりました。
こ、これは! お、面白すぎます!
読んでいて――
1)そうだよなあ。小説を書き始めたときは、こんなことは考えもしなかったなあ。徐々にわかってきて……。うん、まさにその通り!
2)あ。これ、気になっていたけれど、答えを見出せなかったんだよねえ。なるほど~。そういうことか。納得。
3)え? こんなことまで考えてるの? 意識したこともなかったなあ。でも、言われてみれば、確かにその通りだなあ。
この3つの思いが、ぐるぐるぐるぐる。
示唆に富みまくっているんですが、この本って、小説を書いたことのない人が読んでも、ほとんど理解できないかも……。創作を囓ったくらいでも同様。この本の本当の価値を理解するためには、プロ作家として、ある程度の経験を積むことが必要ではないでしょうか。
本書245ページに――
>小説の読解力はインテリジェンスとほぼ無関係であろう―中略―今まで小説を読んだことのない例えばノーベル化学賞受賞者といった天才が、突然クロード・シモンを読んで理解できるわけはないのである。
と書かれています。「読む」のも「書く」のも似たようなものだと考えます。
本書はおもに私たちのような後輩作家に向けて書かれたものだと勝手に解釈しちゃったりして――
筒井さん、ありがとうございます!
収録されているのは、芥川龍之介原作「羅生門」「蜘蛛の糸」「トロッコ」、半村良原作「英雄伝説」、オリジナル「新羅生門」。
え? なに? 半村良?
うわ~、『英雄伝説』かあ。懐かしいなあ。
中学時代、半村良の処女長編『石の血脈』を読んで、ぶっ飛びました。初刊本(早川書房/1971年刊)が出て間もなくですから、私が中学2年のときですね。実はこれが半村良初体験だったのですが、完全に度肝を抜かれ、一瞬にして半村フリーク。出る本、出る本、片端から読むようになりました。間もなく創刊されたノン・ノベルの半村良・伝奇SFも!
『黄金伝説』に始まる、いわゆる「伝説シリーズ」の第2弾が『英雄伝説』です。
うちのあるノン・ノベルの「伝説シリーズ」を書棚から取り出してきました。
『黄金伝説』(1973/2/10)、『英雄伝説』(1973/7/15)、『楽園伝説』(1975/3/20)、『死神伝説』(1975/8/10)。
帯を見ると、『黄金伝説』では「注目の大型新人」、『楽園伝説』は直木賞受賞帯で「文壇に確固たる地位を占めた作者」となっています。ほんと、あれよあれよ、という感じでした。
そんなわけで、石川賢『羅生門』を購入して帰宅。さっそく読みました。
そうか、そんな話だったか。面白いなあ。←すっかり忘れてる(苦笑)。
半村作品のマンガ化といえば、『石の血脈』を読みたくて仕方がないのですが、どうやら単行本にはなっていないようです。どこかの出版社で出してくれないかなあ。
以下、無関係の話です。
先月末に買った筒井康隆『創作の極意と作法』講談社(14)を読み終わりました。
こ、これは! お、面白すぎます!
読んでいて――
1)そうだよなあ。小説を書き始めたときは、こんなことは考えもしなかったなあ。徐々にわかってきて……。うん、まさにその通り!
2)あ。これ、気になっていたけれど、答えを見出せなかったんだよねえ。なるほど~。そういうことか。納得。
3)え? こんなことまで考えてるの? 意識したこともなかったなあ。でも、言われてみれば、確かにその通りだなあ。
この3つの思いが、ぐるぐるぐるぐる。
示唆に富みまくっているんですが、この本って、小説を書いたことのない人が読んでも、ほとんど理解できないかも……。創作を囓ったくらいでも同様。この本の本当の価値を理解するためには、プロ作家として、ある程度の経験を積むことが必要ではないでしょうか。
本書245ページに――
>小説の読解力はインテリジェンスとほぼ無関係であろう―中略―今まで小説を読んだことのない例えばノーベル化学賞受賞者といった天才が、突然クロード・シモンを読んで理解できるわけはないのである。
と書かれています。「読む」のも「書く」のも似たようなものだと考えます。
本書はおもに私たちのような後輩作家に向けて書かれたものだと勝手に解釈しちゃったりして――
筒井さん、ありがとうございます!
2014-03-09 14:59
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