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『淫獣の幻影』ほか

 10日ほど前の話です。古本屋に行ったら、光文社のCR文庫が棚にどっさり並んでいました。20冊くらいでしたか。150円均一です(税別)。
 CR文庫といえば、アレでしょう(笑)。背のタイトルを目で追いますと、おお、ありましたありました。しかも2冊とも!
◎P・J・ファーマー『淫獣の幻影』(86)
◎P・J・ファーマー『淫獣の妖宴』(86)
 2冊とも発売時に新刊で購入したのですが、何年前だったかなあ、友人のSFファンがどちらか1冊を探していると聞き、お譲りしました。1冊だけあっても仕方ないので、もう1冊も処分。
 正直、今さら不要の本ではありますけれど、こんな価格で売られていては、買わないわけにはいきません(苦笑)。
 ついでに翻訳物を見繕い、適当に購入。たとえば、こんな本です。
◎アン・テイラー『In and Out 女が男を犯すとき』(86)
「この小説では、女が男に性的な暴行を加え、優越感に浸る。早い話、男女の性(セックス)を逆転した痛烈なパロディなのである」とか。へえ、一種のSF?
◎ジョン・クリーヴ『艶説・十字軍』(86)
 タイトルと表紙に惹かれて購入。この時代にこの表紙は斬新だと思います。ほかの3冊と比べても一目瞭然。
淫獣の幻影.jpg 淫獣の妖宴.jpg In and Out.jpg 艶説・十字軍.jpg
 とまあ、どうしてまた、10日も前に買った本のことを書こうと思い立ったか、と言いますと……。
 ネット・サーフィンをしていて、SF界でも名うての古本者が、私が行く数日前にその店を訪れたと日記に書いているのを発見したのです。その方と付き合いはありませんが、お名前はよ~く存じ上げています。
 そんな人がファーマーを見逃すわけがないし、この本は何冊持っていようと、この価格で売っていたら買わずにはいられないでしょう。私ですら買ってしまうのですから、SF古本者ならなおさら。
 そう考えると、その人が店を訪れたあと、新たに補充されたに違いないのです。私がその店に行くのは2ヶ月に1回くらいかな。それを考えると、信じられないような偶然です。
 いやあ、古本は楽しい(笑)。
コメント(3) 

コメント 3

牧眞司

探すと見つからないんですよね、こういう本。
『艶説・十字軍』は知りませんでした。
富士見ロマン文庫から4冊本で出ていた『十字軍艶征記』の再刊、もしくは続篇でしょうか。
ジョン・クリーヴはSF作家アンドリュー・J・オファットの別名義なので、『十字軍艶征記』のほうは買いました。
by 牧眞司 (2013-09-03 09:02) 

高井 信

>探すと見つからないんですよね、こういう本。
 逆に、探してないと見かける(笑)。
>ジョン・クリーヴはSF作家アンドリュー・J・オファットの別名義
 へえ、そうなんですか。知りませんでした。
>富士見ロマン文庫から4冊本で出ていた『十字軍艶征記』の再刊、もしくは続篇でしょうか。
 解説を見ますと、「この作品そのものがシリーズで、本書は第五部にあたる」と書かれています。
 その店には富士見ロマン文庫もどっさり売っていました。もしかしたらジョン・クリーヴもあったかもしれません。
by 高井 信 (2013-09-03 10:47) 

北原尚彦

 ええっ、そうだったんですか>ジョン・クリーヴ=アンドリュー・J・オファット!
 そうとは知らずに5冊とも揃えてました>十字軍。
by 北原尚彦 (2013-09-04 00:18) 

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