「ショート・ショート20プラス1」
ブログを始めて、よかったな~と思うことがあります。たとえば、和田宜久さんと知り合えたこともそのひとつです。
そもそも私が「和田宜久」という名前を意識したのは、SF同人誌「NULL」№7(1977/4/30)を読んだときでした。この号に和田作品は2編も掲載されていて、そのうちの1本「ある朝」が抜群に面白く、深く印象に残ったのですね。
この「ある朝」は、「奇想天外」1977年8月号の「筒井康隆選・ネオNULL傑作選」にも選出・掲載されています。久しぶりに当該号を手に取ってみましたら――「この掲載号でのトップ入選といってもよい(筒井)」とあり、おおおっ!
あれから35年! 拙ブログに和田さんからコメントをいただいたとき(→この記事)には驚きましたねえ。嬉しかったですねえ。
正直なところ、私は和田さんを「ネオ・ヌル」と「チャチャヤング」で秀作ショートショートを書いていた人、という認識しかなかったのですが、その後、ご本人の告白(笑)によって、ラジオのショートショート朗読番組に数多くの作品を提供していたと知りました。
「ショートショートファイブ」という月曜から金曜の帯番組で、スタート当初の寄稿メンバーは、和田さん以外に荒巻義雄、小隅黎、戸倉正三(週に2回担当)という面々。のちに塩谷隆志、草川隆らも加わったとか。――もはや、のけぞるしかありません。和田さんは28編もの作品を提供されたそうで、これはもうプロのショートショート作家ですね。
恥ずかしながら、私はこの番組のことも和田さんの大活躍も全く知らず……。自らの不明を恥じるばかりです。
そんな和田さんから本日、郵便が届きました。
はいっていたのは――
「ショート・ショート20プラス1」私家版/1976年4月14日発行
ラジオ番組「ショートショートファイブ」に寄稿した28編から選んだ21編を収録。おお、「ある朝」の原型も! 巻末には「和田宜久全作品リスト」も掲載されています。旺盛な執筆活動に、脱帽。
「ショートショートファイブ」
ラジオ番組「ショートショートファイブ」で放送された和田作品のうち9編の朗読が収録されたCDです。おお、ここにも「ある朝」が!(しかし、最も録音状態が悪く、残念)
和田さんのショートショートをまとめて読み(聴き)、改めて感じたのは「ショートショートをよくわかってるなあ」ということです。
ショートショートの魅力を満喫させていただきました。ほんと、楽しかったです。
貴重なものをありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
そもそも私が「和田宜久」という名前を意識したのは、SF同人誌「NULL」№7(1977/4/30)を読んだときでした。この号に和田作品は2編も掲載されていて、そのうちの1本「ある朝」が抜群に面白く、深く印象に残ったのですね。
この「ある朝」は、「奇想天外」1977年8月号の「筒井康隆選・ネオNULL傑作選」にも選出・掲載されています。久しぶりに当該号を手に取ってみましたら――「この掲載号でのトップ入選といってもよい(筒井)」とあり、おおおっ!
あれから35年! 拙ブログに和田さんからコメントをいただいたとき(→この記事)には驚きましたねえ。嬉しかったですねえ。
正直なところ、私は和田さんを「ネオ・ヌル」と「チャチャヤング」で秀作ショートショートを書いていた人、という認識しかなかったのですが、その後、ご本人の告白(笑)によって、ラジオのショートショート朗読番組に数多くの作品を提供していたと知りました。
「ショートショートファイブ」という月曜から金曜の帯番組で、スタート当初の寄稿メンバーは、和田さん以外に荒巻義雄、小隅黎、戸倉正三(週に2回担当)という面々。のちに塩谷隆志、草川隆らも加わったとか。――もはや、のけぞるしかありません。和田さんは28編もの作品を提供されたそうで、これはもうプロのショートショート作家ですね。
恥ずかしながら、私はこの番組のことも和田さんの大活躍も全く知らず……。自らの不明を恥じるばかりです。
そんな和田さんから本日、郵便が届きました。
はいっていたのは――
「ショート・ショート20プラス1」私家版/1976年4月14日発行
ラジオ番組「ショートショートファイブ」に寄稿した28編から選んだ21編を収録。おお、「ある朝」の原型も! 巻末には「和田宜久全作品リスト」も掲載されています。旺盛な執筆活動に、脱帽。
「ショートショートファイブ」
ラジオ番組「ショートショートファイブ」で放送された和田作品のうち9編の朗読が収録されたCDです。おお、ここにも「ある朝」が!(しかし、最も録音状態が悪く、残念)
和田さんのショートショートをまとめて読み(聴き)、改めて感じたのは「ショートショートをよくわかってるなあ」ということです。
ショートショートの魅力を満喫させていただきました。ほんと、楽しかったです。
貴重なものをありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
2012-12-14 21:23
コメント(7)
高井さんありがとうございます。
>これはもうプロのショートショート作家ですね。
聞き逃しませんよー(笑)
自分はプロではないから本名でお邪魔した方が良いかなー、いやいやーと、いろいろ葛藤しておりましたが晴れてペンネームで登場です。
でもやっぱり「ショート・ショート20プラス1」の表紙は失敗ですね。
この表紙はもともとあまりいいと思ってなくて、さらに汚れているので、大熊さんの掲示板の写真では使わなかったのです。
でも、読んで気に入っていただけたようで、本当にうれしく思っています。
これからも宜しくお願いします。
by 海野久実 (2012-12-15 13:39)
こちらこそ、ありがとうございました。本当に感謝しております。
表紙は、確かに汚れてますねえ。私も扉の画像をアップしようかと考えたんですが、やはり書影は基本的に表紙ではないかと。
ショートショートに添えられているイラストも、いい感じなんですよね。私は絵が全く描けないので、とっても羨ましいです。
コメントの際の名前ですが、私が本名や素性を存じ上げている方は、どのような名前を使われても構いません。たとえば、もし仮にですが、石原藤夫さんが「オロモルフ」で書き込まれたとしても、全然問題なし。
私が知らない方のペンネームやハンドルは、要するに匿名と同じと思っています。私は本名すら名乗らない人と話す気はない、とまあ、そういうことです。初対面の人と話すときに本名を名乗るのは当たり前と思うんですけどね。
和田さんが「海野久美」を名乗りたいのでしたら、それでも構いません。ネット上では、私もそれに準じます。ただ、もし会うことになったら「和田さん」と呼びます。長ーい間「和田宜久」なんですから、今さら「海野久美」なんて……。その点、ご承知おきを。
by 高井 信 (2012-12-15 14:52)
うーん、実はこのペンネームちょっと失敗かなと思っています。
「久実」を「久美」と間違っちゃう人が多いんですよね。
あー、ほら高井さんまで~(笑)
僕は漫画を描いていた期間が長くて、漫画のペンネームは主な物で3つあります。
小説ではこれが初めてですね。
by 海野久実 (2012-12-15 21:06)
うわ、ほんとだ。失礼しました。
「福島正実」パターンですね。まーったく気がつきませんでした。申しわけありません。
ただ、海野さんは勘違いされているようですが、私が言う「プロ作家のペンネーム」とは「プロの作家として活動経歴のある名前」ということです。海野さんの場合は「和田宜久」であり、「海野久実」は石原藤夫さんにおける「オロモルフ」と同じようなものだと思っています。ご理解いただきますよう。
ともあれ海野さんは、年齢的にもプロ作家としても私の先輩です。よろしくお願いいたします。
by 高井 信 (2012-12-15 22:01)
なるほど、そう言う事なら早く海野久実でもデビューしなくちゃいけませんね。
ありがとうございます!
CDと本が今日届きました。
思いがけない、高井さんの単行本未収録作品集。
ブログの記事だけでしか知らない岡田正也さんの復刻同人誌。
じっくり味わって読ませていただきます。
ラジオドラマの方はちょこちょこ拾い聞きしてみましたが、やっぱりいいですね。
テレビドラマでは味わえない、このわくわく感は何なんでしょう。
こちらの方は寝る前に布団に入って部屋を暗くして1本づつ大事に聞かせていただきます。
ありがとうございました。
ところで、いつもなら封筒の表書きは直筆で書くのですが、この時期は毎年、仕事で指先がひび割れていて、痛くて、とてもまともな字が書けないので印字させていただきました。
by 海野久実 (2012-12-16 21:39)
届きましたか。
お楽しみいただければ幸いです。
海野久実でのデビュー、楽しみにしています。
by 高井 信 (2012-12-16 22:54)
ショートショートファイブのテーマ曲は何でしょうか
by マコト (2014-10-07 23:54)