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「ベム」創刊号・復刻版

 ふと思い立って、ファンジン「ベム」創刊号の復刻版を作ってみました。全ページをスキャン。印刷して製本して、とりあえずは1冊。手書きのガリ版印刷や青焼きコピーのイラストが再現でき、いい感じです。気に入りましたが、問題点がひとつ。想像以上に作業が面倒臭かったのですよ(苦笑)。
 ほとんどは文字原稿ではなく画像なので、印刷に時間と手間がかかります。折込みページがあり、製本に気を遣います。
 まとめて印刷・製本すれば、そんなに面倒臭くないかな。――と、試しに3冊まとめて作ってみましたが、やはり面倒臭い。
 計4冊。ここで根気が失せました。こんな数では贈呈もできないし、さて、どうしましょう。時間や手間がかかるのは、私のプリンターの性能に起因するところが大きいと思います。最新のプリンターを買えば、問題の多くは解決するのでしょうが、う~む……。
 この件、しばらくペンディングです。
原本.jpg 復刻版.jpg
「ベム」創刊号の原本(左側)はA5判より少し大きいサイズ、私が作った復刻版(右側)はA5判です。紙質も違います。
 また、復刻版には巻末附録として、「ベム」全12冊の総目次を付けました。

【追記】
 本文ページを写真でご覧に入れましょう。>復刻版
 左がガリ版印刷のページ、右が青焼きコピーの折込みページ。スキャンした画像を印刷したものですが、けっこう忠実に再現できたと思います。
サンプル.JPG
コメント(5) 

コメント 5

牧眞司

とりあえずスキャンデータをCDに焼いた『デジタル復刻版』をつくればどうでしょうか?
CDを入手したひとが、それぞれにプリントアウト、製本をすればよい。もちろんデジタルデータで読んでもよい。
まあ、たぶん高井さんもそうでしょうし、ぼくもそうなのですが、やっぱり紙版として完成した状態でないとあきたらないけれど……。
たぶん高井さんもごぞんじでしょうが、SF界の大先輩の方が、いろいろなファン関係資料をCD化しています。立派な活動です。そうしたかたちで残していかなければならない時期に来ていると、痛切に感じます。
by 牧眞司 (2012-04-22 21:55) 

高井 信

 ご意見、どうもです。
 デジタル版も考えないではなかったのですが、それをやるなら「ベム」全号ですね。創刊号だけではほとんど意味がないと思います。
>まあ、たぶん高井さんもそうでしょうし、ぼくもそうなのですが、やっぱり
>紙版として完成した状態でないとあきたらないけれど……。
 その通り!
 それに、元が読みにくいので、高解像度でスキャンしても読みにくいのですよね。
 時間はかかるけれど、テキスト入力することも視野に入れて考慮します。「ベム」はSFファンダムの貴重な財産ですから。
by 高井 信 (2012-04-22 22:29) 

高井 信

 はたと、印刷の手間を軽減する方法を思いつきました。試してみると、おお~、楽ちん(嬉)。実際に印刷している時間自体は同じでしょうが、セッティングの手間が段違いなんですね。この方法ですと、製本の手間も若干ですが軽減されることがわかりました。
 よっしゃー。これならいけるぞ。
 ついでに、私の「復刻版刊行にあたって」なる一文を添えることにし――
 Go! であります。
by 高井 信 (2012-04-23 18:24) 

山本孝一

>そうしたかたちで残していかなければならない時期に来ていると、痛切に感じます。
さまざまな意味で牧さんのおっしゃる通りでしょうね。
古いファンマガジンを出してみると劣化が激しいですから。
昔のファンマガジンはガリ版刷りがほとんでしたから、
「半村良のお客になる会」の初期の会報「半村良秘録」はガリ版のインクが
経年劣化で色が薄くなりほとんど読めなくなった号があります。
これから必要な作業でしょうね。

by 山本孝一 (2012-04-24 19:33) 

高井 信

 水面下で古いファンジンのデジタル化の動きが進んでいまして、私も微力ながらお手伝いしています。
 ただ、ひとつ大きな問題が……。古いファンジンは楽しすぎて、読み始めると、すべての作業がストップしてしまうのです(苦笑)。
by 高井 信 (2012-04-25 09:18) 

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