SSブログ

映画『怪談バラバラ幽霊』

 だいぶ前のことですが、山田誠二『幻の怪談映画を追って』洋泉社(97)を読み、大藏貢の怪談映画に強く惹かれました。以来、機会があれば観るようにしています。
怪談バラバラ幽霊.JPG 本日、『怪談バラバラ幽霊』を観ました。これまで大藏貢の怪談映画は何本か観てきましたが、いずれも新東宝製作のものでした。『怪談バラバラ幽霊』は大蔵映画の製作!(嬉)
 バラバラ死体の幽霊はやはりバラバラという、ほんとか?(笑)的な幽霊が復讐をする話です。幽霊となった腕や脚が宙を飛びます。
 呆れる設定&しょーもない展開で、真剣に観たら「馬鹿にしてるのか」となりかねないのですが、画面からほとばしるエネルギーに魅せられました。なんなのでしょう、この不可解な魅力は。
 面白かったです。
コメント(2) 

コメント 2

山本孝一

 >バラバラ死体の幽霊はやはりバラバラという、ほんとか?
いやぁ、案外ありえるかもしれませんよ。
数年前に、怪談を収集している方に、幽霊が死んだ瞬間の姿で出てくるというなら納得できるが、死後数週間もたったような腐乱死体で出てくるというのは理解できんと言ったところ、下記のような、ひとつの考え方を示してくれました。
生きている我々から見るれば死んだ瞬間に「死んだ」彼ら自身の時間は止まっているはず。その場で自分の死体を見た連中は、「損壊した自分の死体」を見て、自分の身体が壊れたことを自覚するので、壊れた身体で出てくるのではないか、というのです。
自分が死んだ原因を知っていて、なおかつそこに留まりつづけていて自分の身体が壊れていく経過を見ていた者は、腐乱死体のような姿、もしくは「自分の死因によってなるであろう姿」を想像して、そういう姿で出てくるのではないか。
過去に「轢死体がぐちゃぐちゃのまま出てきたので『もっと綺麗になってから出直してこい』と頼んだら綺麗な状態で出直してきた」というエピソードがあったそうです。
そのあたりから察するに「生前の状態に自らを変えることができる」という幽霊もいるようです。
ですからバラバラ死体の幽霊もあり得るかもしれません。
ブログの趣旨から外れているかと思いますが、以前に聞いて感心した見解ですので書かせてもらいました。
by 山本孝一 (2012-04-06 16:31) 

高井 信

 面白い考察ですね。
 でも、有り得るとか有り得ないとか、それは幽霊が実在するという前提の話ですよね。
 私は完全にフィクションとして怪談を楽しんでいまして、そういう人間からすれば、面白ければどんな設定もOKです。もちろん「バラバラ幽霊」も。
by 高井 信 (2012-04-06 20:32) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。