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脱獄と脱走

 テレビのニュースを観ていて、ふと――
 脱獄と脱走、どう違うのかな?
 と思いました。つらつらと考えて――
 脱獄囚という言葉はあるが、脱獄者や脱獄兵はない(ような気がする)。
 脱走者や脱走兵という言葉はあるが、脱走囚はない(ような気がする)。
 たとえば、刑務所や牢獄はもちろんのこと、授業中の教室とか軍隊からも脱走はできますね。しかし脱獄となると、もっと限定的で、刑務所や牢獄から逃げ出す場合にのみ使われています。
 なるほど、そういうことか。
 ほとんど間違いないと思いますが、確かなことはわかりません。書棚を眺めて、目についた4冊を取り出しました。
◎博学こだわり倶楽部編『違いがズバリわかる本②』青春BEST文庫(93)
◎武内一平取材班編『言葉の違いがわかる事典』ワニ文庫(94)
◎博学こだわり倶楽部編『この言葉の違いを言えますか?』KAWADE夢文庫(02)
◎言葉の違い研究会『今さら聞けない2つの違い』彩図社(05)
違いがズバリ!わかる本②.jpg 言葉の違いがわかる事典.jpg この言葉の違いを言えますか?.jpg 今さら聞けない2つの違い.jpg
 ざっと目次を眺めてみたところ、脱獄と脱走の違いは採り上げられていないようです。残念ですが、目次を見ているうちに、脱獄と脱走のことなんてどうでもよくなり……(苦笑)。
「国産牛と和牛」「とんかつとポークカツ」「お通しと突き出し」「おかまとホモとゲイとニューハーフ」「言いわけと口実」「ズックとスニーカー」「手品と奇術」「易者と占い師」「次男と二男」「教師と教諭」「咄と噺」「総理と首相」などなど。
 こんなのを読んでいると楽しくなってしまいます(嬉)。
コメント(4) 

コメント 4

雫石鉄也

いやあ、いかにも日本語好きの高井さんらしい話題ですね。
ところで、私がいつも気になるのは、ニュースでの「男性」と「男」の使い分けです。
男性=善玉
男=悪玉
どうして、こうなったのでしょうね。
「警察は現場から立ち去った、片腕の男が事情を知ってるものと見て、行方を追ってます」
「溺れていた凸山さんを、助けた男性は名前も告げずに立ち去りました」
「性」がつくのと、つかないので、なぜ善悪が分類されるのでしょうね。 
by 雫石鉄也 (2012-01-14 09:05) 

山本孝一

「死体」と「遺体」の区別もよくわかりません。
私はながく戸籍関係の仕事をしていたので、時々新任戸籍担当者の
研修の講師をさせられたりしました。
そのときに「法務省の先例では男性を『死体』、女性を『遺体』というとされてます」と
説明するとホォーという声があがりました。
「男は『したい』、女は『痛い』と言いますからね」と緊張をほぐすための
冗談をとばしたらものすごくウケたことがあります。
冗談が通じず本当だと本当だと思っている人がいたのにはこっちが驚きましたが。
高井さん、これ不適当な投稿だったら削除してください。

by 山本孝一 (2012-01-14 11:32) 

高井 信

 雫石さん。
>「性」がつくのと、つかないので、なぜ善悪が分類されるのでしょうね。
 言葉の意味としては同じはずなんですが、イメージとしては、なんとなく理解できますね。「女」と「女性」も同様に。
 今は使われなくなっちゃったんでしたっけ、「老婆」と「老婦人」なんてのも……。

 山本さん。
>「死体」と「遺体」の区別もよくわかりません。
 調べたわけではありませんが、私の感覚では、「遺体は人間にしか使えない」、「死体は生き物全般に使える」です。

>高井さん、これ不適当な投稿だったら削除してください。
 いえいえ、シモネタ・ジョーク、大歓迎です(笑)。
by 高井 信 (2012-01-14 22:49) 

高井 信

 訂正。
「老婆」ではなくて「老女」でした。
「老人」には抵抗ないですが、「老女」は嫌ですねえ。
 そういえば、「老男」という言葉はあるのかしらん。見たことがないような気がします。ん? 「老若男女」を短縮すれば「老男」か(笑)。
by 高井 信 (2012-01-15 13:17) 

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